皆さん、こんにちは、優良な投資情報の収集に勤しむ「投資家K」こと管理人シミズです。
ジムの10 things to watchから「なぜジムはこの銘柄を推すのか?」と「私たちが考えたほうが良い警戒すべきリスク(逆指標・ボラティリティ)」を深掘りします。
皆さん、こんにちは。管理人シミズです。
2026年2月17日、連休明けのウォール街は少し重苦しい空気で始まりました。ナスダックを中心に、AIへの過剰な期待が「ディスラプション(破壊)への恐怖」へと裏返り、ハイテク株が売られる展開となっています。一方で、エネルギーや金融、そしてアクティビスト(物言う株主)が介入した銘柄など、個別材料による活発な動きも見られます。
ジムの視点からは、エヌビディアを筆頭とするAI銘柄の「調整局面」をどう乗り切るかという現実的な戦略と、地味ながら収益構造を変えようとしている伝統的企業への期待が読み取れます。それでは、本日の10トピックを具体的に分析していきましょう。
「管理人のシミズからの注意点」もご参考に。
ジム・クレイマーについて
みなさんは、テレビなどのオールドメディアだけでなく、かなり前からインターネット、Youtubeなどでも発信をしている、著名な金融コメンテーターであるジム・クレイマーを知っていますか?ジムは、元ヘッジファンドマネージャーで、現在はCNBCの金融番組『マッド・マネー』のホストを務める、アメリカで最も有名な金融コメンテーターの一人です。ジムはかつてヘッジファンド「Cramer Levy Partners」を共同設立し、運営していました。彼のコメントには、プロのトレーダーとして市場の裏側を知り尽くした経験が反映されており、個人投資家にとってかなり説得力のある解説をしているので人気があります。ただし、彼の推奨には賛否両論があります。
また、CNBCの金融番組『マッド・マネー』では個別の銘柄に対する「買うべきか」「売るべきか」という明確なアドバイスを、視聴者からの質問に答える形で提供するため、すぐに投資行動に移したい個人にも強く支持されています。実際に『マッド・マネー』で取り上げられた銘柄は、しばしば個人投資家の間で大きな話題となり、株価を動かします。そんなクレイマー氏が何をいっているのか、そしてクレイマー銘柄を冷静に分析するためにはどうすればいいのか。そんなテーマで今後少しづつ書いていきたいと思います。
私こと、「すむことブログの管理人」はかつて証券会社系シンクタンクに勤めており、株式、債券、金、その他ETFを基本に投資経験は15年ほど。インデックス投資を基本に資産を4つに分けて保有する「パーマネントポートフォリオ」を構成しつつ、ちょくちょくこのクレイマー氏の銘柄を少し買っています。パーマネントポートフォリオの構成は当初の3倍ぐらいに値上がりでしょうか。
クレイマー氏の銘柄買いはトータルでは、プラスです。しかし、なんと95%も下がった銘柄もあれば、しっかり稼いでくれるものもあります。私は、ジムの優良な投資情報である「Jim Cramer’s top 10 things to watch」を楽しみにしています。
ちなみに、この私のこのブログのトークスタイルは、私の好きだった山崎元さんに習い「ポジショントークなし」でいきたいと思っています。山崎元さんは、2024年1月1日に食道がんのため65歳で逝去されています。
今日のJim Cramer’s top 10 things to watchへのコメントです
1. 市場全体の地合いと Palo Alto Networks (PANW)
【ジム・クレイマーの推奨の背景】ジムは、AIによる既存ビジネスの破壊を恐れる心理がナスダックを押し下げていると分析しています。その中で、パロアルト・ネットワークスがイスラエルのAIセキュリティ新興企業Koiを買収したことに注目しています。ジムの背景には、AI時代には「エージェンティック・エンドポイント・セキュリティ(自律型セキュリティ)」が不可欠であり、この買収が同社をAIトレードの勝者へ押し上げるとの期待があります。
【管理人のシミズからの注意点】ジムはエヌビディアの調整を「乗り越えるべき試練」としていますが、テックセクター全体のセンチメントは悪化しています。パロアルトの買収が長期的にプラスだとしても、今夜の決算電話会談で少しでも弱気な発言が出れば、株価は容赦なく売られるでしょう。ジムの強気姿勢が短期的には逆指標になるボラティリティの高さに警戒してください。
2. Norwegian Cruise Line (NCLH)
【ジム・クレイマーの推奨の背景】著名なアクティビストであるエリオット・インベストメント・マネジメントが10%以上の株式を取得したというニュースが追い風です。ジムの背景には、これまでパフォーマンスが低迷していたノルウェージャン・クルーズラインに対し、強力な株主が経営改善を迫ることで株価が大きく反転(ターンアラウンド)するという期待があります。
【管理人のシミズからの注意点】エリオットの参戦で株価は6%上昇しましたが、アクティビストが介入したからといって即座に業績が改善するわけではありません。ジムは「ターンアラウンド」を期待していますが、クルーズ業界は燃料費や負債比率といった構造的な課題も多いため、一時的なお祭りに終わるリスクも考慮すべきです。
3. Chevron (CVX)
【ジム・クレイマーの推奨の背景】メリウスが格付けを「買い」に引き上げ、目標株価を205ドルに設定しました。ジムの背景には、シェブロンが株主還元を増やす能力を高く評価しており、特にベネズエラでの生産拡大が主要な成長ドライバーになるという、地政学的な隙間を突いた収益強化への期待があります。
【管理人のシミズからの注意点】ベネズエラを成長の柱に据えるのは、かなりハイリスクなシナリオです。ジムはエネルギー株の回復を強調していますが、政治情勢一つで生産計画が崩れる可能性があるため、ジムの推奨の信頼性は「安定感」よりも「賭け」に近い側面があることに注意しましょう。
4. Apple (AAPL)
【ジム・クレイマーの推奨の背景】3月4日にロンドンやニューヨークなどで開催される「スペシャル・アップル・エクスペリエンス」に注目しています。ジムの背景には、低価格のiPhoneや高速なiPad、廉価版MacBookといった、幅広い層を取り込む新製品ラインナップが、成熟した市場で新たな成長を促すという読みがあります。
【管理人のシミズからの注意点】アップルは常に「所有しろ、トレードするな」がジムの持論です。しかし、市場が期待しているのは「驚き」であり、単なる廉価版の発表だけでは材料出尽くしで売られる傾向があります。ジムの期待が先行しすぎて、発表当日に株価が重くなるボラティリティは過去のトラックレコードでもよく見られるパターンです。
5. Warner Bros. Discovery (WBD) & Paramount
【ジム・クレイマーの推奨の背景】ネットフリックスがWBDに対し、パラマウントとの交渉再開を認める7日間の猶予(ウェイバー)を与えたというドラマチックな展開です。ジムの背景には、パラマウントが「最終的な最高条件」を提示するチャンスを得たことで、買収合戦が加熱し、株主価値が最大化されることへの期待があります。
【管理人のシミズからの注意点】この複雑な買収劇は、ニュースが出るたびに株価が数パーセント乱高下します。ジムはM&Aの盛り上がりを好みますが、最終的にどの組み合わせに落ち着くかは不透明であり、買収側の株価がコスト負担を嫌気して下落するリスクもあります。ジムの熱狂に流されず、不透明感の強さを認識すべきです。
6. General Mills (GIS)
【ジム・クレイマーの推奨の背景】CAGNY会議でのプレゼンを前に、通期の利益予測と売上見通しを引き下げました。ジムの背景には、消費者の節約志向や価格競争の激化により、生活必需品セクターであってもブランド力が試される厳しい局面に入ったという分析があります。
【管理人のシミズからの注意点】ジムは景気後退局面でこうした銘柄を勧めることがありますが、今回は自ら見通しを下げたことで3.5%以上下落しています。経営陣が「解決可能」と言っても、数字が改善するまでは時間がかかるため、ジムが「底値だ」と言い始める時期を疑ってかかる慎重さが必要です。
7. Citigroup (C) & Truist (TFC)
【ジム・クレイマーの推奨の背景】モルガン・スタンレーがシティを「トップピック」に指名し、目標株価をウォール街最高値の152ドルに設定しました。ジムの背景には、5月の投資家デーに向けた期待感と、銀行セクターのバリュエーションが見直されるというトレンドへの確信があります。
【管理人のシミズからの注意点】銀行株は金利見通しに極めて敏感です。ジムは5月のイベントをカタリスト(材料)として見ていますが、それまでにマクロ経済データが不安定になれば、目標株価152ドルは絵に描いた餅になりかねません。ジムの推奨は、中長期的な視点でのものであることを理解しましょう。
8. Southwest Airlines (LUV)
【ジム・クレイマーの推奨の背景】UBSが「買い」に格上げしました。ジムの背景には、サウスウエスト航空がこれまでの方針を転換し、座席指定の導入や足元の広い席の設置、手荷物料金の改定など、収益性を高める「普通の航空会社化」を進めることが、利益の劇的な押し上げに繋がるという期待があります。
【管理人のシミズからの注意点】これまでのサウスウエストの「売り」だった自由席や無料手荷物というアイデンティティを捨てることになります。ジムは収益改善を評価していますが、コアなファンが離れるリスクもあり、過去の成功モデルを捨てる決断が吉と出るか凶と出るかは、ジムの楽観シナリオ通りに進まない可能性もあります。
9. Dollar Tree (DLRT) vs Dollar General (DG)
【ジム・クレイマーの推奨の背景】ロスチャイルドによる格付けの明暗です。ダラー・ツリーは不振だったファミリー・ダラー部門の売却を経て、より高いバリュエーションが許容されると評価されました。一方でダラー・ジェネラルは「売り」に格下げ。ジムの背景には、同じ低価格小売でも、不採算部門を切り捨てたかどうかが勝敗を分けるという見方があります。
【管理人のシミズからの注意点】ジムはこうした「ペアトレード」的な視点を好みますが、低所得層の購買力が低下しているというマクロの逆風は両社に共通しています。ダラー・ツリーが格上げされたからといって、セクター全体の弱さに引きずられるボラティリティのリスクは依然として高いです。
10. Medtronic (MDT)
【ジム・クレイマーの推奨の背景】第3四半期の決算は売上・利益ともに予想を上回りました。ジムの背景には、関税による1億8500万ドルの悪影響を織り込みながらも通期見通しを維持したという、経営の安定性とレジリエンス(回復力)への信頼があります。
【管理人のシミズからの注意点】決算は良かったものの、株価は3%下落しました。ジムは内容を評価していますが、市場は「関税リスクが解消されていないこと」を嫌気しています。良い決算でも売られる今の相場環境では、ジムの「内容は素晴らしい」という称賛が株価のサポートにならない逆指標的な局面もあるため、注意が必要です。
過去の推奨との比較と最終的な心得
過去のジムのメールとの比較:今回の案件の信頼性はどうか?
今回のジムのメッセージは、AIという「夢」が一度現実の調整に直面していることを認めつつ、一方で伝統的な企業(サウスウエストやシティ、ダラー・ツリー)が自らの構造を変えようとしている動きを非常に高く評価しています。
過去、ジムがテック株の熱狂に浸っていた時期に比べ、現在の彼は「収益構造の改革」や「アクティビストの介入」といった、より地に足のついた材料を重視しており、その点では信頼性は高まっています。ただし、アップルやパロアルトのような人気銘柄については、依然としてファン心理が入り混じった強気さが見られるため、感情的なボラティリティには注意が必要です。
管理人シミズからの補足コメント
市場の主役は単なる「AI企業」から、「AIを武器に構造改革を完遂する企業」や「自らの不採算部門を冷徹に切り捨てる企業」へと移りつつあります。ジムがサウスウエストの劇的な方針転換を歓迎するのは、そうしたサバイバル能力こそが今の厳しい相場で求められているからです。
一方で、メドトロニックの例が示すように、関税という政治的リスクは、たとえ好決算であっても株価を押し下げる強力な重石となります。ジムの情熱的な解説を聞きつつも、常に「政治とマクロ」という大きな枠組みが個別銘柄の良さをかき消していないかをチェックするのが、私たちの役割です。
この記事が皆さんの判断の助けになれば幸いです。
ブログ読者の皆さんは、ジムの推奨はあくまで情報の一つとして利用し、感情的にならず、ご自身のリスク許容度とファンダメンタルズ分析に基づいて最終的な投資戦略を確認してみてくださいね。
ジムのコメントは、市場の注目度と短期的な動きを知るための強力なツールです。長期的な成長トレンドに乗っている銘柄は、短期的なノイズに惑わされないという彼の信念を学ぶことができます。一方で、バリュエーションの壁(バリュエーションとは、企業や事業の価値指標であり、壁とはその現在の株価が割安か割高かを判断するための指標が低いこと)に直面する銘柄の推奨は、「逆指標」的、つまりな活用が賢明です。ジムの推奨を「買いのシグナル」ではなく、「要リサーチのサイン」として捉え、必ずご自身のリスク許容度とファンダメンタルズ分析に基づいて最終判断を下しましょう。
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