本記事の内容
本記事では、中古マンションを購入したい人向けに、資金計画から購入までのすべての流れについて把握することで、より良い物件を適正価格で、納得して購入する方法について解説したいとおもいます。
ーーー題して、『中古マンション購入完全ガイド』です。ーーー
中古マンション購入完全ガイド(12)では、『物件の内見(内覧)ポイント』についてご紹介します。マンションの内覧は、とにかく趣味のようにたくさん行ってみると、比較対象もできて「ここがいいところだな!」と見抜くことができるようになります。数件見ただけで、買ってはいけませんよ。いい物件の出会いは必ずありますから!
中古マンション購入完全ガイド
- (1)購入の流れ・全体像を把握しよう
- (2)購入時の諸費用のすべてを知ろう
- (3)購入相場を見極める方法
- (4)購入のための資金計画をしよう
- (5)購入資金1000万円を貯める方法
- (6)住宅ローンの計画を立てよう
- (7)銀行の住宅ローン7選 を徹底比較します
- (8)フラット35 を徹底比較します
- (9)中古マンションの<物件探し>の方法
- (10)おすすめのデザインリフォーム済マンション販売会社
- (11)中古マンションの資産価値チェックを必ずしよう
- (12)物件の内覧・内見ポイントを教えます(チェックリストあり) ←今回はココ
- (13)中古投資マンションの選び方
- (14)災害に強いマンションの選び方
- (15)地震・火災保険の選び方
- (16)火災保険を見積比較でシミュレーションしよう
- (17)契約・決済の手順をまとめます
- (18)マンション購入後の税金について解説します
- (19)住宅ローン減税制度を利用しよう
- (20)引っ越しに役立つタスクリスト・備忘録一覧(チェックリストあり)
- (21)引越し一括見積りで引越し料金を半額にするトーク術
- (22)購入後に資産価値を維持するマンション・メンテナンスの方法
目次
気になる物件を見つけたら内見(内覧)をしよう!
気になる物件を見つけたら、内見をしてみましょう。
私は、内見が大好きです。いろんな住まいを見てみるのは本当に楽しいですよね。
たくさんの物件を内見していると、おのずと見るべき・確認をするべきポイントがわかってきます。しかし、初めて内見する場合は、物件のどこを、どのようにみるのかわからないと思います。
そこで、ここでは物件の外観(周辺環境)と内観に分けて、内見のためのチェックポイントを解説します。
まず内見とは何か?
内見とは、その名前の通り内部を見学することです。
不動産会社で物件情報をチェックして、気になった物件の内部を見させてもらいます。
実際にその物件を買う場合は、細かいところまでしっかりとチェックしないといけないですよね。
新築ではできないこの「内見」ができるのが、中古マンションの良いところです。
まだ入居者がいる場合も、当然内見できます。実は、この入居者との会話も結構大事な要素なのです。
内見時間は、もし入居者がいる場合は、入居者の時間帯と合わせる必要がありますし、不動産業者が持っている物件であれば、10時~18時くらいまでが基本でしょう。
内見する時の、必須持ち物リスト
内見の必須持ち物リストです。私は全て持ってきます。方位磁針は、最近は形態にもついているので便利ですね!
必要に応じて、以下のものを持っていくと良いと思います。
- ボールペン ★★★ 筆記用具は必須です!
- カメラ ★★★ 携帯のついているカメラで十分です!
- メジャー ★★ 冷蔵庫、家具など、大きなものを入れる場所を調べましょう!
- 図面 ★ 不動産業者が基本的に用意するので必要ありません
- 方位磁石 ★ 日当たりなどを調べるときに使いますが、最近は携帯のアプリでも十分です!
内見で絶対おさえたいチェックポイント
物件は、生活するとき、引越しの搬入、設備の老朽化・耐久性など機能面などからしっかりとチェックしておきましょう!
高い買い物なので、納得して購入するために!
私は、内見には20−30分ぐらいかけてじっくりとみます!
限られた時間なので、以下のチェックポイントを抑えてください。
内見チェックリスト(外観・周辺環境編)
中古マンションを内覧する際、主に建物の外側についてチェックしておきたいポイントをまとめました。
外観チェック | 具体的内容 |
---|---|
周辺環境 | 第一印象で、「雰囲気が良い」と思えるか? 建物のある場所の雰囲気 周辺の明るさ 周辺のニオイ(中華料理屋やインド料理屋など) |
治安 | 周囲の歩く人の雰囲気 街灯の数 人通りは多いか少ないか 夜に訪問して、帰宅ルートをチェック 夜の街灯の明るさのチェック |
コンビニ、スーパー | コンビニやスーパーとの位置と営業時間 品揃えなど |
騒音の発生源 | 騒音が発生する施設(パチンコなど)の有無 幹線道路の交通量 緊急車両の出入り(病院や消防署がある場合) |
交通の利便性 | 最寄り駅までの徒歩所要時間 バスを要する場合は最寄りのバス停の行き先と本数 最寄り駅周辺の駐輪場の場所や料金 |
集合エントランス | 清掃が十分に行き届いているか? 集合ポストのまわりの片付け? 管理スタッフの勤務頻度は? 掲示板の使用方法(きれいに使われているのか?) |
エレベーター | エレベーターの乗った時の不具合 エレベーターの匂い 止まった時の揺れ 落書きの放置 |
共用廊下 | 清掃が十分に行き届いているか? 私物の放置があるか 照明の使い方 照明はLEDで節約されているのか? |
ゴミ置き場 | 清掃が十分に行き届いているか? ゴミの分別 住民たちの清潔度がしっかりしているか |
駐車場・自転車置場 | 車の種類(マンションに住む人の暮らしぶりがわかる) |
建物まわりの植栽 | 植栽がきちんと手入れされていえるのか? |
外壁 | 外壁のひび割れ 手すりの錆 その他劣化 |
館内 | ノンスリップシートが劣化していないか 塗装のひび割れ 雨漏りによる水たまりがないこと |
セキュリティ | 共有の鍵では、カギの種類(ディンプルキーがベスト) 侵入経路がないかどうか 1階の柵の高さは十分か 裏口から入れないこと |
住民同士のトラブル | 掲示板にトラブルを想起させる内容がないか? 例:共用廊下に私物を置かないこと 例:ゴミ出しの規約を守ろう など |
管理組合 | 仲介会社の担当者と、物件のオーナーに別に聞くこと 管理組合が機能しているのか? 管理組合の議事録を見せてもらうこと! |
積立金 | 直近の大規模修繕はいつ行われたか? 管理費・修繕積立金の残高は? 大規模修繕費用は十分に賄えるのか? 現オーナーに管理費や修繕積立金の滞納がないか? |
内見チェックリスト(内部編)
内部でチェックしておきたいポイントの一覧です。
内部チェック | 具体的内容 |
---|---|
部屋へ入ったときの雰囲気 | 第一印象で、「居心地が良い」と思えるか? 明るさ ニオイ 天井の高さ 空間の広さ |
日当たり | 日差しが入る量 日差しの明るさ(方位との関係でチェック) 洗濯物を干す場所の日当たり 隣接する建物との近さ |
カビの発生源 | 下駄箱や風呂場のカビ 押し入れやクローゼットのカビ 収納扉の中のカビ(かび臭い空気) 換気扇があるか |
眺望 | 窓からの眺め 工場、娯楽施設、墓地などが視界に入るか 前面に建つ建物との距離 |
風通しの良さ | 風通しが良いか 空気が抜けるように窓が配置されているのか |
トイレの配管 | 水まわりにカビが発生していないか? 配管から悪臭が上がってこないか? |
バスルームの配管 | 水まわりにカビが発生していないか? 配管から悪臭が上がってこないか? |
洗面室の配管 | 水まわりにカビが発生していないか? 配管から悪臭が上がってこないか? |
キッチン | キッチンの位置 コンロの数 食器棚の配置 食洗機の有無 |
天井 | 水漏れの跡 カビ クロスのゆがみ ひび割れなどが発生していないか? |
壁 | 戸境壁の厚み |
床 | きしみ、 ゆがみ 斜めに傾いている箇所はないか(ビー玉を置く) 床の厚み 二重床かどうか |
バルコニー | エアコンの室外機の位置 洗濯物を干せるスペースがあるか? |
ドア・窓 | ドアや窓の開閉がスムーズか? ドア枠やサッシの傾きがないか 窓、ドアなどの建具は動かすこと 幹線道路の窓は二重サッシか?(あるいは二重ガラスか?) |
水栓 | バスルーム、キッチン、洗面室の水栓 (しっかりと水が溜まるのか) |
設備 | (以下の動きが問題ないか) インターホン 照明 コンロ 蛇口 シャワーの水圧チェック |
給湯器 | 給湯器の更新の日時(15年−20年程度で交換となります) |
隣室の騒音 | 上下左右の部屋の生活騒音がどのくらい聞こえてくるか RC造、SRC造の物件の場合も安心しない (図面を見てコンクリート以外の壁をチェック) |
遮音性 | 壁をかるく叩いてみて、軽い音がしないこと 叩くとコンクリートか木材かわかります |
コンセントの位置 | コンセント、テレビのアンテナ線や電話線の位置 (テレビを置きたい位置にアンテナ線とコンセントがあるか?) |
搬入経路 | ベッド、ソファ、冷蔵庫などの大物家電の搬入経路 (玄関、廊下、ドアの幅など) ピアノなどを入れる場合は要チェック! |
まとめ
中古マンション購入完全ガイド(12)では、『物件の内見(内覧)ポイント』についてご紹介しました。
とにかく、いろんな物件を見ると本当に発見があります。そして、自分が何を最も大事にしているのかが見えてきます。そこまで購入を待ってみても良いのではないでしょうか。とにかく、しっかりと調べて後悔しないマンション選びを応援しています。
いい物件の出会いは必ずありますから、焦らずに!
本記事では私の実体験も含めて書きますので、すべての記事を読み通すことで、中古マンションの購入プロセスが頭の中でしっかりとシュミレーションできるようになると思います。
ぜひ通してお読みください。