皆さん、こんにちは、優良な投資情報の収集に勤しむ「投資家K」こと管理人シミズです。
ジムの10 things to watchから「なぜジムはこの銘柄を推すのか?」と「私たちが考えたほうが良い警戒すべきリスク(逆指標・ボラティリティ)」を深掘りします。
2026年1月18日、現在のマーケットは一見すると動きの乏しい「退屈な相場」に見えるかもしれません。しかし、水面下では大きな変化が起きています。S&Pオシレーターが買われすぎ圏内に深く入り込む一方で、資金はハイテク株から他のセクターへと着実に移動し始めています。
ジムの最新メールでは、エヌビディアやブロードコムといったAIの主役たちへの揺るぎない自信と同時に、銀行、旅行、工業セクターにおける劇的な格付け変更や決算の解釈について鋭いメスが入れられています。
それでは、各項目の分析と、私たちが直面している市場の熱狂の裏側を見ていきましょう。
「管理人のシミズからの注意点」もご参考に。
ジム・クレイマーについて
みなさんは、テレビなどのオールドメディアだけでなく、かなり前からインターネット、Youtubeなどでも発信をしている、著名な金融コメンテーターであるジム・クレイマーを知っていますか?ジムは、元ヘッジファンドマネージャーで、現在はCNBCの金融番組『マッド・マネー』のホストを務める、アメリカで最も有名な金融コメンテーターの一人です。ジムはかつてヘッジファンド「Cramer Levy Partners」を共同設立し、運営していました。彼のコメントには、プロのトレーダーとして市場の裏側を知り尽くした経験が反映されており、個人投資家にとってかなり説得力のある解説をしているので人気があります。ただし、彼の推奨には賛否両論があります。
また、CNBCの金融番組『マッド・マネー』では個別の銘柄に対する「買うべきか」「売るべきか」という明確なアドバイスを、視聴者からの質問に答える形で提供するため、すぐに投資行動に移したい個人にも強く支持されています。実際に『マッド・マネー』で取り上げられた銘柄は、しばしば個人投資家の間で大きな話題となり、株価を動かします。そんなクレイマー氏が何をいっているのか、そしてクレイマー銘柄を冷静に分析するためにはどうすればいいのか。そんなテーマで今後少しづつ書いていきたいと思います。
私こと、「すむことブログの管理人」はかつて証券会社系シンクタンクに勤めており、株式、債券、金、その他ETFを基本に投資経験は15年ほど。インデックス投資を基本に資産を4つに分けて保有する「パーマネントポートフォリオ」を構成しつつ、ちょくちょくこのクレイマー氏の銘柄を少し買っています。パーマネントポートフォリオの構成は当初の3倍ぐらいに値上がりでしょうか。
クレイマー氏の銘柄買いはトータルでは、プラスです。しかし、なんと95%も下がった銘柄もあれば、しっかり稼いでくれるものもあります。私は、ジムの優良な投資情報である「Jim Cramer’s top 10 things to watch」を楽しみにしています。
ちなみに、この私のこのブログのトークスタイルは、私の好きだった山崎元さんに習い「ポジショントークなし」でいきたいと思っています。山崎元さんは、2024年1月1日に食道がんのため65歳で逝去されています。
今日のJim Cramer’s top 10 things to watchへのコメントです
1. S&P 500の勢いとセクターローテーション
【ジム・クレイマーの推奨の背景】市場全体は横ばいに見えますが、ジムはハイテク以外の銘柄に大量の買いが入っている「ステルス・ラリー」に注目しています。S&Pオシレーターが買われすぎを示しているものの、この資金移動こそが相場の健全な厚みを作っているというポジティブな見解です。
【管理人のシミズからの注意点】 買われすぎ指標が上昇している局面での「退屈な相場」は、嵐の前の静けさであることが多いです。ジムはセクターローテーションを歓迎していますが、オシレーターが極端な数値を示す時は、短期的な急落がいつ起きてもおかしくないため、キャッシュポジションの確保も検討すべき時期です。
2. Nvidia (NVDA) と Broadcom (AVGO)
【ジム・クレイマーの推奨の背景】ジェフリーズがエヌビディアの目標株価を275ドルに引き上げ、ブロードコムをトップピックに据えたことを受けて、改めて両社を強く推奨しています。ジムの背景には、決算を前にしてもエヌビディアは「依然として割安」であり、2026年を通じてAIインフラ需要が衰えないという強い確信があります。
【管理人のシミズからの注意点】 ジムは一貫して強気ですが、2026年に入り目標株価の引き上げが相次いでいる点は「期待値のピーク」である可能性を示唆しています。エヌビディアの成長は本物ですが、すでに市場が数年先の利益を織り込んでいる場合、決算後に「材料出尽くし」で売られるボラティリティには最大限の警戒が必要です。
3. Marriott (MAR) と旅行関連の三要素
【ジム・クレイマーの推奨の背景】バークレイズがマリオットの目標株価を320ドルに引き上げたことを受け、マリオット、アメリカン・エキスプレス、ブッキングを「旅行の三要素」と呼び、絶対に手放すべきではないと主張しています。ジムの背景には、景気回復への期待が宿泊・レジャー需要を一段と押し上げるというマクロ的な読みがあります。
【管理人のシミズからの注意点】 ジムがバークレイズの「ホールド(保持)」格付けを「愚かだ」と激しく攻撃する時は、感情的なバイアスがかかっていることが多々あります。過去、彼がアナリストを公然と批判した後に株価が調整したケースも少なくないため、宿泊セクターの弱気な予測にも一理あると考えて慎重に動くべきです。
4. Goldman Sachs (GS)
【ジム・クレイマーの推奨の背景】昨日発表されたゴールドマンの決算を「過去最高レベル」と絶賛しています。当初、市場はこれを誤解して売りましたが、アナリストたちが次々と目標株価を1000ドル超えに引き上げたことで、ジムの正しさが証明された形です。ジムは自らのクラブ目標株価も1050ドルに引き上げています。
【管理人のシミズからの注意点】 銀行株は金利動向に極めて敏感です。ジムは過去最高の決算を強調していますが、すでに1000ドルという大台を意識した展開になっており、ここからの上値追いはリスク・リワードが悪化しています。ジムの熱狂に乗るなら、押し目を確認してからでも遅くはありません。
5. BlackRock (BLK)
【ジム・クレイマーの推奨の背景】世界最大の資産運用会社であるブラックロックが、ポートフォリオ継続の「勝負どころ」だった決算で見事に期待を上回ったことを評価しています。運用資産残高(AUM)が14兆ドルに達したことは、市場における圧倒的な支配力の証であり、ジムは強い信頼を寄せています。
【管理人のシミズからの注意点】 ブラックロックの株価は現在、多くの主要銀行の目標株価上限(1300ドル台)に達しています。ジムは「余裕を持って継続」としていますが、目標株価がこれ以上上がりにくい局面では、少しのネガティブサプライズで大きく売られる可能性があるため、ボラティリティへの備えが必要です。
6. Honeywell (HON)
【ジム・クレイマーの推奨の背景】これまでハネウェルに懐疑的だったJPモルガンが「買い」に転じたことを、今回の最大のハイライトとしています。ジムの背景には、航空宇宙部門の資産価値が過小評価されているという「価値の乖離」があり、子会社のIPO計画も株価を押し上げる強力な材料になると見ています。
【管理人のシミズからの注意点】 ジムが「ようやく周囲が自分の正しさに気づいた」と語る時、株価はすでにその期待を反映して上昇しきっていることが多いです。ハネウェルは伝統的な優良株ですが、ジムが利益確定を勧めた後に株価がさらに上がっている現状は、逆に高値掴みのリスクを高めているとも言えます。
7. Eaton (ETN), Dover (DOV), DuPont (DD)
【ジム・クレイマーの推奨の背景】JPモルガンによる格付け変更の中で、イートンの目標株価引き下げに反対し、ドーバーやデュポンを推奨しています。ジムの背景には、電力と航空宇宙という二大メガトレンドを持つイートンを今売るのは間違いであり、分割されたQnityなどの関連会社も含めて工業セクターにはまだ妙味があるという考えがあります。
【管理人のシミズからの注意点】 工業セクター内の評価が分かれていることは、景気循環の転換点にいる可能性を示しています。ジムが推奨する「二大メガトレンド」は確かですが、イートンのような銘柄はボラティリティが非常に高く、ジムの確信が裏目に出る「逆指標」のリスクも考慮し、分散投資を徹底すべきです。
8. Coterra Energy (CTRA) と Devon Energy (DVN)
【ジム・クレイマーの推奨の背景】エネルギー業界での巨大な合併話が浮上していることに注目しています。ジムの背景には、シェール企業の統合による相乗効果が、2027年以降の利益を劇的に押し上げるという中長期的な楽観シナリオがあります。
【管理人のシミズからの注意点】 合併ニュース直後は、株式交換による希薄化や統合コストの懸念から株価が一時的に低迷するのが常です。ジムは「シナジー」を強調していますが、エネルギー価格の変動という外部要因の方が影響は大きいため、合併のニュースだけで飛びつくのは危険です。
9. Colgate-Palmolive (CL)
【ジム・クレイマーの推奨の背景】消費者定番株の中で、プレミアム製品と美容関連に強いコルゲートを高く評価しています。ジムの背景には、景気が不透明な2026年において、安定したキャッシュフローを生む「バニラ(堅実)」な企業の中でも、革新的な製品を持つ同社がアウトパフォームするという読みがあります。
【管理人のシミズからの注意点】 コルゲートは防御的な銘柄ですが、成長性はハイテクに比べて限定的です。ジムが推奨する「プレミアム戦略」がインフレ下での消費抑制に耐えられるかは未知数であり、安全資産としての側面が強いため、大きなリターンを期待しすぎるのは禁物です。
10. 小売株と Target (TGT), TJX Companies (TJX)
【ジム・クレイマーの推奨の背景】アーバン・アウトフィッターズへの目標株価引き上げをきっかけに、小売セクター全体の強さを強調しています。ジムは自身の本命としてターゲットや、オフプライス小売りのTJXを推奨しており、消費者の購買意欲が依然として旺盛であるというトレンドに乗っています。
【管理人のシミズからの注意点】 小売株はジムの過去の予測の中でも最も当たり外れが激しいセクターです。ホリデーシーズンの結果が「予想通り」であったことはすでに株価に織り込まれており、2026年以降の個人消費の鈍化リスクをジムが過小評価していないか、慎重に見極める必要があります。
彼の推奨はあくまで情報の一つとして利用し、感情的にならず最終的な投資判断を下しましょうね。
過去の推奨との比較と最終的な心得
過去のジムのメールとの比較:今回の案件の信頼性はどうか?
今回のジムの推奨は、ハネウェルやゴールドマンサックスのように「自身の過去の正しさが証明された」と語る場面が多く、自信に満ち溢れています。しかし、過去の傾向では、彼がこのように勝利宣言に近いトーンで語る時は、相場が天井圏にあることが多いのも事実です。特にハイテクから工業・旅行へのローテーションを強調していますが、これまでの実績では、ハイテクが崩れる時にこれらのセクターも連れ安することが多く、今回の「ハイテク外への買い」への信頼性は、市場全体の地合いが崩れないことが絶対条件となります。
管理人シミズからの補足コメント
2026年の相場は、数字の上では強く見えますが、内実は非常にデリケートです。ジムが「エヌビディアはまだ安い」と言い続ける一方で、S&Pオシレーターが警告を発しているという矛盾をどう解釈するかが問われています。
ジムは各アナリストの格付け変更に対して細かく反応していますが、私たち投資家は、彼の情熱的な言葉だけでなく、ハネウェルやゴールドマンのような銘柄が「なぜ今、評価が変わったのか」という本質的な理由を冷静に分析すべきです。特に、彼が激しく批判する「ホールド」格付けのアナリストたちの意見こそ、今の過熱した市場における「冷静な声」である可能性があります。
この週末、皆さんのポートフォリオの中で「ジムが推すから」という理由だけで持っている銘柄がないか、一度チェックしてみてはいかがでしょうか?
この記事が皆さんの判断の助けになれば幸いです。
ブログ読者の皆さんは、ジムの推奨はあくまで情報の一つとして利用し、感情的にならず、ご自身のリスク許容度とファンダメンタルズ分析に基づいて最終的な投資戦略を確認してみてくださいね。
ジムのコメントは、市場の注目度と短期的な動きを知るための強力なツールです。長期的な成長トレンドに乗っている銘柄は、短期的なノイズに惑わされないという彼の信念を学ぶことができます。一方で、バリュエーションの壁(バリュエーションとは、企業や事業の価値指標であり、壁とはその現在の株価が割安か割高かを判断するための指標が低いこと)に直面する銘柄の推奨は、「逆指標」的、つまりな活用が賢明です。ジムの推奨を「買いのシグナル」ではなく、「要リサーチのサイン」として捉え、必ずご自身のリスク許容度とファンダメンタルズ分析に基づいて最終判断を下しましょう。
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