おすすめ記事「中古マンション購入完全ガイド」連載中です!

建築家 ピーター・ズントーを知ろう! テルメ・ヴァルスなど

建築家 ピーター・ズントーは、スイスのバーゼル出身の建築家です。モダニズムに自然素材と自然環境の要素を取り入れて、静謐さと自然の豊かさを同居させています。

記事の内容

本記事では、建築家 ピーター・ズントーの略歴、代表作、書籍を紹介したいと思います。建築家 ピーター・ズントーは、スイスを中心に、自然の素材を生かしながら、シンプルで豊かな空間を作る名手です。美術館、教会、温泉施設など公共空間のあるべき姿に、自然素材を取り入れた独自の空間を作っています。

目次

  1. 建築家 ピーター・ズントーの略歴
  2. 建築家 ピーター・ズントーの作品
    • テルメ・ヴァルス
    • 聖ベネディクト教会
    • ブラザー・クラウス野外礼拝堂
  3. 建築家 ピーター・ズントーの書籍 紹介
  4. まとめ

1.建築家 ピーター・ズントーの略歴

建築家 ピーター・ズントーは1943年にスイスのバーゼルで生まれました。彼の父親は家具職人であったため、幼い頃から家具デザインに触れていました。

1966年にニューヨークのプラットインスティテュートで工業デザインと建築を学んだのちに、建築家としてのキャリアをスタートさせました。1979年に自身の建築設計事務所を立ち上げてからは、多くの国際的なプロジェクトを受け入れました。

建築家ピーター・ズントーは、1988年に南カリフォルニア大学建築研究所およびSCI-ARCロサンゼルス、1989年にミュンヘン工科大学、および1999年にハーバード大学大学院で教鞭をとっていました。

彼の最も有名なプロジェクトは、オーストリアのボーデン湖を見下ろすきらめくガラスとコンクリートの立方体であるKunsthaus Bregenzといえます。これは、1997年に竣工です。

また、スイス、ヴァルスの洞窟のような温泉(1999)、ハノーバーでの万博用スイスパビリオン、また。ケルンのコルンバ教区博物館(2007)、ブラザー・クラウス野外礼拝堂も有名です。

現在、ツムトールはスイスのクール市の近くのハルデンスタインで30人の従業員を抱える個人事務所を経営しています。

  • 1999年 ミース・ファン・デル・ローエ・ヨーロッパ建築賞
  • 2008年 プラミウム・インペリアーレ
  • 2009年 プリツカー建築賞
  • 2012年 RIBAロイヤルゴールドメダルを受賞

2.建築家 ピーター・ズントー代表作 紹介

テルメ・ヴァルス

1960年代に、ドイツの不動産開発者であるカールクルトヴォロップは、1,000を超えるベッドを備えたホテル複合施設を建設しました。開発者が倒産した後、ヴァルス村は1983年に開発中の5つのホテルを購入し温泉の源である5つのホテルの真ん中に水治療法センターを委託しました。そのスパ施設が1993年から1996年の間、ピーター・ズントーによって設計されたのです。

2012年、ヴァルス村が所有していたホテルとスパは、投資家のレモストフェルに780万スイスフランで売却されました。それに伴って施設はサーマルサイト7132 Therme&Hotelに名前を変えました。

その後、スパは高級リゾートになり彼の隣のホテルのクライアントだけにそのアクセスを許可しました。そのため、今はスパだけを自由に行くことはできません。

ピーター・ズントーはこうしたことに、地域社会のために設計された建築プロジェクトをないがしろにしていると不満を漏らしましています。

建物のコンセプトは、石の採石場の建築的解釈に基づいています。建物内の動きの非常に特徴的なのは、非常に小さなくつろげる空間と大きな曲がりくねった風呂の間で絶えず変化することです。

地元で採掘された珪岩を使用して建設されたスパの建物は、高さ5メートルで15種類のテーブルのようなユニットで構成されています。

テルメ・ヴァルス 建築家 ピーター・ズントー

また、片持ち梁のコンクリート屋根ユニットは、巨大なジグソーパズルのように組み合わされています。それぞれの屋根ユニットは結合されておらず、約8 cmの隙間は水の浸入を防ぐためにガラスで覆われています。

これにより内部では、異なる2つの感覚が生まれます。それは、コンクリートにより屋根が重い印象となる一方で、ユニット間の隙間で屋根が浮いているように見えるからです。

テルメ・ヴァルス 建築家 ピーター・ズントー

お風呂は、まるで洞窟や採石場のような構造であるかのようです。これは、遺跡の土台にもにた浴場の屋根の構造を観察すると明らかです。丘の側面にはさまざまな形態の浴室があります。

私は一度行きました。ここで建築やりたいなと思ったことを思い出します。今は自由に入れないのは残念ですね。

聖ベネディクト教会

グラウビュンデン州シュムヴィットの村に聖ベネディクト礼拝堂はあります。礼拝堂の控えめな外観は、美しさとシンプルさを表現しています。

NYTimesのインタビューで、建築家ピーター・ズントーは設計プロセスについて説明しましています。

聖ベネディクト教会 建築家 ピーター・ズントー

「私が設計を始めたとき、建物の最初のアイデアは素材にありました。建築はそれがすべてであると信じています。スペースと素材の関係性です。」

木の葉型のプランを持つ礼拝堂は、アルプスの村の伝統的かつ歴史的な側面を害することなく、自然にその文脈に溶け込んでいます。

聖ベネディクト教会 建築家 ピーター・ズントー
聖ベネディクト教会 建築家 ピーター・ズントー

礼拝堂の屋根はボートの船体を連想させます。表現力豊かな屋根と下にあるより伝統的な木製の土台の間を仲介するのは、エレガントで最小限の解決策です。

聖ベネディクト教会 建築家 ピーター・ズントー

礼拝堂を飾る垂直の木製の柱とガラスパネルのリングにより、自然光が内部空間に浸透しています。

ここは、テルメヴァルスと一緒に行きました。建物も、自然もすべてが素晴らしいスペースでした。

ブラザー・クラウス野外礼拝堂

ブラザー・クラウス野外礼拝堂は、建築家ピーター・ズントーの設計計画に従って、2005年から2007年の間に建てられました。

クライアントはトゥルーデルとヘルマン・ジョセフ・シャイトヴァイラーで、自分の畑に礼拝堂を建設し、スイスの聖人ニコラウスフォンフリュー(ブラザー・クラウス)に捧げることを目的としています。

建設のために、112本のトウヒの幹で作られたテントのような建設が最初に建設されました。また礼拝堂の本体はコンクリートです。床は錫と鉛の合金でできています。

ブラザー・クラウス野外礼拝堂 建築家 ピーター・ズントー

350個の吹きガラスのプラグがカラーの開口部を閉じます。カラーの開口部は、コンクリートが注がれているときに、外側の木製型枠を外側の木製型枠に接続するために必要でした。

その結果、五角形のプランの上に、外観が最小限のブロックのような、窓のないタワー構造ができました。内部はテント型の内部型枠の洞窟のように見え、壁はトウヒの幹の構造をはっきりと示しています。部屋は上部が開いており、空が見えますが、光と雨も暗い部屋に落ちます。

電気および衛生設備は利用できません。空間的に閉じ込められているため、教会は礼拝のためではなく、個人的な瞑想のための場所です。

ブラザー・クラウス野外礼拝堂 建築家 ピーター・ズントー

壁にはキャストブラスホイールの看板があり、クラウス兄弟が彼の庵に持っていた瞑想の看板に対応しています。床には、スイスの彫刻家ハンスジョセフソンが設計したブロンズ製のクラウス兄弟の半分の形の石碑があり、聖人の遺物が埋め込まれています。

礼拝堂は夏は午前10時から午後5時まで、冬は午前10時から午後4時まで営業しており、月曜日は休業しています。

ブラザー・クラウス野外礼拝堂 建築家 ピーター・ズントー

3.建築家 ピーター・ズントーの書籍 紹介

Peter Zumthor: German Edition (5 Vol Set)

本書では、聖ベネディクト礼拝堂、ヴァルスのテルメヴァルス、ブレゲンツのクンストハウスブレゲンツなど、1986年から2012年までの彼の受賞歴のある作品の全編を5巻で探ります。

その中には、あまり知られていませんがブラザー・クラウス野外礼拝堂やノルウェー、ヴァードでの魔女裁判の犠牲者の記念碑も含みます。

ピータ・ズントー自身の執筆、写真、スケッチ、図面、計画を通じて、実現したものと実現していないものの約40のプロジェクトもありますので貴重な一冊ですね。

豊富な図解と美しくデザインされたこの本はズントーを詳細まで把握できます。

建築を考える(初エッセイ集)

素材、土地がもつエネルギー、構造と細部、光と影の設計に徹底的にとりくみ、 詩的で情感にみちた、類稀なる建築空間を生み出してきた建築家ペーター・ツムトア(ピーター・ズントー)。 理想の建築について、美について、光について―― 創造において信じていること、実在させたいと願うものへの想いを綴った初エッセイ集、待望の邦訳。

内容(Amazonより)
[目次]
  • 物を見つめる
  • 美しさの硬い芯
  • 物への情熱
  • 建築の身体
  • 建築を教える
  • 建築を学ぶ
  • 美に形はあるか?
  • 実在するものの魔術
  • 風景のなかの光
  • 建築と風景
  • ライス・ハウス

4.まとめ


建築家ピーター・ズントーは、スイスを代表する建築家であり、モダニズムと自然素材を接近させたという意味で、独自のデザインを建築界に与えた建築家です。建築家ピーター・ズントーの建築は、スイスの素晴らしい自然の中で実際に足を踏み入れてほしいです。


注意説明 公共建築以外の場所の特定は行っていません。個人の所有物である住宅は、場所の特定をしないように配慮しております。ご了承くださいませ。

こんな記事も読まれています

シェアしてくれるとうれしいです!