次期FRB議長へのケビン・ウォーシュ指名と半導体の狂乱【米国株の深掘り分析】ジム・クレイマーの最新ニューズレター注目10選 その54(2026年1月31日)

皆さん、こんにちは、優良な投資情報の収集に勤しむ「投資家K」こと管理人シミズです。

ジムの10 things to watchから「なぜジムはこの銘柄を推すのか?」と「私たちが考えたほうが良い警戒すべきリスク(逆指標・ボラティリティ)」を深掘りします。

2026年1月31日、米国市場は新たな局面を迎えました。トランプ大統領による次期FRB議長へのケビン・ウォーシュ氏指名というサプライズ、そしてアップルやサンディスクの驚異的な決算。PPI(生産者物価指数)が予想を上回るというインフレの火種が燻る中でも、市場は「確実性」を求めて動き出しています。

ジムの分析からは、過熱する半導体市場への熱狂と、復活を遂げるメガキャップ、そして逆境に立ち向かう銘柄への冷静な視点が見て取れます。それでは、注目の10トピックを深掘りしていきましょう。

「管理人のシミズからの注意点」もご参考に。

ジム・クレイマーについて

みなさんは、テレビなどのオールドメディアだけでなく、かなり前からインターネット、Youtubeなどでも発信をしている、著名な金融コメンテーターであるジム・クレイマーを知っていますか?ジムは、元ヘッジファンドマネージャーで、現在はCNBCの金融番組『マッド・マネー』のホストを務める、アメリカで最も有名な金融コメンテーターの一人です。ジムはかつてヘッジファンド「Cramer Levy Partners」を共同設立し、運営していました。彼のコメントには、プロのトレーダーとして市場の裏側を知り尽くした経験が反映されており、個人投資家にとってかなり説得力のある解説をしているので人気があります。ただし、彼の推奨には賛否両論があります。

また、CNBCの金融番組『マッド・マネー』では個別の銘柄に対する「買うべきか」「売るべきか」という明確なアドバイスを、視聴者からの質問に答える形で提供するため、すぐに投資行動に移したい個人にも強く支持されています。実際に『マッド・マネー』で取り上げられた銘柄は、しばしば個人投資家の間で大きな話題となり、株価を動かします。そんなクレイマー氏が何をいっているのか、そしてクレイマー銘柄を冷静に分析するためにはどうすればいいのか。そんなテーマで今後少しづつ書いていきたいと思います。

私こと、「すむことブログの管理人」はかつて証券会社系シンクタンクに勤めており、株式、債券、金、その他ETFを基本に投資経験は15年ほど。インデックス投資を基本に資産を4つに分けて保有する「パーマネントポートフォリオ」を構成しつつ、ちょくちょくこのクレイマー氏の銘柄を少し買っています。パーマネントポートフォリオの構成は当初の3倍ぐらいに値上がりでしょうか。

クレイマー氏の銘柄買いはトータルでは、プラスです。しかし、なんと95%も下がった銘柄もあれば、しっかり稼いでくれるものもあります。私は、ジムの優良な投資情報である「Jim Cramer’s top 10 things to watch」を楽しみにしています。

ちなみに、この私のこのブログのトークスタイルは、私の好きだった山崎元さんに習い「ポジショントークなし」でいきたいと思っています。山崎元さんは、2024年1月1日に食道がんのため65歳で逝去されています。

今日のJim Cramer’s top 10 things to watchへのコメントです

1. ケビン・ウォーシュ氏の指名と市場の反応

【ジム・クレイマーの推奨の背景】トランプ大統領によるウォーシュ氏のFRB議長指名を、市場の安定剤として歓迎しています。ジムの背景には、この指名がFRBの独立性に対する市場の疑念を払拭し、最近高騰していた金や銀の価格を押し下げたという安堵感があります。PPIが高水準だったものの、新体制への期待がそれを上回ったと見ています。

【管理人のシミズからの注意点】ウォーシュ氏はタカ派としても知られており、雇用と物価のバランスをどう取るかは未知数です。ジムは政治的な決着をポジティブに捉えていますが、インフレ指標であるPPIが依然として高い事実は無視できません。政策金利の見通しが固まるまでは、楽観視しすぎず金利敏感株の動きに注意が必要です。

2. Apple (AAPL)

【ジム・クレイマーの推奨の背景】昨夜発表された第4四半期決算を「素晴らしい」と絶賛しています。ジムの背景には、iPhoneの需要が堅調でサービス部門も強く、特に中国市場の復活とインドの成長が確認されたという手応えがあります。メモリ不足の懸念についても、補助金のない競合他社に比べればアップルの優位性は揺るがないと考えています。

【管理人のシミズからの注意点】ジムは「Appleはトレードするな、所有しろ」と繰り返し、8週連続の下落を止める反転のきっかけになると確信しています。しかし、メモリ価格の高騰は長期的に利益率を圧迫する要因になり得ます。ジムの推奨は長期的には信頼できますが、短期的にはサプライチェーンの制約が株価の重石になるボラティリティを覚悟すべきです。

3. Sandisk (SNDK)

【ジム・クレイマーの推奨の背景】決算後の22%という驚異的な急騰と、年初来175%の上昇を「凄まじい」と評しています。ジムの背景には、市場の期待を大幅に上回る強気なガイダンスがあり、ゴールドマン・サックスが目標株価を700ドルへ、バーンスタインが1,000ドルへと引き上げたという狂乱的な追い風があります。

【管理人のシミズからの注意点】ジムはこの勢いに乗っていますが、株価チャートが垂直に近い上昇を見せている時は、常に「垂直な落下」のリスクが隣り合わせです。アナリストが次々と目標株価を吊り上げる局面は、バブルの最終段階であることも多いです。ジムが熱狂している時こそ、追いかけ買いをするなら厳格なストップロスを設定する必要があります。

4. Broadcom (AVGO)

【ジム・クレイマーの推奨の背景】ウルフ・リサーチによる格上げ(買い)と、2027年のAI収益が倍増するという予測を支持しています。ジムの背景には、同社のTPU(テンソル・プロセッシング・ユニット)成長が無視できないレベルに達しており、出遅れていた株価がようやく評価される時期が来たという読みがあります。

【管理人のシミズからの注意点】ブロードコムは「供給不足がない」ことが理由で他の半導体株に遅れをとってきました。ジムは格上げを歓迎していますが、AI関連の期待が2027年という先の話に基づいている点には注意が必要です。現在のボラティリティが高い市場では、数年先の予測だけで株価を支え続けるのは難しい場合もあります。

5. Honeywell (HON)

【ジム・クレイマーの推奨の背景】バークレイズによる目標株価引き上げと、6か月後に迫った航空宇宙部門の分社化を材料視しています。ジムの背景には、分社化によって現在の割安なバリュエーションが見直され、各部門の本来の価値が表面化するという期待があります。

【管理人のシミズからの注意点】ジムは「スピンオフ(分社化)」による価値向上を好みますが、実際に価値が反映されるまでには時間がかかるのが通例です。工業株は景気動向にも左右されやすいため、ジムの言う「割安感」が解消されるまで、忍耐強く保有し続ける覚悟が求められます。

6. Caterpillar (CAT)

【ジム・クレイマーの推奨の背景】好決算を受け、データセンター向け発電機の需要が強力な牽引役となっている点に注目しています。ジムの背景には、バンク・オブ・アメリカが目標株価を735ドルに引き上げた根拠である「過去最高の受注残」と、数年先まで見通せる収益の透明性があります。

【管理人のシミズからの注意点】キャタピラーは伝統的な景気敏感株ですが、現在は「AIインフラ関連」として買われています。ジムは強気ですが、建設や鉱山部門の需要が鈍化した場合、データセンター関連の成長だけで株価を維持できるかは疑問です。サイクル銘柄であることを忘れず、高値圏での投資には慎重さが必要です。

7. Gap (GPS)

【ジム・クレイマーの推奨の背景】ゴールドマン・サックスによる目標株価引き上げと、ホリデーシーズンの好業績への期待を背景にしています。ジムの背景には、消費者の信頼感に不透明感はあるものの、ブランドの立て直しが進んでいるという見方があります。

【管理人のシミズからの注意点】ジムも認めている通り、天候不順や景気への不安が足元の業績を不安定にするリスクがあります。ゴールドマンが強気である一方で、消費者の財布の紐が固くなれば、アパレル株は真っ先に売られます。ジムの推奨が短期間で逆転する可能性を考慮し、トレンドが明確になるのを待つのが無難です。

8. Starbucks (SBUX)

【ジム・クレイマーの推奨の背景】投資家向け説明会を経て、UBSが目標株価を引き上げたことを受けています。ジムの背景には、ブライアン・ニッコルCEOによる再建策(ターンアラウンド)への期待があり、「焦るな」という言葉に象徴されるように、長期的な回復ストーリーを信じています。

【管理人のシミズからの注意点】ジムは「焦るな」と言いますが、これは裏を返せば「すぐには結果が出ない」という意味でもあります。投資家が期待するほどのスピードで業績が回復しなかった場合、株価は再び低迷するリスクがあります。ジムの忍耐強さに付き合えるかどうか、自分の投資期間と照らし合わせる必要があります。

9. Deckers Outdoor (DECK)

【ジム・クレイマーの推奨の背景】UGGやHokaブランドの爆発的な決算とガイダンス引き上げを受け、株価が12%急騰したことを取り上げています。ジムの背景には、バークレイズが目標株価を大幅に引き上げたことに見られるように、ブランド力の圧倒的な強さへの評価があります。

【管理人のシミズからの注意点】興味深いのは、ゴールドマン・サックスが依然として「売り」を維持している点です。ジムは成功を祝っていますが、プロの間でもこれほど評価が分かれる銘柄は、一度トレンドが崩れると急落するボラティリティを秘めています。ジムの楽観とゴールドマンの慎重さ、両方の視点を持つことが重要です。

10. Carvana (CVNA)

【ジム・クレイマーの推奨の背景】空売りレポートによる急落を「絶好の買い場」とするシティの分析を肯定的に伝えています。ジムの背景には、レポートの内容にウォール街が懐疑的であり、株価がすでに反発し始めていることから、悪材料が出尽くしたという見方があります。

【管理人のシミズからの注意点】カーバナはジムが過去に何度も激しいボラティリティに翻弄されてきた銘柄です。空売りレポートの疑惑が完全に晴れたわけではなく、ショートスクイーズ(踏み上げ)狙いの動きも混ざっているため、非常に投機的な性格が強いです。ジムの「買い場」という言葉を信じるなら、失っても良い資金の範囲に留めるべきでしょう。

過去の推奨との比較と最終的な心得

過去のジムのメールとの比較:今回の案件の信頼性はどうか?

今回の推奨リストは、アップルのような盤石な銘柄から、サンディスクのような過熱気味の半導体、さらにはカーバナのような物議を醸す銘柄まで、ジムらしい多様なラインナップです。過去のトラックレコードと比較すると、アップルやキャタピラーのような実利を伴う銘柄への推奨は信頼性が高い一方で、サンディスクのような「放物線を描く上昇」への熱狂は、過去に何度も天井付近での推奨となってきた経緯があります。

また、FRB議長の指名という政治的要因に過度な期待を寄せる点も、マクロ経済の変化によっては足元をすくわれるリスクを孕んでいます。

管理人シミズからの補足コメント

市場は「AI」という夢から、それを支える「インフラ」や「収益化」という現実へとシフトしています。ジムがサンディスクの熱狂を伝えながらも、スターバックスに「忍耐」を求めるのは、その選別が始まっている証拠です。

特にウォーシュ氏の指名による市場の落ち着きは、来週以降の具体的な経済指標によって試されることになります。ジムの情熱を楽しみつつも、ポートフォリオの半分はアップルのような「所有して守る」銘柄で固めておくのが、今の賢明な戦略と言えるでしょう。

この記事が皆さんの判断の助けになれば幸いです。

ブログ読者の皆さんは、ジムの推奨はあくまで情報の一つとして利用し、感情的にならず、ご自身のリスク許容度ファンダメンタルズ分析に基づいて最終的な投資戦略を確認してみてくださいね。

ジムのコメントは、市場の注目度と短期的な動きを知るための強力なツールです。長期的な成長トレンドに乗っている銘柄は、短期的なノイズに惑わされないという彼の信念を学ぶことができます。一方で、バリュエーションの壁(バリュエーションとは、企業や事業の価値指標であり、壁とはその現在の株価が割安か割高かを判断するための指標が低いこと)に直面する銘柄の推奨は、「逆指標」的、つまりな活用が賢明です。ジムの推奨を「買いのシグナル」ではなく、「要リサーチのサイン」として捉え、必ずご自身のリスク許容度ファンダメンタルズ分析に基づいて最終判断を下しましょう。

ジム・クレイマーの関連本

ジム クレイマーの株式投資大作戦 全米no.1投資指南役
ノーブランド品

山崎元氏の関連本

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筑摩書房
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すむことコム管理人 シミズ

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