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好決算の影とホームビルダーの明暗【深掘り分析】ジム・クレイマーの最新ニューズレター注目10選 その17(2025年12月5日)

皆さん、こんにちは、優良な投資情報の収集に勤しむ「投資家K」こと管理人シミズです。

ジムの10 things to watchから「なぜジムはこの銘柄を推すのか?」と「私たちが考えたほうが良い警戒すべきリスク(逆指標・ボラティリティ)」を深掘りします。

今朝の株式市場は、雇用関連の「悪いニュースと良いニュース」が相殺し合い、小動きで始まる見通しです。コンサルティング会社によると、今年の解雇者数は110万人を超え2020年以来の多さですが、新規失業保険申請件数は予想を下回り、労働市場の強さも示されました。

ジムのメールは、Salesforceの好決算と、それに伴う「Agentforce」への期待、そして小売セクターの好調(TJX、Dollar Tree、Five Below)という景気の明るい部分に焦点を当てています。一方で、Snowflakeのガイダンス懸念やOracleの目標株価の異常な高さなど、個別銘柄のリスク要因にも言及しています。

これらのニュースから、ジムの推奨の背景と、私たちが警戒すべき点を見ていきましょう。

「管理人のシミズからの注意点」もご参考に。

今日は、この記事も気になりました。今回のジムの話とリンクしていますよ!

Investingの記事です。Salesforce、2026年度第3四半期予想を上回る、株価上昇 https://jp.investing.com/news/transcripts/article-93CH-1346297

ジム・クレイマーについて

みなさんは、テレビなどのオールドメディアだけでなく、かなり前からインターネット、Youtubeなどでも発信をしている、著名な金融コメンテーターであるジム・クレイマーを知っていますか?ジムは、元ヘッジファンドマネージャーで、現在はCNBCの金融番組『マッド・マネー』のホストを務める、アメリカで最も有名な金融コメンテーターの一人です。ジムはかつてヘッジファンド「Cramer Levy Partners」を共同設立し、運営していました。彼のコメントには、プロのトレーダーとして市場の裏側を知り尽くした経験が反映されており、個人投資家にとってかなり説得力のある解説をしているので人気があります。ただし、彼の推奨には賛否両論があります。

また、CNBCの金融番組『マッド・マネー』では個別の銘柄に対する「買うべきか」「売るべきか」という明確なアドバイスを、視聴者からの質問に答える形で提供するため、すぐに投資行動に移したい個人にも強く支持されています。実際に『マッド・マネー』で取り上げられた銘柄は、しばしば個人投資家の間で大きな話題となり、株価を動かします。そんなクレイマー氏が何をいっているのか、そしてクレイマー銘柄を冷静に分析するためにはどうすればいいのか。そんなテーマで今後少しづつ書いていきたいと思います。

私こと、「すむことブログの管理人」はかつて証券会社系シンクタンクに勤めており、株式、債券、金、その他ETFを基本に投資経験は15年ほど。インデックス投資を基本に資産を4つに分けて保有する「パーマネントポートフォリオ」を構成しつつ、ちょくちょくこのクレイマー氏の銘柄を少し買っています。パーマネントポートフォリオの構成は当初の3倍ぐらいに値上がりでしょうか。

クレイマー氏の銘柄買いはトータルでは、プラスです。しかし、なんと95%も下がった銘柄もあれば、しっかり稼いでくれるものもあります。私は、ジムの優良な投資情報である「Jim Cramer’s top 10 things to watch」を楽しみにしています。

ちなみに、この私のこのブログのトークスタイルは、私の好きだった山崎元さんに習い「ポジショントークなし」でいきたいと思っています。山崎元さんは、2024年1月1日に食道がんのため65歳で逝去されています。

今日のJim Cramer’s top 10 things to watchへのコメントです

彼の推奨はあくまで情報の一つとして利用し、感情的にならず最終的な投資判断を下しましょうね。

1. S&P 500 / Nasdaq (市場全体) ⚖️

【ジム・クレイマーの推奨の背景】年間のレイオフが2020年以来の高水準(110万人超)に達したという「悪いニュース」と、新規失業保険申請件数が予想を下回ったという「良いニュース」が混在し、市場が小動きで始まることを指摘しています。彼の推奨の背景は、労働市場の相反するデータが投資家の判断を難しくしている状況を伝えることにあります。市場の関心は、これらのデータが今後のFRBの金融政策にどう影響するかという点に集中しています。

【管理人のシミズからの注意点】雇用データが混在している状況は、市場の方向性が定まらず、ボラティリティが高い状態が続くことを示唆します。特に、レイオフの増加は景気後退の初期サインである可能性もあり、過度な楽観論は「逆指標」となり得ます。

2. Salesforce (CRM) ☁️

【ジム・クレイマーの推奨の背景】企業向けソフトウェア大手のSalesforceが大幅な決算とガイダンスの上方修正を発表したことを受けて、株価が小幅上昇していることを報じています。彼の推奨の背景は、売上高はわずかに未達であるものの、「Agentforce」の成長が残りの事業の減速を相殺できるかという変曲点(inflection point)に市場の関心があることを強調することにあります。彼は、コアビジネスが好調であり、Informaticaの買収がガイダンスの上方修正に貢献したとして、同社の戦略を肯定的に評価しています。

【管理人のシミズからの注意点】好決算とガイダンス上方修正は、信頼性の高いポジティブ情報ですが、売上高のわずかな未達は、成長率の鈍化懸念として市場のボラティリティを高める可能性があります。ジムは「変曲点」について言及していますが、Agentforceの貢献度が不明確な段階での過度な期待は「逆指標」となり得ます。

3. Snowflake (SNOW) ❄️

【ジム・クレイマーの推奨の背景】クラウドデータ分析企業Snowflakeの株価が、営業利益率のガイダンスが予想を下回ったため9%近く下落していることを報じています。彼の推奨の背景は、売上が堅調であるため、同社が支出を増やしていること自体は理解できるとしつつも、市場が「持続不可能な高すぎる営業利益率」を懸念しているという、市場の短期的なセンチメントと企業の長期戦略の間のギャップを示すことにあります。

【管理人のシミズからの注意点】ガイダンスの弱さと支出の増加は、高バリュエーションの成長株にとって信頼性の高いネガティブ情報です。ジムは「長期戦略」を理解していますが、短期的な株価は市場の感情(ボラティリティ)に支配されます。市場が懸念を抱いているため、この銘柄は「逆指標」として、安易な押し目買いを避けるべきです。

4. TJX Companies (TJX) 🛍️

【ジム・クレイマーの推奨の背景】BarclaysがTJXの目標株価を$168から$172に引き上げ、「買い」を維持したことを報じています。彼の推奨の背景は、アナリストが経営陣との面談を通じて、ディスカウントストアの「オフプライスの堀(moat)」がグローバルな市場シェア獲得を牽引し、ホリデーシーズンも好調なスタートを切っているという、TJXの強固な競争優位性を強調することにあります。

【管理人のシミズからの注意点】オフプライスというビジネスモデルの強さは、信頼性の高いポジティブ情報です。ジムの推奨は過去の好調なトラックレコードに基づいており、信頼性は高いですが、消費者の購買力の変動は常にボラティリティを高める要因として注意が必要です。

5. Dollar Tree (DLTR) 💲

【ジム・クレイマーの推奨の背景】Dollar Treeが予想を上回る四半期EPSと売上高を達成し、通期EPSガイダンスの上限が予想を上回ったことを報じています。彼の推奨の背景は、Citiを含む多くのアナリストが目標株価を引き上げている点を強調し、このディスカウントストアが「10万ドル層の消費者」にまで受け入れられているという、顧客層の拡大というポジティブなトレンドを示すことにあります。

【管理人のシミズからの注意点】業績予想の上方修正と顧客層の拡大は、信頼性の高いポジティブ情報です。ジムの推奨はインフレ下の消費トレンドを捉えており、信頼性は高いです。ただし、「10万ドル層」の流入は一時的である可能性もあり、ボラティリティを伴うため、長期的な需要変化には注意が必要です。

6. Five Below (FIVE) 🎁

【ジム・クレイマーの推奨の背景】Five Belowが数四半期にわたって「新しい愛されるディスカウントストア」となっており、今回の決算でもEPSと売上高が予想を大きく上回ったことを報じています。彼の推奨の背景は、Dollar Treeと同様に通期ガイダンスの下限が予想を大きく上回った点を強調し、ディスカウント小売りのトレンドの強さ、特にFive Belowの高い成長性を評価することにあります。

【管理人のシミズからの注意点】好決算は信頼性が高い情報ですが、「新しい愛される」という表現は、市場の過熱感を示すボラティリティの高いシグナルでもあります。ジムは過去にも同社の成長性を評価しており、トラックレコードはありますが、高い成長期待は少しの失望でも株価の急落という「逆指標」リスクを伴います。

7. GE Vernova (GEV) 💡

【ジム・クレイマーの推奨の背景】BarclaysがGE Vernovaの目標株価を$710から$720に引き上げ、「買い」を維持したことを報じています。彼の推奨の背景は、アナリストがデータセンターと航空宇宙以外のエンドマーケットの期待が低いと見ている中でも、GE Vernovaが天然ガス、原子力、風力発電へのエクスポージャーを提供する「良い銘柄」であるという点を強調することにあります。

【管理人のシミズからの注意点】目標株価の引き上げ幅は小さいですが、エネルギーミックスへの露出は信頼性の高い長期的な投資テーマです。ジムの推奨は長期的な視点に基づいており、信頼性は高いです。ただし、原子力や風力発電の規制・政策変動はボラティリティが高いため、注意が必要です。

8. GE Aerospace (GE) ✈️

【ジム・クレイマーの推奨の背景】GE AerospaceがSusquehannaによってポジティブな評価でカバレッジが開始され、目標株価$350が設定されたことを報じています。彼の推奨の背景は、アナリストが「世界の商用機エンジンの4分の3にGEエンジンが搭載されている」という事実と、高利益率のサービス事業が収益性を牽引している点を指摘していることを強調することにあります。

【管理人のシミズからの注意点】エンジン市場での圧倒的なシェアと高マージンのサービス事業は、非常に信頼性の高いポジティブ情報です。ジムの推奨は航空宇宙セクターの回復というトレンドを捉えており、信頼性は高いです。ただし、航空機部品のサプライチェーン問題や景気後退による航空需要の減速は、ボラティリティを高める要因として注意が必要です。

9. Oracle (ORCL) ☁️

【ジム・クレイマーの推奨の背景】CitiがOracleの目標株価を$415から$375に引き下げたことを報じています。彼の推奨の背景は、「PTが依然として高すぎる」と指摘しており、株価が急騰した翌日という「タイミングが奇妙」な時にアナリストが目標株価の引き下げを発表した点を強調することにあります。Citiは依然として強力な受注(bookings)を予想していますが、ジムは高すぎる評価に疑問を呈しています。

「PT」は、アナリストレポートなどで使われるPrice Target(目標株価)の略です。 

【管理人のシミズからの注意点】目標株価が非常に高く設定されているというジムの指摘は、バリュエーションに対する懸念を示す「逆指標」として捉えるべきです。株価が$207であるにもかかわらず$375という目標株価は、市場の期待が異常に高いことを示しており、来週の決算で少しでも失望があれば、極めて高いボラティリティを伴う急落リスクがあります。

10. Homebuilders (D.R. Horton, KB Home, Toll Brothers, Lennar) 🏠

【ジム・クレイマーの推奨の背景】JPMorganがホームビルダー各社に関するレポートを出し、D.R. HortonとKB Homeの目標株価を引き上げた一方で、Lennarを「売り」に格下げ、Toll Brothersを「ホールド」に格上げしたことを報じています。彼の推奨の背景は、アナリストはセクター全体に対して慎重な姿勢を保ちつつも、銘柄間で評価が分かれているという状況を示すことにあります。ジムは、Lennarの「売り」格下げは「極端すぎる」と個人的な意見を述べています。

【管理人のシミズからの注意点】アナリスト評価のばらつきは、セクター全体のボラティリティを高めます。特にLennarへの「売り」格下げとD.R. Hortonへの「売り」維持は、金利高と景気後退懸念が住宅建設市場に与える影響を警戒する信頼性の高いネガティブ情報です。ジムはLennarの格下げを疑問視していますが、住宅市場の動向はマクロな「逆指標」として常に警戒すべきです。

過去の推奨との比較と最終的な心得

過去のジムのメールとの比較:今回の案件の信頼性はどうか?

今回のリストは、「AI/クラウドの成長の影(Snowflake、Oracle)」「ディスカウント小売りの絶好調」という、市場の二極化が顕著に現れています。

  • 信頼性が高い推奨: TJX、Dollar Tree、Five Belowといったオフプライス小売りの好調さは、インフレ下の消費トレンドを明確に反映しており、信頼性が高いです。
  • 「逆指標」リスクが高い推奨: Snowflakeの決算後の下落とOracleの高すぎる目標株価は、過度な成長期待が市場の「逆指標」となっている明確な例です。

管理人シミズからの補足コメント

ジムのコメントは、市場が今、「成長の質」を厳しく見極めていることを教えてくれます。

  • 成長のコスト: Snowflakeの事例は、「高い成長率」「利益率の維持」と両立しない場合の市場の厳しい評価を示しています。
  • 景気敏感セクターの選別: ホームビルダーに対するアナリストの慎重な姿勢は、マクロ経済の不確実性が、依然として景気敏感セクターの最大のボラティリティ源であることを示しています。

ブログ読者の皆さんは、ジムの推奨はあくまで情報の一つとして利用し、感情的にならず、ご自身のリスク許容度ファンダメンタルズ分析に基づいて最終的な投資戦略を確認してみてくださいね。

ジムのコメントは、市場の注目度と短期的な動きを知るための強力なツールです。長期的な成長トレンドに乗っている銘柄は、短期的なノイズに惑わされないという彼の信念を学ぶことができます。一方で、バリュエーションの壁(バリュエーションとは、企業や事業の価値指標であり、壁とはその現在の株価が割安か割高かを判断するための指標が低いこと)に直面する銘柄の推奨は、「逆指標」的、つまりな活用が賢明です。ジムの推奨を「買いのシグナル」ではなく、「要リサーチのサイン」として捉え、必ずご自身のリスク許容度ファンダメンタルズ分析に基づいて最終判断を下しましょう。

ジム・クレイマーの関連本

ジム クレイマーの株式投資大作戦 全米no.1投資指南役
ノーブランド品

山崎元氏の関連本

やっぱり読んでおきたい ロバート・キヨサキ

最近よんで、おすすめ、読んでおきたい金融本

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