皆さん、こんにちは、優良な投資情報の収集に勤しむ「投資家K」こと管理人シミズです。
ジムの10 things to watchから「なぜジムはこの銘柄を推すのか?」と「私たちが考えたほうが良い警戒すべきリスク(逆指標・ボラティリティ)」を深掘りします。
2026年2月10日、市場は静かな幕開けとなりましたが、水面下では非常に重要な動きが出ています。台湾セミコンダクター(TSMC)の驚異的な月次売上報告は、AIブームがまだ初期段階であることを物語っています。その一方で、決算内容が良くてもガイダンス(予測)が市場の期待に1ミリでも届かなければ容赦なく売られるという、非常にハードルの高い相場状況が続いています。
ジムの視点からは、確固たる需要があるセクターへの信頼と、コスト増に苦しむ外食・消費財への警戒が鮮明に読み取れます。それでは、本日の10トピックを具体的に分析していきましょう。
「管理人のシミズからの注意点」もご参考に。
ジム・クレイマーについて
みなさんは、テレビなどのオールドメディアだけでなく、かなり前からインターネット、Youtubeなどでも発信をしている、著名な金融コメンテーターであるジム・クレイマーを知っていますか?ジムは、元ヘッジファンドマネージャーで、現在はCNBCの金融番組『マッド・マネー』のホストを務める、アメリカで最も有名な金融コメンテーターの一人です。ジムはかつてヘッジファンド「Cramer Levy Partners」を共同設立し、運営していました。彼のコメントには、プロのトレーダーとして市場の裏側を知り尽くした経験が反映されており、個人投資家にとってかなり説得力のある解説をしているので人気があります。ただし、彼の推奨には賛否両論があります。
また、CNBCの金融番組『マッド・マネー』では個別の銘柄に対する「買うべきか」「売るべきか」という明確なアドバイスを、視聴者からの質問に答える形で提供するため、すぐに投資行動に移したい個人にも強く支持されています。実際に『マッド・マネー』で取り上げられた銘柄は、しばしば個人投資家の間で大きな話題となり、株価を動かします。そんなクレイマー氏が何をいっているのか、そしてクレイマー銘柄を冷静に分析するためにはどうすればいいのか。そんなテーマで今後少しづつ書いていきたいと思います。
私こと、「すむことブログの管理人」はかつて証券会社系シンクタンクに勤めており、株式、債券、金、その他ETFを基本に投資経験は15年ほど。インデックス投資を基本に資産を4つに分けて保有する「パーマネントポートフォリオ」を構成しつつ、ちょくちょくこのクレイマー氏の銘柄を少し買っています。パーマネントポートフォリオの構成は当初の3倍ぐらいに値上がりでしょうか。
クレイマー氏の銘柄買いはトータルでは、プラスです。しかし、なんと95%も下がった銘柄もあれば、しっかり稼いでくれるものもあります。私は、ジムの優良な投資情報である「Jim Cramer’s top 10 things to watch」を楽しみにしています。
ちなみに、この私のこのブログのトークスタイルは、私の好きだった山崎元さんに習い「ポジショントークなし」でいきたいと思っています。山崎元さんは、2024年1月1日に食道がんのため65歳で逝去されています。
今日のJim Cramer’s top 10 things to watchへのコメントです
1. 半導体セクター(Nvidia, Broadcom, TSMC)
【ジム・クレイマーの推奨の背景】 TSMCが発表した1月の売上高が前年同月比37%増という驚異的な数字を記録したことを受けています。ジムの背景には、TSMCの好調はエヌビディアやブロードコムといったAIチップ設計者への需要が依然として爆発的であることの証明であり、AIトレンドは失速していないという強い確信があります。
【管理人のシミズからの注意点】 ジムは半導体株に対して一貫して強気ですが、TSMCの数字は過去にも「良すぎてピーク」となる局面がありました。AI需要が本物であることは疑いようもありませんが、あまりにも期待値が高いため、ポジティブなニュースが出ても材料出尽くしで売られる短期的なボラティリティには警戒が必要です。
2. DuPont (DD)
【ジム・クレイマーの推奨の背景】 第4四半期の好決算と、市場予想を上回る2026年の強気な見通しを背景にしています。ジムの背景には、11月にQnity Electronicsを分社化(スピンオフ)して以来、同社が身軽になり収益性が向上しているという構造的な変化への高い評価があります。
【管理人のシミズからの注意点】 ジムは「スピンオフは価値を生む」という持論を持っており、デュポンはその成功例として信頼を寄せています。ただし、化学・素材セクターは景気敏感な側面が強いため、ジムの熱狂に反してマクロ経済の減速が起きた場合には、利益成長が足踏みするリスクを忘れてはいけません。
3. CVS Health (CVS)
【ジム・クレイマーの推奨の背景】 第4四半期の利益が予想を上回った一方で、2026年の利益見通しの中央値が市場予想をわずかに下回ったことで株価が2%下落しました。ジムの背景には、実態としての業績は好調であるにもかかわらず、市場が重箱の隅をつつくような反応をしていることへの「過剰反応ではないか」という視点があります。
【管理人のシミズからの注意点】 ジムはCVSの価値を認めていますが、現在の相場は「少しの弱気も見逃さない」という非常にシビアな状態です。ガイダンスが市場予想を下回り続ける限り、株価の上値は重くなります。ジムが割安だと感じても、市場のセンチメントが改善するまでには時間がかかるため、逆指標的な動きに注意が必要です。
4. Texas Roadhouse (TXRH) & Wingstop (WING)
【ジム・クレイマーの推奨の背景】 牛肉価格のインフレ(テキサス・ロードハウス)や、前年の好成績による比較の難しさ(ウィングストップ)を理由にアナリストが格下げしたニュースを伝えています。ジムの背景には、外食産業がコスト増と高い期待値という二重苦に直面している現状を、投資家へ冷静に伝える意図があります。
【管理人のシミズからの注意点】 ジムはこれまでこれらのレストラン株を好んできましたが、アナリストの弱気な見方に同調しつつあります。彼が「コスト増」を理由に警戒し始めた時は、外食セクター全体の調整が長引くサインであることが多いため、強気な保有を継続するなら相当の忍耐が必要です。
5. Apple (AAPL)
【ジム・クレイマーの推奨の背景】 バーンスタインが目標株価を340ドルに引き上げ、買い推奨を継続したことを支持しています。ジムの背景には、iPhoneの買い替えサイクルが堅調であり、懸念されていたメモリ価格の上昇もアップルの収益構造なら短期的には吸収可能であるという楽観的な見通しがあります。
【管理人のシミズからの注意点】 ジムのアップルに対するアドバイスは常に「トレードするな、所有しろ」です。長期的には非常に信頼できるアドバイスですが、バリュエーションが歴史的な高水準にあることも事実です。ジムが強気な時ほど、短期的な調整が入った際の下落幅が大きくなるボラティリティには注意すべきです。
6. Coca-Cola (KO)
【ジム・クレイマーの推奨の背景】 売上高が予想に届かず、株価が3%下落したことを受けています。ジムの背景には、調整後利益は予想を上回っており、2026年の有機的な成長予測も健全な範囲内であるため、今回の下落は「一時的な期待との乖離」によるものだという冷静な分析があります。
【管理人のシミズからの注意点】 コカ・コーラのような生活必需品株が売上未達で売られるのは、消費者が価格上昇に対して抵抗(買い控え)を始めている兆候かもしれません。ジムは利益の伸びを評価していますが、売上成長が鈍化する局面では「ディフェンシブ株」としての魅力が薄れるリスクがあります。
7. Take-Two Interactive (TTWO)
【ジム・クレイマーの推奨の背景】 レイモンド・ジェームスによる「強い買い(Strong Buy)」への格上げを紹介しています。ジムの背景には、1月末からの15%もの急落は売られすぎであり、グランド・セフト・オート(GTA)の発売を控えた強力なファンダメンタルズを考えれば、絶好の買い場であるという確信があります。
【管理人のシミズからの注意点】 ジムはこうした「売られすぎからの反発」を狙うのが好きですが、ゲーム業界は発売延期などの不確実性が非常に高いです。過去にもジムが推奨した後にさらなる下げを見たケースがあるため、チャートが底を打ったことを確認してからエントリーする慎重さが求められます。
8. Tesla (TSLA)
【ジム・クレイマーの推奨の背景】 モルガン・スタンレーが、テスラによるソーラー(太陽光発電)製造への投資拡大を高く評価したことに注目しています。ジムの背景には、テスラを単なる自動車メーカーではなく、エネルギー企業として再評価(リレイティング)しようとするウォール街の新しい動きへの期待があります。
【管理人のシミズからの注意点】 ジムはテスラに対して慎重な時期と熱狂的な時期の差が激しいです。ソーラー事業の価値上乗せはあくまで推計であり、EV本業の利益率低下を隠すための材料にされることもあります。ジムの言葉に踊らされず、本業の納車台数やマージンの動向をセットで見るべきでしょう。
9. Caterpillar (CAT)
【ジム・クレイマーの推奨の背景】 バンク・オブ・アメリカによる目標株価825ドルへの大幅な引き上げを受けています。ジムの背景には、データセンター向けの発電用タービン需要が凄まじく、キャタピラーがいまや「AIインフラ関連株」としての側面を強めているという驚きのトレンドへの評価があります。
【管理人のシミズからの注意点】 年初から29%も上昇しており、株価はかなり過熱しています。ジムはこの「スター銘柄」を絶賛していますが、建設機械という本来の景気サイクルとAIインフラの需要がずれた場合、反動も大きくなります。ジムが称賛し尽くした後の高値掴みには最大限の警戒が必要です。
10. Vistra (VST)
【ジム・クレイマーの推奨の背景】 ジェフェリーズによる買いへの格上げと、目標株価203ドルへの引き上げを伝えています。ジムの背景には、9月からの25%の調整を経て、将来のデータセンター向け電力契約が現在の株価に全く反映されていないという「割安感」への注目があります。
【管理人のシミズからの注意点】 ジムは電力株を「新しいAIゴールドラッシュ」と見ています。しかし、規制や電力網の制約など、データセンター契約が実現するまでには多くのハードルがあります。ジムが推奨する「リスク・リワードの良さ」が、単なる期待先行に終わる可能性もあるため、ボラティリティの高さを覚悟した投資が必要です。
過去の推奨との比較と最終的な心得
過去のジムのメールとの比較:今回の案件の信頼性はどうか?
ジムの推奨は、AIというテーマが半導体から「電力インフラ(Vistra)」や「重機(Caterpillar)」、さらには「エネルギー(Tesla)」へと広がっていることを強く意識しています。過去のジムは、ブームのピーク時に買いを煽る傾向がありましたが、
今回のVistraのような「25%調整後の格上げ」への注目は、比較的リスク管理がなされた合理的なアドバイスと言えます。一方で、レストラン株のように一度弱気のアナリスト意見が出始めると、ジムのトーンも急速に慎重になる傾向があり、彼の発言の「賞味期限」には注意を払うべきでしょう。
管理人シミズからの補足コメント
2026年のマーケットは、まさに「実益を伴うAI」への選別が進んでいます。ジムがTSMCの数字を喜びつつも、CVSやコカ・コーラのわずかなミスを注視するのは、市場がもはや「何でも買い」の状態ではないことを理解しているからです。
特にキャタピラーのような伝統的企業がAI関連として買われる今の状況は、チャンスでもあり、大きなバブルの予兆でもあります。ジムの情熱に触れつつも、常に「出口戦略」をセットで考えるのがシミズ流の付き合い方です。
この記事が皆さんの判断の助けになれば幸いです。
ブログ読者の皆さんは、ジムの推奨はあくまで情報の一つとして利用し、感情的にならず、ご自身のリスク許容度とファンダメンタルズ分析に基づいて最終的な投資戦略を確認してみてくださいね。
ジムのコメントは、市場の注目度と短期的な動きを知るための強力なツールです。長期的な成長トレンドに乗っている銘柄は、短期的なノイズに惑わされないという彼の信念を学ぶことができます。一方で、バリュエーションの壁(バリュエーションとは、企業や事業の価値指標であり、壁とはその現在の株価が割安か割高かを判断するための指標が低いこと)に直面する銘柄の推奨は、「逆指標」的、つまりな活用が賢明です。ジムの推奨を「買いのシグナル」ではなく、「要リサーチのサイン」として捉え、必ずご自身のリスク許容度とファンダメンタルズ分析に基づいて最終判断を下しましょう。
ジム・クレイマーの関連本
山崎元氏の関連本
やっぱり読んでおきたい ロバート・キヨサキ
最近よんで、おすすめ、読んでおきたい金融本
ジム・クレイマー氏のニューズレター登録はこちらから
ジム・クレイマー氏のニューズレター登録 email newsletter for free

















