関税を巡るコストコの提訴。もし最高裁でコストコが勝利すれば、他の小売株にも波及か?【米国株の深掘り分析】ジム・クレイマーの最新レターより注目10選 その67(2026年2月20日)

皆さん、こんにちは、優良な投資情報の収集に勤しむ「投資家K」こと管理人シミズです。

ジムの10 things to watchから「なぜジムはこの銘柄を推すのか?」と「私たちが考えたほうが良い警戒すべきリスク(逆指標・ボラティリティ)」を深掘りします。

本日のマーケットは、米国の第4四半期GDPが予想を大きく下回る1.4%にとどまり、一方でFRBが重視するPCE物価指数が予想を上振れるという、なんとも嫌な「スタグフレーション」の香りが漂う展開となりました。政府機関の閉鎖が成長の足を引っ張った形ですが、投資家としては慎重にならざるを得ない局面です。

そんな中でも、ジムは持ち前のエネルギーで、売られすぎた銘柄の拾い場や、逆に避けるべきセクターを鋭く指摘しています。それでは、最新の10トピックを深掘りしていきましょう。

「管理人のシミズからの注意点」もご参考に。

ちなみに、この私のこのブログのトークスタイルは、私の好きだった山崎元さんに習い「ポジショントークなし」でいきたいと思っています。山崎元さんは、2024年1月1日に食道がんのため65歳で逝去されています。

今日のJim Cramer’s top 10 things to watchへのコメントです

1. Blue Owl Capital (OWL) とプライベートクレジットの行方

【ジム・クレイマーの推奨の背景】ブルー・アウル・キャピタルによるローン販売が、一部で「炭鉱のカナリア」として警戒されています。プライベートクレジット市場の不透明さを危惧する声に対し、ジムは「悲劇的な状況ではない」と冷静な姿勢を見せています。投資家への資本還元計画の一環としてローンを売却しているだけであり、市場全体が崩壊する予兆ではないとの読みです。

【管理人のシミズからの注意点】ジムは楽観的ですが、プライベートクレジットは評価額が市場価格に基づかないことが多く、一度綻びが見えると連鎖的に問題が噴出する性質があります。ジムが「大丈夫だ」と言う時こそ、裏側でレバレッジが効きすぎていないか、慎重にモニタリングする必要があります。

2. 弱気なGDPと粘り強いインフレ(PCE)

【ジム・クレイマーの推奨の背景】GDP 1.4%という数字は、市場に冷や水を浴びせました。ジムは政府閉鎖の影響を強調していますが、一方でPCEが0.4%上昇したことで、利下げへの期待が後退したことを認めています。マクロ指標が悪い中で、ジムは「個別銘柄のファンダメンタルズに戻るべきだ」というメッセージを暗に発しています。

【管理人のシミズからの注意点】ジムは政府閉鎖を一時的な要因として片付けがちですが、インフレが再燃している点は無視できません。景気が減速し、インフレが止まらない状況では、ジムの得意とする積極的な買い推奨も「逆指標」になりやすく、キャッシュ比率を高める判断も必要かもしれません。

3. Texas Roadhouse (TXRH)

【ジム・クレイマーの推奨の背景】第4四半期は振るわなかったものの、現在進行中の第1四半期が爆発的なスタートを切ったことで株価は3%上昇しました。ジムは、消費者の「外食欲」が依然として強いことを背景に、この銘柄のレジリエンス(回復力)を評価しています。

【管理人のシミズからの注意点】ジムも懸念している通り、牛肉価格のインフレには終わりが見えません。コスト増を価格転嫁し続けられるかには限界があります。ジムが「爆発的だ」と称賛する時が、短期的にはポジティブサプライズのピークであることも多いため、ボラティリティの高さには覚悟が必要です。

4. CrowdStrike (CRWD)

【ジム・クレイマーの推奨の背景】バークレイズが目標株価を610ドルから550ドルに下げましたが、格付けは「買い」を維持しました。ジムはこれを受け、ソフトウェアセクター全体の調整が、クラウドストライクのような優良銘柄を安く拾う絶好の機会だと熱弁しています。サイバーセキュリティはもはや選択肢ではなく、必須インフラだというのが彼の確信です。

【管理人のシミズからの注意点】ジムは調整局面での買い(ディップ・バイイング)を推奨していますが、高バリュエーションのソフトウェア株は、金利が高止まりする局面で最も売られやすい存在です。目標株価が切り下げられているという現実は、市場の期待値が下がっている証拠でもあり、底を打つまでにはまだ時間がかかる可能性があります。

5. GE Aerospace (GE) と Boeing (BA)

【ジム・クレイマーの推奨の背景】モルガン・スタンレーがGEエアロスペースを「買い」で開始し、目標株価425ドルを提示しました。ジムの背景には、航空旅行市場の強気相場が続いており、エンジンのキャッシュフローがフル稼働しているという認識があります。ジムはこのトレンドを享受するために、投資クラブではボーイングも活用しています。

【管理人のシミズからの注意点】航空セクター全体は好調ですが、ボーイングに関しては品質問題や納期遅延など、固有のリスクが山積みです。ジムは「航空業界全体が強い」と一括りにしがちですが、GEの安定感とボーイングの不確実性は切り離して考えるべき。ジムのボーイング推しが、ポートフォリオの重石にならないか注意してください。

6. 製薬セクターの明暗(Pfizer vs Eli Lilly / Merck)

【ジム・クレイマーの推奨の背景】バークレイズがファイザーを「売り」で開始したのに対し、ブリストル・マイヤーズ、イーライリリー、メルクを「買い」としたことに注目しています。ジムの背景には、肥満症治療薬のリーダーであるイーライリリーこそが、今の製薬セクターで最も確実な成長株であるという強い信念があります。

【管理人のシミズからの注意点】ファイザーは過去、ジムがパンデミック期に強く推していた銘柄ですが、今の彼のトーンは非常に冷ややかです。ジムが「乗り換え」を示唆する時は、かつての推奨銘柄を切り捨てるスピードも速い。イーライリリーは既に高騰しているため、高値掴みのリスクは常に意識しておくべきです。

7. Costco (COST)

【ジム・クレイマーの推奨の背景】シティが目標株価を1,000ドルに引き上げましたが、ジムはこのタイミングに疑問を呈しています。ジムの背景には、トランプ政権の関税を巡る最高裁判決が間近に迫っているという政治的リスクがあります。コストコは関税還付を求めて政府を提訴しており、判決一つで状況が大きく変わるため、ジムは「今は様子見」という慎重な姿勢をにじませています。

【管理人のシミズからの注意点】コストコは鉄板の優良株ですが、ジムが「タイミングが奇妙だ」と言う時は、裏に大きなリスクが潜んでいるシグナルです。関税問題は企業の利益率を直接削るため、判決が出るまでは飛び乗るのを控えるというジムの判断は、信頼性が高いと言えます。

8. Molson Coors (TAP)

【ジム・クレイマーの推奨の背景】決算後のバークレイズの目標株価引き下げと「売り」評価を支持しています。ジムの背景には、若者のアルコール離れという構造的なトレンドに加え、アルミニウム関税がビールの製造コストを圧迫しているという実害があります。ジムはかなり前から「アルコール株には近づくな」と言い続けています。

【管理人のシミズからの注意点】ジムのこの予測は、過去のトラックレコードの中でも比較的安定して当たっています。消費者の嗜好変化という大きな波に逆らうのは危険だという彼の指摘は非常に妥当です。逆張りを狙ってアルコール株を買うのは、ジムの警告を無視することになるかもしれません。

9. Live Nation (LYV)

【ジム・クレイマーの推奨の背景】決算で売上高が予想を上回り、株価が急騰。ジムの背景には、2026年のチケット販売が既に2桁成長を見せており、消費者が「物」よりも「ライブ体験」にお金を払うというトレンドが揺るぎないものであるとの確信があります。

【管理人のシミズからの注意点】ライブ・ネイションは独占禁止法を巡る当局との争いという、常に爆弾を抱えている銘柄でもあります。ジムは消費者の需要にフォーカスしていますが、規制リスクが噴出した際の下落は猛烈です。ジムの推奨に乗る際も、ニュース見出しには常にアンテナを張っておく必要があります。

10. Klarna vs Affirm (AFRM)

【ジム・クレイマーの推奨の背景】クラーナの決算が「大惨事」と言えるほど悪かったことを受け、ジムは自身の選好であるアファームの優位性を強調しています。ジムの背景には、BNPL(後払い)市場において、どのプレイヤーが健全な審査と収益モデルを持っているかの選別が始まったという見方があります。

【管理人のシミズからの注意点】ジムはアファームを推していますが、BNPL業界全体が景気後退や消費者の債務不履行リスクに弱いという点は共通しています。クラーナの失速が業界全体の終わりの始まりではないか、という視点も持つべきです。ジムの「アファーム推し」が、単なる同業比較の中でのマシな選択肢に過ぎない可能性に注意しましょう。

過去の推奨との比較と最終的な心得

過去のジムのメールとの比較:今回の案件の信頼性はどうか?

今回のジムは、マクロの悪化(GDP/PCE)を認めつつも、その中で「本当に強い需要があるのはどこか」を必死に探り出している印象です。過去の彼はもっと強気に買いを煽る場面が多かったのですが、コストコやファイザーの例に見られるように、最近は政治的リスクやセクターの構造変化に対して、非常にリアリストな一面を見せています。

特にアルコール株の回避やサイバーセキュリティの押し目買いといった、明確なトレンドに基づく判断は、過去のトラックレコードから見ても信頼性が高いと言えるでしょう。

管理人シミズからの補足コメント

2026年の相場は、まさに「選別」の年です。ジムがライブ・ネイションやテキサス・ロードハウスを推す理由は、消費者が「自分を喜ばせるための体験」にはお金を惜しまない、という冷厳な事実に基づいています。

一方で、GDPの鈍化は、そうした贅沢を続けられる人が限られてくる可能性を示唆しています。ジムの言葉に耳を傾けつつも、インフレの再燃という重石がマーケット全体を押し潰さないか、常に警戒心を持つのが「シミズ流」です。

さて、関税を巡るコストコの提訴。もし最高裁でコストコが勝利すれば、他の小売株にも波及する大きなラリーのきっかけになるかもしれません。判決直後のジムの反応の楽しみです。

この記事が皆さんの判断の助けになれば幸いです。

ブログ読者の皆さんは、ジムの推奨はあくまで情報の一つとして利用し、感情的にならず、ご自身のリスク許容度ファンダメンタルズ分析に基づいて最終的な投資戦略を確認してみてくださいね。

ジムのコメントは、市場の注目度と短期的な動きを知るための強力なツールです。長期的な成長トレンドに乗っている銘柄は、短期的なノイズに惑わされないという彼の信念を学ぶことができます。一方で、バリュエーションの壁(バリュエーションとは、企業や事業の価値指標であり、壁とはその現在の株価が割安か割高かを判断するための指標が低いこと)に直面する銘柄の推奨は、「逆指標」的、つまりな活用が賢明です。ジムの推奨を「買いのシグナル」ではなく、「要リサーチのサイン」として捉え、必ずご自身のリスク許容度ファンダメンタルズ分析に基づいて最終判断を下しましょう。

ジム・クレイマーについてご紹介

みなさんは、テレビなどのオールドメディアだけでなく、かなり前からインターネット、Youtubeなどでも発信をしている、著名な金融コメンテーターであるジム・クレイマーを知っていますか?ジムは、元ヘッジファンドマネージャーで、現在はCNBCの金融番組『マッド・マネー』のホストを務める、アメリカで最も有名な金融コメンテーターの一人です。ジムはかつてヘッジファンド「Cramer Levy Partners」を共同設立し、運営していました。彼のコメントには、プロのトレーダーとして市場の裏側を知り尽くした経験が反映されており、個人投資家にとってかなり説得力のある解説をしているので人気があります。ただし、彼の推奨には賛否両論があります。

また、CNBCの金融番組『マッド・マネー』では個別の銘柄に対する「買うべきか」「売るべきか」という明確なアドバイスを、視聴者からの質問に答える形で提供するため、すぐに投資行動に移したい個人にも強く支持されています。実際に『マッド・マネー』で取り上げられた銘柄は、しばしば個人投資家の間で大きな話題となり、株価を動かします。そんなクレイマー氏が何をいっているのか、そしてクレイマー銘柄を冷静に分析するためにはどうすればいいのか。そんなテーマで今後少しづつ書いていきたいと思います。

私こと、「すむことブログの管理人」はかつて証券会社系シンクタンクに勤めており、株式、債券、金、その他ETFを基本に投資経験は15年ほど。インデックス投資を基本に資産を4つに分けて保有する「パーマネントポートフォリオ」を構成しつつ、ちょくちょくこのクレイマー氏の銘柄を少し買っています。パーマネントポートフォリオの構成は当初の3倍ぐらいに値上がりでしょうか。

クレイマー氏の銘柄買いはトータルでは、プラスです。しかし、なんと95%も下がった銘柄もあれば、しっかり稼いでくれるものもあります。私は、ジムの優良な投資情報である「Jim Cramer’s top 10 things to watch」を楽しみにしています。

ジム・クレイマーのオススメ関連本です

ジム クレイマーの株式投資大作戦 全米no.1投資指南役
ノーブランド品

山崎元氏のオススメ関連本です

やっぱり読んでおきたい ロバート・キヨサキ

そのほか、オススメ、読んでおきたい金融本

ジム・クレイマー氏のニューズレター登録はこちらから

ジム・クレイマー氏のニューズレター登録 email newsletter for free

すむことコム管理人 シミズ

本ブログは、主コンテンツとして住居×投資×生活、副コンテンツとしてペット・パソコン&アプリ関係など、専門分野と娯楽の情報を発信しています。生活を楽しむために、お役に立てれば幸いです。

Recent Posts