皆さん、こんにちは、優良な投資情報の収集に勤しむ「投資家K」こと管理人シミズです。
ジムの10 things to watchから「なぜジムはこの銘柄を推すのか?」と「私たちが考えたほうが良い警戒すべきリスク(逆指標・ボラティリティ)」を深掘りします。
2026年2月3日、ウォール街はパランティアの決算発表と、イーロン・マスク氏による歴史的なM&Aニュースに揺れています。S&P 500は好調な滑り出しを見せ、金や銀の反発も手伝って、市場全体にエネルギーが満ち溢れています。
今回のジムのメッセージは、AIがいよいよ「コスト削減ツール」として企業の利益に直結し始めたことを示唆しています。一方で、経営陣の刷新が相次ぐ決済・エンタメ業界の混迷についても鋭く切り込んでいます。それでは、注目の10トピックを具体的に分析していきましょう。
「管理人のシミズからの注意点」もご参考に。
ジム・クレイマーについて
みなさんは、テレビなどのオールドメディアだけでなく、かなり前からインターネット、Youtubeなどでも発信をしている、著名な金融コメンテーターであるジム・クレイマーを知っていますか?ジムは、元ヘッジファンドマネージャーで、現在はCNBCの金融番組『マッド・マネー』のホストを務める、アメリカで最も有名な金融コメンテーターの一人です。ジムはかつてヘッジファンド「Cramer Levy Partners」を共同設立し、運営していました。彼のコメントには、プロのトレーダーとして市場の裏側を知り尽くした経験が反映されており、個人投資家にとってかなり説得力のある解説をしているので人気があります。ただし、彼の推奨には賛否両論があります。
また、CNBCの金融番組『マッド・マネー』では個別の銘柄に対する「買うべきか」「売るべきか」という明確なアドバイスを、視聴者からの質問に答える形で提供するため、すぐに投資行動に移したい個人にも強く支持されています。実際に『マッド・マネー』で取り上げられた銘柄は、しばしば個人投資家の間で大きな話題となり、株価を動かします。そんなクレイマー氏が何をいっているのか、そしてクレイマー銘柄を冷静に分析するためにはどうすればいいのか。そんなテーマで今後少しづつ書いていきたいと思います。
私こと、「すむことブログの管理人」はかつて証券会社系シンクタンクに勤めており、株式、債券、金、その他ETFを基本に投資経験は15年ほど。インデックス投資を基本に資産を4つに分けて保有する「パーマネントポートフォリオ」を構成しつつ、ちょくちょくこのクレイマー氏の銘柄を少し買っています。パーマネントポートフォリオの構成は当初の3倍ぐらいに値上がりでしょうか。
クレイマー氏の銘柄買いはトータルでは、プラスです。しかし、なんと95%も下がった銘柄もあれば、しっかり稼いでくれるものもあります。私は、ジムの優良な投資情報である「Jim Cramer’s top 10 things to watch」を楽しみにしています。
ちなみに、この私のこのブログのトークスタイルは、私の好きだった山崎元さんに習い「ポジショントークなし」でいきたいと思っています。山崎元さんは、2024年1月1日に食道がんのため65歳で逝去されています。
今日のJim Cramer’s top 10 things to watchへのコメントです
1. 市場全体の活況とパランティア効果
【ジム・クレイマーの推奨の背景】2月の取引開始から強気な流れが続いており、パランティアの好決算と貴金属価格の反発が市場を牽引していると分析しています。ジムの背景には、昨日の強いスタートが単なる一時的なものではなく、実力のある企業の業績によって裏打ちされているという自信があります。
【管理人のシミズからの注意点】市場全体が浮き足立っている時は、個別銘柄の悪いニュースが無視されがちです。ジムは楽観的ですが、PPI(生産者物価指数)の高止まりなどマクロ的な懸念は依然として残っています。地合いが良い時こそ、冷静に各銘柄のファンダメンタルズを見極める必要があります。
2. Palantir (PLTR)
【ジム・クレイマーの推奨の背景】第4四半期の決算が、企業や政府機関によるAIデータツールへの支出増加を受けて予想を上回ったことを絶賛しています。ジムの背景には、パランティアを単なるソフトウェア会社ではなく、利益率が高く「お金を節約させる」コンサルティング的な価値を持つ唯一無二の存在と見る確信があります。セールスフォースやサービスナウがAIによる破壊リスクを懸念されているのに対し、パランティアは別格だと強調しています。
【管理人のシミズからの注意点】株価が11%も急騰した後での推奨には注意が必要です。ジムは過去、パランティアに対して評価を二転三転させてきた経緯があります。現在は「救世主」のように扱っていますが、期待値が極限まで高まっているため、少しでも成長鈍化が見えれば、現在の高バリュエーションは一気に剥落するボラティリティを秘めています。
3. Teradyne (TER)
【ジム・クレイマーの推奨の背景】半導体およびロボティクスのテスト装置メーカーであるテラダインが、予想を上回る決算と非常に強い来期ガイダンスを出したことを受けています。株価は20%以上急騰しました。ジムの背景には、AIチップの製造には高度なテストが不可欠であり、その需要が今後も衰えないという確実なトレンドへの信頼があります。
【管理人のシミズからの注意点】20%もの急騰は、すでに良いニュースを完全に織り込んでしまった可能性があります。ジムは需要の強さを強調していますが、装置メーカーの決算はサイクルが激しいことが多く、過去の推奨でもピーク時に買いを煽ってしまい、その後の調整に巻き込まれるパターンがありました。追いかけ買いには慎重になるべきです。
4. Sandisk (SNDK)
【ジム・クレイマーの推奨の背景】4営業日連続で史上最高値を更新し、年初来180%増という驚異的な上昇を見せています。ジムの背景には、AIインフラ需要がデータストレージ分野に強烈な追い風を吹かせているという事実があります。JPモルガンが格付けを一時停止したことも、それほどまでに株価の動きが急激であることを物語っています。
【管理人のシミズからの注意点】ジムはこの勢いに乗るように勧めていますが、年初来180%という数字は異常事態です。いつ利益確定の売りが降ってきてもおかしくありません。ジムが熱狂している時こそ、逆指標となるリスクを警戒し、ポジションを縮小するか、タイトなストップロスを設定するのが賢明な判断です。
5. Eaton (ETN)
【ジム・クレイマーの推奨の背景】決算後の4%下落を、売上高の未達と来期のガイダンスが控えめだったことによる一時的な調整と見ています。ジムの背景には、同社の製品がAIデータセンターの電力管理に不可欠であり、長期的な成長ストーリーは崩れていないという見方があります。
【管理人のシミズからの注意点】ガイダンスが予想を下回った事実は、市場が期待していたほどの加速が起きていないことを示唆しています。ジムは押し目買いのチャンスと捉えていますが、電力管理セクター全体の熱気が一服する可能性もあるため、底打ちを確認するまで急いで買い向かう必要はないかもしれません。
6. SpaceX と xAI の合併
【ジム・クレイマーの推奨の背景】イーロン・マスク氏が自身のAIスタートアップxAIをSpaceXに吸収させるという、史上最大のM&Aに注目しています。ジムの背景には、SpaceXを1兆ドル、xAIを2,500億ドルと評価するこの統合が、宇宙インフラとAIの脳を融合させるという、かつてない規模の価値創造に繋がるとの期待があります。
【管理人のシミズからの注意点】非上場企業同士の合併であり、一般投資家が直接売買できるわけではありませんが、テスラなどの関連銘柄に思惑買いが入る可能性があります。ジムは歴史的な取引として称賛していますが、複雑な合併は組織の混乱を招くリスクもあり、マスク氏の関心が分散することへの懸念も忘れてはいけません。
7. PayPal (PYPL)
【ジム・クレイマーの推奨の背景】利益と売上高が予想を下回り、株価が15%急落したことを受けて、CEOがHPのエンリケ・ロレス氏に交代するというニュースを伝えています。ジムの背景には、経営陣の刷新によって長らく低迷していたペイパルがようやく再建(ターンアラウンド)に向かうのではないかという淡い期待が混じっています。
【管理人のシミズからの注意点】ジムは過去に何度もペイパルの復活を予言しては外してきました。今回のCEO交代も、業績悪化による「解任」に近い形であり、新CEOが着任する来月まで不透明感は続きます。15%の急落は市場の失望の深さを表しており、ジムの期待とは裏腹に、再建にはかなりの時間がかかることを覚悟すべきです。
8. Disney (DIS)
【ジム・クレイマーの推奨の背景】ボブ・アイガーCEOの後継者として、ディズニー・エクスペリエンス部門のジョシュ・ダマロ氏が指名されたことを紹介しています。ジムの背景には、テーマパーク部門を成功に導いた人物がトップに就くことで、混迷していた経営体制に終止符が打たれるという安堵感があります。
【管理人のシミズからの注意点】ジムは11月にディズニーから撤退しており、現在は一歩引いた視点です。アイガー氏の後継者指名は過去にも失敗しているため、市場はまだ半信半疑です。ジムの分析通りにダマロ氏が手腕を発揮できるか、3月の就任以降の動きを見るまで投資判断は保留するのが無難でしょう。
9. Alphabet (GOOGL)
【ジム・クレイマーの推奨の背景】みずほ証券が目標株価を400ドルに引き上げたことと、Waymoが126億ドルの評価額で160億ドルの資金調達を行うニュースを好材料としています。ジムの背景には、明晩の決算発表を前に、広告市場の加速と自動運転ビジネスの価値顕在化が追い風になるとの読みがあります。
【管理人のシミズからの注意点】決算直前の目標株価引き上げは、ハードルを高くする「罠」になることもあります。Waymoへの巨額出資は将来への期待ですが、短期的なキャッシュフローを圧迫する要因でもあります。ジムは強気ですが、決算後に「材料出尽くし」で売られるボラティリティには最大限の警戒が必要です。
10. GE Vernova (GEV)
【ジム・クレイマーの推奨の背景】みずほ証券が目標株価を714ドルに引き上げたことに触れています。ジムの背景には、サービス部門の成長とガスタービンの生産能力拡大が着実に進んでおり、電力インフラの要としての地位が揺るぎないという評価があります。
【管理人のシミズからの注意点】目標株価は引き上げられたものの、格付けは「ホールド(維持)」のままです。これは、現在の株価がすでに適正価格に近いことを示唆しています。ジムは1%の上昇を前向きに捉えていますが、ここから大きな上値を追うにはさらなる強力な材料が必要であり、上値は重くなる可能性があります。
過去の推奨との比較と最終的な心得
過去のジムのメールとの比較:今回の案件の信頼性はどうか?
今回のジムの推奨は、パランティアやサンディスクのように「AIが具体的な利益を生んでいる銘柄」に強く傾倒しています。過去、ジムはAIバブルを懸念する場面もありましたが、現在はその収益性を確信しているようです。特に、パランティアを「他のAI関連とは別格」とまで持ち上げる姿勢は非常に大胆です。
一方で、ペイパルやディズニーのような伝統的な企業の経営陣刷新については、過去の失敗を教訓に少し慎重なトーンも混ざっています。信頼性が高いのはインフラ系のGEバーノバですが、爆発力を求めてパランティアのような高PER銘柄を推す際は、常に逆指標となるリスクが伴います。
管理人シミズからの補足コメント
2026年2月のマーケットは、まさに「本物のAI企業」の選別が加速しています。ジムが絶賛するパランティアが示すように、コストを削減し利益を積み上げられる企業が勝者となる一方で、ペイパルのように変化に乗り遅れた企業は容赦なく売られる時代です。
ジムの情熱的な語り口は魅力的ですが、サンディスクのように年初来180%も上がっている銘柄に今から飛び込むのは、崖の上で踊るようなものです。
明晩のアルファベットの決算は、このAI相場の持続性を占う上で極めて重要です。
この記事が皆さんの判断の助けになれば幸いです。
ブログ読者の皆さんは、ジムの推奨はあくまで情報の一つとして利用し、感情的にならず、ご自身のリスク許容度とファンダメンタルズ分析に基づいて最終的な投資戦略を確認してみてくださいね。
ジムのコメントは、市場の注目度と短期的な動きを知るための強力なツールです。長期的な成長トレンドに乗っている銘柄は、短期的なノイズに惑わされないという彼の信念を学ぶことができます。一方で、バリュエーションの壁(バリュエーションとは、企業や事業の価値指標であり、壁とはその現在の株価が割安か割高かを判断するための指標が低いこと)に直面する銘柄の推奨は、「逆指標」的、つまりな活用が賢明です。ジムの推奨を「買いのシグナル」ではなく、「要リサーチのサイン」として捉え、必ずご自身のリスク許容度とファンダメンタルズ分析に基づいて最終判断を下しましょう。
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