皆さん、こんにちは、優良な投資情報の収集に勤しむ「投資家K」こと管理人シミズです。
ジムの10 things to watchから「なぜジムはこの銘柄を推すのか?」と「私たちが考えたほうが良い警戒すべきリスク(逆指標・ボラティリティ)」を深掘りします。
1月、市場は大きな転換点を迎えています。今朝発表された12月の雇用統計は、非農業部門就業者数が5万人増と市場予想を下回り、FRBによる追加利下げの可能性を一段と高める内容となりました。さらに、トランプ大統領による住宅市場への2000億ドル規模の介入や、ビッグテックと原子力発電の提携など、政治と技術が市場を激しく揺さぶっています。
ジムのメールでは、これらのマクロ環境の変化を受けた半導体、住宅、エネルギー、そしてヘルスケアセクターへの鋭い洞察が共有されています。
これらのニュースから、ジムの推奨の背景と、私たちが警戒すべき点を見ていきましょう。
「管理人のシミズからの注意点」もご参考に。
ジム・クレイマーについて
みなさんは、テレビなどのオールドメディアだけでなく、かなり前からインターネット、Youtubeなどでも発信をしている、著名な金融コメンテーターであるジム・クレイマーを知っていますか?ジムは、元ヘッジファンドマネージャーで、現在はCNBCの金融番組『マッド・マネー』のホストを務める、アメリカで最も有名な金融コメンテーターの一人です。ジムはかつてヘッジファンド「Cramer Levy Partners」を共同設立し、運営していました。彼のコメントには、プロのトレーダーとして市場の裏側を知り尽くした経験が反映されており、個人投資家にとってかなり説得力のある解説をしているので人気があります。ただし、彼の推奨には賛否両論があります。
また、CNBCの金融番組『マッド・マネー』では個別の銘柄に対する「買うべきか」「売るべきか」という明確なアドバイスを、視聴者からの質問に答える形で提供するため、すぐに投資行動に移したい個人にも強く支持されています。実際に『マッド・マネー』で取り上げられた銘柄は、しばしば個人投資家の間で大きな話題となり、株価を動かします。そんなクレイマー氏が何をいっているのか、そしてクレイマー銘柄を冷静に分析するためにはどうすればいいのか。そんなテーマで今後少しづつ書いていきたいと思います。
私こと、「すむことブログの管理人」はかつて証券会社系シンクタンクに勤めており、株式、債券、金、その他ETFを基本に投資経験は15年ほど。インデックス投資を基本に資産を4つに分けて保有する「パーマネントポートフォリオ」を構成しつつ、ちょくちょくこのクレイマー氏の銘柄を少し買っています。パーマネントポートフォリオの構成は当初の3倍ぐらいに値上がりでしょうか。
クレイマー氏の銘柄買いはトータルでは、プラスです。しかし、なんと95%も下がった銘柄もあれば、しっかり稼いでくれるものもあります。私は、ジムの優良な投資情報である「Jim Cramer’s top 10 things to watch」を楽しみにしています。
ちなみに、この私のこのブログのトークスタイルは、私の好きだった山崎元さんに習い「ポジショントークなし」でいきたいと思っています。山崎元さんは、2024年1月1日に食道がんのため65歳で逝去されています。
今日のJim Cramer’s top 10 things to watchへのコメントです
1. 雇用統計と利下げへの確信
【ジム・クレイマーの推奨の背景】12月の雇用統計が5万人増という控えめな数字だったことを、FRBが利下げを継続するための「追い風」と捉えています。ジムの背景には、雇用市場が適度に冷え込むことでインフレ抑制が確認され、株式市場全体にとってのバリュエーション改善に繋がるという期待があります。
【管理人のシミズからの注意点】雇用統計の弱さは、一歩間違えれば「景気後退(リセッション)」のシグナルに変わります。ジムは利下げを歓迎していますが、企業の業績が悪化し始めれば、金利低下のメリットを打ち消してしまう可能性があるため、慎重な見極めが必要です。
2. Home Depot (HD), Lennar (LEN), D.R. Horton (DHI)
【ジム・クレイマーの推奨の背景】トランプ大統領がファニーメイとフレディマックに2000億ドルの住宅ローン担保証券購入を指示したことを、住宅市場への強力なテコ入れと評価しています。ジムの背景には、これが事実上の金利低下を招き、住宅建設株や、金利敏感株の筆頭であるホーム・デポにとって大きな収益機会になるという読みがあります。
【管理人のシミズからの注意点】政府による巨額の市場介入は、短期的には株価を押し上げますが、長期的には住宅市場の価格形成を歪めるリスクがあります。ジムが「最高のプレイ」と呼ぶホーム・デポも、実際の住宅着工件数が伴わなければ、期待先行の反動売りに注意が必要です。
3. Meta (META), Oklo (OKLO), Vistra (VST)
【ジム・クレイマーの推奨の背景】メタが原子力発電によるAIスーパークラスタの稼働に向けて、OkloやVistraと提携したことに注目しています。ジムの背景には、AIの莫大な電力需要を解決するためにビッグテックが原子力を選んでいるトレンドがありますが、一方でOkloのような新興企業に頼るザッカーバーグの姿勢には懐疑的な見方も示しています。
【管理人のシミズからの注意点】提携ニュースでOkloが18%、Vistraが16%も急騰しましたが、原子力プロジェクトは実現までに膨大な時間と規制コストがかかります。ジムが「いい加減にしてくれ」と呆れている通り、特にOkloのような投機的な銘柄は、熱狂が冷めた後のボラティリティが非常に激しいため注意してください。
4. GE Vernova (GEV) への反論
【ジム・クレイマーの推奨の背景】BairdがGEベルノバを「電力供給過剰」を理由に格下げしたことに対し、激しく反論しています。ジムの背景には、AI需要を考えれば電力不足こそが課題であり、供給過剰などという懸念は的外れであるという確固たる信念があります。
【管理人のシミズからの注意点】ジムとアナリストの意見がこれほど真っ向から対立する場合、短期的にはアナリストの格下げによる売り圧力が勝ることが多いです。過去のトラックレコードでも、ジムが「冗談だろ?」と怒る時は、株価が一時的に調整局面に入る「逆指標」的な動きを見せることがあるため、押し目買いのタイミングは慎重に。
5. Nvidia (NVDA) と Broadcom (AVGO)
【ジム・クレイマーの推奨の背景】みずほ証券が目標株価を引き上げたことを受け、AI半導体セクターの成長余力を再強調しています。ジムの背景には、昨年に比べてバリュエーションが「魅力的」な水準まで落ち着いており、2026年もAIインフラ投資が衰えないというトレンドへの強い信頼があります。
【管理人のシミズからの注意点】エヌビディアはジムの最も得意とする銘柄ですが、市場の期待値が極限まで高まっているのも事実です。良好なニュースが出ても「材料出尽くし」で売られる場面が増えているため、一括購入ではなく、分散してポジションを築くのが賢明です。
6. Apple (AAPL) の逆張り推奨
【ジム・クレイマーの推奨の背景】年初から5%近く下落しているアップルに対し、エバーコアISIが目標株価を330ドルに引き上げたことをポジティブに捉えています。ジムの背景には、iPhone需要が堅調であり、メモリコストの圧力も最小限であることから、現在の下げは絶好の買い場であるという判断があります。
【管理人のシミズからの注意点】アップルは「売るな、持っておけ」がジムの格言ですが、昨今の中国や日本での売上鈍化は無視できないリスクです。ジムの推奨通りに買い向かう際も、マクロ経済の減速がハイエンド消費に与える影響を注視する必要があります。
7. Alphabet (GOOGL) の王座奪還
【ジム・クレイマーの推奨の背景】アルファベットの時価総額が2019年以来初めてアップルを抜いたことに着目しています。ジムの背景には、Google Cloudの高い成長ポテンシャルと、AIレースにおける指導的な立場が市場で正当に評価され始めたという確信があります。
【管理人のシミズからの注意点】時価総額で首位に立つことは誇らしい反面、常に規制当局からの監視(独占禁止法など)が厳しくなる要因でもあります。ジムが2025年末にポートフォリオに復帰させたばかりである点は心強いですが、法的なニュースによる急落リスクには常に備えておくべきです。
8. Macy’s (M) と Kohl’s (KSS) の驚き
【ジム・クレイマーの推奨の背景】JPMorganのアナリストが2021年以来の最強のホリデー商戦だったと分析したことを受け、百貨店セクターの復活に期待を寄せています。ジムの背景には、消費者の底堅い購買力が、これまで見捨てられていた百貨店株に「サプライズ」の反発をもたらすという読みがあります。
【管理人のシミズからの注意点】百貨店業界は構造的な問題を抱えており、ホリデー商戦の好調だけで長期的な復活を確信するのは危険です。ジムが「サプライズ要因」と呼ぶ時は、短期的なリバウンド狙いの性格が強いため、長期保有には向かない可能性が高いです。
9. DuPont (DD) と建設サイクルの重圧
【ジム・クレイマーの推奨の背景】KeyBancが目標株価を51ドルに引き上げたことを取り上げつつも、内容が手放しの称賛ではない点に触れています。ジムの背景には、デュポンが優良企業であることは認めつつも、建設業界の低迷というサイクル的な逆風が、同社の業績に重しとなっている現状への冷静な分析があります。
【管理人のシミズからの注意点】素材セクターは景気敏感度が高く、住宅市場の回復が遅れればデュポンの回復も遠のきます。ジムが「ポジティブすぎない」と評する通り、今は積極的に買い進めるよりも、サイクルが底を打つのを待つ忍耐が必要な局面です。
10. Johnson & Johnson (JNJ) と Eli Lilly (LLY)
【ジム・クレイマーの推奨の背景】J&Jがトランプ政権と薬価引き下げで合意し、代わりに関税免除を勝ち取ったことを、ヘルスケアセクターにとっての「政治的解決」と評価しています。ジムの背景には、来週のJPMヘルスケア・カンファレンスを控え、不透明だった政治リスクが払拭されつつあるという安心感があります。
【管理人のシミズからの注意点】薬価引き下げは利益率を圧迫する要因でもあります。関税免除という「アメ」と引き換えの合意が、長期的に企業の収益性にどう影響するかは精査が必要です。ジムが現地でインタビューを行う経営陣の発言に、今後のヒントが隠されているでしょう。
彼の推奨はあくまで情報の一つとして利用し、感情的にならず最終的な投資判断を下しましょうね。
過去の推奨との比較と最終的な心得
過去のジムのメールとの比較:今回の案件の信頼性はどうか?
今回の推奨リストの信頼性は、過去の傾向に照らすと「二極化」しています。半導体(NVDA, AVGO)やクラウド(GOOGL)に関する分析は、ジムが最も得意とし、過去数年間の的中率も極めて高いため、信頼性は非常に高いと言えます。一方で、住宅セクター(HD, LEN)や政治的な介入を材料にした推奨は、過去には期待先行で終わり、後に「逆指標」となったケースも少なくありません。
特にOkloへの懐疑心とGEベルノバへの強気な反論は、彼のエネルギーに対する持論が強く反映されており、彼の過去のトラックレコードの中でも最も彼らしい、かつ議論を呼ぶポイントです。
管理人シミズからの補足コメント
2026年の相場は、FRBの金利政策とトランプ政権の「ディール(取引)」が市場を動かす主役となっています。ジムの分析は常に市場の熱量を反映していますが、Okloのような原子力新興企業に対する彼の懐疑的な視点は、投資家が投機的な熱狂に流されないための重要な警鐘と言えます。政治的なニュースによるボラティリティに一喜一憂せず、ジムが推す「実数(数字)」で成長が証明されている企業を軸に据えるのが、この激動の年を乗り切る最善の策となるはずです。
来週のヘルスケア・カンファレンスでは、さらに多くの個別銘柄の動向が明らかになります。ヘルスケア・カンファレンスでの続報も楽しみに待ちましょう。引き続き、ジムの視点と市場の現実を天秤にかけて分析していきましょう。
この記事が皆さんの判断の助けになれば幸いです。
ブログ読者の皆さんは、ジムの推奨はあくまで情報の一つとして利用し、感情的にならず、ご自身のリスク許容度とファンダメンタルズ分析に基づいて最終的な投資戦略を確認してみてくださいね。
ジムのコメントは、市場の注目度と短期的な動きを知るための強力なツールです。長期的な成長トレンドに乗っている銘柄は、短期的なノイズに惑わされないという彼の信念を学ぶことができます。一方で、バリュエーションの壁(バリュエーションとは、企業や事業の価値指標であり、壁とはその現在の株価が割安か割高かを判断するための指標が低いこと)に直面する銘柄の推奨は、「逆指標」的、つまりな活用が賢明です。ジムの推奨を「買いのシグナル」ではなく、「要リサーチのサイン」として捉え、必ずご自身のリスク許容度とファンダメンタルズ分析に基づいて最終判断を下しましょう。
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