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ノーベル文学賞日本人受賞 川端康成を知ろう 厳選書【10選】

川端康成について

日本で初めてのノーベル文学賞作家 川端康成を読んだことありますか?

名前はもちろん知っている人は多いでしょうが、意外と読んでいないのでは?

「雪国」「伊豆の踊り子」は読んだことがある人も多いでしょうか、他にも名作揃いです!

まずは、川端康成の経歴を見てみましょう!

川端康成は、1899年(明治32年)に生まれました。

大阪府出身で、幼い頃に父を亡くしてその後は実家に預けられました。

実家はかなりの資産家だったようです。

東京帝国大学国文学科卒業して、菊池寛に認められ文芸時評などで頭角を現します。

その後、横光利一と同人誌『文藝時代』を創刊します。

そこで、西欧の当時の最新の文学を取り入れて、新しい文学を志します。

「新感覚派」の作家として注目されて、詩的、抒情的といわれる独特の作風を見せていきます。

そして、1968年に日本人として初のノーベル文学賞も受賞します。

その後も多くの文学賞を受賞し、国際的にも日本ペンクラブや国際ペンクラブ大会で活躍しました。

1972年(昭和47年)に72歳で亡くなっています。

なんとガス自殺でした。

川端は新人を多く発掘しており、佐左木俊郎、武田麟太郎、藤沢桓夫、山川彌千枝、豊田正子、岡本かの子、中里恒子、三島由紀夫などを支援しました。

数多くの新しい才能を育てて自立に導いたことも重要です。

そうした視点から川端を見ると、また違う文豪像が見えてきますね!!

数々の茶器や陶器、仏像、日本画などの古美術品を多く集めて、そのコレクションは美術的価値が高いと言われています。

多彩ですね!!

久しぶりに川端の本を読んでみたくなりますね!!

学生
先生、川端康成」の本を読みたいですが、どんな本が良いですか?教えてください!!
建築の先生
「川端康成」といえば、日本で初めてノーベル文学賞を受賞したことでよく知られています。日本文学が世界に認められたと言うことで、嬉しい出来事でした。おすすめは、まずは代表作の「伊豆の踊り子」ですね。

本記事の内容

本記事では、川端康成の厳選書籍を紹介します。川端康成はノーベル文学賞作家ですが、その人となりにも注目です。多くの若い人を支援して、若い才能を発掘した人です。川端がいなかったら、表舞台に出てこない人も多かったでしょう!ここでは、そんな人となりも含めて、代表作を選んでみました!

目次 − 川端康成の厳選書

  1. 雪国
  2. 伊豆の踊子
  3. 古都
  4. 掌の小説
  5. 眠れる美女
  6. 山の音
  7. 美しい日本の私
  8. 虹いくたび
  9. 千羽鶴
  10. 女であること

1. 雪国

言わずと知れた傑作です。まずはこれからどうぞ!

無為徒食の男、島村は、駒子に会うために雪国の温泉場を再訪した。駒子はいいなずけと噂される好きでもない男の療養費のために芸者をしている。初夏の一夜以来、久々に会えた島村に駒子は一途な情熱を注ぐが、島村にとって駒子はあくまで芸者。島村は雪国への汽車で会った女、葉子にも興味を抱いていて…。「無為の孤独」を非情に守る男と、男に思いを寄せる女の純情。人生の悲哀を描いた著者中期の代表作。

2. 伊豆の踊子

青春のひとこまと、昔の塾の先生が言っていたのを思い出します。

「青い山脈」を歌いながら読みましょう!!(古すぎる??)

旧制高校生である主人公が孤独に悩み、伊豆へのひとり旅に出かける。途中、旅芸人の一団と出会い、そのなかの踊子に、心をひかれてゆく。清純無垢な踊子への想いをつのらせ、孤児意識の強い主人公の心がほぐれるさまは、清冽さが漂う美しい青春の一瞬……。ほかに『禽獣』など3編を収録。巻末の三島由紀夫による「解説」は、川端文学の主題と本質についてするどく論じている。

3. 古都

美しい文章と、その中にある風景が浮かびます!さすが川端です。

捨子ではあったが京の商家の一人娘として美しく成長した千重子は、祇園祭の夜、自分に瓜二つの村娘苗子に出逢い、胸が騒いだ。二人はふたごだった。互いにひかれあい、懐かしみあいながらも永すぎた環境の違いから一緒には暮すことができない……。
古都の深い面影、移ろう四季の景物の中に由緒ある史蹟のかずかずを織り込み、流麗な筆致で描く美しい長編小説。

著者の言葉(新聞連載の間) 私は毎日『古都』を書き出す前にも、書いているあいだにも、眠り薬を用いた。眠り薬に酔って、うつつないありさまで書いた。眠り薬が書かせたようなものであったろうか。『古都』を「私の異常な所産」と言うわけである。したがって、私は読みかえすのが不安で、校正刷りを見るのを延し、出版もためらわれた。(略)小説に作者の「あとがき」などは無用であるが、『古都』は新聞掲載のものをこの本でずいぶん直したので、そのわけを書きそえておきたかった。(「あとがき」)

4. 掌の小説

時代を感じさせます。

こういう小説家って今いるかなぁーー!

唯一の肉親である祖父の火葬を扱った自伝的な「骨拾い」、町へ売られていく娘が母親の情けで恋人のバス運転手と一夜を過す「有難う」など、豊富な詩情と清新でデリケートな感覚、そしてあくまで非情な人生観によって独自な作風を打ち立てた著者の、その詩情のしたたりとも言うべき“掌編小説”122編を収録した。若い日から四十余年にわたって書き続けられた、川端文学の精華である。

5. 眠れる美女

三島由紀夫の評論を見ると、読みたくなりますね!

デカダンス小説!

波の音高い海辺の宿は、すでに男ではなくなった老人たちのための逸楽の館だった。真紅のビロードのカーテンをめぐらせた一室に、前後不覚に眠らされた裸形の若い女――その傍らで一夜を過す老人の眼は、みずみずしい娘の肉体を透して、訪れつつある死の相を凝視していた。「熟れすぎた果実の腐臭に似た芳香を放つデカダンス文学の逸品」と三島由紀夫が評した名作「眠れる美女」のほか、「片腕」「散りぬるを」を収録。「眠れる美女」は1962年度の「毎日出版文化賞」を受賞している。

6. 山の音

川端を読んだことがある!というには、この「山の音」を読まなければいけません!

繊細な心が、秀麗な文章に映し出されています!

深夜ふと響いてくる山の音を死の予告と恐れながら、信吾の胸には昔あこがれた人の美しいイメージが消えない。息子の嫁の可憐な姿に若々しい恋心をゆさぶられるという老人のくすんだ心境を地模様として、老妻、息子、嫁、出戻りの娘たちの心理的葛藤を影に、日本の家の名状しがたい悲しさが、感情の微細なひだに至るまで巧みに描き出されている。戦後文学の最高峰に位する名作である。

本書「解説」より
この作品の中に具体的に描かれた「日本古来の悲しみ」は、日本の中流の家庭の、一種名伏しがたい暗い雰囲気だと思う。古くから持ち伝えた日本の「家」のなかの悲しさが、家族の感情の微細なひだに到るまで隈なく捕えながら、揮然と描き出されているのだ。(略)
日本の「家」を、そのあらゆるデテールにおいて、冷静に描き出したこの作品は、一方において、日本的感性の極致とも言うべきものだが、他方において、そこに作者のきわめて批判的な、知的な眼が働いていることを、認めないわけには行かないのである。
――山本健吉(文芸評論家)

7. 美しい日本の私

川端の世界観を自分自身で語っています!

日本人初のノーベル文学賞受賞者による記念講演「美しい日本の私その序説」。川端はここで和歌や俳句を引用しながら、日本人の心に通底する死生観や美意識、自らの小説家としての矜持を表明した。この講演を軸に、一生をかけて求めた「美」への思い、戦前から戦後への社会変化の中で見つめた国の姿など、日本文化を見つめ直す作品を詰め込んだ傑作随筆選。付/英訳「美しい日本の私」サイデンステッカー訳。

8. 虹いくたび

すごい愛の交錯です。

どうしたらこんな小説を書けるのだろう!と思ってしまいます。

建築家水原のそれぞれ母の違う三人の娘、自殺した母の悲劇と戦争に恋人を奪われた心の傷(いた)みのために次々と年下の美少年を愛する姉百子、京都の芸者の子である妹若子、全く性格の違う姉や妹をはらはらと見守る優しい麻子。大徳寺、都踊、四条から桂離宮――雅(みやび)やかな京風俗を背景に、琵琶の湖面に浮かんだ虹のはかなさ美しさにも似た三姉妹の愛と生命(いのち)の哀しみを詩情豊かに描く名作。解説・北条誠、田中慎弥。

本文より「しかし、冬の虹は少し不気味ですね。寒帯に熱帯の花が咲いて、廃王の恋みたいですな。虹の根もとで、ぶつりと切れているからかもしれないが……。」男の言う通り、虹は根もとから切れていた。根もとだけあらわれて、その上は雲に消えていた。雪もよいのような雲が空によどんで、湖をかげらせていた。その雲は向う岸にもかぶさりながら、低く切れて、向う岸に明るい光の縁(ふち)を残していた。(「冬の虹」)

9. 千羽鶴

志野茶碗などの美術品といっしょに人の愛の話があるのが面白い!

なんともいえず、愛の表裏を考えてしまいます。

鎌倉円覚寺の茶会で、今は亡き情人の面影をとどめるその息子、菊治と出会った太田夫人は、お互いに誘惑したとも抵抗したとも覚えはなしに夜を共にする……。志野茶碗がよびおこす感触と幻想を地模様に、一種の背徳の世界を扱いつつ、人間の愛欲の世界と名器の世界、そして死の世界とが微妙に重なりあう美の絶対境を現出した名作である。他に「波千鳥」(続千羽鶴)を収録。詳細な注解を付す。

10. 女であること

解説にあるように、女性の描き方が昔と違う!

情緒よりも、なにか存在する実際の女性を描いているように感じます。

むしろ、昔よりも生々しいかもしれません。

女人の理想像に近い弁護士夫人市子や、市子を同性愛のように慕いながら、各自の恋愛に心奥の業火を燃やす若い二女性を中心に、女であることのさまざまな行動や心理的葛藤を描いて女の妖しさ、女の哀しさをみごとにとらえた名作。ここには、女が女を知る恐怖、女の気づかぬ女の孤独と自負が、女の命のなまなましさと無常の美とをたたえながら冷酷に照らし出されている。

本書「解説」より 氏の戦前のものに匂っていた、一見華麗な抒情や、光線の屈折によって生じた、まぼろしのような美しさは、この作品から影をひそめている。存在するのは、はっきり写った女の、乾いた内面である。……美しさや、やわらかさは、「女であること」のなかに、溶解して、女の自然の生地と見わけ難くなってしまった。女もまた、自然への回帰と同じように、どうもがいても、女にかえることの哀感を、私は、このテーマのなかでもっとも哀れふかく、無惨にも感じる。――中里恒子(作家)

最後に

如何でしたか?今回は、川端康成の厳選書籍を紹介しました。大学時代に読んだのを思い出します。久しぶりに読み返したくなりますね。純文学を読むのがつらいと言う人は、「書籍を聞く」と言うのも良いかもしれませんね!

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