皆さん、こんにちは、優良な投資情報の収集に勤しむ「投資家K」こと管理人シミズです。
ジムの10 things to watchから「なぜジムはこの銘柄を推すのか?」と「私たちが考えたほうが良い警戒すべきリスク(逆指標・ボラティリティ)」を深掘りします。
2025年の取引もついに最終日を迎えました。本日の米国市場は、S&P 500が4営業日連続の続落となるなど、少し静かな幕引きとなりそうです。しかし、年間を通してみればS&P 500は約17%の上昇を記録し、3年連続で2桁成長を達成するという、投資家にとっては素晴らしい一年となりました。明日1月1日は休場となりますが、市場の関心はすでに2026年の新たなトレンドへと向かっています。
ジムのメールでは、エヌビディアの中国向けチップ需要の爆発や、ナイキCEOによる自社株買い、そしてトランプ政権下のドル安懸念など、新年の戦略を練る上で極めて重要なトピックが網羅されています。
これらのニュースから、ジムの推奨の背景と、私たちが警戒すべき点を見ていきましょう。
「管理人のシミズからの注意点」もご参考に。
ジム・クレイマーについて
みなさんは、テレビなどのオールドメディアだけでなく、かなり前からインターネット、Youtubeなどでも発信をしている、著名な金融コメンテーターであるジム・クレイマーを知っていますか?ジムは、元ヘッジファンドマネージャーで、現在はCNBCの金融番組『マッド・マネー』のホストを務める、アメリカで最も有名な金融コメンテーターの一人です。ジムはかつてヘッジファンド「Cramer Levy Partners」を共同設立し、運営していました。彼のコメントには、プロのトレーダーとして市場の裏側を知り尽くした経験が反映されており、個人投資家にとってかなり説得力のある解説をしているので人気があります。ただし、彼の推奨には賛否両論があります。
また、CNBCの金融番組『マッド・マネー』では個別の銘柄に対する「買うべきか」「売るべきか」という明確なアドバイスを、視聴者からの質問に答える形で提供するため、すぐに投資行動に移したい個人にも強く支持されています。実際に『マッド・マネー』で取り上げられた銘柄は、しばしば個人投資家の間で大きな話題となり、株価を動かします。そんなクレイマー氏が何をいっているのか、そしてクレイマー銘柄を冷静に分析するためにはどうすればいいのか。そんなテーマで今後少しづつ書いていきたいと思います。
私こと、「すむことブログの管理人」はかつて証券会社系シンクタンクに勤めており、株式、債券、金、その他ETFを基本に投資経験は15年ほど。インデックス投資を基本に資産を4つに分けて保有する「パーマネントポートフォリオ」を構成しつつ、ちょくちょくこのクレイマー氏の銘柄を少し買っています。パーマネントポートフォリオの構成は当初の3倍ぐらいに値上がりでしょうか。
クレイマー氏の銘柄買いはトータルでは、プラスです。しかし、なんと95%も下がった銘柄もあれば、しっかり稼いでくれるものもあります。私は、ジムの優良な投資情報である「Jim Cramer’s top 10 things to watch」を楽しみにしています。
ちなみに、この私のこのブログのトークスタイルは、私の好きだった山崎元さんに習い「ポジショントークなし」でいきたいと思っています。山崎元さんは、2024年1月1日に食道がんのため65歳で逝去されています。
今日のJim Cramer’s top 10 things to watchへのコメントです
1. 市場全体とS&P 500の年間パフォーマンス ⚖️
【ジム・クレイマーの推奨の背景】2025年最終日の相場が軟調であることよりも、年間で17%上昇したという長期的な強気トレンドを重視しています。ジムの背景には、3年連続の2桁成長という実績が米国株の底堅さを証明しており、一時的な調整は次なる上昇へのエネルギー蓄積に過ぎないという楽観的な見方があります。
【管理人のシミズからの注意点】4日連続の続落で年を終えることは、投資家心理に「高値警戒感」を植え付けます。ジムが年間の好成績を強調する一方で、年明け早々に利益確定売りが加速するリスクを考慮し、新年のスタートダッシュに浮かれすぎない冷静さが必要です。
2. 米ドル安とトランプ政権の政策影響 💵
【ジム・クレイマーの推奨の背景】米ドルが2017年以来最悪の一年となった要因として、トランプ大統領の関税政策と、よりハト派なFRB議長の指名を画策する政権の動きに注目しています。ジムの背景には、意図的なドル安誘導が輸出企業にはプラスに働くものの、通貨としての信頼性低下が市場のボラティリティを高めているという分析があります。
【管理人のシミズからの注意点】ドル安は多国籍企業の決算を押し上げますが、輸入コストの上昇を通じてインフレを再燃させる諸刃の剣です。ジムが政策によるドル安を報じる時こそ、為替の乱高下がポートフォリオに与える影響を精査し、通貨ヘッジの必要性を再検討すべき時期と言えます。
3. Nvidia (NVDA) と中国のチップ需要 💻
【ジム・クレイマーの推奨の背景】エヌビディアが中国からの猛烈な需要に応えるため、TSMCにH200チップの増産を要請したというロイターの報道を極めて重要視しています。ジムの背景には、200万個の注文に対して供給が70万個にとどまっているという圧倒的な需給のひっ迫があり、これが2026年の収益を確実なものにするという確信があります。
【管理人のシミズからの注意点】受注の多さは魅力ですが、中国向け輸出は常に米政府の規制リスクにさらされています。ジムが需給のひっ迫を好材料として伝えても、政治的な理由で出荷が差し止められれば、その膨大な受注は一瞬でキャンセルに変わる可能性があるため、地政学リスクへの警戒は解けません。
4. ByteDance (TikTok親会社) の巨額投資予測 📈
【ジム・クレイマーの推奨の背景】バイトダンスが2026年にエヌビディアのチップへ最大140億ドルを投じる可能性があるというニュースを、AI革命の継続を象徴する動きとして紹介しています。ジムの背景には、中国のテック巨人が投資を拡大し続ける限り、エヌビディアの成長エンジンは止まらないという強気なシナリオがあります。
【管理人のシミズからの注意点】これはあくまで「輸出が許可されれば」という仮定の話です。ジムが巨額の数字に興奮している時ほど、米中関係の緊張度合いを冷静に見極める必要があります。期待先行で株価が動いた後の反動には十分な注意が必要です。
5. Nike (NKE) とCEOによる自社株買い 👟
【ジム・クレイマーの推奨の背景】エリオット・ヒルCEOが約100万ドル相当の自社株を購入したことを、経営陣による強烈な「信任投票」として絶賛しています。ジムの背景には、内部事情を知り尽くしたトップが自腹を切って株を買うことは、現在の株価が不当に安く、復活が近いことを示す最強の指標だという持論があります。
【管理人のシミズからの注意点】インサイダー買いは確かにポジティブですが、ナイキが抱えるブランド力の低下や競合との激しいシェア争いといった根本的な課題が解決したわけではありません。ジムが「自信のサイン」と呼ぶ裏で、実際の業績回復にはまだ時間がかかるリスクを意識すべきです。
6. Alphabet (GOOGL) の目標株価引き下げと自社チップ 🔍
【ジム・クレイマーの推奨の背景】シチズンズが目標株価を385ドルに引き上げ、検索事業の強さとカスタムシリコン(自社製チップ)への期待を表明したことに同意しています。ジムの背景には、アルファベットを今週ポートフォリオに加えたばかりという自身の行動があり、AI時代における検索の独占力とコスト削減策がさらなる株価上昇を招くという確信があります。
【管理人のシミズからの注意点】検索事業は依然として強力ですが、司法省による独占禁止法訴訟の影響は不透明なままです。ジムが目標株価の引き上げを喜んでいる時こそ、法的リスクによる突発的な株価下落に備え、ポジションのサイズを適切に管理することが求められます。
7. Goldman Sachs (GS) とM&Aの復活 🏦
【ジム・クレイマーの推奨の背景】2025年に100億ドル超のメガディールが過去最高を記録し、2026年もその勢いが続くという予測を、ゴールドマン・サックスなどの投資銀行にとっての追い風として捉えています。ジムの背景には、企業の買収意欲が旺盛であることは経済の活力を示しており、手数料収入の増大が銀行株のバリュエーションを押し上げるという見方があります。
【管理人のシミズからの注意点】M&Aは市場が安定していることが前提条件です。ジムが取引の復活を強調しても、金利の再上昇や地政学不安で案件が破談になれば、期待された収益は霧散します。景気敏感なセクターであるため、市場のセンチメントの変化には敏感であるべきです。
8. Capital One (COF) の決算期待 💳
【ジム・クレイマーの推奨の背景】シティが目標株価を310ドルに引き上げ、来月の第4四半期決算が市場予想を上回ると予測していることを支持しています。ジムの背景には、消費者のクレジットカード利用が堅調であり、キャピタル・ワンがその恩恵を最大限に受けるポジションにあるという分析があります。
【管理人のシミズからの注意点】クレジットカード会社にとって、好調な利用は裏を返せば貸倒リスクの増大と紙一重です。ジムが利益成長を期待する一方で、延滞率の推移など消費者の財務健全性が悪化していないかを慎重にチェックする必要があります。
9. 中国のGDP目標達成と習近平主席の発言 🇨🇳
【ジム・クレイマーの推奨の背景】中国が2025年のGDP成長率5%目標を達成する見込みであるという習近平主席の発言を紹介しています。ジムの背景には、世界第二位の経済大国が自信を取り戻すことは、グローバルなサプライチェーンや素材セクターにとってポジティブなニュースになるという見方があります。
【管理人のシミズからの注意点】中国の公式統計はしばしば実態との乖離が指摘されます。ジムが中国の「自信」を報じても、不動産市場の低迷や内需の弱さが解決されていない以上、安易な中国関連株への投資は逆指標となるリスクを孕んでいます。
10. Tesla (TSLA) とサイバーキャブの増産 🚗
【ジム・クレイマーの推奨の背景】イーロン・マスク氏がサイバーキャブの生産を4月に増産すると発表したことを受け、株価がプレマーケットで上昇している点に注目しています。ジムの背景には、テスラが電気自動車メーカーからAI・ロボティクス企業へと脱皮する過程において、具体的な生産スケジュールが示されることは信頼回復に繋がるという期待があります。
【管理人のシミズからの注意点】マスク氏の提示するスケジュールは、過去に何度も延期されてきた歴史があります。ジムが生産増強を好感しても、実際の生産ラインが稼働し、利益に貢献するまでには数々のハードルがあります。テスラ株特有の激しいボラティリティには、新年も引き続き警戒が必要です。
彼の推奨はあくまで情報の一つとして利用し、感情的にならず最終的な投資判断を下しましょうね。
過去の推奨との比較と最終的な心得
過去のジムのメールとの比較:今回の案件の信頼性はどうか?
今回のジムの配信を振り返ると、信頼性が高いのは「インサイダーの動き」に基づいたナイキの分析や、「メガディールの復活」による投資銀行への視点です。これらは過去のサイクルでも、株価の底打ちや反転の強力な先行指標となってきました。
一方で、中国のGDP成長やエヌビディアの中国向け受注については、政治的な不確実性が高すぎるため、過去の彼の「熱狂が裏目に出る」パターンに陥るリスクがあります。特に、トランプ政権の政策がドル安や関税を通じて市場を揺さぶる中での予測は、これまでの常識が通用しない「逆指標」になりやすい局面と言えるでしょう。
管理人シミズからの補足コメント
2025年の最終日にジムが送ってきたメッセージは、成功への祝辞と同時に、2026年という「不確実な新時代」への警告も含んでいます。エヌビディアの圧倒的な需要やM&Aの活発化は、私たちのポートフォリオを輝かせる材料になりますが、その裏には為替の不安定さや地政学的な対立が深く影を落としています。
ジムが推奨する銘柄の多くは、2026年も市場の主役であり続けるでしょう。しかし、本日のドル安の話題が示すように、マクロ環境の変化は私たちの予想を簡単に裏切ります。新年の投資を始める前に、一度立ち止まって「もしジムの楽観的なシナリオが崩れたら?」という視点で、ご自身の資産配分を確認してみてください。
この記事が、皆さんの2025年の締めくくりと、2026年の素晴らしいスタートの一助となれば幸いです。
ブログ読者の皆さんは、ジムの推奨はあくまで情報の一つとして利用し、感情的にならず、ご自身のリスク許容度とファンダメンタルズ分析に基づいて最終的な投資戦略を確認してみてくださいね。
ジムのコメントは、市場の注目度と短期的な動きを知るための強力なツールです。長期的な成長トレンドに乗っている銘柄は、短期的なノイズに惑わされないという彼の信念を学ぶことができます。一方で、バリュエーションの壁(バリュエーションとは、企業や事業の価値指標であり、壁とはその現在の株価が割安か割高かを判断するための指標が低いこと)に直面する銘柄の推奨は、「逆指標」的、つまりな活用が賢明です。ジムの推奨を「買いのシグナル」ではなく、「要リサーチのサイン」として捉え、必ずご自身のリスク許容度とファンダメンタルズ分析に基づいて最終判断を下しましょう。
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