皆さん、こんにちは、優良な投資情報の収集に勤しむ「投資家K」こと管理人シミズです。
ジムの10 things to watchから「なぜジムはこの銘柄を推すのか?」と「私たちが考えたほうが良い警戒すべきリスク(逆指標・ボラティリティ)」を深掘りします。
今朝の米国市場は、予想よりも落ち着いた消費者物価指数(CPI)の結果を受け、債券利回りの低下とともに株価が反発する動きを見せています。昨日はAI関連銘柄が軒並み売られ、ナスダックが約1ヶ月ぶりとなる大幅落を記録しましたが、本日はその冷え込みを払拭しようとするエネルギーが感じられます。
ジムのメールでは、驚異的な決算を見せたマイクロンの功罪や、バブル的な動きを見せていた投機的銘柄への警告、そして大手ハイテク企業の新たな勢力図について触れられています。
これらのニュースから、ジムの推奨の背景と、私たちが警戒すべき点を見ていきましょう。
「管理人のシミズからの注意点」もご参考に。
今日は、この記事も気になりました。今回のジムの話とリンクしていますよ!
米11月CPI2.7%上昇、予想外の鈍化に 政権歓喜も市場は「ゆがみ」警戒https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN18D3B0Y5A211C2000000/
ジム・クレイマーについて
みなさんは、テレビなどのオールドメディアだけでなく、かなり前からインターネット、Youtubeなどでも発信をしている、著名な金融コメンテーターであるジム・クレイマーを知っていますか?ジムは、元ヘッジファンドマネージャーで、現在はCNBCの金融番組『マッド・マネー』のホストを務める、アメリカで最も有名な金融コメンテーターの一人です。ジムはかつてヘッジファンド「Cramer Levy Partners」を共同設立し、運営していました。彼のコメントには、プロのトレーダーとして市場の裏側を知り尽くした経験が反映されており、個人投資家にとってかなり説得力のある解説をしているので人気があります。ただし、彼の推奨には賛否両論があります。
また、CNBCの金融番組『マッド・マネー』では個別の銘柄に対する「買うべきか」「売るべきか」という明確なアドバイスを、視聴者からの質問に答える形で提供するため、すぐに投資行動に移したい個人にも強く支持されています。実際に『マッド・マネー』で取り上げられた銘柄は、しばしば個人投資家の間で大きな話題となり、株価を動かします。そんなクレイマー氏が何をいっているのか、そしてクレイマー銘柄を冷静に分析するためにはどうすればいいのか。そんなテーマで今後少しづつ書いていきたいと思います。
私こと、「すむことブログの管理人」はかつて証券会社系シンクタンクに勤めており、株式、債券、金、その他ETFを基本に投資経験は15年ほど。インデックス投資を基本に資産を4つに分けて保有する「パーマネントポートフォリオ」を構成しつつ、ちょくちょくこのクレイマー氏の銘柄を少し買っています。パーマネントポートフォリオの構成は当初の3倍ぐらいに値上がりでしょうか。
クレイマー氏の銘柄買いはトータルでは、プラスです。しかし、なんと95%も下がった銘柄もあれば、しっかり稼いでくれるものもあります。私は、ジムの優良な投資情報である「Jim Cramer’s top 10 things to watch」を楽しみにしています。
ちなみに、この私のこのブログのトークスタイルは、私の好きだった山崎元さんに習い「ポジショントークなし」でいきたいと思っています。山崎元さんは、2024年1月1日に食道がんのため65歳で逝去されています。
今日のJim Cramer’s top 10 things to watchへのコメントです
1. 市場全体とNike (NKE) 👟
【ジム・クレイマーの推奨の背景】インフレ指標の鈍化により市場が息を吹き返した一方で、昨日のAI株急落によるダメージからの回復を注視しています。特に今夜決算を発表するNikeについては、低迷するブランドの運命を復活させるための戦略が示されるかどうかが市場全体のセンチメントに影響すると見ています。
【管理人のシミズからの注意点】Nikeはジムが長く応援してきた銘柄ですが、近年は業績の停滞が続いており、彼の期待が空振りに終わるケースも増えています。決算後の動きは非常に激しくなることが予想されるため、安易なリバウンド狙いは禁物です。
2. Micron Technology (MU) 💾
【ジム・クレイマーの推奨の背景】市場予想を大幅に上回る決算と強気なガイダンスを受け、株価が14%急騰したことを受けています。ジムの背景には、マイクロンがAIブームの救世主になれるのか、あるいは需要の弾力性によってシステム全体のコスト増(税金のようなもの)になってしまうのかという深い問いがあります。現在は供給不足で価格支配力を持っているという見方です。
【管理人のシミズからの注意点】メモリ市況は非常にサイクルが激しく、ジムが絶賛する絶頂期こそがサイクルのピークに近いこともあります。14%の急騰後に飛び乗るのはリスクが高く、半導体製造装置株(AMATやLRCXなど)への投資不足が原因という彼の指摘は、これら装置株のボラティリティにも波及することを意味しています。
3. 投機的銘柄と「マジカル・イヤー」の終焉 🔮
【ジム・クレイマーの推奨の背景】PalantirやBloom Energy、そしてビットコイン関連などの投機的な銘柄群が、彼の予測通り崩壊し始めたと指摘しています。ジムの背景には、これらが実態以上に買い上げられた「マジカル・イヤー」の遺物であり、これからは反発しても一時的なものに留まるという冷徹な分析があります。
【管理人のシミズからの注意点】これらの銘柄は個人投資家に人気が高く、ジムが警告を発するタイミングでは既に大きな損失を抱えている人も多いでしょう。彼の予測通り「終わったトレード」であるならば、塩漬けにせずポートフォリオを健全化する判断が必要です。
4. OpenAIとOracle (ORCL) 🌐
【ジム・クレイマーの推奨の背景】OpenAIが750億ドルという巨額の評価額で資金調達を検討しているニュースに触れています。ジムの背景には、これを「傲慢(ハブリス)」と呼びつつも、もし成功すればデータセンター建設を担うOracleなどの企業が潤い、エコシステム全体が維持されるという複雑な構造への注目があります。
【管理人のシミズからの注意点】未上場企業の高い評価額が市場のバブル感を煽る材料になっています。Oracleへの波及効果は期待できますが、AI企業のバリュエーションが持続不可能になれば、インフラ提供側の株価にも急ブレーキがかかるリスクを忘れてはいけません。
5. Tesla (TSLA) と Alphabet (GOOGL) 🤖
【ジム・クレイマーの推奨の背景】Teslaの最近の強さは自動車ではなく、自動運転とロボットへの期待によるものだと分析しています。一方でジムは、Googleの親会社Alphabet株を売却したことを後悔しているようです。GeminiがまもなくOpenAIを追い抜くという調査結果に基づき、Googleの再評価を強調しています。
【管理人のシミズからの注意点】ジムが売却を後悔するということは、それだけGoogleのAI戦略が市場に認められ始めた証拠です。Teslaについては実需よりも期待が先行しており、自動運転の進展次第で株価が乱高下する典型的なボラティリティ銘柄であることを意識すべきです。
6. ServiceNow (NOW) 📑
【ジム・クレイマーの推奨の背景】5対1の株式分割を完了しましたが、アナリストの格下げ以降、株価が戻っていない点に言及しています。ジムの背景には、AIがSaaS(ソフトウェア・アズ・ア・サービス)企業の脅威になるというKeyBancの分析があり、分割という材料だけでは株価を支えきれない現状を伝えています。
【管理人のシミズからの注意点】株式分割自体は企業価値を変えるものではありません。ジムが伝えるように、AIが既存のソフトウェアを代替するリスクが意識され始めると、長期的な成長シナリオに修正が必要になるため、現在の株価の重さは警戒信号です。
7. Lennar (LEN) 🏠
【ジム・クレイマーの推奨の背景】大手住宅メーカーのLennarが売りに格下げされたことを報じています。ジムの背景には、住宅価格がようやく2019年の水準に戻り、インフレが抑制され始めた一方で、メーカー側の利益率が悪化しているという厳しい住宅市場の現実があります。
【管理人のシミズからの注意点】住宅セクターは金利動向に直結します。ジムがマージンの悪化を指摘している点は重要で、売上高が維持されていても利益が削られる局面では、住宅株全体のパフォーマンスが低下する逆指標となる可能性があります。
8. GE Vernova (GEV) ⚙️
【ジム・クレイマーの推奨の背景】ジェフリーズが目標株価を815ドルに引き上げたことを受けています。ジムの背景には、同社の株価が700ドル台で勢いを失った(ガス欠)という認識があり、製品のさらなる値上げが困難になりつつある現状に注意を向けています。
【管理人のシミズからの注意点】非常に強い上昇トレンドを維持してきた銘柄ですが、ジムが「ガス欠」と表現する時は、短期的には天井圏にあることが多いです。好材料(格上げ)が出ても上値が重い場合は、利益確定の動きを優先すべきタイミングかもしれません。
9. Sherwin-Williams (SHW) と Home Depot (HD) 🎨
【ジム・クレイマーの推奨の背景】シティが塗料大手のSherwin-Williamsを買いに格上げしたことに注目し、2026年に向けたセットアップが良好であると述べています。ジムの背景には、この流れで同業態のHome Depotも買いの好機にあるという連想ゲームのような推奨があります。
【管理人のシミズからの注意点】2026年を見据えた長期の推奨であるため、短期的には金利や景況感に左右されます。ジムの連想による推奨は、時に主銘柄(SHW)ほど勢いが出ないこともあるため、Home Depot自体の業績動向もしっかり確認すべきです。
10. PayPal (PYPL) 💳
【ジム・クレイマーの推奨の背景】モルガン・スタンレーが売りへ格下げし、目標株価を大幅に下げたことを重要なニュースとして取り上げています。ジムの背景には、フィンテックセクター全体が活力を取り戻すためにはPayPalの強さが必要だが、現在の成長鈍化予測がセクターの重荷になっているという懸念があります。
【管理人のシミズからの注意点】かつての成長株であるPayPalが格下げの対象になるのは、市場の評価が構造的に変わったことを示しています。ジムがセクター全体の健康状態を危惧している時は、他のフィンテック銘柄への波及も考えられるため、分散投資を徹底すべきです。
彼の推奨はあくまで情報の一つとして利用し、感情的にならず最終的な投資判断を下しましょうね。
過去の推奨との比較と最終的な心得
過去のジムのメールとの比較:今回の案件の信頼性はどうか?
数ヶ月前のジムは、AIに関連する銘柄であれば新興株やコンセプト株も含めて幅広く推奨する傾向にありました。しかし、今回のメールでは明確に「マジカル・イヤー(魔法の年)」の終焉を告げています。注目すべきは、マイクロン(MU)のような実利を伴うハードウェア企業や、GEベルノバ(GEV)のような電力インフラ企業に焦点を絞っている点です。これは、過去の「何でも上がる」という楽観論から、数字の裏付けがある企業を評価する現実路線への転換を意味しています。
このシフトは、ジムの推奨の信頼性を一段引き上げています。過去、彼が推奨したバッテリー関連株や一部の核エネルギー銘柄が失速したことを自ら認めている点は、現在の慎重な姿勢を裏付けるものです。ただし、マイクロンに見られるような「供給不足による価格支配力」というロジックは、市況の反転によって一気に崩れるリスクもあります。インフラ銘柄への過度な集中は、景気敏感株特有のボラティリティを伴うことを忘れてはいけません。
管理人シミズからの補足コメント
今回のジムのコメントを読み解くと、これまでの「AIなら何でも上がる」というお祭り騒ぎが終わり、マイクロンのような実利を伴う企業と、それ以外の投機的な銘柄との選別が明確に始まった印象を受けます。
特に印象的なのは、彼が「マジカル・イヤー」の終焉を告げ、Alphabet(Google)の売却を悔やんでいる点です。これは、AIの覇権争いが第2ラウンドに入り、基盤をしっかり持つ巨人の逆襲が始まっていることを示唆しています。
今はマイクロンのような急騰株の熱気に当てられすぎず、ジムが指摘する「ガス欠」や「マージンの悪化」といったシビアな数字にも目を向け、地に足の着いた投資判断を下していきましょう。
ブログ読者の皆さんは、ジムの推奨はあくまで情報の一つとして利用し、感情的にならず、ご自身のリスク許容度とファンダメンタルズ分析に基づいて最終的な投資戦略を確認してみてくださいね。
ジムのコメントは、市場の注目度と短期的な動きを知るための強力なツールです。長期的な成長トレンドに乗っている銘柄は、短期的なノイズに惑わされないという彼の信念を学ぶことができます。一方で、バリュエーションの壁(バリュエーションとは、企業や事業の価値指標であり、壁とはその現在の株価が割安か割高かを判断するための指標が低いこと)に直面する銘柄の推奨は、「逆指標」的、つまりな活用が賢明です。ジムの推奨を「買いのシグナル」ではなく、「要リサーチのサイン」として捉え、必ずご自身のリスク許容度とファンダメンタルズ分析に基づいて最終判断を下しましょう。
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