皆さん、こんにちは、優良な投資情報の収集に勤しむ「投資家K」こと管理人シミズです。
ジムの10 things to watchから「なぜジムはこの銘柄を推すのか?」と「私たちが考えたほうが良い警戒すべきリスク(逆指標・ボラティリティ)」を深掘りします。
いよいよ年末の風物詩、サンタクロース・ラリーの期間に突入しました。S&P 500が史上最高値を更新して幕を閉じた昨日を受け、市場には楽観ムードが漂っています。本日は米国東部時間午後1時までの短縮取引となりますが、この期間のパフォーマンスが翌年の勢いを占う試金石となります。
ジムのメールでは、ナイキで見られた大物経営者による自社株買いや、インテルの製造プロセスを巡る厳しい現実、そしてトランプ次期政権による医療・金融政策への言及など、実利に直結するトピックが揃いました。
これらのニュースから、ジムの推奨の背景と、私たちが警戒すべき点を見ていきましょう。
「管理人のシミズからの注意点」もご参考に。
今日は、この記事も気になりました。今回のジムの話とリンクしていますよ!
【米国市況】S&P500連日の最高値更新、サンタラリーに期待膨らむ https://www.bloomberg.com/jp/news/articles/2025-12-24/T7SDC0KJH6VI00
ジム・クレイマーについて
みなさんは、テレビなどのオールドメディアだけでなく、かなり前からインターネット、Youtubeなどでも発信をしている、著名な金融コメンテーターであるジム・クレイマーを知っていますか?ジムは、元ヘッジファンドマネージャーで、現在はCNBCの金融番組『マッド・マネー』のホストを務める、アメリカで最も有名な金融コメンテーターの一人です。ジムはかつてヘッジファンド「Cramer Levy Partners」を共同設立し、運営していました。彼のコメントには、プロのトレーダーとして市場の裏側を知り尽くした経験が反映されており、個人投資家にとってかなり説得力のある解説をしているので人気があります。ただし、彼の推奨には賛否両論があります。
また、CNBCの金融番組『マッド・マネー』では個別の銘柄に対する「買うべきか」「売るべきか」という明確なアドバイスを、視聴者からの質問に答える形で提供するため、すぐに投資行動に移したい個人にも強く支持されています。実際に『マッド・マネー』で取り上げられた銘柄は、しばしば個人投資家の間で大きな話題となり、株価を動かします。そんなクレイマー氏が何をいっているのか、そしてクレイマー銘柄を冷静に分析するためにはどうすればいいのか。そんなテーマで今後少しづつ書いていきたいと思います。
私こと、「すむことブログの管理人」はかつて証券会社系シンクタンクに勤めており、株式、債券、金、その他ETFを基本に投資経験は15年ほど。インデックス投資を基本に資産を4つに分けて保有する「パーマネントポートフォリオ」を構成しつつ、ちょくちょくこのクレイマー氏の銘柄を少し買っています。パーマネントポートフォリオの構成は当初の3倍ぐらいに値上がりでしょうか。
クレイマー氏の銘柄買いはトータルでは、プラスです。しかし、なんと95%も下がった銘柄もあれば、しっかり稼いでくれるものもあります。私は、ジムの優良な投資情報である「Jim Cramer’s top 10 things to watch」を楽しみにしています。
ちなみに、この私のこのブログのトークスタイルは、私の好きだった山崎元さんに習い「ポジショントークなし」でいきたいと思っています。山崎元さんは、2024年1月1日に食道がんのため65歳で逝去されています。
今日のJim Cramer’s top 10 things to watchへのコメントです
1. 市場全体とサンタクロース・ラリー ⚖️
【ジム・クレイマーの推奨の背景】いよいよ年間で最も季節性が強いサンタクロース・ラリーの期間が始まったことに注目しています。S&P 500が最高値を更新している現状を肯定的に捉え、AI関連銘柄を中心とした強気相場が継続すると見ています。ジムの背景には、年末年始の薄商いの中でも、この歴史的な上昇アノマリーが投資家心理を支えるという確信があります。
サンタクロース・ラリーは、毎年12月末から1月初めにかけて株式市場が上昇する現象を指します。この期間に株価が上昇することが多いのは、年末のクリスマス休暇や投資家の楽観的ムード、ボーナスの投資、買い戻しの動きなどが影響していると考えられています。
サンタクロース・ラリーに備える 割安なS&P500銘柄9選 https://jp.investing.com/analysis/article-200214506
【管理人のシミズからの注意点】ラリー期間は確かに上昇しやすいですが、取引高が極端に少ないため、わずかな売り注文で価格が乱高下しやすくなります。ジムが楽観的な時ほど、薄商いの中での「ダマシ」の動きに注意し、高値で飛びつき買いをしない冷静さが求められます。
2. 新規失業保険申請件数 📊
【ジム・クレイマーの推奨の背景】新規申請件数が予想を下回り、労働市場の底堅さが証明されたことを評価しています。ジムの背景には、経済が急激に減速することなく、ソフトランディングに向かっているというマクロ的な安心感があります。
【管理人のシミズからの注意点】新規件数は良好ですが、継続受給者が増加傾向にある点には注意が必要です。ジムは雇用市場の強さをポジティブに伝えていますが、これは利下げのペースを遅らせる要因にもなり得ます。指標の「良いニュースが市場にとって悪いニュース」になる可能性を意識すべきです。
3. Nike (NKE) 👟
【ジム・クレイマーの推奨の背景】取締役であるアップルのティム・クックCEOが約300万ドル、ボブ・スワン元インテルCEOが50万ドルの自社株買いを行ったことを「究極の信任投票」として強く推奨しています。ジムの背景には、内部事情を最もよく知る取締役が私財を投じるのは、現在の株価が割安である何よりの証拠だという揺るぎない持論があります。
【管理人のシミズからの注意点】ジムはインサイダー買いを非常に重視しますが、過去には役員が買った後にさらに株価が低迷した例も少なくありません。特にナイキは構造的な成長鈍化に直面しており、経営陣による買いが「底打ち」の合図なのか、単なる「株価維持のポーズ」なのかを慎重に見極める必要があります。
4. Intel (INTC) 💻
【ジム・クレイマーの推奨の背景】エヌビディアがインテルの最新製造プロセス18Aの採用を見送ったという報道を受け、インテルの苦境を伝えています。ジムの背景には、ファウンドリ事業での逆転を狙うインテルにとって、業界リーダーのエヌビディアに拒絶された事実は、TSMCとの差が依然として大きいことを示す深刻な打撃であるという冷徹な分析があります。
【管理人のシミズからの注意点】ジムはかつてインテルの復活に期待を寄せていた時期もありましたが、今回の報道でトーンを下げています。彼が悲観的になる時は既に悪材料が出尽くしていることも多いですが、インテルの場合は技術的な裏付けが欠けているため、安易なリバウンド狙いは「落ちるナイフ」を掴むリスクが高いと言えます。
5. Nvidia (NVDA) と Broadcom (AVGO) 🚀
【ジム・クレイマーの推奨の背景】カントール・フィッツジェラルドによる「AI関連の懸念は行き過ぎであり、来年は再び猛烈な上昇が始まる」という強気なレポートを支持しています。ジムの背景には、最近の株価調整は一時的なものであり、AI需要の変曲点はまだ始まったばかりだという長期的な成長への強い信頼があります。
【管理人のシミズからの注意点】ジムがエヌビディアを推奨し続けるのは一貫していますが、市場全体の期待値が極限まで高まっている点には警戒が必要です。彼の推奨は長期では正しいことが多いものの、短期的なボラティリティは非常に高く、特に年明けのポジション調整での急落には備えておくべきです。
6. Honeywell (HON) ✈️
【ジム・クレイマーの推奨の背景】バークレイズが目標株価を引き下げたものの、依然として約38%の上昇余地がある点に注目しています。ジムの背景には、来年後半に予定されている航空宇宙部門の分社化が株主価値を最大化する最大の触媒(カタリスト)になるという、自身の投資クラブと一致した見解があります。
【管理人のシミズからの注意点】目標株価の引き下げは、短期的にはネガティブな重しとなります。ジムは分社化というイベントを重視していますが、実現までには時間がかかるため、それまでの期間の業績停滞が「逆指標」として株価を押し下げるリスクも考慮すべきです。
7. BP (BP) 🛢️
【ジム・クレイマーの推奨の背景】カストロール部門の株式売却により約60億ドルの資金を得て、負債削減に充てる方針を評価しています。ジムの背景には、BPが化石燃料という本業に再注力し、財務体質を強化することで株主還元能力が高まるというポジティブなシナリオがあります。
【管理人のシミズからの注意点】資産売却による負債削減は健全ですが、これは成長投資を抑えている裏返しでもあります。エネルギー価格の変動に左右されやすい銘柄であり、ジムの推奨が「守り」に寄りすぎている時は、株価の上値も重くなる傾向がある点に注意が必要です。
8. Eli Lilly (LLY) と Novo Nordisk (NVO) 💉
【ジム・クレイマーの推奨の背景】トランプ政権による肥満症薬のメディケア適用拡大に向けた試験的導入を歓迎しています。ジムの背景には、政府との価格交渉と引き換えにカバー範囲が広がることで、処方量が爆発的に増加し、リリーとノボの両社に莫大な利益をもたらすという確信があります。
【管理人のシミズからの注意点】政策期待で株価が動く場合、詳細な条件が発表された際に「材料出尽くし」で売られることがよくあります。ジムはこのセクターに非常に強気ですが、政治的な介入は価格抑制のリスクも孕んでおり、期待だけでポジションを膨らませるのは危険です。
9. 次期FRB議長とトランプ氏の発言 🏛️
【ジム・クレイマーの推奨の背景】トランプ氏が次期FRB議長に対して利下げを強く求める発言をしたことに触れています。ジムの背景には、低金利が市場を活性化させるという期待と、同時にFRBの独立性が揺らぐことへの懸念が入り混じっています。
トランプ大統領、次期FRB議長は市場好調時に利下げ行うべきだと主張 https://www.bloomberg.com/jp/news/articles/2025-12-23/T7QJQ1KK3NY900
【管理人のシミズからの注意点】政治による利下げ圧力は、短期的には株高要因ですが、長期的にはインフレ再燃やドルへの信頼低下を招きます。ジムが「低金利は素晴らしい」と煽る場面では、市場が中央銀行の信頼性を疑い始めるサインを見逃さないようにすべきです。
10. Sanofi (SNY) と Dynavax (DVAX) 🧬
【ジム・クレイマーの推奨の背景】サノフィによるダイナバックスの買収合意を、ポートフォリオ強化の理にかなった動きとして紹介しています。ジムの背景には、製薬大手がキャッシュを使って成長を取り込むM&Aサイクルが活発化しており、これがバイオセクター全体の活性化につながるという期待があります。
サノフィ(Sanofi)は、フランスに本社を置く大手製薬会社です。医薬品、ワクチン、医療機器を開発・製造しており、糖尿病、がん、呼吸器疾患、心血管疾患などの治療に関連する製品が多くあります。また、ワクチン分野でも重要な役割を果たしています。グローバルな企業であり、世界中で活動しています。
ダイナバックス・テクノロジーズ(DynaVax Technologies)は、主に医薬品の開発に取り組むバイオテクノロジー企業です。特に、ワクチンや免疫療法に関連する製品の研究開発を行っています。主な製品には、ワクチンの効果を高めるためのアジュバント(免疫応答を促進する物質)があります。
【管理人のシミズからの注意点】買収される側のダイナバックスは既に39%急騰しており、ここからの追いかけ買いは禁物です。ジムがM&Aを話題にする時はセクター全体の期待値が高まっていますが、個別の買収が不成立に終わった際の下落幅は非常に大きいため、慎重な銘柄選定が必要です。
彼の推奨はあくまで情報の一つとして利用し、感情的にならず最終的な投資判断を下しましょうね。
過去の推奨との比較と最終的な心得
過去のジムのメールとの比較:今回の案件の信頼性はどうか?
今回のリストを振り返ると、信頼性の面では「インサイダーの動き」に重きを置いたナイキの推奨が、ジムの得意とする戦術であり、注目に値します。過去、彼がインサイダー買いを強調した銘柄は、時間はかかっても底堅いパフォーマンスを見せることが多い傾向にあります。
一方で、インテルに対する評価の急変や、AIセクター(エヌビディア、ブロードコム)への変わらぬ熱狂は、ややセンチメントに流されている側面も否定できません。特にAI関連は、過去の「高値圏での推奨」と重なる部分があるため、彼の強気発言が逆指標として短期的な調整を招くリスクは常に意識しておくべきでしょう。
管理人シミズからの補足コメント
今回のジムのメッセージから読み取れるのは、新政権の足音と、年末特有の楽観主義が融合した独特の空気感です。ティム・クックのような大物がナイキを買ったという事実は、個人投資家にとって非常に魅力的なストーリーですが、それだけで投資判断を下すのは早計です。
重要なのは、ジムが「なぜ今、このニュースを取り上げたのか」という点です。サンタラリーという季節的な追い風がある中で、あえてインサイダー買いや政府の薬剤政策という「実利」のニュースを重ねることで、彼なりの強気の裏付けを強化しているように見えます。
特にこれからの短縮取引や年明けの市場では、流動性の低さがボラティリティを増幅させます。ジムの情熱的な解説を参考にしつつも、ご自身のポートフォリオの現金比率を適切に保ち、急な波乱にも動じない準備をしておくことが、サンタからの贈り物を確実に受け取る秘訣かもしれません。
この記事が、皆さんの年末の投資判断の一助となれば幸いです。もし特定の銘柄について、より詳細なリスク分析が必要であれば、いつでもお気軽にお声がけくださいね。
ブログ読者の皆さんは、ジムの推奨はあくまで情報の一つとして利用し、感情的にならず、ご自身のリスク許容度とファンダメンタルズ分析に基づいて最終的な投資戦略を確認してみてくださいね。
ジムのコメントは、市場の注目度と短期的な動きを知るための強力なツールです。長期的な成長トレンドに乗っている銘柄は、短期的なノイズに惑わされないという彼の信念を学ぶことができます。一方で、バリュエーションの壁(バリュエーションとは、企業や事業の価値指標であり、壁とはその現在の株価が割安か割高かを判断するための指標が低いこと)に直面する銘柄の推奨は、「逆指標」的、つまりな活用が賢明です。ジムの推奨を「買いのシグナル」ではなく、「要リサーチのサイン」として捉え、必ずご自身のリスク許容度とファンダメンタルズ分析に基づいて最終判断を下しましょう。
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