皆さん、こんにちは、優良な投資情報の収集に勤しむ「投資家K」こと管理人シミズです。
ジムの10 things to watchから「なぜジムはこの銘柄を推すのか?」と「私たちが考えたほうが良い警戒すべきリスク(逆指標・ボラティリティ)」を深掘りします。
市場は最高値を更新した後の利益確定売りに押される展開となっています。今朝のS&P 500は、前日の史上最高値から一転して軟調なスタートとなりました。その背景には、トランプ大統領によるベネズエラ原油5000万バレルの確保という衝撃的な発表があります。エネルギー供給の勢力図が塗り替えられようとする中で、市場は期待と不安が入り混じった複雑な反応を見せています。
ジムのメールでは、石油メジャーと政権の接触から、エヌビディアの中国市場への再接近、さらには住宅市場や防衛産業への大統領令の影響など、極めて刺激的なトピックが並んでいます。
これらのニュースから、ジムの推奨の背景と、私たちが警戒すべき点を見ていきましょう。
「管理人のシミズからの注意点」もご参考に。
ジム・クレイマーについて
みなさんは、テレビなどのオールドメディアだけでなく、かなり前からインターネット、Youtubeなどでも発信をしている、著名な金融コメンテーターであるジム・クレイマーを知っていますか?ジムは、元ヘッジファンドマネージャーで、現在はCNBCの金融番組『マッド・マネー』のホストを務める、アメリカで最も有名な金融コメンテーターの一人です。ジムはかつてヘッジファンド「Cramer Levy Partners」を共同設立し、運営していました。彼のコメントには、プロのトレーダーとして市場の裏側を知り尽くした経験が反映されており、個人投資家にとってかなり説得力のある解説をしているので人気があります。ただし、彼の推奨には賛否両論があります。
また、CNBCの金融番組『マッド・マネー』では個別の銘柄に対する「買うべきか」「売るべきか」という明確なアドバイスを、視聴者からの質問に答える形で提供するため、すぐに投資行動に移したい個人にも強く支持されています。実際に『マッド・マネー』で取り上げられた銘柄は、しばしば個人投資家の間で大きな話題となり、株価を動かします。そんなクレイマー氏が何をいっているのか、そしてクレイマー銘柄を冷静に分析するためにはどうすればいいのか。そんなテーマで今後少しづつ書いていきたいと思います。
私こと、「すむことブログの管理人」はかつて証券会社系シンクタンクに勤めており、株式、債券、金、その他ETFを基本に投資経験は15年ほど。インデックス投資を基本に資産を4つに分けて保有する「パーマネントポートフォリオ」を構成しつつ、ちょくちょくこのクレイマー氏の銘柄を少し買っています。パーマネントポートフォリオの構成は当初の3倍ぐらいに値上がりでしょうか。
クレイマー氏の銘柄買いはトータルでは、プラスです。しかし、なんと95%も下がった銘柄もあれば、しっかり稼いでくれるものもあります。私は、ジムの優良な投資情報である「Jim Cramer’s top 10 things to watch」を楽しみにしています。
ちなみに、この私のこのブログのトークスタイルは、私の好きだった山崎元さんに習い「ポジショントークなし」でいきたいと思っています。山崎元さんは、2024年1月1日に食道がんのため65歳で逝去されています。
今日のJim Cramer’s top 10 things to watchへのコメントです
1. 市場全体とベネズエラ原油の衝撃
【ジム・クレイマーの推奨の背景】S&P 500が最高値を更新した直後の反落について、トランプ大統領のベネズエラ政策が引き金になったと見ています。ジムの背景には、5000万バレルの原油が米国に供給されるというニュースが、短期的にはインフレ抑制への期待となる一方で、エネルギー価格の急激な変動が市場の不確実性を高めているという分析があります。
【管理人のシミズからの注意点】最高値圏での利益確定売りは自然な流れですが、大統領の発言一つで相場が急変する環境は、テクニカル分析が効きにくい難しさがあります。ジムがマクロ指標の良さを強調しても、政治主導のボラティリティには最大限の警戒が必要です。
2. 石油メジャー(Chevron, ConocoPhillips, Exxon)と政治リスク
【ジム・クレイマーの推奨の背景】トランプ大統領がシェブロン、コノコフィリップス、エクソンの経営陣とホワイトハウスで会談する予定に注目しています。ジムの背景には、法の支配が不安定なベネズエラへの資本投下は本来リスクが高いものの、政権による強力なバックアップがあれば、石油大手にとって歴史的な権益獲得のチャンスになり得るという期待があります。
【管理人のシミズからの注意点】ジムがチャンスと呼ぶ一方で、ベネズエラへの投資は「愚か者の冒険」になりかねない危うさを孕んでいます。政情不安による資産接収のリスクは過去に何度も起きており、大統領との会談が必ずしも即座に利益に直結するわけではないことを忘れてはいけません。
3. Nvidia (NVDA) と中国市場の再開放
【ジム・クレイマーの推奨の背景】中国がエヌビディアのH200チップの販売を今四半期にも許可する可能性があるという報道を、株価の起爆剤として期待しています。ジムの背景には、エヌビディアを単なるハードウェア企業と見なす懐疑派が多い中で、この動きがソフト・ハード一体のプラットフォームとしての優位性を再認識させる機会になるという確信があります。
【管理人のシミズからの注意点】エヌビディアに対するジムの信頼性は過去抜群でしたが、現在は「疑う人(ドウター)」が増えているのも事実です。中国市場の開放は好材料ですが、米中関係の急変というカントリーリスクを常に抱えており、期待先行で買うには高いボラティリティを覚悟する必要があります。
4. 防衛産業と Boeing (BA) への特殊な視点
【ジム・クレイマーの推奨の背景】トランプ大統領が防衛企業に対し、生産遅延の問題が解決するまで配当と自社株買いを停止するよう命じたニュースを取り上げています。ジムの背景には、国防予算自体は増額されるため、すでに配当も自社株買いも行っていないボーイングのような企業にとっては、逆風を回避しつつ予算増額の恩恵だけを受けられる可能性があるという逆説的なロジックがあります。
【管理人のシミズからの注意点】防衛セクター全体にとっては配当停止は壊滅的なショックになり得ます。ジムはボーイングを「安全」としていますが、生産能力自体に問題を抱えている点は他社と同じであり、大統領の批判の矛先がいつボーイングに向くか分からないリスクを孕んでいます。
5. 住宅市場と機関投資家への規制案
【ジム・クレイマーの推奨の背景】ホワイトハウスが機関投資家による住宅購入を禁止する計画を打ち出したことに注目しています。ジムの背景には、これが実行されれば企業が保有する住宅の投げ売りが始まり、住宅価格の下落サイクルを招くという現実的な懸念があります。これは単なる的外れな政策ではなく、市場構造を根本から変える可能性があると警告しています。
【管理人のシミズからの注意点】住宅価格の下落はインフレ抑制にはプラスですが、関連銘柄には甚大な被害をもたらします。ジムがこの計画を真剣に受け止めている通り、住宅市場の「タイトな需給」が強制的に崩されるリスクは、投資判断において無視できない大きな要素です。
6. D.R. Horton (DHI) と Home Depot (HD)
【ジム・クレイマーの推奨の背景】シティがD.R.ホートンなどの住宅建設大手の目標株価を大幅に引き下げたことを受けています。ジムの背景には、住宅市場への逆風が建設会社だけでなく、住宅改善を支えるホーム・デポのような小売業にも波及しており、セクター全体が「殺されている(being killed)」という厳しい現状認識があります。
【管理人のシミズからの注意点】住宅関連株はジムの過去の推奨でも苦戦している分野です。特に金利動向だけでなく、今回のような政策リスクが加わると、底打ちが見えにくくなります。ジムが悲観的になっている時こそ、さらに一段の下落がある「逆指標」的な警戒感を持って見守るべきでしょう。
7. Nike (NKE) の長引くターンアラウンド
【ジム・クレイマーの推奨の背景】ニーダムがナイキを「保持」に格下げしたニュースを、復活に時間がかかっている象徴として取り上げています。ジムの背景には、中国市場の問題が深刻化しており、エリオット・ヒルCEOによる改革の成果が出るまでに予想以上の忍耐が求められているという分析があります。
【管理人のシミズからの注意点】ジムは長らくナイキに対して強気でしたが、ついにアナリストたちの辛抱が切れてきた印象です。ジムが「時間がかかっている」と認める時、それは短期間での株価回復を期待できないことを意味するため、資金効率を考えるなら今は静観するのが賢明かもしれません。
8. Texas Roadhouse (TXRH) と牛肉価格のジレンマ
【ジム・クレイマーの推奨の背景】トライストが目標株価を206ドルに引き上げ、買い推奨を継続した点に着目しています。ジムの背景には、減税やインフレ沈静化が消費を後押しするというマクロ的な好転があるものの、原材料である牛肉価格が2026年も上昇し続けているというコスト面での強い懸念が同居しています。
【管理人のシミズからの注意点】牛肉価格が昨年から20%以上も高騰している事実は、外食産業にとって致命的な利益圧迫要因です。ジムがマクロの好転を期待する一方で、現場のコスト増が止まらない状況では、決算での失望売りが出るリスクを常に意識すべきです。
9. Constellation Brands (STZ) の決算とビール需要の陰り
【ジム・クレイマーの推奨の背景】コンステレーション・ブランズの決算が予想を上回ったものの、前年比では減収減益である点に触れています。ジムの背景には、ビールの出荷数(デプレーション)が3%減少しているという業界全体の不振があり、モデロやコロナといった強力なブランドを持ってしても、消費者のアルコール離れを抑え込めていないという危機感があります。
【管理人のシミズからの注意点】決算数値が予想を上回っても、前年を下回っているという事実は「成長の鈍化」を明確に示しています。ジムが決算後のカンファレンス・コールを注視するように求めている通り、経営陣から納得感のある打開策が示されない限り、株価の重しは取れないでしょう。
10. Walmart (WMT) と Costco (COST) の勝敗
【ジム・クレイマーの推奨の背景】ウォルマートの目標株価引き上げを評価しつつも、自身はコストコを断然支持しています。ジムの背景には、コストコの12月の既存店売上高が7%増という驚異的な数字を叩き出した実績があり、これが株価の停滞感を打破する強力な力になると信じています。
【管理人のシミズからの注意点】コストコはジムの過去の推奨の中でも極めて信頼性が高い銘柄です。しかし、7%という好成績はすでに織り込み済みである可能性もあり、期待値が高まりすぎた後の利益確定売りには注意が必要です。ジムの「好みの銘柄」への偏愛が、高値掴みを招かないよう冷静にエントリー時期を見極めるべきです。
彼の推奨はあくまで情報の一つとして利用し、感情的にならず最終的な投資判断を下しましょうね。
過去の推奨との比較と最終的な心得
過去のジムのメールとの比較:今回の案件の信頼性はどうか?
ジムの配信で最も信頼に値するのは、コストコの好決算に基づいた強気な姿勢です。小売セクターにおいて、コストコの会員モデルと堅調な売上増は過去のどの局面でも最強の防衛策となってきました。
一方で、石油メジャーやボーイングに関する「政治の追い風」を前提とした分析は、過去の彼のトラックレコードに照らすと不安定です。トランプ政権の政策は実行速度が速い一方で変更も多いため、政治に寄りかかった推奨は「逆指標」になりやすい傾向があります。
管理人シミズからの補足コメント
2026年の市場は、文字通り「政治の季節」を反映した動きを見せています。ベネズエラ原油の確保や住宅投資への制限といったドラスティックな政策が、これまで私たちが信じてきた経済のファンダメンタルズを揺さぶっています。
ジムのメッセージから読み取れるのは、不確実な地政学リスクに翻弄されるセクター(石油、防衛、住宅)がある一方で、コストコのような「実数(数字)」で証明された強さを持つ銘柄への信頼がより際立っているということです。
新年の相場はまだ始まったばかりですが、ジムの情熱的な言葉をそのまま信じるのではなく、その裏にある物理的な制約(牛肉価格、住宅在庫、政治的ハードル)を冷静に天秤にかけることが重要です。
この記事が皆さんの判断の助けになれば幸いです。
ブログ読者の皆さんは、ジムの推奨はあくまで情報の一つとして利用し、感情的にならず、ご自身のリスク許容度とファンダメンタルズ分析に基づいて最終的な投資戦略を確認してみてくださいね。
ジムのコメントは、市場の注目度と短期的な動きを知るための強力なツールです。長期的な成長トレンドに乗っている銘柄は、短期的なノイズに惑わされないという彼の信念を学ぶことができます。一方で、バリュエーションの壁(バリュエーションとは、企業や事業の価値指標であり、壁とはその現在の株価が割安か割高かを判断するための指標が低いこと)に直面する銘柄の推奨は、「逆指標」的、つまりな活用が賢明です。ジムの推奨を「買いのシグナル」ではなく、「要リサーチのサイン」として捉え、必ずご自身のリスク許容度とファンダメンタルズ分析に基づいて最終判断を下しましょう。
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