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建築史家 ケネス・フランプトンが執筆した必ず読むべき必須本【9選】(日本語は全ての書籍あり)

建築史家 ケネス・フランプトンは、現在の建築史家の中でも最も有名な人物の一人です。

私が初めて知ったのは、安藤忠雄の建築に対して「批判的地域主義」といった言葉で批評していた時です。ケネス・フランプトン独自の視点が面白かったです。

ケネス・フランプトンは1930年に英国生まれで、ロンドンのギルフォード美術学校とAAスクールで建築を学んでいます。

その後、彼はイスラエルでミドルセックス州議会とロンドンのダグラス・スティーブン・アンド・パートナーズで働いています。

ダグラス・スティーブンとパートナーズで働いている間に、ケネス・フランプトンはロンドンのベイズウォーターに8階建てのコリンガムビルを設計しました。このビルは、 1998年に指定建造物として保護されるようになりました。

そう、ケネス・フランプトンは建築家でもあったのです。

英国王立芸術大学の客員講師、AAスクールの講師も務めました。

1972年からコロンビア大学の教授となり、同じ年にニューヨークの建築都市研究所のフェローになりました。

そこには、ピーター・アイゼンマン、マンフレッド・タフーリ、レム・コールハースも含まれていました。

建築家 レム・コールハースを知ろう! ヴィラ・ダラヴァ/ボルドーの家など

建築家 ピーター・アイゼンマンを知ろう! ユダヤ人のための記念碑など

そうそうたるメンバーです。そして、文筆家としても名を馳せている人たちですね!

フランプトンは、20世紀の建築に関する著作と、建築を現象学的に見た視点で中心的な役割を担いました。

フランプトンの、「Modern Architecture:A Critical History」(邦題:現代建築史)「Studies in Tectonic Culture(1995)」(邦題:テクトニック・カルチャー―19-20世紀建築の構法の詩学)はよく知られています。

また、フランプトンの「批判的地域主義」という言葉も有名ですね。

この「批判的地域主義」という用語はすでに学術業界では使われているものでしたが、フランプトンはグローバリゼーション、大衆消費者文化が建築に与えた影響に対して批判を投げかけています。

フランプトンにとって、グローバリゼーションは、建築を平凡、同一性、そして文化的な多様性を欠く都市形態を推進してきたものとみなされてました。

そこで、フランプトンは、建築において、より重要な地域主義的アプローチの採用が必要であると主張します。それは、場所、地形、気候、および文化に対する特定の事項を考慮する必要があると主張するものでした。

その意味で、フランプトンはポストモダニズムに批判的です。

そして、批判的地域主義に見えるモダニズムの発展的建築を強く擁護しようとしています。それが、安藤忠雄の建築だったのでしょう。

2002年に、35年間にわたるフランプトンの著作のコレクションがまとめられて、「Labour, Work and Architecture」というタイトルで出版されました。これは、おすすめリストに入れています!

現在は、ニューヨークのコロンビア大学の終身教授です。

というわけで、今回はケネス・フランプトンの執筆した本のご紹介です。

学生
先生、「建築史家 ケネス・フランプトン」について知りたいのですが、どんな本が良いですか?教えてください!!
建築の先生
「建築史家 ケネス・フランプトン」といえば、「批判的地域主義」という言葉が有名ですね。安藤忠雄の建築は、ケネス・フランプトンから好意的な批評を受けたことでお墨付きをもらったとも言えますね。「テクトニックカルチャー」という本も厚いですがおすすめです。がんばって取り組みましょう!

本記事の内容

本記事では、建築史家 ケネス・フランプトンを通して、「建築」のことをより良くを知るために重要な書籍【9選】を紹介します。ケネス・フランプトンの本といえば、やはり「現代建築史」が定番です。他にも、SD選書より「ミース再考」があるので、そちらも人気です。

目次

  1. 現代建築史(ケネス・フランプトン 著)
  2. 近代建築の歴史 1851-1945(ケネス・フランプトン 著)
  3. 現代建築入門(ケネス・フランプトン 著)
  4. テクトニック・カルチャー―19-20世紀建築の構法の詩学(ケネス・フランプトン 著)
  5. ミース再考 その今日的意味(ケネス・フランプトン 著)
  6. Steven Holl Architect(ケネス・フランプトン 著)
  7. Richard Meier, Architect Vol. 3(ケネス・フランプトン 著)
  8. Five North American Architects: An Anthology by Kenneth Frampton(ケネス・フランプトン 著)
  9. Labour, Work and Architecture(ケネス・フランプトン 著)

1. 現代建築史(ケネス・フランプトン 著)

ケネス・フランプトンの最も有名な著書の一つです。「構築性」「批判的地域主義」などの言葉を使って、ル・コルビュジエ、ミース、安藤忠雄などを批評しています。

建築家 ミース・ファン・デル・ローエを知ろう! ファンズワース邸など

建築家 ル・コルビュジエ

建築家 ル・コルビュジエを知ろう! サヴォア邸など

建築史の重要な基本書といえます。

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アドラー、サリヴァンからヴァン・ド・ヴェルド、ル・コルビュジエ、ミース、そして安藤忠雄まで。近~現代建築の巨匠・様式・技法・実践を、広汎かつ周到に掘り下げ、「構築性」「批判的地域主義」などの観点から、建築におけるモダニズムの思考と展開に迫る、建築史の重要基本書。

2. 近代建築の歴史 1851-1945(ケネス・フランプトン 著)

二川幸夫の建築写真と、ケネスフランプトンという建築批評家のコラボレーションです。

『GA DOCUMENT』の2札の合本で、GAがこの本を出してくれてありがたいですね。

1981年、1983年に『GA DOCUMENT』の別冊として出版された『SPECIAL ISSUE 1851-1919/1920-1945』。近代建築を検証する本として好評を博したこの2冊をこの度、写真を増補し合本として発行いたします。読めば近代建築がわかる、建築を学ぶ人の必携書です。

3. 現代建築入門(ケネス・フランプトン 著)

この本では、ケネス・フランプトンが、近代建築の重要人物であるル・コルビュジエ、フランク・ロイド・ライト、アルヴァ・アールト、ルイス・カーンに加えて、現代建築家のレンゾ・ピアノ、安藤忠雄などを語ります。

建築家 フランク・ロイド・ライト

建築家 フランク・ロイド・ライトを知ろう! 落水荘/旧帝国ホテルなど

建築家 アルヴァ・アアルトを知ろう! 夏の家/マイレア邸など

建築家 レンゾ・ピアノ

建築家 レンゾ・ピアノを知ろう! ポンピドゥー・センターなど

建築家 安藤忠雄を知ろう! 住吉の長屋/光の教会/地中美術館など

ルイス・カーン

建築家 ルイス・カーンを知ろう! ソーク生物学研究所/キンベル美術館など

「有機主義」「普遍文明」「国民文化」「生産」「場所」など新しい言葉も出てきて、ケネス・フランプトンにとって言葉こそ建築そのものと感じます。

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ル・コルビュジエ、フランク・ロイド・ライト、アルヴァ・アールト、ルイス・カーン、レンゾ・ピアノ、安藤忠雄…。今日の建築を切り拓いた実験と革新の歴史を、「アヴァンギャルド/伝統」「有機主義」「普遍文明/国民文化」「生産/場所」などのテーマで読み解く。未来の建築の可能性を探るためのガイドブック。

4. テクトニック・カルチャー―19-20世紀建築の構法の詩学(ケネス・フランプトン 著)

かなり厚い本なので、読み出すのに勇気が入りますが、読み出してみると意外と読みやすいことに気がつくと思います。

初めて読んだときは、結構術(テクトニックス)とは、また新しい言葉が出てきたなぁーと感じました。

ケネス・フランプトンの『テクトニック・カルチャー』には、「構法の詩学」という副題がついています。

これは、建築を技術としてみるのではなく、技術文化論としてみる視点です。

そうした新たな視点をもってくるのがケネス・フランプトンは本当にうまいと思います。

現代建築史界の偉大な航海者である評論家フランプトンが紐解く結構術(テクトニックス)の軌跡。建築が「物」の技芸であることを踏まえ、そのうえで建築の内在的な論理を「構法の詩学」という主題のもとに捉え返す。

5. ミース再考 その今日的意味(ケネス・フランプトン 著)

ケネス・フランプトンによるミース・ファン・デル・ローエ論の復刻版です。

建築家 ミース・ファン・デル・ローエを知ろう! ファンズワース邸など

ミース・ファン・デル・ローエを語る上で必須の書籍ですね。

名著復刻。ミースとその仲間たちが建築シーンに与えた衝撃は、いまだ否定しようのない重みをもつ。本書に収録された論考は、建築を批判的に見ることの多様さを示すと同時に、ミースという建築家とその作品を知るよき指針ともなるだろう。

6. Steven Holl Architect(ケネス・フランプトン 著)

米国を代表する建築家、スティーブン・ホールのものグラフです。

建築家 スティーブン・ホール

建築家 スティーブン・ホールを知ろう!ヘルシンキ現代美術館など

ケネス・フランプトンが論考を寄せているので、スティーブン・ホールに興味のある人は是非とも手にとってみると参考になると思います。

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This in-depth monograph is devoted to one of the leading United States architects on the contemporary scene: Steven Holl (b.1947). Illustrated by a large portfolio of photographs, the book introduces the artist’s personality and works, and the studio he founded in 1976, Steven Holl architects. Holl studied architecture at the University of Washington at Seattle, and later in Rome and at the Architectural Association in London. He has worked both in the United States and in Europe, and a great deal in the East, especially in Japan. His most important designs, outstanding in their respect for the cultural and historical environment in which they are set, include the Makuhari residential complex in Japan, the St. Ignatius chapel at the University of Seattle, the Museum of Contemporary Art in Helsinki and the extension of the Cranbrook Institute of Science at Bloomfield Hills in Michigan.

7. Richard Meier, Architect Vol. 3(ケネス・フランプトン 著)

リチャード・マイヤーのモノグラフシリーズの第3巻にケネス・フランプトンが論考を寄せています。ロサンゼルスのゲッティ・センターなどの建築を含む、1985年以降の24点を紹介しています。

建築家 リチャード・マイヤーを知ろう! ハイ美術館/ゲッティーセンターなど

ゲッティ・センターは、近代建築のシンプルさと美的感覚を適切に引き継いだ傑作だと思います。

The third volume in Rizzoli’s bestselling monograph series on the eminent modernist presents 24 of his post -1985 masterworks, including the internationally acclaimed Getty Center arts and humanities complex in Los Angeles. Other projects documented in this significant survey include the Museum of Contemporary Art in Barcelona and the Church of the Year 2000, to be built in Rome.

8. Five North American Architects: An Anthology by Kenneth Frampton(ケネス・フランプトン 著)

北米の5人の建築家、スティーブン・ホール、リック・ジョイ、ジョン&パトリシア・パトカウ、スタンリー・サイトヴィッツ、ブリジット・シム&ハワード・サトクリフのアンソロジーです。

建築家 スティーブン・ホール

建築家 スティーブン・ホールを知ろう!ヘルシンキ現代美術館など

ケネス・フランプトンの視点は、職人技と気候が建築の形に与える影響(やはり地域的批判主義の視点)について指摘しています。特に5人の敏感な感覚を称賛し、素材の表現力と光の影響について語っています。

Five North American Architects – An Anthology brings together five architectural practices which, while all distinct, share a particularly sensitive feeling for the impact of craftsmanship and climate on the generation of form, as well as an equally shared concern for the expressive tactility of material and the articulation of structure under the impact of light. The book is an in depth survey of recent work by Steven Holl (New York), Rick Joy (Tucson), John and Patricia Patkau (Vancouver), Stanley Saitowitz (San Francisco), and Brigitte Shim and Howard Sutcliffe (Toronto). The regional specificity of the work is considered against a larger North American context, allowing one to assess the practice of architecture across the continent today.

9. Labour, Work and Architecture(ケネス・フランプトン 著)

この本は、ケネス・フランプトンによる著作のアンソロジーです。

1970年代から2001年までの25のエッセイと執筆をまとめています。ケネス・フランプトンの論考をまとめてみるのにおすすめです。

This is an anthology of writings by the architectural critic Kenneth Frampton. It brings together 25 essays and writings from the 1970s to 2001, which focus on 20th-century architecture, dealing with themes and movements in architecture, built works and the architects responsible for these buildings.

最後に

如何でしたか?今回は、建築史家 ケネス・フランプトンの著作から「建築」そのものをより良くを知るために、ケネス・フランプトン自身が執筆した本9選をご紹介しました。やはり、ケネス・フランプトンによって見出されることで、建築家が巨匠の道に歩み出しているような気もします。現代建築家にとって、ケネス・フランプトンの論考に扱ってもらうことは一つの目標であったように思います。

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