皆さん、こんにちは、優良な投資情報の収集に勤しむ「投資家K」こと管理人シミズです。
ジムの10 things to watchから「なぜジムはこの銘柄を推すのか?」と「私たちが考えたほうが良い警戒すべきリスク(逆指標・ボラティリティ)」を深掘りします。
本日発表された1月の雇用統計は、市場の予想を大幅に上回る13万人増という驚きの結果となりました。失業率も低下し、平均時給も上昇するなど、米国経済の力強さが改めて証明されています。このマクロの追い風を受けつつ、個別銘柄ではAIインフラやサイバーセキュリティといった成長セクターに強烈な買いが入っています。
ジムの分析からは、単なる業績の良し悪しを超えて、データセンター需要がいかに実体経済の数字(受注残など)に現れ始めているかという興奮が伝わってきます。それでは、注目の10トピックを具体的に分析していきましょう。
「管理人のシミズからの注意点」もご参考に。
ジム・クレイマーについて
みなさんは、テレビなどのオールドメディアだけでなく、かなり前からインターネット、Youtubeなどでも発信をしている、著名な金融コメンテーターであるジム・クレイマーを知っていますか?ジムは、元ヘッジファンドマネージャーで、現在はCNBCの金融番組『マッド・マネー』のホストを務める、アメリカで最も有名な金融コメンテーターの一人です。ジムはかつてヘッジファンド「Cramer Levy Partners」を共同設立し、運営していました。彼のコメントには、プロのトレーダーとして市場の裏側を知り尽くした経験が反映されており、個人投資家にとってかなり説得力のある解説をしているので人気があります。ただし、彼の推奨には賛否両論があります。
また、CNBCの金融番組『マッド・マネー』では個別の銘柄に対する「買うべきか」「売るべきか」という明確なアドバイスを、視聴者からの質問に答える形で提供するため、すぐに投資行動に移したい個人にも強く支持されています。実際に『マッド・マネー』で取り上げられた銘柄は、しばしば個人投資家の間で大きな話題となり、株価を動かします。そんなクレイマー氏が何をいっているのか、そしてクレイマー銘柄を冷静に分析するためにはどうすればいいのか。そんなテーマで今後少しづつ書いていきたいと思います。
私こと、「すむことブログの管理人」はかつて証券会社系シンクタンクに勤めており、株式、債券、金、その他ETFを基本に投資経験は15年ほど。インデックス投資を基本に資産を4つに分けて保有する「パーマネントポートフォリオ」を構成しつつ、ちょくちょくこのクレイマー氏の銘柄を少し買っています。パーマネントポートフォリオの構成は当初の3倍ぐらいに値上がりでしょうか。
クレイマー氏の銘柄買いはトータルでは、プラスです。しかし、なんと95%も下がった銘柄もあれば、しっかり稼いでくれるものもあります。私は、ジムの優良な投資情報である「Jim Cramer’s top 10 things to watch」を楽しみにしています。
ちなみに、この私のこのブログのトークスタイルは、私の好きだった山崎元さんに習い「ポジショントークなし」でいきたいと思っています。山崎元さんは、2024年1月1日に食道がんのため65歳で逝去されています。
今日のJim Cramer’s top 10 things to watchへのコメントです
1. 市場全体の概況と雇用統計
【ジム・クレイマーの推奨の背景】予想6万5000人に対して13万人というダブルスコアの雇用増、そして平均時給3.7%増という数字は、景気後退の懸念を吹き飛ばす内容です。ジムの背景には、この強い労働市場が消費を支え、ひいては企業業績の底上げに繋がるというポジティブなシナリオがあります。株価先物が上昇で反応したのは、この「経済の強さ」を市場が素直に喜んだためです。
【管理人のシミズからの注意点】雇用が強すぎることは、インフレ再燃の懸念と表裏一体です。ジムは強気ですが、賃金上昇率が市場の想定を上回り続けると、FRBが利下げに慎重になるリスクがあります。経済が強いから株を買う、という単純な構図がいつまで続くかは慎重に見極める必要があります。
2. Vertiv (VRT) と Eaton (ETN)
【ジム・クレイマーの推奨の背景】ヴァーティブの決算は、まさに爆発的でした。受注が前年同期比252%増という驚異的な数字を叩き出し、株価は17%以上急騰しました。ジムの背景には、AIデータセンター向けの冷却システムや電力管理といった「つるはしとシャベル(周辺インフラ)」銘柄が、AIブームの最も確実な受益者であるという揺るぎない確信があります。
【管理人のシミズからの注意点】1日で17%も上昇した直後に飛び込むのは、過去のトラックレコードを見てもリスクが高いです。ジムはイートンなども含めて強気ですが、期待値が極限まで高まっているため、少しでも成長の鈍化が見えれば、急落するボラティリティの高さには覚悟が必要です。
3. Cloudflare (NET)
【ジム・クレイマーの推奨の背景】予想を上回る決算と、強気な2026年の売上予測が好感されました。ジムの背景には、ベアードによる「買い」への格上げもあり、サイバーセキュリティとエッジコンピューティングの融合が、企業のAI導入加速とともに不可欠なインフラになるとの読みがあります。
【管理人のシミズからの注意点】クラウドフレアは過去、好決算を出してもその後のガイダンスで売られるなど、値動きが非常に激しい銘柄です。ジムは13%のラリーを称賛していますが、成長株特有の高バリュエーションを維持できるか、次回の決算まで緊張感を持って監視すべきです。
4. Lyft (LYFT)
【ジム・クレイマーの推奨の背景】売上高とアクティブライダー数が予想に届かず、さらに利益見通しも弱かったことから株価は15%急落しました。ジムの背景には、競合のウーバーが好調な一方で、リフトが依然として成長の踊り場から抜け出せていないという厳しい現状分析があります。
【管理人のシミズからの注意点】ジムは今回、リフトに対しては非常に冷淡です。過去、彼はリフトのターンアラウンドを期待したこともありましたが、現在の市場シェアの差を考えると、リフトが「逆指標」的にリバウンドする可能性は低いと見るべきでしょう。ウーバーとの格差は広がる一方です。
5. Kraft Heinz (KHC)
【ジム・クレイマーの推奨の背景】会社分割計画の停止と、弱い2026年のガイダンス発表により株価は6%下落しました。ジムの背景には、新CEOが「問題は解決可能」と語り6億ドルを投資するとしているものの、パッケージ食品セクター全体の低迷と、同社固有の構造改革の遅れに対する不信感があります。
【管理人のシミズからの注意点】ジムは「自分でコントロールできる問題」というCEOの言葉を紹介していますが、これは裏を返せば「自ら招いた苦境」でもあります。ジムがこうしたターンアラウンド銘柄を推す時は、成果が出るまで数年単位の時間がかかることが多いため、短期的な回復を期待するのは禁物です。
6. Dick’s Sporting Goods (DKS) と Nike (NKE)
【ジム・クレイマーの推奨の背景】ベアードによるディックスの格上げが、ポートフォリオ銘柄であるナイキにとってもポジティブな材料になると見ています。ジムの背景には、スポーツ小売の回復が、ブランドメーカーであるナイキの在庫整理と販売加速に直結するというセクター内での連動性への注目があります。
【管理人のシミズからの注意点】ディックスの好調が必ずしもナイキの完全復活を保証するわけではありません。ジムはナイキを擁護し続けていますが、消費者の嗜好変化や競合他社の台頭など、ナイキ特有の課題は依然として残っています。小売店側の熱量だけに依存するのは危険な判断かもしれません。
7. Nvidia (NVDA)
【ジム・クレイマーの推奨の背景】UBSが目標株価を245ドルに引き上げ、今月末の決算では売上がガイダンスを25億ドル上回ると予測したことに注目しています。ジムの背景には、エヌビディアこそが現代のゴールドラッシュにおける最大かつ唯一の勝者であるという、長年の揺るぎない信頼があります。
【管理人のシミズからの注意点】決算前にこれほどまでにハードルが上がっている状況は、非常にリスクが高いです。ジムは30%の上値を期待していますが、過去には「完璧な決算」でも材料出尽くしで売られたケースがあります。ジムが最も熱狂する銘柄だからこそ、決算直後のボラティリティには最大限の警戒が必要です。
8. DuPont (DD)
【ジム・クレイマーの推奨の背景】昨日の好決算を受けて、みずほ、シティ、ジェフェリーズといった主要なアナリストが一斉に目標株価を引き上げたことを評価しています。ジムの背景には、デュポンの構造改革と利益率の改善がウォール街から正当に評価され始めたという、確かな手応えがあります。
【管理人のシミズからの注意点】ジムはデュポンを「馬(頼りになる銘柄)」と呼んで信頼していますが、化学セクターは原材料コストや世界的な景気動向に左右されやすい側面があります。複数のアナリストが追随している今は信頼性が高いですが、一過性のブームに終わらないか注視が必要です。
9. Warner Bros. Discovery (WBD)
【ジム・クレイマーの推奨の背景】アクティビスト(物言う株主)であるアンコラが、ネットフリックスによる買収提案を拒否し、パラマウント・スカイダンスとの提携を支持するよう取締役に迫っている動きに注目しています。ジムの背景には、買収合戦やアクティビストの介入が、停滞していた株価に刺激を与えるという期待があります。
【管理人のシミズからの注意点】ジムはこうしたM&Aのドラマを好みますが、アクティビストの思惑通りに進むとは限りません。WBDは巨額の負債を抱えており、どの勢力が勝ったとしても、根本的な再建には時間がかかります。ジムの期待が先行して、バリュエーションを無視した動きになる可能性に注意してください。
10. Robinhood (HOOD)
【ジム・クレイマーの推奨の背景】売上高が予想に届かず、暗号資産市場の弱含みが響いて株価は10%急落しました。ジムの背景には、アナリストが長期的には強気を維持しているものの、短期的な収益源であるクリプト(仮想通貨)の取引減少が、同社の成長シナリオの脆弱性を露呈させたという見方があります。
【管理人のシミズからの注意点】ジムは「将来については楽観的」というアナリストの意見を添えていますが、現在の10%の下落は非常に重い意味を持ちます。暗号資産市場に依存した収益構造はボラティリティが極めて高く、ジムの推奨が「仮想通貨の底打ち」と連動する逆指標的な側面を持つため、エントリーのタイミングは非常に難しいと言えます。
過去の推奨との比較と最終的な心得
過去のジムのメールとの比較:今回の案件の信頼性はどうか?
今回のジムのメッセージは、これまでのAI期待から「具体的な数字を伴うインフラ需要(Vertiv)」へと、より確実性の高い方向へ軸足を移しているのが特徴です。過去、ジムがヴァーティブのような銘柄を早い段階で推奨した際は、その後の上昇を捉えることに成功しています。
一方で、リフトやクラフト・ハインツのような「期待外れ」の銘柄については、過去の執着を捨てて冷静に切り捨てており、今回の銘柄選別の信頼性は比較的高いと言えるでしょう。ただし、エヌビディアのような「全市場が注目する決算」については、彼の強気が逆に危うさを感じさせる場面でもあります。
管理人シミズからの補足コメント
2026年、雇用統計の強さとAIインフラの受注爆発は、米国市場がまだ「黄金時代」の延長線上にあることを示しています。ジムがヴァーティブの受注252%増に興奮するのは当然で、これほど明確な数字が出れば、機関投資家も動かざるを得ません。
しかし、ロビンフッドの急落が示す通り、個人投資家のセンチメントに近い領域ではまだ冷え込みも見られます。ジムの推奨に乗る際も、全てを一気に買うのではなく、ヴァーティブやエヌビディアのような「数字の裏付けがある銘柄」と、デュポンのような「構造改革が進む銘柄」を組み合わせるのが、シミズ流のリスク回避術です。
来週控えているエヌビディアの決算にも注目しましょう!
この記事が皆さんの判断の助けになれば幸いです。
ブログ読者の皆さんは、ジムの推奨はあくまで情報の一つとして利用し、感情的にならず、ご自身のリスク許容度とファンダメンタルズ分析に基づいて最終的な投資戦略を確認してみてくださいね。
ジムのコメントは、市場の注目度と短期的な動きを知るための強力なツールです。長期的な成長トレンドに乗っている銘柄は、短期的なノイズに惑わされないという彼の信念を学ぶことができます。一方で、バリュエーションの壁(バリュエーションとは、企業や事業の価値指標であり、壁とはその現在の株価が割安か割高かを判断するための指標が低いこと)に直面する銘柄の推奨は、「逆指標」的、つまりな活用が賢明です。ジムの推奨を「買いのシグナル」ではなく、「要リサーチのサイン」として捉え、必ずご自身のリスク許容度とファンダメンタルズ分析に基づいて最終判断を下しましょう。
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