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関税リスクの緩和と決算シーズンの本番【米国株の深掘り分析】ジム・クレイマーの最新ニューズレター注目10選 その49(2026年1月22日)

皆さん、こんにちは、優良な投資情報の収集に勤しむ「投資家K」こと管理人シミズです。

ジムの10 things to watchから「なぜジムはこの銘柄を推すのか?」と「私たちが考えたほうが良い警戒すべきリスク(逆指標・ボラティリティ)」を深掘りします。

2026年1月22日、市場には安堵感が広がっています。トランプ大統領がグリーンランド買収に関する「枠組み」を発表し、欧州への新規関税を追求しない姿勢を示したことで、地政学的な緊張が和らぎました。市場の関心は再び、インフレ指標であるPCE(個人消費支出)価格指数と、本格化する決算発表へと移っています。

ジムの最新メールでは、航空宇宙の王者GEエアロスペースの驚異的な決算から、AIによる破壊的リスクに晒されるソフトウェア業界の苦悩まで、2026年の投資戦略を左右する重要な示唆が与えられています。

それでは、各銘柄の深掘り分析と、私たちが注意すべきリスクの正体を見ていきましょう。

「管理人のシミズからの注意点」もご参考に。

ジム・クレイマーについて

みなさんは、テレビなどのオールドメディアだけでなく、かなり前からインターネット、Youtubeなどでも発信をしている、著名な金融コメンテーターであるジム・クレイマーを知っていますか?ジムは、元ヘッジファンドマネージャーで、現在はCNBCの金融番組『マッド・マネー』のホストを務める、アメリカで最も有名な金融コメンテーターの一人です。ジムはかつてヘッジファンド「Cramer Levy Partners」を共同設立し、運営していました。彼のコメントには、プロのトレーダーとして市場の裏側を知り尽くした経験が反映されており、個人投資家にとってかなり説得力のある解説をしているので人気があります。ただし、彼の推奨には賛否両論があります。

また、CNBCの金融番組『マッド・マネー』では個別の銘柄に対する「買うべきか」「売るべきか」という明確なアドバイスを、視聴者からの質問に答える形で提供するため、すぐに投資行動に移したい個人にも強く支持されています。実際に『マッド・マネー』で取り上げられた銘柄は、しばしば個人投資家の間で大きな話題となり、株価を動かします。そんなクレイマー氏が何をいっているのか、そしてクレイマー銘柄を冷静に分析するためにはどうすればいいのか。そんなテーマで今後少しづつ書いていきたいと思います。

私こと、「すむことブログの管理人」はかつて証券会社系シンクタンクに勤めており、株式、債券、金、その他ETFを基本に投資経験は15年ほど。インデックス投資を基本に資産を4つに分けて保有する「パーマネントポートフォリオ」を構成しつつ、ちょくちょくこのクレイマー氏の銘柄を少し買っています。パーマネントポートフォリオの構成は当初の3倍ぐらいに値上がりでしょうか。

クレイマー氏の銘柄買いはトータルでは、プラスです。しかし、なんと95%も下がった銘柄もあれば、しっかり稼いでくれるものもあります。私は、ジムの優良な投資情報である「Jim Cramer’s top 10 things to watch」を楽しみにしています。

ちなみに、この私のこのブログのトークスタイルは、私の好きだった山崎元さんに習い「ポジショントークなし」でいきたいと思っています。山崎元さんは、2024年1月1日に食道がんのため65歳で逝去されています。

今日のJim Cramer’s top 10 things to watchへのコメントです

1. 市場全体のセンチメントとPCEデータへの期待

【ジム・クレイマーの推奨の背景】地政学リスクの緩和により市場が上昇していることを歓迎しています。ジムの背景には、グリーンランドを巡る関税の脅威が減退し、投資家の関心が経済のファンダメンタルズに戻ったという認識があります。特に、FRBが重視するPCEインフレデータの発表を控え、市場が落ち着きを取り戻したことをポジティブに捉えています。

【管理人のシミズからの注意点】関税回避は朗報ですが、政治的な合意は常に流動的です。ジムは楽観的ですが、本当の相場の方向性を決めるのは、今夜発表されるPCEデータによる金利見通しです。政治的なニュースによる上昇に飛びつかず、マクロデータの裏付けを待つ冷静さが必要です。

2. GE Aerospace (GE)

【ジム・クレイマーの推奨の背景】第4四半期の決算を「過去最高か?」と問うほど絶賛しています。EPSと売上高がともに予想を大きく上回り、2026年の見通しも強気です。ジムの背景には、サプライチェーン問題が解消し、労働力の確保も容易になったことで、民間・防衛の両部門が絶好調であるという確信があります。

【管理人のシミズからの注意点】ジムは過去、GEの分割と再生を強力に支持してきましたが、今回の推奨はその集大成とも言えます。しかし、これほど完璧な決算が出た後は「材料出尽くし」になりやすいのも事実です。ジムの熱狂的な推奨がある時は、すでに期待値が最高潮に達していることが多いため、高値掴みには注意が必要です。

3. Procter & Gamble (PG)

【ジム・クレイマーの推奨の背景】売上の未達を「予想通り」とし、一方で利益(EPS)が予想を上回った点を評価しています。ジムの背景には、新CEOシャイレシュ・ジェジュリカー体制下での移行期であり、10月・11月の不調を乗り越えて収益性を維持しているという冷静な分析があります。

【管理人のシミズからの注意点】売上高の未達は、消費者の購買意欲減退や価格転嫁の限界を示唆している可能性があります。ジムは経営陣のコメントを待つ姿勢ですが、生活必需品セクター全体の上値が重い中で、ジムの「予想の範囲内」という言葉を鵜呑みにして安易に買い下がるのはリスクが伴います。

4. Intel (INTC) と AMD

【ジム・クレイマーの推奨の背景】今夜の決算発表を前に、ファウンドリ事業の進展に期待を寄せています。ジムの背景には、インテルの需要が急増しているという読みがありますが、同時にAMD株を所有していないことを「最大の不覚」と後悔しています。これはインテルへの期待と、競合AMDの圧倒的な強さへの焦りが混在した分析です。

【管理人のシミズからの注意点】ジムが「AMDを持っていなくて後悔している」と語る時は、AMDがすでに高値圏にあり、代わりにインテルで挽回しようとする心理が働いています。インテルのファウンドリ戦略は長期戦であり、短期的にはAMDに市場シェアを奪われ続けているリスクを軽視すべきではありません。

5. 半導体・製造装置セクター (MU, WDC, AMAT等)

【ジム・クレイマーの推奨の背景】メモリチップや製造装置メーカーが「中国の軌道から離脱」し、自ら運命をコントロールできるようになったと主張しています。ジムの背景には、これらの企業が地政学的な制約を克服し、不可欠なインフラとしての地位を固めたという強い信頼があります。

【管理人のシミズからの注意点】ジムは「押し目で4分の1ポジションだけ買う」という慎重なアドバイスをしていますが、これは裏を返せば、このセクターが極めてボラティリティが高いことを認めている証拠です。彼が「止めることはできない」と極端に強気な言葉を使う時は、セクターが過熱しているサインであることが多いため、一括購入は避けるべきです。

6. Chipotle (CMG)

【ジム・クレイマーの推奨の背景】ウェルズ・ファーゴによる目標株価引き上げを追い風に、カジュアルダイニング部門のリーダーとして評価しています。ジムの背景には、イノベーションがクイックサービスレストランの成長を牽引しており、チポトレがその筆頭であるという見方があります。

【管理人のシミズからの注意点】チポトレは常に高いバリュエーションで取引されています。ジムはテキサス・ロードハウス(TXRH)を保有しており、チポトレについては「みんなが買いたがっている」と客観的なトーンに留めています。他者の熱狂に流されず、自身のポートフォリオにおける外食株の割合を冷静に判断する必要があります。

7. Johnson & Johnson (J&J)

【ジム・クレイマーの推奨の背景】昨日の好決算を受け、多くのアナリストが目標株価を引き上げたことをポジティブに捉えています。ジムの背景には、2026年度に向けて利益の上振れ(beat and raise)が期待できるという強気な見通しがあります。

【管理人のシミズからの注意点】ジムは競合のエーザイやイーライリリー(LLY)を好む傾向がありましたが、J&Jに関しては「安定した優良株」という評価に戻っています。しかし、訴訟リスクなどの潜在的な重石が消えたわけではないため、ジムの推奨が安定感重視であることを理解しておくべきです。

8. ServiceNow (NOW) と Salesforce (CRM)

【ジム・クレイマーの推奨の背景】シティによる目標株価引き下げを「残酷な判断」としながらも、AIによる破壊的リスクがソフトウェア業界全体の重石になっている現状を伝えています。ジムの背景には、セールスフォースを含めたエンタープライズ・ソフトウェア株がAIの影響で正当な評価を得られていないという苦悩があります。

【管理人のシミズからの注意点】ジムが「 catch a break(一息つくこともできない)」と表現する時は、セクター全体が強い逆風にさらされている時です。彼自身がセールスフォースを保有し続けているため、バイアスがかかっている可能性もあります。AIが利益に貢献する証拠が出るまでは、ボラティリティが高い状態が続くと覚悟すべきです。

9. Alphabet (GOOGL)

【ジム・クレイマーの推奨の背景】レイモンド・ジェームスによる「ストロング・バイ」への格上げと、目標株価400ドルへの大幅引き上げに注目しています。ジムの背景には、グーグルのAIスタックが着実に改善されており、市場の懸念を払拭しつつあるという確信があります。

【管理人のシミズからの注意点】ジムのアルファベットに対する評価は、過去に弱気と強気を繰り返してきた経緯があります。目標株価400ドルは現在の価格から見て非常にアグレッシブです。ジムが熱烈に推奨し始めた時こそ、規制当局の動きなどのマイナス要因を再確認するタイミングかもしれません。

10. Charles Schwab (SCHW)

【ジム・クレイマーの推奨の背景】UBSの目標株価引き上げを受け、経営陣の2026年ガイダンスが予想を上回ったことを高く評価しています。ジムの背景には、過去の資産負債のミスマッチ問題を克服し、回復軌道に乗ったというストーリーへの信頼があります。

【管理人のシミズからの注意点】シュワブは金利環境に非常に敏感な銘柄です。ジムは「過去の失敗を克服した」と強調していますが、金利が急変した場合には再びバランスシートへの懸念が再燃するリスクがあります。ジムのターンアラウンド(企業再生)への期待は、しばしば時間がかかることが多いため、長期戦を覚悟する必要があります。

過去の推奨との比較と最終的な心得

過去のジムのメールとの比較:今回の案件の信頼性はどうか?

今回の推奨リストにおいて、最も信頼性が高いのは「GE Aerospace」のように、既に数字で裏付けがある優良銘柄の継続的な評価です。一方で、インテルのように「物語(ストーリー)」に期待する部分は、過去の彼のトラックレコードにおいて当たり外れが激しい領域です。

また、ソフトウェア業界(ServiceNowやSalesforce)に対する彼の戸惑いは、AIという未知の変数が彼の得意とする「過去の経験則」を狂わせている可能性を示唆しており、これらの銘柄についてはジムの言葉よりも実際の決算数値を重視すべきです。

管理人シミズからの補足コメント

2026年の相場は、グリーンランドを巡る政治ドラマが一段落したかと思えば、すぐにPCEデータやAIの破壊的影響といった「本質的なリスク」が顔を出します。ジムはGEの決算に熱狂していますが、私たちは「絶好調の時に買うリスク」を常に忘れてはなりません。

特に、ジムが後悔しているAMDや、強気になったアルファベットのように、感情が揺れ動いている時の推奨には、一歩引いた視点が必要です。今は、ジムが勧める「半導体セクターでの4分の1ポジション」という慎重な手法を、他のセクターにも応用して、リスクを分散させることが賢明な判断となるでしょう。

来週1月28日のサービスナウの決算が、ソフトウェア業界全体の「AIリスク」に対する答え合わせになります。

今はジムの特定の銘柄推奨を鵜呑みにするのではなく、彼がなぜオクロを否定しGEベルノバを推すのか、なぜリンデに関税リスクを指摘するのかという、その「論理の裏側」を理解することが、ご自身の資産を守ることに繋がります。

この記事が皆さんの判断の助けになれば幸いです。

ブログ読者の皆さんは、ジムの推奨はあくまで情報の一つとして利用し、感情的にならず、ご自身のリスク許容度ファンダメンタルズ分析に基づいて最終的な投資戦略を確認してみてくださいね。

ジムのコメントは、市場の注目度と短期的な動きを知るための強力なツールです。長期的な成長トレンドに乗っている銘柄は、短期的なノイズに惑わされないという彼の信念を学ぶことができます。一方で、バリュエーションの壁(バリュエーションとは、企業や事業の価値指標であり、壁とはその現在の株価が割安か割高かを判断するための指標が低いこと)に直面する銘柄の推奨は、「逆指標」的、つまりな活用が賢明です。ジムの推奨を「買いのシグナル」ではなく、「要リサーチのサイン」として捉え、必ずご自身のリスク許容度ファンダメンタルズ分析に基づいて最終判断を下しましょう。

ジム・クレイマーの関連本

ジム クレイマーの株式投資大作戦 全米no.1投資指南役
ノーブランド品

山崎元氏の関連本

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すむことコム管理人 シミズ
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