住宅を建築家に頼むことになりました。初めて建築家という人に会います。なんか緊張するなぁ。こちらの言うこと、わかってくれるかなぁ。
と心配している人も多いのではないでしょうか。今回は、建築家に会う前に読むことをオススメする本10選を紹介します。
本記事の内容
本記事では、建築家に会う前に読んでおいた方が良い書籍10選を紹介します。
初めて建築家に会うのは、緊張しますよね。でも、きっとあなたのいろんな希望を親身に聞いてくれると思います。その点は安心してください!
でも、自分の希望を出来るだけ適切に伝えたいですよね。建築には、いろんな用語があります。住宅を作る時には自分のイメージがあると思いますが、建築のことを少しだけでも知っていると、たぶん設計する建築家も嬉しいと思います。だって、みんな建築大好きな人ですから!!
今日は、建築家に会う前に読むべきオススメの、10選です!
目次
- 建築家 安藤忠雄/安藤忠雄
- 宮脇檀の住宅設計テキスト/宮脇檀
- 火と水と木の詩―私はなぜ建築家になったか/吉村順三
- 住宅の普遍性を求めて―4人の建築家のアプローチ/横内敏人、三澤文子、伊藤寛、堀部安嗣
- 家を買うときに「お金で損したくない人」が読む本/千日太郎
- GA houses―世界の住宅 (07) CHARLES MOORE チャールズ・ムーア
- 小さな家―1923/ル・コルビュジェ
- AALTO 10 Selected Houses アールトの住宅/齋藤裕
- Louis I.Kahn Houses―ルイス・カーンの全住宅:1940‐1974/齋藤裕
- 方丈記 (ちくま学芸文庫)/鴨長明
建築家に住宅を依頼する前に、これを読めば間違いない!【10選】
1. 建築家 安藤忠雄/安藤忠雄
建築家安藤忠雄の自伝です。安藤忠雄は、元プロボクサー、建築の専門教育は受けずに独学、高卒の初めての東大教授、など逸話が多いですが、建築への情熱には圧倒されます。1979年に「住吉の長屋」で日本建築学会賞をとりましたが、この住吉の長屋は、都市住宅の金字塔と言えます。住宅を建築家に頼むと時には、一度見ておいた方が良いと思います。
- 出版社: 新潮社 (2008/10/1)
- 言語: 英語
- ISBN-10: 4103090510
- ISBN-13: 978-4103090519
- 発売日: 2008/10/1
2. 宮脇檀の住宅設計テキスト/宮脇檀
宮脇檀は、住宅設計を専門とした建築家です。東京芸術学校では、吉田五十八、吉村順三などに師事しています。宮脇檀は大学の先生となり、そのご宮脇檀研究室として活動しました。本書は、住宅設計の約20年の軌跡をまとめたものです。
住宅設計をしている今の建築家も、バイブル的に読んでいたものなのでいろんな建築用語や考え方を知ることができます。
これを読むと、建築家に頼む内容も変わるかも?おすすめです。
- 出版社: 丸善 (1998/9/1)
- ISBN-10: 4621081640
- ISBN-13: 978-4621081648
- 発売日: 1998/9/1
3. 火と水と木の詩―私はなぜ建築家になったか/吉村順三
吉村順三は戦前から活躍した日本を代表する建築家であり、住宅作家です。吉村順三が建築に対する考え方を余すところなく、かつ平易に語った講演録です。吉村純増の自邸「南台の家」の写真も収録しています。
格別です!
- 出版社: 新潮社 (2008/11/1)
- 言語: 日本語
- ISBN-10: 4103130717
- ISBN-13: 978-4103130710
- 発売日: 2008/11/1
4. 住宅の普遍性を求めて―4人の建築家のアプローチ/横内敏人、三澤文子、伊藤寛、堀部安嗣
現代の日本を代表する住宅作家の4人の対談集です。
4人の作る住宅は、機能的な近代建築ではなく人の完成に直接訴えてくる木造住宅です。4人の異なるの設計手法を紹介しています。住宅のプラン、開口部、水回りなどに加えて、選ぶ素材まで紹介しています。4人の建築家の異なる4つのアプローチを堪能できます。
- 目次
- 座談会:横内敏人×堀部安嗣×三澤文子×伊藤寛
- 世代も機能も超えて愛され続ける住宅
- <作品>横内敏人 ヒメシャラの森の家 2010
- <作品>堀部安嗣 軽井沢の家II 2010
- <作品>三澤文子 楓の家 2011
- <作品>伊藤寛 Piccolo Teatro -小さな劇場- 2009
- 出版社: 彰国社 (2012/12/1)
- 言語: 日本語
- ISBN-10: 4395025021
- ISBN-13: 978-4395025022
- 発売日: 2012/12/1
5. 家を買うときに「お金で損したくない人」が読む本/千日太郎
少し毛色の違う本を紹介します。家を買う!つまり、結構な大金がかかります。このブログを読んでいる方は、きっと建築家に頼むのはどうかなぁーって思っている人もいるかと思います。一方で、選択肢にマンションを買うことも視野に入れているのではないでしょうか?
マンションを買うとはどう言うことか!知っておいが方が良いです。それは、なぜ建築家に家の設計を頼むのかということにも繋がります。
住宅ローン、不動産、税金の知識など、実際に家を買う時に必要な知識を網羅しています。良書です。
- 目次
- 第1章 「家を買う」ときに後悔しないための心構え(家を買うとは何か?)
- 第2章 自分はいくらの家が買えるのかを知る
- 第3章 価値の下がらない家を買うための物件選びと交渉のコツ
- 第4章 金利動向に左右されない住宅ローンの組み方(収入と金利変動リスク)
- 第5章 万が一に備えるために保険は何が必要か?
- 第6章 マイホームを買うとトクする節税と補助金
- 第7章 「住宅ローン無料相談ドットコム」に寄せられた相談実例
- 出版社: 日本実業出版社 (2018/1/31)
- 言語: 日本語
- ISBN-10: 4534055595
- ISBN-13: 978-4534055590
- 発売日: 2018/1/31
6. GA houses―世界の住宅 (07) CHARLES MOORE チャールズ・ムーア
チャールズ・ムーアは米国の建築家です。ムーアは著書の中で、建築は「住める建築、そこに住む事が快適で、親しみ易いものから始めなくてはならない。」としています。
また、建築に愛情を注げば、建物は成長し住み手を介抱するとして「生きている家」という新しい方向性を打ち出しました。特に代表作の「シーランチ・コンドミニアム」は、行ってみたいと思わせる集合住宅です。
日本には少し合わないかもしれませんが。。。
- 出版社: A.D.A.EDITA Tokyo (1980/10)
- ASIN: B000J80JKE
- 発売日: 1980/10
7. 小さな家―1923/ル・コルビュジェ
コルビュジエが、両親のために作った家です。
わずか60㎡という家ですが、多くのアイデアで豊かな空間が生まれています。愛する人のために作る住宅には、何か感性に訴える空間が出来上がります。
手元に置きたい1冊になると思います。
- 出版社: 集文社 (1980/1/1)
- ISBN-10: 4785101105
- ISBN-13: 978-4785101107
- 発売日: 1980/1/1
8. アールトの住宅/齋藤裕
世界中にファンの多いフィンランドの建築家アルヴァ・アールトの住宅作品を紹介する写真集です。こんな素敵な住宅に住みたくなります。
- 掲載作品
- メゾン・カレ 1956-59
- アールト自邸とスタジオ 1935-36
- アールト夏の家 1952-53
- ヴィラ・オクサラ 1964-66
- ヴィラ・シルツ 1969-70
- ヴィラ・コッコネン 1967-69
- メゾン・アホ 1964-65
- エンソ・グッツァイト社宅 1958-64
- ヴィラ・タンメカン 1932-33
- ヴィラ・マイレア 1937-39
- 出版社: TOTO出版 (2008/3/20)
- 言語: 英語, 日本語
- ISBN-10: 4887062907
- ISBN-13: 978-4887062900
- 発売日: 2008/3/20
9. Louis I.Kahn Houses―ルイス・カーンの全住宅:1940‐1974/齋藤裕
ルイス・カーンは様々な建築を作っていますが、本書はルイス・カーンの全住宅作品集です。必読書です。
- 掲載住宅
- コーマン邸
- ホーニックマン邸
- スターン邸
- フィッシャー邸
- エシェリック邸
- シャピロ邸
- フライシャー邸
- ゴールデンバーグ邸
- クリーバー邸
- モリス邸
- 出版社: TOTO出版 (2003/10/20)
- 言語: 英語
- ISBN-10: 4887062281
- ISBN-13: 978-4887062283
- 発売日: 2003/10/20
10. 方丈記 (ちくま学芸文庫)/鴨長明
日本古典文学の名文である『方丈記』です。大火、大風、遷都、飢饉、大地震などを経験し、その後日野に隠棲、方丈の庵を建てます。
台風、地震、自然災害、今も同じです。
「生きること」と「住む」と言うことと考える一冊です。どんな住宅が良いのか考え直す一冊です。
- 出版社: 筑摩書房 (2011/11/9)
- 言語: 日本語
- ISBN-10: 4480094075
- ISBN-13: 978-4480094070
- 発売日: 2011/11/9
最後に
全部読む必要はありません。この中から気になったものいくつか手に取ってみてください!建築家は、大きなものを作るのではなく、住宅作家と言われるように、住宅だけを作っている人も多いです。住宅は、人の生活空間です。やっぱり設計して一番やりがいがあります。なぜなら、クライアントが目の前にいて、その人が楽しくなるような空間を作れるからです。参考になれば嬉しいです。