皆さん、こんにちは、優良な投資情報の収集に勤しむ「投資家K」こと管理人シミズです。
ジムの10 things to watchから「なぜジムはこの銘柄を推すのか?」と「私たちが考えたほうが良い警戒すべきリスク(逆指標・ボラティリティ)」を深掘りします。
2026年2月も中旬に入り、ウォール街は明日に控えた1月の消費者物価指数(CPI)発表を前に、期待と不安が入り混じった動きを見せています。昨日は主要3指数が下落しましたが、今朝は反発の兆しを見せています。特に注目すべきは、ジムが熱視線を送る産業株の力強いラリーと、底なしとも思えるAIインフラへの巨額投資です。
ジムの分析からは、単なるハイテクブームを超えて、電力を生み出し、建物を造り、インフラを支える実体経済の企業がいかにAIの恩恵を享受し始めているかが鮮明に浮き彫りになっています。それでは、本日の10トピックを具体的に分析していきましょう。
「管理人のシミズからの注意点」もご参考に。
ジム・クレイマーについて
みなさんは、テレビなどのオールドメディアだけでなく、かなり前からインターネット、Youtubeなどでも発信をしている、著名な金融コメンテーターであるジム・クレイマーを知っていますか?ジムは、元ヘッジファンドマネージャーで、現在はCNBCの金融番組『マッド・マネー』のホストを務める、アメリカで最も有名な金融コメンテーターの一人です。ジムはかつてヘッジファンド「Cramer Levy Partners」を共同設立し、運営していました。彼のコメントには、プロのトレーダーとして市場の裏側を知り尽くした経験が反映されており、個人投資家にとってかなり説得力のある解説をしているので人気があります。ただし、彼の推奨には賛否両論があります。
また、CNBCの金融番組『マッド・マネー』では個別の銘柄に対する「買うべきか」「売るべきか」という明確なアドバイスを、視聴者からの質問に答える形で提供するため、すぐに投資行動に移したい個人にも強く支持されています。実際に『マッド・マネー』で取り上げられた銘柄は、しばしば個人投資家の間で大きな話題となり、株価を動かします。そんなクレイマー氏が何をいっているのか、そしてクレイマー銘柄を冷静に分析するためにはどうすればいいのか。そんなテーマで今後少しづつ書いていきたいと思います。
私こと、「すむことブログの管理人」はかつて証券会社系シンクタンクに勤めており、株式、債券、金、その他ETFを基本に投資経験は15年ほど。インデックス投資を基本に資産を4つに分けて保有する「パーマネントポートフォリオ」を構成しつつ、ちょくちょくこのクレイマー氏の銘柄を少し買っています。パーマネントポートフォリオの構成は当初の3倍ぐらいに値上がりでしょうか。
クレイマー氏の銘柄買いはトータルでは、プラスです。しかし、なんと95%も下がった銘柄もあれば、しっかり稼いでくれるものもあります。私は、ジムの優良な投資情報である「Jim Cramer’s top 10 things to watch」を楽しみにしています。
ちなみに、この私のこのブログのトークスタイルは、私の好きだった山崎元さんに習い「ポジショントークなし」でいきたいと思っています。山崎元さんは、2024年1月1日に食道がんのため65歳で逝去されています。
今日のJim Cramer’s top 10 things to watchへのコメントです
1. 市場全体の地合いとインフレへの警戒
【ジム・クレイマーの推奨の背景】昨日までの下落から一転、今朝は主要指数がプラス圏で推移しています。原油や金、10年債利回りが低下していることは、過熱感の冷却としてポジティブに捉えられています。ジムの背景には、明日のCPI発表という大きなイベントを前に、市場が一度態勢を整えようとしているという読みがあります。
【管理人のシミズからの注意点】明日のインフレ指標次第で、今朝の反発は容易に打ち消される可能性があります。ジムは地合いの改善を指摘していますが、重要なデータ発表前は「嵐の前の静けさ」になることが多く、ボラティリティが急激に高まるリスクには最大限の警戒が必要です。
2. 産業株のラリー(DuPont, Honeywell, GE Vernova, Eaton)
【ジム・クレイマーの推奨の背景】2026年に入り、これらの産業株は驚異的な上昇を見せています。特にデュポンは年初来で約28%上昇しており、第1四半期決算を受けてJPモルガンが目標株価を57ドルに引き上げました。ジムの背景には、AIデータセンターの構築に不可欠な素材や電力管理を担うこれらの企業が、もはや「オールドエコノミー」ではなく、AI成長の主役になったという確信があります。
【管理人のシミズからの注意点】デュポンの年初来28%という上昇は、産業株としては極めて異例のスピードです。ジムは絶賛していますが、短期間での急騰は利益確定売りの標的になりやすく、過去にもジムが推奨した直後に過熱感から調整が入った例があります。高値圏での飛びつきには慎重さが求められます。
3. Cisco (CSCO)
【ジム・クレイマーの推奨の背景】決算内容は良好で通期見通しも引き上げましたが、時間外で株価は約7%下落しました。ジムの背景には、メモリ価格の高騰が粗利益率を圧迫していること、そして株価が最高値圏にあったために市場の期待値が高すぎたという冷徹な分析があります。ジムが率いる投資クラブは、この結果を予見して事前にポジションを縮小(トリミング)しており、リスク管理の重要性を説いています。
【管理人のシミズからの注意点】「内容は良いのに売られる」という現象は、相場のピーク時によく見られる動きです。ジムは事前の売却を自賛していますが、これはシスコへの信頼が揺らいだわけではなく、あくまでバリュエーション調整だと見ています。ジムの推奨が「逆指標」となってさらに下掘りする可能性もあるため、下げ止まりを確認するまでは静観が賢明です。
4. Samsung (HBM4)
【ジム・クレイマーの推奨の背景】サムスンが次世代の高帯域幅メモリ(HBM4)の量産を開始し、顧客への出荷を始めたというニュースに注目しています。ジムの背景には、シスコの決算で露呈した「メモリ不足と価格高騰」というボトルネックを解消する救世主として、サムスンの供給拡大がAI市場全体の追い風になるという期待があります。
【管理人のシミズからの注意点】HBM市場はSKハイニックスやマイクロンとの競争が激化しており、供給が増えることは価格低下の要因にもなり得ます。ジムはAIコンピューティング全体にとってのプラス材料として伝えていますが、サムスン個別の収益に即座に直結するかは、歩留まりの問題もあり慎重に見極める必要があります。
5. Anthropic (アンソロピック) の資金調達
【ジム・クレイマーの推奨の背景】AIスタートアップのアンソロピックが、3500億ドルの評価額で200億ドルの資金調達を完了しようとしています。ジムの背景には、こうした未上場のAIプレイヤーが巨額の資金を得ることが、巡り巡ってクラウドプロバイダーの収益となり、チップメーカーや電力・産業株への需要を永続させるという「AIマネーの循環構造」への強い信頼があります。
【管理人のシミズからの注意点】非上場企業の評価額がここまで膨れ上がるのは、バブルの兆候とも取れます。ジムはこのエコシステムを肯定的に捉えていますが、もし資金調達が滞るようなことがあれば、AIインフラ関連株全体が連鎖的に売られるリスクを孕んでいます。ジムの楽観論の裏にある「巨額の資本投下」がいつまで続くかに注目すべきです。
6. Meta Platforms (META)
【ジム・クレイマーの推奨の背景】インディアナポリス郊外に100億ドルを投じて、1ギガワットの容量を持つ新データセンターを建設すると発表しました。ジムの背景には、メタの2026年の設備投資額(CAPEX)が最大1350億ドルに達するという、圧倒的な規模感への驚きがあります。ジムは、この巨額資金が具体的にどこに消えていくのか(建設や重機など)を投資家が理解すべきだと主張しています。
【管理人のシミズからの注意点】投資額の大きさは、将来の利益への期待であると同時に、現在のフリーキャッシュフローへの圧迫でもあります。ジムは支出の行き先に注目していますが、市場が「いつ、この投資が回収できるのか」と疑問を持ち始めた瞬間、株価のボラティリティは跳ね上がります。
7. American Electric Power (AEP) & GE Vernova
【ジム・クレイマーの推奨の背景】第4四半期決算が予想を上回り、電力需要の急増が浮き彫りになりました。AEPは2030年までに56ギガワットものエネルギー提供を約束しており、そのためにGEバーノバからガスタービンを確保しています。ジムの背景には、AIが求める電力を供給できるインフラ企業こそが、今の相場で最も信頼できる「勝ち組」であるという確信があります。
【管理人のシミズからの注意点】電力株は伝統的に安定銘柄とされてきましたが、今のAIブームでは成長株のような動きをしています。ジムが絶賛するAEPやGEバーノバは、規制や環境対策といった特有のハードルも抱えています。ジムの推奨通りに上昇が続く可能性は高いですが、インフラ銘柄としては異例のボラティリティに翻弄されないよう注意が必要です。
8. Home Depot (HD)
【ジム・クレイマーの推奨の背景】シティが目標株価を450ドルに引き上げ、買い推奨を継続しました。ジムの背景には、住宅市場が本格的な追い風になるのを待つ段階ではあるものの、15%以上の上振れ余地があるというバリュエーションの魅力への注目があります。
【管理人のシミズからの注意点】ホーム・デポの復活は、金利の動向に完全に依存しています。ジムは住宅市場の改善を期待していますが、もしインフレが収まらずに金利が高止まりすれば、この「追い風」はいつまで経っても吹きません。明日のCPI次第では、ジムの推奨が裏目に出る可能性も十分にあります。
9. Kraft Heinz (KHC)
【ジム・クレイマーの推奨の背景】JPモルガンが「売り」に格下げし、目標株価を22ドルに引き下げました。ジムの背景には、既存の販売数量を増やすという同社の計画が「険しい登り坂(アピール・クライム)」であり、売上と利益の見通しが予想を下回ったことへの市場の失望があります。
【管理人のシミズからの注意点】ジムは過去、こうしたバリュー株の復活を期待する傾向がありましたが、今回はアナリストの厳しい視点を紹介しています。ジムが守りに入るようなコメントをする時は、セクター全体が苦境にある証拠です。安易なリバウンド狙いは、塩漬け株を作るリスクが高いため避けるべきでしょう。
10. McDonald’s (MCD)
【ジム・クレイマーの推奨の背景】シティが目標株価を375ドルに引き上げました。第4四半期の好決算に加え、バリュー(低価格)メニューやプロモーションの成功がシェア拡大に繋がっていることを評価しています。ジムの背景には、インフレ下でも消費者を惹きつけるブランド力を持つ企業への安心感があります。
【管理人のシミズからの注意点】マクドナルドは「不況に強い」とされますが、原材料費や人件費の高騰という課題は消えていません。ジムはプロモーションの成功を評価していますが、過度な低価格戦略は利益率を削る諸刃の剣でもあります。ジムの推奨が安定感を示していても、急激な株価上昇を期待するのは禁物です。
過去の推奨との比較と最終的な心得
過去のジムのメールとの比較:今回の案件の信頼性はどうか?
今回のジムのメッセージは、AIというテーマが「チップ」や「ソフトウェア」から、より泥臭い「電力」「産業インフラ」「建設」へと完全に主役を交代させたことを示唆しています。過去、ジムがハイテク株だけに固執していた時期に比べ、現在の産業株へのシフトは実体経済の裏付け(データセンター建設の実績など)があるため、信頼性は比較的高いと言えます。
しかし、シスコの例が示す通り、期待値が上がりすぎた銘柄への容赦ない売りは、2026年の相場の厳しさを物語っています。ジムの推奨に乗る際は、彼がいかにリスク管理(シスコのトリミングなど)を徹底しているかにも注目すべきです。
管理人シミズからの補足コメント
2026年、私たちは「AIの実装」というフェーズに本格的に入っています。ジムが産業株を「馬(頼りになる存在)」と呼ぶのは、それらが実際にデータセンターを動かすための電力を供給し、設備を整えているからです。
一方で、アンソロピックの巨大な時価総額やメタの1000億ドル超の投資計画は、どこか浮世離れした感覚を抱かせます。ジムが「産業株」という地に足のついたセクターを推しているのは、こうした過熱感への彼なりのヘッジなのかもしれません。
明日のCPIの結果次第で、ホーム・デポのような金利敏感株やマクドナルドのような消費関連株の運命が決まります。
この記事が皆さんの判断の助けになれば幸いです。
ブログ読者の皆さんは、ジムの推奨はあくまで情報の一つとして利用し、感情的にならず、ご自身のリスク許容度とファンダメンタルズ分析に基づいて最終的な投資戦略を確認してみてくださいね。
ジムのコメントは、市場の注目度と短期的な動きを知るための強力なツールです。長期的な成長トレンドに乗っている銘柄は、短期的なノイズに惑わされないという彼の信念を学ぶことができます。一方で、バリュエーションの壁(バリュエーションとは、企業や事業の価値指標であり、壁とはその現在の株価が割安か割高かを判断するための指標が低いこと)に直面する銘柄の推奨は、「逆指標」的、つまりな活用が賢明です。ジムの推奨を「買いのシグナル」ではなく、「要リサーチのサイン」として捉え、必ずご自身のリスク許容度とファンダメンタルズ分析に基づいて最終判断を下しましょう。
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