皆さん、こんにちは、優良な投資情報の収集に勤しむ「投資家K」こと管理人シミズです。
ジムの10 things to watchから「なぜジムはこの銘柄を推すのか?」と「私たちが考えたほうが良い警戒すべきリスク(逆指標・ボラティリティ)」を深掘りします。
昨日の主要ハイテク株主導の上昇を受け、今朝の市場は横ばいで推移しています。しかし、ADPの新規雇用データが労働市場の弱まりを示し、「FRBによる来月利下げ」を後押しする可能性が出てきました。
このようなマクロのニュースが飛び交う中で、ジムのメールは、MetaによるNvidia依存からの脱却観測というAI界の大きな話題と、米国小売業界の極端な明暗に焦点を当てています。それぞれのニュースから、ジムの推奨の背景と、私たちが警戒すべき点を見ていきましょう。
「管理人のシミズからの注意点」もご参考に。
今日は、この記事も気になりました。今回のジムの話とリンクしていますよ!
EE Times Japanの記事です。MetaがRISC-V新興を買収へ ハイパースケーラーのAI開発競争の行方は https://eetimes.itmedia.co.jp/ee/articles/2510/27/news035.html
ジム・クレイマーについて
みなさんは、テレビなどのオールドメディアだけでなく、かなり前からインターネット、Youtubeなどでも発信をしている、著名な金融コメンテーターであるジム・クレイマーを知っていますか?ジムは、元ヘッジファンドマネージャーで、現在はCNBCの金融番組『マッド・マネー』のホストを務める、アメリカで最も有名な金融コメンテーターの一人です。ジムはかつてヘッジファンド「Cramer Levy Partners」を共同設立し、運営していました。彼のコメントには、プロのトレーダーとして市場の裏側を知り尽くした経験が反映されており、個人投資家にとってかなり説得力のある解説をしているので人気があります。ただし、彼の推奨には賛否両論があります。
また、CNBCの金融番組『マッド・マネー』では個別の銘柄に対する「買うべきか」「売るべきか」という明確なアドバイスを、視聴者からの質問に答える形で提供するため、すぐに投資行動に移したい個人にも強く支持されています。実際に『マッド・マネー』で取り上げられた銘柄は、しばしば個人投資家の間で大きな話題となり、株価を動かします。そんなクレイマー氏が何をいっているのか、そしてクレイマー銘柄を冷静に分析するためにはどうすればいいのか。そんなテーマで今後少しづつ書いていきたいと思います。
私こと、「すむことブログの管理人」はかつて証券会社系シンクタンクに勤めており、株式、債券、金、その他ETFを基本に投資経験は15年ほど。インデックス投資を基本に資産を4つに分けて保有する「パーマネントポートフォリオ」を構成しつつ、ちょくちょくこのクレイマー氏の銘柄を少し買っています。パーマネントポートフォリオの構成は当初の3倍ぐらいに値上がりでしょうか。
クレイマー氏の銘柄買いはトータルでは、プラスです。しかし、なんと95%も下がった銘柄もあれば、しっかり稼いでくれるものもあります。私は、ジムの優良な投資情報である「Jim Cramer’s top 10 things to watch」を楽しみにしています。
ちなみに、この私のこのブログのトークスタイルは、私の好きだった山崎元さんに習い「ポジショントークなし」でいきたいと思っています。山崎元さんは、2024年1月1日に食道がんのため65歳で逝去されています。
今日のJim Cramer’s top 10 things to watchへのコメントです
1. S&P 500 / Nasdaq (市場全体) 📊
【ジムの推奨の背景】 ジムは市場が前日の上昇を受けて横ばいである状況と、ADPの新規雇用データがレイオフの加速を示したことを指摘しています。彼の推奨の背景は、このデータが「労働市場の弱体化」というFRBが利下げを検討するための重要な要素であり、来月の利下げ期待をさらに高める材料となり得るという認識を示すことにあります。
【管理人のシミズからの注意点】 労働市場の弱体化は、金融引き締め策の効果を示すため、確かに利下げ期待を高めますが、同時に景気後退の兆候ともいえます。もし景気後退の懸念が優勢になった場合、S&P 500もボラティリティが高くなり急落リスクがあることに注意が必要です。
2. Meta Platforms (META) vs. Nvidia (NVDA) ⚔️
【ジムの推奨の背景】 Metaが2027年にもGoogleのTPU(Tensor Processing Unit)の利用を検討しているという報道を取り上げています。ジムは、MetaがNvidiaへの依存を減らすためにTPUを採用するのか、それともジムの投資Club保有銘柄のBroadcomが開発を進めるカスタムチップを使用するのかという疑問を呈しています。彼の推奨の背景は、Metaの取締役を務めるBroadcomのCEO、ホック・タン氏の存在を挙げ、後者(Broadcom関与)の可能性が高いと推測することで、ジムの投資Club保有銘柄(Broadcom)へのポジティブな影響を期待することにあります。この報道でNvidia株が4.5%下落したことも強調しています。
【管理人のシミズからの注意点】 このニュースは、AIチップ市場におけるNvidiaの支配力への懸念を生じさせる、非常に信頼性の高い情報です。しかし、ジムの推奨は単に「ホック・タン氏がMetaの取締役だから」という定性的な推測に大きく依存しており、客観的な裏付けが不足しています。またMetaの戦略転換の可能性は、BroadcomとNvidiaの株価ボラティリティを今後数年にわたって高めるでしょう。
3. Alibaba (BABA) ☁️
【ジムの推奨の背景】 Alibabaが予想を上回る第2四半期の売上高を報告し、特に重要なクラウドコンピューティング部門の売上成長率が加速した(前四半期の26%から34%へ)ことを報じています。株価が3%上昇したこの状況を受け、ジムは「もう諦めてこの株を保有すべきか?」と問いかけ、中国テック企業の成長再加速とクラウド事業の堅調さというポジティブな側面を強調しています。
【管理人のシミズからの注意点】 クラウド事業の成長加速は信頼性が高いポジティブな情報ですが、ジムのコメントは中国株への投資に対する過去の逡巡を示しており、感情的なトーンが含まれています。中国株特有の規制リスクや地政学的リスクは依然として高く、「もう諦めて」という推奨は、過去のトラックレコードと比較してリスクを軽視している可能性があり、注意が必要です。
4. Brinker (EAT) 🌶️
【ジムの推奨の背景】 CitiがChili’sの親会社であるBrinkerを「買い」に格上げし、目標株価を引き上げたことを報じています。彼の推奨の背景は、ブラジルの食料関税引き下げによるコスト環境の改善と、若年層顧客の獲得努力が奏功しているというアナリストの評価を強調することにあります。しかし、ジムはClub保有銘柄のTexas Roadhouseを「良い買い」と見ており、Brinkerのポジティブなニュースを利用しつつ、自社の推奨銘柄の優位性を再確認しています。
【管理人のシミズからの注意点】 アナリストによる格上げは信頼性が高いですが、ジムがTexas Roadhouseを優位と見ている点は、Brinkerへの集中投資を避けるべきという彼の暗黙の警告ですね。関税や顧客獲得のニュースは短期的なボラティリティにつながりますが、Texas Roadhouseの方がより確実なファンダメンタルズを持っているという見方を重視すべきです。財務状況もしっかり見ましょう!特に負債の部分です。
5. Estee Lauder (EL) 💄
【ジムの推奨の背景】 Rothschild RedburnがEstee Lauderの評価を「売り」に引き下げ、目標株価を大幅に下げたことを報じています。彼の推奨の背景は、売上が改善しているにもかかわらず、アナリストがさらなる改善には「はるかに大きな投資」が必要だと指摘した、この「かなり思い切った意見」を投資家に知らせることにあります。
【管理人のシミズからの注意点】 「売り」への格下げと目標株価の大幅引き下げは、信頼性の高いネガティブ情報です。ジムはこのコールを「思い切った」と表現していますが、これは企業のターンアラウンドへの道のりが長く、ボラティリティが高いことを示唆しています。「逆指標」として、株価はアナリストの厳しい評価に引きずられるリスクが高く、長期的な回復を待つ忍耐が必要になります。
6. The Affordability Crisis (経済情勢) 🏘️
ジムはフィナンシャル・タイムズ紙が、ペンシルベニア州ベスレヘム(元製鉄の町)を例に、富裕層と貧困層の間の大きな格差を示す報道を続けたことを取り上げています。彼がこの話を取り上げたのは、この問題が低賃金の仕事と高いインフレに起因しているという彼のマクロ経済的な見解を提示し、米国経済が抱える構造的な課題を投資家に再認識させることにあります。
【管理人のシミズからの注意点】 これは経済情勢に対するジムの警戒心を示しています。彼の過去のトラックレコードから見ると、こうしたマクロな問題(特にインフレと格差)への言及は、一般消費財セクターや低価格帯小売への投資判断に影響を与えるボラティリティの要因となっています。小売り銘柄に注意しましょう!!
7. Dick’s Sporting Goods (DKS) ⚽
【ジムの推奨の背景】 Dick’s Sporting Goodsが予想を上回る売上、利益、ガイダンスを発表したにもかかわらず、株価が7%近く下落したことを報じています。彼の推奨の背景は、同社がFoot Locker店舗の一部閉鎖を含む「広範な再構築」計画を発表し、エグゼクティブ・チェアマンが「ガレージを掃除する必要がある」と述べたという、リストラによる経営の短期的な不確実性を強調することにあります。
【管理人のシミズからの注意点】 好決算にもかかわらず株価が下落したことは、市場がリストラに伴うコストや短期的な利益圧迫というボラティリティを懸念していることを示しています。ジムの推奨は、「優れた業績と再構築リスク」という相反する要素を提示しており、短期的な逆張りにはリスクが伴います。気をつけましょう!
8. Best Buy (BBY) 💻
【ジムの推奨の背景】 Best Buyが売上・利益ともに予想を上回り、特に既存店売上高の伸び(2.7%増)が予想を大きく超えたことを報じています。さらに、年末商戦に向けてガイダンスを引き上げたことも強調しています。彼の推奨の背景は、電子機器チェーンが、堅調な需要と効率的な経営によって明確な回復の兆しを見せている点を評価することにあります。
【管理人のシミズからの注意点】 好決算とガイダンス引き上げは信頼性が高いです。しかし、株価は「小幅に下落」しているという事実は、市場が既に多くの好材料を織り込んでいる可能性、あるいは電子機器需要の持続性への懐疑論を示唆しています。ボラティリティは低いですが、彼の推奨に乗って大きな急騰を期待するのは難しいかもしれません。
9. Abercrombie & Fitch (ANF) & Kohl’s (KSS) 🛍️
【ジムの推奨の背景】 Abercrombie & Fitchが売上・利益ともに予想を上回り、通期利益見通しを引き上げたことで、株価が20%近く急騰したことを報じています。また、Kohl’sも予想外の四半期利益を計上し、通期見通しを引き上げたことで25%以上急騰したことを指摘しています。彼の推奨の背景は、小売業界の一部で劇的な業績改善とターンアラウンドが起きており、適切な経営戦略が株価に大きなリターンをもたらすという成功事例を強調することにあります。
【管理人のシミズからの注意点】 これらのニュースは非常に信頼性が高く、極端な成功事例ですが、株価が既に20%以上急騰しているため、彼の推奨に乗ってこれから購入するのはリスクが高いです。「逆指標」として、これほどの大幅な急騰は短期的な天井を示す可能性があり、短期的なボラティリティと急落リスクを警戒しましょう。
10. Agilent Technologies (A) 🧪
【ジムの推奨の背景】 Bank of AmericaがAgilent Technologiesの目標株価を引き上げたことを報じています。アナリストは、ライフサイエンス・診断薬企業の同社が「堅実な四半期」を達成したことを評価しています。一方でジムは、同社の通期見通しが甘く、株価が1.5%下落している状況を紹介しつつ、Club保有銘柄のDanaherを比較対象として挙げています。
【管理人のシミズからの注意点】 目標株価の引き上げはポジティブですが、「ホールド」評価の維持と株価の下落は、市場がガイダンスの不確実性を懸念していることを示しています。彼は「堅実さ」を評価していますが、ライフサイエンス分野の景気循環やDanaherとの競合を考えると、ボラティリティは低いものの、上値余地は限定的である可能性があります。
過去の推奨との比較と最終的な心得
過去のジムのメールとの比較:今回の案件の信頼性はどうか?
今回のリストは、信頼性の高い銘柄とリスク銘柄の「二極化」が顕著な内容となっています。
- 信頼性が高い推奨: Alibabaのクラウド成長加速やBest Buyの好調なガイダンスは、数値に裏打ちされた信頼性の高い推奨です。
- 「逆指標」リスクが高い推奨: Abercrombie & FitchやKohl’sのように20%以上の急騰後に推奨される銘柄は、過去のトラックレコードから見ても短期的な天井を示す「逆指標」のリスクが非常に高いです。また、Meta/Nvidia/Broadcomに関する推測に基づいた推奨は、高いボラティリティを伴います。
管理人シミズからの補足コメント
今回のジムのコメントは、市場の「最大のテーマ(AI)」における勢力図の変化と、「景気敏感な小売セクターの明暗」を捉えています。
- AIチップの覇権争い: Metaの動きは、Nvidiaへの依存リスクを具体化し、Broadcomのようなカスタムチップのゼネコンに新たな機会があることを示唆しています。この競争はセクター全体のボラティリティを高めます。
- 小売りの選別: AbercrombieやKohl’sの成功は、「企業努力が報われる」事例ですが、Dick’s Sporting Goodsの株価下落は、売上上昇時のリストラという企業経営に伴う不確実性が市場に嫌気されるリスクを示しています。
ブログ読者の皆さんは、ジムの推奨はあくまで情報の一つとして利用し、感情的にならず、ご自身のリスク許容度とファンダメンタルズ分析に基づいて最終的な投資戦略を確認してみてくださいね。
ジムのコメントは、市場の注目度と短期的な動きを知るための強力なツールです。長期的な成長トレンドに乗っている銘柄は、短期的なノイズに惑わされないという彼の信念を学ぶことができます。一方で、バリュエーションの壁(バリュエーションとは、企業や事業の価値指標であり、壁とはその現在の株価が割安か割高かを判断するための指標が低いこと)に直面する銘柄の推奨は、「逆指標」的、つまりな活用が賢明です。ジムの推奨を「買いのシグナル」ではなく、「要リサーチのサイン」として捉え、必ずご自身のリスク許容度とファンダメンタルズ分析に基づいて最終判断を下しましょう。
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