皆さん、こんにちは、優良な投資情報の収集に勤しむ「投資家K」こと管理人シミズです。
ジムの10 things to watchから「なぜジムはこの銘柄を推すのか?」と「私たちが考えたほうが良い警戒すべきリスク(逆指標・ボラティリティ)」を深掘りします。
2026年2月6日、米国市場はハイテク銘柄からの歴史的な資金流出(ローテーション)に直面しています。S&P 500とナスダックは2025年4月以来の最悪の週間パフォーマンスを記録しようとしており、アマゾンの巨額投資計画がその火に油を注いだ形です。
ジムの視点からは、この嵐の中でも「どの企業がAIレースの本命か」という冷徹な選別が見て取れます。それでは、激動の10項目を詳しく分析していきましょう。
「管理人のシミズからの注意点」もご参考に。
ジム・クレイマーについて
みなさんは、テレビなどのオールドメディアだけでなく、かなり前からインターネット、Youtubeなどでも発信をしている、著名な金融コメンテーターであるジム・クレイマーを知っていますか?ジムは、元ヘッジファンドマネージャーで、現在はCNBCの金融番組『マッド・マネー』のホストを務める、アメリカで最も有名な金融コメンテーターの一人です。ジムはかつてヘッジファンド「Cramer Levy Partners」を共同設立し、運営していました。彼のコメントには、プロのトレーダーとして市場の裏側を知り尽くした経験が反映されており、個人投資家にとってかなり説得力のある解説をしているので人気があります。ただし、彼の推奨には賛否両論があります。
また、CNBCの金融番組『マッド・マネー』では個別の銘柄に対する「買うべきか」「売るべきか」という明確なアドバイスを、視聴者からの質問に答える形で提供するため、すぐに投資行動に移したい個人にも強く支持されています。実際に『マッド・マネー』で取り上げられた銘柄は、しばしば個人投資家の間で大きな話題となり、株価を動かします。そんなクレイマー氏が何をいっているのか、そしてクレイマー銘柄を冷静に分析するためにはどうすればいいのか。そんなテーマで今後少しづつ書いていきたいと思います。
私こと、「すむことブログの管理人」はかつて証券会社系シンクタンクに勤めており、株式、債券、金、その他ETFを基本に投資経験は15年ほど。インデックス投資を基本に資産を4つに分けて保有する「パーマネントポートフォリオ」を構成しつつ、ちょくちょくこのクレイマー氏の銘柄を少し買っています。パーマネントポートフォリオの構成は当初の3倍ぐらいに値上がりでしょうか。
クレイマー氏の銘柄買いはトータルでは、プラスです。しかし、なんと95%も下がった銘柄もあれば、しっかり稼いでくれるものもあります。私は、ジムの優良な投資情報である「Jim Cramer’s top 10 things to watch」を楽しみにしています。
ちなみに、この私のこのブログのトークスタイルは、私の好きだった山崎元さんに習い「ポジショントークなし」でいきたいと思っています。山崎元さんは、2024年1月1日に食道がんのため65歳で逝去されています。
今日のJim Cramer’s top 10 things to watchへのコメントです
1. 市場全体のローテーションとナスダックの苦境
【ジム・クレイマーの推奨の背景】 3営業日連続の急落を経て、市場はハイテク株から他のセクターへ資金を移す動きを強めています。ジムの背景には、このローテーションが一時的な調整ではなく、2025年以降で最も激しいセクターの入れ替えであるという認識があります。特に、アマゾンの決算後の下落がナスダック全体の重石となっています。
【管理人のシミズからの注意点】 ジムは下げ止まりの兆し(先物のプラス圏)に言及していますが、週間で最悪のパフォーマンスという事実は重いです。ジムが「底だ」と判断するタイミングは、過去のトラックレコードでは数日早いことが多いため、完全に地合いが改善するまでは慎重な姿勢を崩さないようにしましょう。
2. ビットコインと市場の強制清算
【ジム・クレイマーの推奨の背景】 ビットコインが一時6万ドルを割り込みそうになるなど、暗号資産市場でも激しい売りが出ています。ジムの背景には、ハイテク株や銀などの貴金属の下落がETFの売却を誘発し、それが強制的な清算(マージンコールへの対応)に繋がっているというマクロ的な連鎖反応への懸念があります。
【管理人のシミズからの注意点】 ビットコインはかつて12万6000ドルの最高値をつけましたが、現在は半値近くまで沈んでいます。ジムはボラティリティの要因を分析していますが、暗号資産関連銘柄はハイテク株以上に「市場のパニック」を増幅させる逆指標になりやすいため、リスクオフの局面では近寄らないのが賢明です。
3. Amazon (AMZN)
【ジム・クレイマーの推奨の背景】 2026年に2000億ドルという天文学的な資本支出(CAPEX)を計画していることが、株価8%急落の主因となりました。ジムの背景には、短期的には利益を圧迫するものの、自社製チップを持つアマゾンこそが「AIレースにおける低コストの計算資源提供者」として最終的な勝者になるという長期的な信頼があります。
【管理人のシミズからの注意点】 2000億ドルの投資は、あまりにも規模が大きすぎて市場を恐怖させています。ジムは「勝利のための投資」と擁護していますが、過去の投資サイクルでも株価が回復するまでには時間がかかりました。ジムの推奨は長期投資家向けであり、短期的なボラティリティは極めて高いことに注意してください。
4. KKR と Salesforce (CRM)
【ジム・クレイマーの推奨の背景】 AIが既存のソフトウェアビジネスを置き換えるという恐怖から、エンタープライズ・ソフトウェア銘柄が壊滅的な打撃を受けています。ジムの背景には、セールスフォースが週間で10%以上下落している現状がありつつも、バークレイズがKKRに対して「ソフトウェア企業への露出があっても買い」と判断したことを紹介し、過度な悲観論を牽制しています。
【管理人のシミズからの注意点】 ジムはセールスフォースの反発に期待していますが、ソフトウェア業界へのAIディスラプション(破壊)の懸念は非常に根深いです。ジムが推奨する「押し目買い」が、構造的な衰退の始まりである可能性も否定できないため、過去の栄光に囚われない判断が求められます。
5. Linde (LIN)
【ジム・クレイマーの推奨の背景】 JPMorganが価格競争やヘリウム価格の下落を理由に格下げしましたが、ジムはこれに反論しています。ジムの背景には、同社のガイダンスが「保守的(低めに見積もっている)」であり、実際には予想を上回って上方修正する(beat and raise)可能性が高いという経営陣への強い信頼があります。
【管理人のシミズからの注意点】 工業用ガス大手のリンデは、景気の先行指標としての側面も持ちます。ジムは強気ですが、アナリストが指摘する価格競争は実体経済の減速を示唆している可能性もあります。ジムの「保守的」という読みが外れた場合、じりじりと株価が下がる展開もあり得ます。
6. Hims & Hers (HIMS) vs Novo Nordisk (NVO)
【ジム・クレイマーの推奨の背景】 FDAがHims & HersによるGLP-1(肥満症薬)のコピー版(複製品)を安全性のリスクを理由にブロックすると発表しました。ジムの背景には、これにより正規品を持つノボ・ノルディスクやイーライリリーの独占的地位が守られ、株価が急反発したことを歓迎する姿勢があります。
【管理人のシミズからの注意点】 コピー薬ビジネスへの規制は、本家メーカーにとってはこの上ない朗報です。ジムはリリーやノボを絶賛していますが、規制ニュースによる急騰は短期的な材料出尽くしになりやすいです。また、Hims & Hersのような銘柄は規制一つで株価が9%も飛ぶため、ジムが好む「成長ストーリー」の裏にある規制リスクを軽視してはいけません。
7. Stellantis (STLA)
【ジム・クレイマーの推奨の背景】 260億ドルの構造改革費用を計上し、EV計画を縮小してV8エンジンを再導入するという、いわば「脱・脱炭素」とも言える大幅な方針転換を発表しました。ジムの背景には、株価24%急落という異常事態を伝えつつ、自動車業界が直面している現実に注目する意図があります。
【管理人のシミズからの注意点】 24%の下落は、もはや「調整」ではなく「崩壊」の域です。ジムはCEOの言葉を引用していますが、過去の経営判断の誤りを認めた形であり、信頼回復には相当な時間がかかります。ジムがこの銘柄の再建を語り始めたとしても、今は手を出すべきではない危険地帯です。
8. Vistra (VST)
【ジム・クレイマーの推奨の背景】 ゴールドマン・サックスによる格上げと、メタ・プラットフォームズとの電力供給契約を高く評価しています。ジムの背景には、AIデータセンター向けの膨大な電力需要が、こうした発電事業者のバリュエーションを根底から押し上げているという強いトレンドへの確信があります。
【管理人のシミズからの注意点】 電力株はもはやディフェンシブではなく、ハイテク株のような値動きを見せています。ジムはメタとの契約を「実力の証明」としていますが、こうした好材料はすでに株価に織り込まれていることが多いです。5%の上昇後に飛びつくのは、ボラティリティのリスクが伴います。
9. Bloom Energy (BE)
【ジム・クレイマーの推奨の背景】 ウェルズ・ファーゴによる目標株価の引き上げ(95ドルから130ドルへ)と、第4四半期の受注残(バックログ)の強さを評価しています。ジムの背景には、「データセンター向け電力供給」というテーマにおいて、同社の燃料電池技術がいよいよ本命視され始めたという読みがあります。
【管理人のシミズからの注意点】 株価が13%も急騰したのは、期待が確信に変わった瞬間です。しかし、ブルーム・エナジーのようなクリーンエネルギー関連株は、過去のトラックレコードでは乱高下が激しく、ジムが絶賛した後に急落することも珍しくありません。熱狂の中で買うのではなく、押し目を待つ忍耐が必要です。
10. Reddit (RDDT)
【ジム・クレイマーの推奨の背景】 パイパー・サンドラーが目標株価を引き下げたにもかかわらず、株価が7%上昇した点に注目しています。ジムの背景には、10億ドルの自社株買いプログラムと、2026年の強気なガイダンスがアナリストの懸念を上回るほど強力であったという、企業の自力の強さへの評価があります。
【管理人のシミズからの注意点】 アナリストが目標株価を下げたのは、期待値が上がりすぎて「予想を上回る幅が小さかった」からです。ジムはポジティブに捉えていますが、成長率の鈍化が意識され始めると、Redditのような高PER銘柄は一気に売られます。ジムの楽観的なトーンに流されず、利益確定のタイミングを逃さないようにしましょう。
過去の推奨との比較と最終的な心得
過去のジムのメールとの比較:今回の案件の信頼性はどうか?
今回のジムのメッセージは、ハイテク株が叩かれる中で「電力インフラ」や「規制に守られた製薬」といった、より具体的で強固な堀を持つ銘柄へとシフトしているのが特徴です。過去、ジムがアマゾンの巨額投資を支持した際は最終的に報われましたが、短期的には大きな含み損を抱える局面もありました。
今回は、VistraやBloom Energyのような電力関連への情熱が非常に高いですが、これらは既にかなり買われている銘柄であるため、過去の「ジャンピングキャッチ」の二の舞にならないよう、彼のアドバイスを鵜呑みにせず慎重にエントリーする必要があります。
管理人シミズからの補足コメント
2026年、市場の主役は「AIソフトウェア」から「AIインフラ(電力・ハード)」へと完全に移り変わろうとしています。ジムがアマゾンの2000億ドルの投資を「勝利のため」と断言するのは、この巨大な時代のうねりを感じ取っているからでしょう。
一方で、ステランティスのような伝統的企業の苦境や、Redditへの厳しいアナリスト評価は、市場が「本物の成長」に対して非常に神経質になっていることを示しています。
この記事が皆さんの判断の助けになれば幸いです。
ブログ読者の皆さんは、ジムの推奨はあくまで情報の一つとして利用し、感情的にならず、ご自身のリスク許容度とファンダメンタルズ分析に基づいて最終的な投資戦略を確認してみてくださいね。
ジムのコメントは、市場の注目度と短期的な動きを知るための強力なツールです。長期的な成長トレンドに乗っている銘柄は、短期的なノイズに惑わされないという彼の信念を学ぶことができます。一方で、バリュエーションの壁(バリュエーションとは、企業や事業の価値指標であり、壁とはその現在の株価が割安か割高かを判断するための指標が低いこと)に直面する銘柄の推奨は、「逆指標」的、つまりな活用が賢明です。ジムの推奨を「買いのシグナル」ではなく、「要リサーチのサイン」として捉え、必ずご自身のリスク許容度とファンダメンタルズ分析に基づいて最終判断を下しましょう。
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