皆さん、こんにちは、優良な投資情報の収集に勤しむ「投資家K」こと管理人シミズです。
ジムの10 things to watchから「なぜジムはこの銘柄を推すのか?」と「私たちが考えたほうが良い警戒すべきリスク(逆指標・ボラティリティ)」を深掘りします。
2026年2月5日、マーケットは非常に荒れた展開となっています。S&P 500先物はビッグテックの弱含みを受けて下落し、ビットコインは2024年11月以来となる7万ドルの大台を割り込みました。さらに銀が10%も暴落するなど、リスク資産全体に激震が走っています。
こうした波乱含みの相場で、ジムが何を語り、どこにチャンスを見出しているのか。本日の注目トピックを詳しく解説していきます。
「管理人のシミズからの注意点」もご参考に。
ジム・クレイマーについて
みなさんは、テレビなどのオールドメディアだけでなく、かなり前からインターネット、Youtubeなどでも発信をしている、著名な金融コメンテーターであるジム・クレイマーを知っていますか?ジムは、元ヘッジファンドマネージャーで、現在はCNBCの金融番組『マッド・マネー』のホストを務める、アメリカで最も有名な金融コメンテーターの一人です。ジムはかつてヘッジファンド「Cramer Levy Partners」を共同設立し、運営していました。彼のコメントには、プロのトレーダーとして市場の裏側を知り尽くした経験が反映されており、個人投資家にとってかなり説得力のある解説をしているので人気があります。ただし、彼の推奨には賛否両論があります。
また、CNBCの金融番組『マッド・マネー』では個別の銘柄に対する「買うべきか」「売るべきか」という明確なアドバイスを、視聴者からの質問に答える形で提供するため、すぐに投資行動に移したい個人にも強く支持されています。実際に『マッド・マネー』で取り上げられた銘柄は、しばしば個人投資家の間で大きな話題となり、株価を動かします。そんなクレイマー氏が何をいっているのか、そしてクレイマー銘柄を冷静に分析するためにはどうすればいいのか。そんなテーマで今後少しづつ書いていきたいと思います。
私こと、「すむことブログの管理人」はかつて証券会社系シンクタンクに勤めており、株式、債券、金、その他ETFを基本に投資経験は15年ほど。インデックス投資を基本に資産を4つに分けて保有する「パーマネントポートフォリオ」を構成しつつ、ちょくちょくこのクレイマー氏の銘柄を少し買っています。パーマネントポートフォリオの構成は当初の3倍ぐらいに値上がりでしょうか。
クレイマー氏の銘柄買いはトータルでは、プラスです。しかし、なんと95%も下がった銘柄もあれば、しっかり稼いでくれるものもあります。私は、ジムの優良な投資情報である「Jim Cramer’s top 10 things to watch」を楽しみにしています。
ちなみに、この私のこのブログのトークスタイルは、私の好きだった山崎元さんに習い「ポジショントークなし」でいきたいと思っています。山崎元さんは、2024年1月1日に食道がんのため65歳で逝去されています。
今日のJim Cramer’s top 10 things to watchへのコメントです
1. 市場全体のパニックとマクロ環境の激変
【ジム・クレイマーの推奨の背景】暗号資産の投げ売り、貴金属の暴落、そして米国とイランの緊張による原油安など、複合的な要因が市場を冷やしています。ジムの背景には、ビッグテックから安全資産である債券へと資金がシフトする「大移動」への警戒感があります。
【管理人のシミズからの注意点】ジムは雇用情勢の悪化を懸念していますが、現在は「悪いニュースが本当に悪いニュース」として受け取られるフェーズに入っています。金利が低下しているにもかかわらず株が売られる状況は、景気後退への恐怖が勝っている証拠です。ジムの言う「資金のローテーション」が落ち着くまで、安易なリバウンド狙いは危険かもしれません。
2. 雇用市場の陰り:チャレンジャー・レポート
【ジム・クレイマーの推奨の背景】1月の解雇予定者数が世界金融危機(リーマンショック)以来の高水準になったというデータに注目しています。ジムの背景には、昨日のADP雇用統計に続き、雇用市場が明らかに崩れ始めているという強い懸念があります。
【管理人のシミズからの注意点】政府の公式雇用統計が閉鎖の影響で遅れているため、市場はこうした民間データに過剰反応しやすくなっています。ジムはこの「ひび割れ」を深刻視していますが、データの遅延そのものが不透明感を強めてボラティリティを増幅させている点に注意が必要です。
3. Alphabet (GOOGL)
【ジム・クレイマーの推奨の背景】驚異的な決算内容に加え、トランプ政権の税制優遇措置(One Big Beautiful Bill Act)によるキャッシュ上の恩恵を高く評価しています。ジムの背景には、競合他社に対抗するために2026年も巨額のAI投資を続けるという経営陣の断固たる姿勢への信頼があります。
【管理人のシミズからの注意点】決算発表直後こそ堅調でしたが、今朝は5%以上も売られています。ジムはファンダメンタルズを絶賛していますが、今の相場は「内容に関わらずテックを売る」という流れになっており、ジムの推奨が短期的には機能しにくい逆指標的な状況に陥っています。
4. Sony (SONY) と Take-Two (TTWO)
【ジム・クレイマーの推奨の背景】ソニーの決算は予想を上回りましたが、AI需要によるメモリチップの不足とコスト増がプレイステーションの利益を圧迫すると見ています。ジムの背景には、ハードウェアのコスト増に悩むソニーよりも、純粋なソフトウェア開発者であるテイクツー・インタラクティブを買うべきだという戦略的な切り替えがあります。
【管理人のシミズからの注意点】ジムは以前からGTA 6の発売を控えるテイクツーに期待を寄せています。しかし、ソニーのような多角経営企業をメモリコスト一点で敬遠するのは少し極端かもしれません。ゲーム開発会社も開発費の高騰という別のリスクを抱えているため、ボラティリティの高さには注意が必要です。
5. Qualcomm (QCOM)
【ジム・クレイマーの推奨の背景】バンク・オブ・アメリカによる格下げと目標株価の引き下げ(215ドルから155ドルへ)を重く受け止めています。ジムの背景には、スマホ市場の弱さと、限られたDRAMチップがデータセンターに奪われているという構造的な問題が改善する兆しが見えないという諦めがあります。
【管理人のシミズからの注意点】プレマーケットで11%以上も急落している事実は、市場がジム以上に悲観的であることを示しています。ジムも「いつ改善するか分からない」と述べており、かつてスマホ時代の覇者だった同社への信頼が完全に揺らいでいます。落ちてくるナイフを掴むような投資は避けるべきでしょう。
6. Boston Scientific (BSX) と J&J / Medtronic (MDT)
【ジム・クレイマーの推奨の背景】ボストン・サイエンティフィックが25年ぶりの歴史的急落(マイナス17.5%)を記録したことを受け、競合他社への乗り換えを勧めています。ジムの背景には、心臓疾患治療(PFA)市場での競争激化があり、後発ながら強力なジョンソン・エンド・ジョンソンやメドトロニックに優位性があるという見方があります。
【管理人のシミズからの注意点】ジムはJ&Jをクラブの注目銘柄(ブルペン)に入れていますが、特定技術の競争激化はセクター全体の利益率を削る可能性もあります。ジムが好むJ&Jは訴訟リスクなども抱えているため、ボストン社の急落に釣られてセクター全体が冷え込まないか注視が必要です。
7. Eli Lilly (LLY)
【ジム・クレイマーの推奨の背景】BMOキャピタルが目標株価を1300ドルに引き上げたことを好材料としています。ジムの背景には、昨日の好決算と10%の急騰が本物であり、価格競争があっても肥満症薬の需要は伸び続けるという確信があります。
【管理人のシミズからの注意点】今朝は昨日の上昇分の半分を吐き出しています。ジムは強気一辺倒ですが、昨今の相場全体の下落局面では、利益の出ているリリーのような銘柄が「換金売り」の対象になりやすいという皮肉なボラティリティに注意しなければなりません。
8. Bristol Myers (BMY)
【ジム・クレイマーの推奨の背景】予想を上回る決算とポジティブなガイダンスを評価し、株価が2%上昇したことを伝えています。ジムの背景には、統合失調症治療薬Cobenfyの成長ポテンシャルへの期待がありますが、保険適用という壁が今後の鍵を握ると分析しています。
【管理人のシミズからの注意点】ジムは過去にこの銘柄を保有していましたが、現在は一歩引いた位置から見ています。保険適用は政治的な要因も絡むため、ジムの期待通りにスムーズに進まないリスクがあります。地味な値動きではありますが、政策リスクに敏感な銘柄であることは忘れてはいけません。
9. Old Dominion (ODFL)
【ジム・クレイマーの推奨の背景】ベアードによる格下げ(売り)に強く反論しています。ジムの背景には、貨物輸送環境は健全であり、すでにグループ全体が大きく上昇している中で、バリュエーションだけを理由に売るのは「正気ではない」という独自の業界観があります。
【管理人のシミズからの注意点】ジムがアナリストの格下げを「理解できない」と批判する時は、感情的なバイアスがかかっている可能性があります。株価がすでに「クレイジーなほど上がっている」とジム自身も認めている以上、利益確定を勧めるアナリストの方が市場のセンチメントに近い場合もあるため、逆指標リスクには警戒が必要です。
10. Boeing (BA)
【ジム・クレイマーの推奨の背景】シティが「30日以内のポジティブな材料(カタリスト)」リストに追加したことに注目しています。ジムの背景には、1月28日以降、機体の納入実績が劇的に改善しているという現場レベルの変化への期待があります。
【管理人のシミズからの注意点】ジムはボーイングを「好きだ」と言いつつも、まだ株価にその変化が反映されていないと冷静に見ています。30日という短期間での勝負は非常に投機的であり、過去の品質問題という負の遺産が突然噴き出すボラティリティも考慮すると、ジムの楽観シナリオに乗るには相当の度胸が必要です。
過去の推奨との比較と最終的な心得
過去のジムのメールとの比較:今回の案件の信頼性はどうか?
今回のジムのメッセージは、テック一辺倒だったこれまでの推奨から、雇用悪化やマクロ環境の変化を受けて「より守り」や「個別の材料」へと軸足を移し始めているのが特徴です。過去、ジムがアルファベットの決算を絶賛した後は株価が上昇することが多かったのですが、今回は相場全体のローテーションに飲み込まれており、彼の推奨が短期的には機能しにくい局面と言えます。一方で、クアルコムへの見限りの早さや、ボーイングへの慎重な姿勢は、過去の失敗から学んだ「現実主義」が反映されており、一定の信頼が置けます。
管理人シミズからの補足コメント
2026年、私たちは「AIの夢」から「雇用の現実」へと引き戻される厳しい局面を目撃しています。ジムがアルファベットを称賛しつつも市場の下げを止められない今の状況は、個別銘柄の良し悪しよりも、マクロの巨大な波が勝っていることを示しています。
今のマーケットで最も重要なのは、ジムのように「なぜ売られているのか」という理由を冷静に分析し、その上でクアルコムのような「構造的な弱点」を持つ銘柄を避け、リリーやJ&Jのような「実需」のある銘柄で嵐をやり過ごすことかもしれません。
この記事が皆さんの判断の助けになれば幸いです。
ブログ読者の皆さんは、ジムの推奨はあくまで情報の一つとして利用し、感情的にならず、ご自身のリスク許容度とファンダメンタルズ分析に基づいて最終的な投資戦略を確認してみてくださいね。
ジムのコメントは、市場の注目度と短期的な動きを知るための強力なツールです。長期的な成長トレンドに乗っている銘柄は、短期的なノイズに惑わされないという彼の信念を学ぶことができます。一方で、バリュエーションの壁(バリュエーションとは、企業や事業の価値指標であり、壁とはその現在の株価が割安か割高かを判断するための指標が低いこと)に直面する銘柄の推奨は、「逆指標」的、つまりな活用が賢明です。ジムの推奨を「買いのシグナル」ではなく、「要リサーチのサイン」として捉え、必ずご自身のリスク許容度とファンダメンタルズ分析に基づいて最終判断を下しましょう。
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