現在までのGoogleのポリシーとSEO対策を支援してきた会社の報告をまとめると、いままでとはちがうSEO対策の方策が見えてきます。それはテクニカルなものではなく、実質的なコンテンツ重視の手法です。
本記事は、以下の質問にお答えしたいと思います。
まずは、回答です。
Googleで上位検索を目指すとき、考えるべきSEO対策は具体的に12個あります。
これらはすべてGoogleポリシーである「すべてのユーザーによりよいサービスを提供するために」に沿った「コンテンツ重視」を実現するための方策です。
そのため、これまで信じられてきたSEO対策と矛盾することもありますが、これらの対策を取ることで、検索順位は確実に改善します。
それは、これらの点がGoogleポリシーに準拠しているからです。
- 類似キーワードページを廃止しよう
- キーワードを多くするよりも、関連するキーワードで文章を作成しよう
- 2000文字は不要!コンテンツに最適な文字数にしよう
- 信頼性の薄いサイトへのリンクを制限しよう
- プライベートブログとの相互ネットワークの構築をやめよう
- ゲスト形式の投稿によるバックリングはやめよう
- 文章形式のキーワードが散りばめられたアンカーテキスト(リンク)はやめよう
- E-A-T最適化は、ほどほどにしよう
- AMP変換しなくても、ロード時間の短いコンテンツを目指せばよい
- 古いコンテンツの使い回しはやめよう
- ドメイン名はなんでもよいので、今のままでいこう
- キーワードタグを廃止しよう
本記事の内容
Googleのポリシーと多くのSEOを支援してきた会社の最新の記事を読むと、検索最適化の世界は、AIによる自然言語処理BERTの進化により大きく変化して、そしてある意味で「本来ユーザが望むべき」検索の世界に近づいているように思われます。
それは、Googleがポリシーの中で言う「すべてのユーザーによりよいサービスを提供するために」、コンテンツ重視を、本気でしかも急速に進めているということだと思います。
その意味で、従来のSEOアドバイスのかなりの部分はGoogleポリシーと矛盾しており、そのうちいくつかは絶望的に時代遅れになっています。
ここでは、最新のさまざまな情報をGoogleのポリシーに照らし合わせて、まとめてみました。
依然として有効であると勘違いされているSEO対策を挙げながら、その改善点を探ってみたいと思います。
この記事で最も重要なのは、Googleが推し進めている「コンテンツ重視」の路線を実現するための有効な方策を考えている点です。
そのためには、自分自身の記事がどういった位置にあるのかを見極めておく必要があるのと、関連キーワードがとても重要です。
今後のSEO対策の基本は、ひとつのキーワードだけでなく、相互に関連するキーワード群(つまりGoogleが独自に作成している同じエンティティにある複数のキーワード←しかもそれは誰も見れない)によって、読者に有益でわかりやすいコンテンツを提供することが最も大事になるからです。
前提条件としてPCユーザーならGRC(無料版あり・ライセンス月450円〜)、スマホユーザーならGRCかキーワードの検索順位計測ツール【順一くん】(無料トライアルあり・ライセンス月500円)を是非ダウンロードしておいてください。
それではいきましょう。
まだSEO対策をあまりやっていない人の方が、むしろやりやすいと思います。(その意味では、あとからこのSEO対策の世界に入るメリットが大きいですね!)
SEO対策をバリバリやっている人は、以下の項目と照らし合わせて、やり過ぎたSEO対策を減らしていくことが、むしろ重要になると思います。
目次
- 類似キーワードページを廃止しよう
- キーワードを多くするよりも、関連するキーワードで文章を作成しよう
- 2000文字は不要!コンテンツに最適な文字数にしよう
- 信頼性の薄いサイトへのリンクを制限しよう
- プライベートブログとの相互ネットワークの構築をやめよう
- ゲスト形式の投稿によるバックリングはやめよう
- 文章形式のキーワードが散りばめられたアンカーテキスト(リンク)はやめよう
- E-A-T最適化は、ほどほどにしよう
- AMP変換しなくても、ロード時間の短いコンテンツを目指せばよい
- 古いコンテンツの使い回しはやめよう
- ドメイン名はなんでもよいので、今のままでいこう
- キーワードタグを廃止しよう
- まとめ
1.類似キーワードページを廃止しよう
かつてのGoogle検索では、検索用語を少し変更するとまったく異なる検索結果が出てきました。
今考えると、SEO対策的には良い時代であったのかもしれません。
そのため、あるトピックで検索の上位を占めたい場合は、内容が同じでもキーワードのバリエーションごとに専用のページを作成していました。
たとえば
- ビジネス用PCページ
- プロ用PCページ
- 仕事用PCページ
- オフィス用PCページ
といった具合です。
しかし、2013年に検索アルゴリズムHummingbird(ハミングバード)が導入されて以来、Googleの検索の識別能力は大幅に向上しました。
いまは、ビジネス=PR=仕事=オフィスを同義語的な要素とみなし、検索意図に一致するページを表示します。
そして、類似ページがたくさんあると、Googleはスパムと見なして、検索ペナルティが発生する可能性が高くなりました。
【重要SEOポイント】
キーワードごとではなく、トピックごとに、キーワードとその関連語、類義語を駆使して、ひとつの内容の濃いページを作成します。
2.キーワードを多くするよりも、関連するキーワードで文章を作成しよう
かつて、文章の中に閉めるキーワードの量が重要とされてきました。
それは、Googleクローラーがページを巡回するときに「このページが何であるかを理解するために」特定の割合がキーワードで構成されている必要があったからです。
かつては、テキストの5%がターゲットキーワードと完全に一致する必要があるとされていました。
現在もキーワードはSEO的に重要項目ですが、もう完全一致したキーワードは求められていません。
例えば
- ミース・ファン・デル・ローエ
- ミースファンデルローエ
は、類似したキーワード(ほぼ同じ)として扱われるため分ける必要がなくなります。
キーワードを使う量も過去のものとなり、むしろキーワードを使いすぎるとランキングに悪影響を与える可能性があると警告しているSEO会社もいます。
それは、ページ内にキーワードの量が大量にあると、ユーザーにとって適切な情報が得にくくなるからです。
【重要SEOポイント】
上述したように、専用のキーワードの検索量と検索順位を測れるアプリ使用して、特定のトピックごとにしようするべき関連キーワードを抜き出します。
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そして、ターゲットキーワードと関連キーワードを利用してユーザーの質問に答える最適な文章を書きます。
具体的には、検索用語に関連する上位20件のキーワードを分析する良いと思います。
重要なのは、適切な関連キーワードをほどほどに文章の中に使うことです。先ほど述べたように、キーワードの使用をやりすぎた場合、ペナルティが発生するリスクが高くなります。
3.2000文字は不要!コンテンツに最適な文字数にしよう
SEO対策のもっとも多くの意見を占めるのが、1ページ内の文字数です。
ある最小文字数以上でなければならないともいうものです。
それは、英語だとだいたい1,500words、日本語だと2,000文字が多いのでないでしょうか。
たしかにコンテンツの長さとランキングには相関関係がありますが、それが常に要求されているわけではありません。
1000文字でも上位検索に入ることも多いのです。
つまり相関関係は因果関係とは違います。
ここでGoogleポリシーを確認してみると、ユーザーと検索エンジンの両方にとって本当に重要なのは、コンテンツが充実していることです。
コンテンツの充実とは、あるトピックでは500文字で十分であるかもしれないし、他のトピックでは5000文字が必要かもしれません。
こうしたトピックを2000文字で記述しようとすると、品質が低下します。そして、ランキングも低下していきます。
【重要SEOポイント】
それぞれのトピックを説明するのに最適な文字数を、ケースバイケースで決定します。
単語を数えるのをやめて、トピックを完全に説明し終わるまで書きましょう。
そして、上述した専用のキーワードの検索量と検索順位を測れるアプリ使用して検証を繰り返します。
また、他社のサイトを分析することも重要です。
そうすると、特定のトピックのコンテンツに必要な長さを知ることもかのうです。
4.信頼性の薄いサイトへのリンクを制限しよう
Googleは、ウェブサイトにスパムリンクや信頼性の薄いサイトへのリンクが多い場合に、ペナルティを課すことを明確にしています。
そのため、Web管理者に最適なリンク構築を促し、信頼性の薄いサイトへのリンクについて対策を講じるよう促しました。
そのような対策の1つが、nofollow属性の導入です。
【重要SEOポイント】
まずは、信頼性の薄いサイトへのリンクをなくすことが肝心です。
Googleクローラーに巡回してもらいたくないリンクには、必ずnofollow属性を追加しましょう。
ブログのコメント欄などには、基本的にnofollow属性が自動で追加されるはずです。
nofollow属性がリンクに追加されると、nofollow属性は、リンクが宛先ページに権限を渡すのを停止し、クローラーにおいてリンク先にクロールすることを停止させます。
このnofollow属性は、WordPress、YouTube、Flickrなど一般的なソーシャルネットワークを含むほとんどのサイトに実装されています。
5.プライベートブログとの相互ネットワークの構築をやめよう
検索で上位に表されるサイトでは、バックリンク(つまり自分サイトのリンクが、他のウェブサイトにあること)の数が多いことが有効な指標でした。
そこで、多くの人が目をつけて「有名なSEO対策」が生まれます。
それは・・・・
大規模なバックリンクを生成するために、独自の複数のウェブサイトを立ち上げて、それらをネットワークして、最も重要なメインのウェブサイトへの大量のリンクを作ることです。
このSEO対策の魅力は、このバックリンク用のウェブサイトネットワークを自分自身で制御できることです。
そのため、他のウェブサイトの管理者への依頼をすることもなく、また上述したようなnofollow属性をつけられる心配も入りません
もしこのネットワークが非常にうまく機能すれば、上位検索を目指す上でかなり有効です。
しかし、このネットワークの管理は膨大です。ライターを雇ったりして高品質のコンテンツを作成して、常に更新を続けないといけません。
信頼できるサイトからのバックリンクでないとだめなので、これらのネットワークの維持にかなりの費用がかかってしまいます。
つまり、コストと労力の面でこの戦略はあまり有効ではありません。
【重要SEOポイント】
もし充分に練られていないSEO用のプライベートブログとの相互ネットワークが発見された場合、Googleはペナルティでネットワーク全体のウェブサイトに影響が及ぶことが想定されます。
よって、管理できないならブログの相互ネットワークをやめましょう!
そして、基本的には高品質のコンテンツを作成して、自然に有効なバックリンクを作っていきましょう!
もし、すでに管理し切れないぐらいの「信頼できないサイトからのバックリンク」がある場合は、以下のツールを使用するのをおすすめます。
このツールでバックリンクの調査、クリーンナップ、競合との分析まで行うことができます。
6.ゲスト形式の投稿によるバックリングはやめよう
多くのバックリンクを作成する方法として、他人のブログにゲストとしてコメントを残したり、実際に記事を書いたりすることがあります。
それにより、リンクを他人のWebサイトに表示させることができます。
しかし、こうしたコメントのリンクは、上記したnofollow属性により、ほぼ完全に排除されています。
Googleは、過度にSEO最適化されたアンカーテキスト(リンクとなっている文字列)や信頼できないバックリンクの蓄積率などを調べて、スパムブログ投稿を追跡できるようになっています。
よって、SEO目当てのブログ投稿は役に立たず、最悪の場合にはペナルティがあります。
【重要SEOポイント】
ゲストブログによる投稿は正当なリンク構築戦略ですが、信頼性のあるサイトに正しく行われる必要があります。
正当なリンクでない場合は、削除要請を行うことも考慮してください。
上述したSEO SpyGlassを使用して、バックリンク元のウェブサイトを特定することも必要かもしれません。
7.文章形式のキーワードが散りばめられたバックリンクのアンカーテキスト(リンク)はやめよう
上記に追加しての対策です。
かつて、キーワードに完全一致したアンカーテキストは、「バックリンクにおけるリンクの関連性」を示すために不可欠であるとされていました。
よって、バックリンクにおけるSEO対策として、「長い文章のリンク」が広く使用されていました。
たとえば、
「ヨーロッパ観光、とくにイタリアのローマの観光に最適な旅行会社をA社を・・・・」
といった文章全体がアンカーテキストとなっているものです。
しかし、現在のGoogleはアンカーテキストだけでなく、周囲のテキストをみており大きなコンテキストを捉えることができるようになりました。
よって、過度にSEO最適化されたアンカーはかなり不自然であり、スパムの一部と見なされる可能性があります。
【重要SEOポイント】
適切なアンカーテキストを作成しましょう。
一般的には、あまり説明的でなく、簡潔な単語の組み合わせにリンクを貼るのが良いと思います。
8.E-A-T最適化は、ほどほどにしよう
近年重要視されているのが、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)という3つの概念を合わせたE-A-Tと言われるものです。
2018年にGoogleは新しくリリースしたアルゴリズム更新により、この専門知識、権威性、信頼性(E-A-T)が、ランキング要因であるとされています。
こうしたE-A-T最適化は、どれもユーザーにとって有効に働くものですが、Googleはその検証手段を確立しておらず、まだ有効なランキング指標となるには時間がかかるように思われます。
つまりランキングに影響を与える決定的な証拠がまだ集まっていません。
【重要SEOポイント】
E-A-T最適化は確かにウェブサイトの神羅性の向上には役立ちますが、決定的なSEO手段がまだ確立されていません。
よって、いまだ仮のSEO戦略に取り組むよりも、既に実証済みのSEO戦術により多く時間を使う方が効果的です。
そうは言っても、明確な専門知識が権威性がある場合は、ウェブ際に必ず記述しておくことは重要であり、それにより確実に信頼性を向上できるはずです。
9.AMP変換しなくても、ロード時間の短いコンテンツを目指せばよい
AMPは、非常に高速なスマホ(モバイル)ページを表示するためのオープンソースのフレームワークです。
AMPを早期に導入した方は、読み込み速度が劇的に向上して、Googleの検索ランキング上昇しています。
しかし多くのSEO対策会社の記事の共通点は、AMP自体はランキング要素ではないということです。そして、AMP変換はニュースおよびメディアサイトが適しているということです。
【重要SEOポイント】
ニュースおよびブログサイトの時は、AMP変換は有効です。充分なメリットが得られる可能性があります。是非導入しましょう!
一方で、ショッピングサイト、ECサイトは、AMPに向いていません。
AMP変換せずに高速のロード時間を達成する必要があります。
ロード時間を改善するには、Google Search Consoleなどのページ速度ツールにアクセスして、ページでどのような問題が発生するかを確認することをおすすめします。
10.古いコンテンツの使い回しはやめよう
コンテンツを増やすために、古いコンテンツに小さな変更を加えて、新しいコンテンツを作成することがあります。
こうしたコンテンツの使い回しは、質よりも量が優先される時代には有効でした。
しかし、誰もが知っているようにコンテンツの使い回しは、ページの品質を低下させます。それは、コピーされた方も、コピーした方も、両方のページの品質が低下するのです。
これは、Googleのアルゴリズムによって簡単に識別され、最悪ペナルティが課されます。
【重要SEOポイント】
コンテンツを使い回すのではなく、古い投稿に最新の情報を追加して更新しましょう。
トラフィックが少ない場合は、タイトルも更新して、すべてのコンテンツを最新にしましょう。
品質が上がり、新しい投稿から得られるものと同じそのトラフィック効果があります。
その効果を実感するには、3ヶ月は待ちましょう!
11.ドメイン名はなんでもよいので、今のままでいこう
かつては、キーワードが豊富なドメインが、検索の関連性を示す重要なシグナルでした。
つまり、
bestpizzaplace.cm
bestbookinjapan.com
のようなものです。
現在はこうしたドメインの名前がランキングを左右することは全くなく、「コンテンツの品質」が重点となっています。
しかし、こうしたキーワード豊富なドメインを持つことに何の問題もないですし、Googleはそのドメイン名だけでペナルティを課すことはありません。
【重要SEOポイント】
もちろん、すでに使っている場合は、長すぎるキーワードを使用しているドメインでも良い!
しかし、ユーザーのためを思うとより簡単なドメイン名が良いと思う。(これは僕の独断ですが)
とはいえ、すでにトラフィックは発生している場合は、どんなドメイン名でも問題ありません。
12.キーワードタグを廃止しよう
2009年にGoogleは、ウェブページのランク付けにキーワードメタタグを使用しないことを公式に発表しました。
キーワードタグは一部のクライアントには有効ですが、現在はSEO対策上は全く意味がありません。
キーワードタグにはペナルティがないので、読者の要求に応じて使用してもよいですが、SEO上は時間の無駄になります。
【重要SEOポイント】
現在あるキーワードタグを削除する必要はありません。
しかし、今後は特に作る必要はないので、他のSEO対策に時間を使いましょう!
まとめ
まとめます!
Googleで上位検索を目指すとき、考えるべきSEO対策は具体的に12個あります。こられはすべてGoogleポリシーである「すべてのユーザーによりよいサービスを提供するために」に沿った「コンテンツ重視」を実現するための方策です。
そのため、これまでのSEO対策と矛盾することもありますが、これらの対策を取ることで、検索順位は確実に改善します。
それは、これらの点がGoogleポリシーに準拠しているからです。
- 類似キーワードページを廃止しよう
- キーワードを多くするよりも、関連するキーワードで文章を作成しよう
- 2000文字は不要!コンテンツに最適な文字数にしよう
- 信頼性の薄いサイトへのリンクを制限しよう
- プライベートブログとの相互ネットワークの構築をやめよう
- ゲスト形式の投稿によるバックリングはやめよう
- 文章形式のキーワードが散りばめられたアンカーテキスト(リンク)はやめよう
- E-A-T最適化は、ほどほどにしよう
- AMP変換しなくても、ロード時間の短いコンテンツを目指せばよい
- 古いコンテンツの使い回しはやめよう
- ドメイン名はなんでもよいので、今のままでいこう
- キーワードタグを廃止しよう
私は上記に沿って、読者に有益なコンテンツを目指してコツコツ作っています。サイト訪問数にどんな変化があったのかは、後日ご報告します。(2020年11月24日)
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Googleで検索順位を改善し、上位表示を実現するSEO対策を教えてください。