建築家 白井晟一は、丹下健三とも比されることもありますが、モダニズムからは一線を画した建築家して議論されることが多いです。独自の美的センスと空間構成が魅力で、図面の精緻さには目を見張るものがあります。
まさに孤高の建築家です。
本記事では、建築家 白井晟一の略歴、代表作、書籍を紹介したいと思います。建築家 白井晟一は、建築だけでなく、装丁家でもあり、また書家でもありました。パリとベルリンで学んだ哲学的思考が建築にも生きており、独自の感性が魅力です。
建築家 白井晟一は1905年(明治38年)京都生まれです。1924年京都高等工芸学校図案科(現在の京都工芸繊維大学造形科学科)に入学しました。卒業後は、シベリア経由で渡欧してベルリン大学哲学科に入学して、ヤスパースらに師事しています。
また、パリでは、アンドレ・マルローや林芙美子と出会っています。1933年に帰国してから設計活動に入りました。
モダニズム建築全盛の時代に、白井晟一はモダニズムを一線を画した独自の造形や美的感覚を生かした建築を生み出していきました。白井のドイツ留学やパリでの哲学者との出会いなどが、そうした建築を生み出す要因であったのかもしれないですね。
日本の建築界ではあまり評価されてこなかった側面もあります。それは、当時の日本社会はモダニズムによる近代建築が全盛であり、白井流の独自の造形と感性を求めた建築は、社会において少数派に止まっていたことにもよるでしょう。
また、「縄文と弥生」というテーマによる建築界の「伝統論争」にも一石を投じました。意外ですが、前川國男や磯崎新とも交流があったそうです。
1983年に78歳で逝去しました。
主な受賞
中野区の新江古田の近くにある虚白庵(こはくあん)は建築家白井晟一の自邸です。残念ながら、2010年に取り壊されました。
RC造の平屋建で、竣工は1970年です。
実は解体直前に見学会があったとのことですが、行けませんでした。建築は無くなってしまってからでは遅いです。他の白井晟一建築も取り壊されの危機にあるものが多いので、ぜひ見に行けるうちに行きましょう!
白井晟一の代表作です。1968年に建築学会賞、1969年に毎日芸術賞を受賞しています。
工期は3期に分けて実施されました。3期の工事で建設された「懐霄館」と呼ばれる石のファサード塔も有名です。
十八銀行と親和銀行の合併により、今後の建築がどうなるかわかりませんので、興味のある人は見に行けるうちに見に行きましょう!
ふくおかフィナンシャルグループの十八銀行と親和銀行は29日、2022年3月をメドに両行で185カ所ある営業拠点を統合して114拠点にすると発表した。テナント料など物件費で年間10億円の削減効果があるとみている。両行は20年10月に合併し、十八親和銀行になる計画で、余剰人員は多くの課題を抱える長崎県の地域活性化などの分野に再配置することになる。 営業拠点の統合を発表する十八銀行の森拓二郎頭取(右)と親和銀行の吉沢俊介頭取(29日、長崎市) 営業拠点の統合を発表する十八銀行の森拓二郎頭取(右)と親和銀行の吉沢俊介頭取(29日、長崎市) 両行は店舗統合に当たって、支店の閉鎖などが伴わない「店舗内店舗方式」を採用する。統合対象となる店舗のうち、店が広かったり、新しい店舗を残し、もう一方は同じ支店内に移転して存続する。同一店名の場合は顧客が少ない店舗に原則「中央」が付くことになる。移転店舗の口座を持つ人も口座番号などを変えることなく通帳やキャッシュカードが使える。 店舗の統合は21年5月から開始する。移転対象となる店舗は十八銀が40店、親和銀は31店となる。佐世保市にある親和銀行の「本店営業部」は「佐世保本店営業部」とし、常務以上の役員が常駐して一部の本店業務を担う。今回の店舗統合で再配置の対象となる行員は350人になる。 親和銀の吉沢俊介頭取は「人口減など社会課題の多い長崎県の地域活性化などを担う分野に配置していく」と強調した。十八銀の森拓二郎頭取は「店舗の統合に当たっては顧客の利便性を第一に考えた。他の金融機関がない離島については最大限配慮している」と話した。
日経新聞2019/10/29
1981年に竣工です。建築家白井晟一の晩年の代表的です。
渋谷区の美術館の計画書によると、建築面積が150坪で高さが10mまでと定められていたため、地上2階・地下2階という構成になっています。住宅街ということもあり、外周の窓は極めて少なく、中央にあるシリンダ状の吹抜から採光しています。
渋谷区の目論見通り、一度行くと、もう一度行きたくなる雰囲気のある美術館です。白井建築を堪能もできますしね!
私の持っているのは、1979年の箱入り装丁の本ですが、単行本も読みやすいですね!中身は同じですが、装丁の違いも大きいですね。お手軽にまずは手に取ってみてください!
戦後のモダニズム建築全盛の潮流に背を向け、哲学的ともいわれる独自の作風を貫き通した白井晟一という建築家がいた。丹下健三とも比され、二人が関与した伝統論争は、当時の建築界に大きな問題を投げかけた。渋谷の松濤美術館、港区の交差点にそびえ立つノアビル、石碑のような佇まいの親和銀行本店(長崎・佐世保)など、ひと目でそれとわかる、存在感あふれる建築作品を遺している。書家・装丁家としても活躍し、「中公新書」のブックデザインを手掛けたことでも知られる鬼才。 本書『無窓』は、氏が生前に唯一発表した貴重なエッセイ集。伝統論争に大きな視座を与えた「縄文的なるもの」をはじめ、建築と美にまつわる論考全43編を収録する。ながらく入手困難だった幻の名著が、ここに復刊! 解説:松山巖 Amazonより
白井晟一の全体像をざっと見るのに最適です。
ここからはいって、個別の建築に行くのはどうでしょう!
今こそ、私たちは白井建築を体感しよう。全建築・約80件に迫る!個別の〈人間〉に内省をうながす建築を目指した白井晟一哲学的イメージで語られる建築と人物像に、新しい視点と初公開を含む豊富な資料でアプローチする画期的入門の書白井晟一(1905~1983)は京都で生まれ、京都高等工芸学校(現京都工芸繊維大学)図案科卒業後、ドイツで哲学を学ぶなど異色の経歴をもつ建築家。日本での建築のありかたを問い続け、丹下健三も加わった「伝統論争」などの論客として知られる白井は、そのユニークなスタイルから孤高の建築家、哲学の建築家などとも評される。一方で、自著を含め多くの装丁デザインを手がけており、そのなかには「中公新書」の書籍装丁など現在まで使用されているものもある。書家としても知られ、多彩な活動で建築の枠組みを超え、独自の美学を形成した。本書は、初期から晩年までの白井建築や活動の全体像にふれる、いわば白井晟一の入門書である。
思い出します。
建築事務所で初めての住宅設計の木造!
一冊の本を渡されて、これを参考に!!と・・・
それが、白井晟一の傑作として著名な木造住宅「呉羽の舎」でした。
建築家・白井晟一の傑作として著名な木造住宅「呉羽の舎」の全図面を収録し、一軒の家が完成するまでの多くの設計図を系統的に構成してある。写真に一般図はもちろん、構造図、現寸図、設備図を加え、一つの作品が完成するまでのあらゆる図面を詳細に解きあかしたもの。[主な目次]まえがき図面構成-住宅の設計図配置図主屋平面図/立面図/展開図/天井伏/基礎伏/床伏図/小屋伏図/軸組図/断面矩計/電気設備図/給排水図/図面の表現/納まりの効果 など
白井の美学が垣間見れます!
「異端の建築家」を読み解く「原爆堂計画」や「親和銀行本店」といった作品が注目され、その独特の美学が注目される建築家・白井晟一(1905-83)の伝統論と和室の特徴について、残された言葉や図面、同時代の建築家との比較などから分析し、その新しい展開や真意に迫ることで、現代建築史研究に新たな視角をもたらす。
白井の思想を現す柿腸舎、影熙亭、昨雪軒、雲伴居がみれます!
面白いですね!
白井晟一は「創造」の問題として日本の「伝統」を積極的に論じている。それは「伝統」を形態や様式でとらえるのではなく、日本文化の独特な原思想ともいえる潜在的な能力に目を向けるものだった。白井が目指したのは日本的創造としての「和風」であり、あらゆる部分が緊密に結合して「渾然とした調和」に全体が統一される空間だった。今回はそうした白井の思想を現す柿腸舎、影熙亭、昨雪軒、雲伴居を取り上げた。また「白井晟一と原爆堂の背景(下)」を解説として収録した。
こちらは、現代の建築家シリーズです!
写真が綺麗なのでおすすめ!
孤高の建築家・白井晟一の珠玉の作品集?懐霄館・ノアビル・聖キアラ館・昨雪軒・尻別山寮・虚白庵など 論文:磯崎 新/針生一郎/浅野敞一郎/白井昱麿 作品文献年表=1935‐1975年
原爆堂について
今知っておいがほうが良いと思うことがたくさんある!
★核の問題と対峙するアンビルトの傑作は、3・11以後の世界に何を問うのか――1955年、白井晟一の「原爆堂」は核の問題と対峙する建築として『新建築』誌上でいくつかの図面とパースが発表されたが、ついに実現することはなかった。半世紀が過ぎ、2011年3月11日に起きた東日本大震災における未曾有の破壊と福島第一原子力発電所の事故を経験し、いま「原爆堂」に託された問いがアクチュアルな意味を帯びている。白井晟一の思想や言葉を手がかりに「原爆堂」の今日的な意味を、岡﨑乾二郎(造形作家)、五十嵐太郎(建築史家)、鈴木了二(建築家)、加藤典洋(文芸評論家)という4人との対話から探る。序論・聞き手は白井昱磨(白井晟一研究所主宰)。
このシリーズ!揃えたくなってしまいます!
5つのテーマで白井晟一の建築世界への新たなアプローチを開く資料の第4集。原爆堂、善照寺までの作品を「初期の建築」として構成。ドイツ留学期前後から終戦に至る期間に接点をもった人々の言説、動向を通して、「初期の建築」の背景となった白井の歴史経験の性格を探る「白井晟一と原爆堂の背景」を解説として収録。
この展覧会を見に行きました!
とにかく、図面が忘れられない!
図面が、建築に勝っていました!
磯崎新、安藤忠雄など国内外で活躍する建築家に多大な影響を与えた白井晟一。 本書では造住宅建築や浅草の善照寺、佐世保の親和銀行ほか、代表的建築物を広く紹介するとともに、 図面、ドローイング、模型、書、エッセイなども収録。 孤高と謳われた白井晟一の幅広い足跡を辿り、創造の核に迫る好著。 群馬県立近代美術館開催「建築家 白井晟一 精神と空間」展(2010年9月)公式カタログ
白井の思考過程や人生観を分析しています。
神代雄一郎、白川静、原広司などの話が好きですね!
建築作品や文章だけではわかりにくい思考過程や人生観がここに。 目次 作家・白井晟一の建築創造をめぐって―「ギリシャの柱と日本の民衆」を読んで(神代雄一郎) 人間・物質・建築―現代のデザインについて語る(原広司) 建築と詩の原質(草野心平、栗田勇) 書と字(白川静) 石と日本建築(神代雄一郎) 木のはなし(神代雄一郎) 創造の倫理「精神の荒廃のなかで」(原広司、宮内康) 『書』について―詩人と建築家の対話(草野心平) 花に秘す(前川國男、大江宏) 白井晟一 建築と書(栗田勇) 普遍のアニマ(磯崎新) 東西文明論(桑原武夫) 現代建築と聖なるもの(栗田勇) 建築に思う(宮嶋圀夫) 解題 白井晟一氏についての断片的ノート
建築家白井晟一は、一度体験したら忘れられない白井ワールドの空間体験にあります。また、白井晟一展覧会でみた精緻な図面は忘れられません。建築も図面も、同じぐらい魅力があります。しかし、銀行や役場など、公共建築も徐々に無くなっています。行く機会があったら、壊されないうちに行きましょう!私もそうします!
皆さん、こんにちは、優良な投資…
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