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建築史家 コーリン・ロウが執筆した必ず読むべき必須本【4選】(日本語は全ての書籍あり)

建築史家 コーリン・ロウは、建築史家の中でも最も有名な人物の一人です。

きっと建築を勉強したことにある人は、きっと名前を知っていることでしょう。そして、コーリン・ロウが執筆した本も読んだことにある人も多いのではないでしょうか。

建築に関する論考でとても大きな影響を残した建築史家です。

コーリン・ロウは、1920年に英国で生まれました。もう100年も前です。もっと最近の人のような気がしていたので、よく調べてみるとびっくりしました。

コーリン・ロウは、地元のグラマースクールへの奨学金を獲得し、後にリバプール大学に通って建築を学んでいます。

そして、第二次世界大戦中の1942年12月に兵役に召集され、イギリス空軍に入隊しました。戦争に行っているのです。時代を感じます。

コーリン・ロウは、ロンドン大学のウォーバーグ研究所で修士号を獲得します。その修士論文は、「イニゴー・ジョーンズ」に関する歴史的・建築的推測を含むものでした。

この修士論文は絶賛され、「歴史の中で何が起こったのかを推測して想像するコーリン・ロウの独特の方法」を確立しました。

従来の歴史観では建築は地域ごとに広く分離されて細かく分類されていましたが、コーリン・ロウの広大で博学な知識よって、「非正統的で非年代順の歴史観」を確立しました。

それは、その後の「理想的なヴィラの数学(1947)」に結びつきます。

私の中では、その博識具合と独特な感覚は、「荒俣宏」を思い出してしまうのですが、私だけでしょうか。

コーリン・ロウの首尾一貫した考え方と歴史観は、設計プロセスの重要なコンポーネントとして歴史を考える世代(つまり、ジェームズ・スターリングからアルド・ロッシ、ロバート・ベンチューリ、オスヴァルト・マティアス・ウンガース、ピーター・アイゼンマン、マイケル・グレイブスなど)へ大きな影響を与えています。

つまり、コーリン・ロウの考え方は、こうした当時次世代の建築家のインスピレーションの源になりました。

その後、ケンブリッジ大学で建築修士号を獲得して、主にコーネル大学で教鞭を取りました。こうしてみると、コーリン・ロウに教わりたかったなぁと思います。

というわけで、今回はコーリン・ロウの執筆した本のご紹介です。

学生
先生、「建築史家 コーリン・ロウ」について知りたいのですが、どんな本が良いですか?教えてください!!
建築の先生
「建築史家 コーリン・ロウ」といえば、ル・コルビュジエに関する論考が有名ですね。「マニエリスムと近代建築」ってしているでしょう?近代建築を語る上では、かならず通らないといけない書籍ですね。ちょっと難しいですが、がんばって取り組みましょう!

本記事の内容

本記事では、建築史家 コーリン・ロウを通して、「建築」のことをより良くを知るために重要な書籍【4選】を紹介します。コーリン・ロウの本といえば、やはり「マニエリスムと近代建築」ですよね。他にも、SD選書より「コラージュ・シティ」があるので、そちらも人気です。

目次

  1. マニエリスムと近代建築 コーリン・ロウ建築論選集(コーリン・ロウ 著)
  2. コーリン・ロウは語る 回顧録と著作選(コーリン・ロウ 著)
  3. コラージュ・シティ(コーリン・ロウ 著)
  4. イタリア十六世紀の建築(コーリン・ロウ 著)

1. マニエリスムと近代建築 コーリン・ロウ建築論選集(コーリン・ロウ 著)

日本語の本は、「マニエリスムと近代建築」ですが、原題は『The mathematics of the ideal villa and other essays』です。

つまり、かの有名な「理想的ヴィラの数学」の論考が入っています。

アンドレア・パラディオの「ヴィラ・マルコンテンタ」のルールと、ル・コルビュジェの「ガルシュの住宅」「サヴォア邸」にあるルールの類似性を指摘しています。

これは、何が重要かと言うと上述したように、コーリン・ロウの非正統的で非年代順の歴史観により二つの建築を抜き出し、建築的な推測を発展させて歴史の中で近代建築の評価を再配置させたことです。

過去と決別したはずの近代建築が、じつは「過去の存在」が20世紀後半の多くの建築家の仕事でそのバックグラウンドにあることが明らかになったということです。

真っ先に読んでみましょう!

2. コーリン・ロウは語る 回顧録と著作選(コーリン・ロウ 著)

コーリン・ロウは長い間教育者として、建築を教えてきました。1954‐56年テキサス大学オースティン校、伝説的なテキサス・レンジャーズの創始者の一人です。

その後、コーネル大学で1957‐58年に客員教授として、また62年から正教授として1990年まで教鞭をとります。

間違いなく、20世期における最も重要な建築の先生です。その成果で、1990年英国王立建築家協会ロイヤルゴールドメダルを受賞しています。

1999年に79歳で亡くなるまで50年以上の長きにわたり教鞭を取りました。

そうした様々の論考が含まれています。

なくならないうちに手に入れると今後便利と思います。

1940年代末に登場して以来、若手建築家の注目を浴び続けてきたコーリン・ロウが、50年以上にわたって書き続けた記事原稿、論文、追悼文、講義録、評論、覚え書きなどを一挙に公開。

3. コラージュ・シティ(コーリン・ロウ 著)

こちら、SD選書です。鹿島出版会は本当にありがたいですね。

都市は歴史のコラージュがつくるといいますが、まさにコーリン・ロウの博識な頭の中に、まさにパッチワークのように思い浮かんだのだと思います。

街を見ると、「あーあれは、この時代の影響・・・などなど」

読んでいて楽しい本です。街に出たくなりますね。

理想都市は歴史のコラージュがつくる。それは「記憶の劇場」になると同時に、「未来を予言する場」へと導く。ファンタジーやノスタルジアでデザインされた20世紀都市からの脱却を追求する名論。

4. イタリア十六世紀の建築(コーリン・ロウ 著)

こちらは、コーリン・ロウの研究室出身のザトコウスキとの共著です。

初期の「理想的ヴィラの数学」にも通じるルネサンスやマニエリスムの時代の話です。

コーリン・ロウの伝説の講義が収録されていて、本物の講義を聞きたかったなぁーと思わされます。

コーリン・ロウ、伝説の名講義、ここに蘇る!ルネサンスやマニエリスムの時代、イタリアの十六世紀(チンクエチェント)の建築・芸術・都市。その卓越性。ロウが最後に遺した画期的著作。

最後に

如何でしたか?今回は、建築史家 コーリン・ロウの著作から「建築」そのものをより良くを知るために、コーリン・ロウ自身が執筆した本4選をご紹介しました。やはり、こうしたコーリン・ロウの論考から過去の現在の建築がつながっているのを知ると、本当に建築の面白さを再認識します。昔読んだ人も、読み返してみると新しい発見があるかもしれません。

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