ASMLの衝撃と復活のスターバックス【米国株の深掘り分析】ジム・クレイマーの最新ニューズレター注目10選 その52(2026年1月28日)

皆さん、こんにちは、優良な投資情報の収集に勤しむ「投資家K」こと管理人シミズです。

ジムの10 things to watchから「なぜジムはこの銘柄を推すのか?」と「私たちが考えたほうが良い警戒すべきリスク(逆指標・ボラティリティ)」を深掘りします。

米国市場はASMLの驚異的な受注残高報告を受けて、半導体株主導の力強い上昇で幕を開けました。今夜にはメタとマイクロソフトの決算、そしてFRBの金利据え置き発表というビッグイベントが控えていますが、ジムの視点はすでに個別の「復活ストーリー」と「構造変化」に向いています。

それでは、ジムが熱視線を送る10のトピックを詳しく分析していきましょう。

「管理人のシミズからの注意点」もご参考に。

ジム・クレイマーについて

みなさんは、テレビなどのオールドメディアだけでなく、かなり前からインターネット、Youtubeなどでも発信をしている、著名な金融コメンテーターであるジム・クレイマーを知っていますか?ジムは、元ヘッジファンドマネージャーで、現在はCNBCの金融番組『マッド・マネー』のホストを務める、アメリカで最も有名な金融コメンテーターの一人です。ジムはかつてヘッジファンド「Cramer Levy Partners」を共同設立し、運営していました。彼のコメントには、プロのトレーダーとして市場の裏側を知り尽くした経験が反映されており、個人投資家にとってかなり説得力のある解説をしているので人気があります。ただし、彼の推奨には賛否両論があります。

また、CNBCの金融番組『マッド・マネー』では個別の銘柄に対する「買うべきか」「売るべきか」という明確なアドバイスを、視聴者からの質問に答える形で提供するため、すぐに投資行動に移したい個人にも強く支持されています。実際に『マッド・マネー』で取り上げられた銘柄は、しばしば個人投資家の間で大きな話題となり、株価を動かします。そんなクレイマー氏が何をいっているのか、そしてクレイマー銘柄を冷静に分析するためにはどうすればいいのか。そんなテーマで今後少しづつ書いていきたいと思います。

私こと、「すむことブログの管理人」はかつて証券会社系シンクタンクに勤めており、株式、債券、金、その他ETFを基本に投資経験は15年ほど。インデックス投資を基本に資産を4つに分けて保有する「パーマネントポートフォリオ」を構成しつつ、ちょくちょくこのクレイマー氏の銘柄を少し買っています。パーマネントポートフォリオの構成は当初の3倍ぐらいに値上がりでしょうか。

クレイマー氏の銘柄買いはトータルでは、プラスです。しかし、なんと95%も下がった銘柄もあれば、しっかり稼いでくれるものもあります。私は、ジムの優良な投資情報である「Jim Cramer’s top 10 things to watch」を楽しみにしています。

ちなみに、この私のこのブログのトークスタイルは、私の好きだった山崎元さんに習い「ポジショントークなし」でいきたいと思っています。山崎元さんは、2024年1月1日に食道がんのため65歳で逝去されています。

今日のJim Cramer’s top 10 things to watchへのコメントです

1. 市場全体の活況とASMLの受注残

【ジム・クレイマーの推奨の背景】 ASMLが発表したデータセンター向けの受注残高が、以前の「供給過剰」という懸念を吹き飛ばすほど激増(倍増)したことを受けて、半導体セクター全体に対して極めて強気になっています。ジムは、もし中国への自由な販売が許可されていれば、さらに驚異的な数字になっていたはずだと分析しており、データセンター需要が依然として初期段階にあることを確信しています。

【管理人のシミズからの注意点】 ジムは受注残という先行指標を高く評価していますが、ASML株そのものではなく市場全体のセンチメントとして語っている点に注意が必要です。今夜のメタとマイクロソフトの決算次第では、せっかくのASML効果が打ち消されるリスクもあります。ジムの楽観論に乗りつつも、今夜のビッグテックの決算内容を確認するまでは全力買いは控えるべき局面です。

2. Nvidia (NVDA) と中国市場の進展

【ジム・クレイマーの推奨の背景】 ロイター通信が、中国当局によるエヌビディアのH200チップの販売承認を報じたことを好材料としています。バイトダンスやテンセント、アリババといった中国テック大手からの注文が本格化するという観測は、ここ5日間苦戦していたエヌビディア株にとって強力な反転のきっかけになるとジムは見ています。

【管理人のシミズからの注意点】 中国関連のニュースはジムの得意分野ですが、政治的な不透明感は依然として高いままです。承認されたとはいえ、今後の貿易制限がどう変化するかは予測不能です。ジムの推奨は短期的には「逆指標」を回避する材料になりますが、中国リスクを完全に排除したわけではないため、ボラティリティの高さには覚悟が必要です。

3. GE Vernova (GEV)

【ジム・クレイマーの推奨の背景】 決算内容は非の打ち所がない「爆発的な好決算」だったにもかかわらず、株価が4%下落したことを、単なる利益確定売りと捉えています。ジムは、データセンターだけでなく、世界的な電力需要の加速、特にガスタービンの優位性を強調しています。原子力が普及するまでにはまだ数年かかるため、同社が「エネルギー供給の現実的な覇者」であるという信念を持っています。

【管理人のシミズからの注意点】 好決算で売られる「材料出尽くし」の動きに対してジムは冷静ですが、4%の下落は市場が一時的に過熱感を警戒している証拠です。ジムの過去のトラックレコードでは、こうした押し目での推奨は後に成功することが多いですが、短期的には調整が長引く可能性もあるため、少しずつポジションを積み増す慎重さが求められます。

4. Corning (GLW)

【ジム・クレイマーの推奨の背景】 メタとの間で最大60億ドルに及ぶ光ファイバーケーブルの供給契約を締結したことを、長期的価値の証明として評価しています。昨日の15%急騰後の2%の戻しは、健全な調整であると分析しています。ジムはコーニングをデータセンターインフラの不可欠なピースとして位置づけています。

【管理人のシミズからの注意点】 特定の巨大顧客(メタ)との契約に依存する部分は、メリットでもありリスクでもあります。ジムは昨日の爆騰を祝っていますが、こうしたニュースの直後に飛びつくのは避けるべきです。昨日の上昇分をどれだけ維持できるかが、ジムの言う「長期的価値」が市場に認められたかどうかの試金石になります。

5. Texas Instruments (TXN)

【ジム・クレイマーの推奨の背景】 ジムが「記憶にある中で最高の決算」と評するほど、産業用、データセンター、在庫管理のすべてが完璧であったことを強調しています。市場に嫌われていた銘柄が、フリーキャッシュフローの強力な回復を見せたことで、バンク・オブ・アメリカによる格上げも引き出しました。ジムは、この「不人気からの脱却」を確実な買いの合図と見ています。

【管理人のシミズからの注意点】 ジムが「これまでにないほど最高」と言う時は、期待値が急上昇しているため、翌日以降の買いには注意が必要です。ただ、今回のケースは「最悪期を脱した」という実態を伴っているため、信頼性は比較的高いと言えます。ただし、アナログ半導体のサイクルは長いため、急激な連騰を期待しすぎないことが重要です。

6. Seagate (STX)

【ジム・クレイマーの推奨の背景】 圧倒的な注文数と、設備投資に対する規律ある姿勢が利益率の改善に直結していることを高く評価しています。第4四半期の好決算と10%の株価上昇を、データストレージ需要の本質的な強さの表れだと見ています。ジムは、同社が今後数四半期にわたって増益を続けると予想しています。

【管理人のシミズからの注意点】 10%の急騰は非常に魅力的ですが、シーゲートのようなハードディスク・ストレージ関連は、テックセクターの中でもサイクルが激しいことで知られています。ジムが強気な時はトレンドの真っ只中にいることが多いですが、ボラティリティが高いため、利益確定のタイミングを逃すと逆指標になりかねません。

7. Starbucks (SBUX) と Danaher (DHR)

【ジム・クレイマーの推奨の背景】 スターバックスについて、利益は未達だったものの「客数(トランザクション)」が2年ぶりに増加に転じたことを最大の勝利と見ています。ブライアン・ニッコルCEOの戦略が予定より早く成果を出しているというコメントを信頼しており、株価7%上昇は復活の序章だと考えています。一方で、好決算ながら3%下落したダナハーについても、冷静に評価を続けています。

【管理人のシミズからの注意点】 スターバックスへのジムの期待は非常に高いですが、利益のミスは本来無視できない要素です。「客数増」という指標だけで復活を確信するのは、ジム特有の楽観バイアスがかかっている可能性があります。ニッコルCEOの手腕に全幅の信頼を置くジムの姿勢が、利益改善の遅れという現実に直面した際にどう変わるか注視が必要です。

8. Bristol Myers (BMY)

【ジム・クレイマーの推奨の背景】 パイパー・サンドラーによる目標株価引き上げと「安すぎる」という評価を支持しています。ジムの背景には、強力なパイプライン(新薬候補)があるにもかかわらず、株価がそれを反映していないというバリュエーションの歪みを是正したいという意図があります。

【管理人のシミズからの注意点】 製薬株は新薬の承認プロセスに左右されるため、ジムが「安い」と言い続けても株価が動かない期間が長くなることがよくあります。今回の目標株価引き上げに市場が反応していない点からも、信頼性が実を結ぶにはかなりの忍耐が必要になるでしょう。

9. Amazon (AMZN)

【ジム・クレイマーの推奨の背景】 1万6000人のホワイトカラー解雇という、昨年10月に続く第2弾のリストラ計画に対して、ジムは「混乱を招く戦略」と珍しく疑問を呈しています。官僚主義の排除という会社の言い分に対し、ジムは成長戦略との整合性に確信を持てずにいます。

【管理人のシミズからの注意点】 ジムが特定の企業の戦略に「混乱している」と述べる時は、その銘柄の方向性が定まっていないサインです。コストカットが利益を押し上げる短期的メリットよりも、組織の士気低下や将来の成長鈍化をジムは懸念しています。アマゾンに対してジムが慎重な時は、大きな賭けに出るのは避けるべきです。

10. Boeing (BA)

【ジム・クレイマーの推奨の背景】 昨日の決算は数字の上では「散々なもの」でしたが、ジムはフリーキャッシュフローの改善とターンアラウンド(再生)の兆しを高く評価しています。シティによる目標株価引き上げにも同意しており、昨日の株価下落は過剰反応だったと主張しています。

【管理人のシミズからの注意点】 ボーイングはジムが長年苦しめられてきた、いわば「執着」のある銘柄です。彼が「昨日下がるべきではなかった」と言う時は、希望的観測が混じっていることが多々あります。ボーイングの品質問題や生産遅延は根深く、ジムの復活ストーリーを信じて飛び込むのは、ボラティリティに耐えられる投資家に限るべきです。

過去の推奨との比較と最終的な心得

過去のジムのメールとの比較:今回の案件の信頼性はどうか?

今回の推奨リストで際立っているのは、テキサス・インストゥルメンツやスターバックスのように、過去に市場から見放されていた銘柄の「復活」をジムが強く確信している点です。過去のトラックレコードでは、ジムはこうした潮目の変化を捉えるのが得意ですが、同時にボーイングやアマゾンのように、構造的な問題を抱える企業に対しては評価が揺れる傾向があります。ASMLのバックログのような確実な数字があるものは信頼性が高いですが、経営陣の言葉をベースにした復活劇(スターバックスなど)については、慎重に見守る必要があります。

管理人シミズからの補足コメント

2026年の市場は、データセンター需要という「確実な成長」と、大手企業の組織再編という「不確実な試行錯誤」が混在しています。ジムは今夜のメタとマイクロソフトの決算を前に、半導体から小売、航空宇宙まで幅広く網を広げていますが、特に「客数」という実需に注目したスターバックスの分析は非常に興味深いものです。

今夜、ビッグテックの決算がASMLの作ったポジティブな流れを引き継げるかどうかが、明日以降のマーケットの方向を決めます。

この記事が皆さんの判断の助けになれば幸いです。

ブログ読者の皆さんは、ジムの推奨はあくまで情報の一つとして利用し、感情的にならず、ご自身のリスク許容度ファンダメンタルズ分析に基づいて最終的な投資戦略を確認してみてくださいね。

ジムのコメントは、市場の注目度と短期的な動きを知るための強力なツールです。長期的な成長トレンドに乗っている銘柄は、短期的なノイズに惑わされないという彼の信念を学ぶことができます。一方で、バリュエーションの壁(バリュエーションとは、企業や事業の価値指標であり、壁とはその現在の株価が割安か割高かを判断するための指標が低いこと)に直面する銘柄の推奨は、「逆指標」的、つまりな活用が賢明です。ジムの推奨を「買いのシグナル」ではなく、「要リサーチのサイン」として捉え、必ずご自身のリスク許容度ファンダメンタルズ分析に基づいて最終判断を下しましょう。

ジム・クレイマーの関連本

ジム クレイマーの株式投資大作戦 全米no.1投資指南役
ノーブランド品

山崎元氏の関連本

やっぱり読んでおきたい ロバート・キヨサキ

筑摩書房
¥2,640 (2026/02/18 14:27:38時点 Amazon調べ-詳細)

最近よんで、おすすめ、読んでおきたい金融本

ジム・クレイマー氏のニューズレター登録はこちらから

ジム・クレイマー氏のニューズレター登録 email newsletter for free

すむことコム管理人 シミズ

本ブログは、主コンテンツとして住居×投資×生活、副コンテンツとしてペット・パソコン&アプリ関係など、専門分野と娯楽の情報を発信しています。生活を楽しむために、お役に立てれば幸いです。

Recent Posts