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アアルト「セイナッツァロの役場」を知る書籍【5選】+予約

本記事は、アルヴァ・アアルトの「セイナッツァロの役場」を知るための厳選書籍【5選】と宿泊&見学予約サイトについて書いています。

アルヴァ・アアルトは、フィンランドを代表家です。そして、今回紹介する「セイナッツァロの役場」は、フィンランドの戦後第一号の公共建築にしてアルヴァ・アアルトの最高傑作の一つと言われています。

セイナッツァロの役場の概要

セイナッツァロ(Säynätsalo)の役場は、アルヴァ・アアルトの最高傑作の一つです。

アールトは1949年のデザインコンテストを勝ち抜いて、1951年12月に建物が完成しました。

市庁舎のデザインは、フィンランドのヴァナキュラー建築とイタリアのルネッサンスの両方の影響を受けていると言われています。

特に、アールトの中庭の配置には、イタリアのルネサンスの影響が見られます。

中央の中庭の周りに編成された2つの主要な建物で構成される多機能の複合施設ですね。

下の写真を見た通り外壁(ファサード)のレンガが特徴的です。

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:SaynatsaloTownHall4.jpg

施設としては、U字型の評議会室とタウンホール、管理事務所、コミュニティライブラリーとアパートがあります。

当時のアールトにとって、デザインが民主主義を象徴して、政府との人々の関係を表すことが重要でした。

そのため、彼は大規模な公共スペースと、一般向けのセクションを含めました。

トラスは屋根と天井の両方を支えており、冬の結露と夏の熱を管理するための気流を作り出します。

市庁舎は、アアルトの設計した「バタフライ」トラスが重要な役割を果たしています。

そして、このバタフライトラスが中世の伝統的なスタイルと呼応しているのです。

アールトはモダニストの建築家ル・コルビュジエと同時代ですが、アアルトは建築の機械的な美学を拒否して、その代わりに、アアルトは自分の建物を個々の細胞で構成された生物と見なしました。

それにより、レンガなどの伝統的な建築材料を多用することになります。

例えばレンガは少しセットバックして配置されているので影ができますね。

そうした深みのある壁が、ダイナミックで活気のある表情をこの建築に作り出しています。

セイナッツァロの役場のもう1つの特徴は、外部階段です。

この階段は、タワー評議会の部屋に隣接しています。

芝生の階段は円形劇場に似た雰囲気を作り出し、古代ギリシャとイタリアの建築の概念へ接近していると言えます。

いやー、書いているだけで行ってみたくなりますね!

セイナッツァロの役場に宿泊可能!

すごいと思いませんか?なんと、「セイナッツァロの役場」に宿泊することができます。

予約サイト

セイナッツァロの役場の見学予約サイト

興味のある人は、機会があれば是非とも以下から見学予約できるので行ってみましょう!

なんと、フィンランドの公式ページに日本語の案内があります。

やっぱり日本からの観光客はとても多いのでしょうね!

予約サイト

というわけで、今回はアルヴァ・アアルトの「セイナッツァロの役場」を知るための厳選書籍のご紹介です。

学生
先生、「セイナッツァロの役場」について知りたいのですが、どんな本が良いですか?教えてください!!
建築の先生
「セイナッツァロの役場」といえば、アアルトの公共建築の代表作ですね。レンガの壁面と、プランの構成がとても評価の高いです。入門としては「アルヴァ・アアルト セイナッツァロ役場、夏の家」が日本の書籍で良いと思います。

本記事の内容

本記事では、アルヴァ・アアルトの「セイナッツァロ役場」を知るための厳選書籍を紹介します。「セイナッツァロ役場」は、学生時代に見に行ったことがありますが、その時は宿泊できませんでした。(というか、知らなかった!)しかし、なんと宿泊可能になっているとうことで、是非とも再訪してみたい建物の一つです。朝、昼、晩と違う表情を見せるレンガの表情などチェックしたいですね。読者さんがせっかく行く機会があるのなら、是非とも泊まりに行ってみてください。

関連記事

目次

  1. GA No.24〈アルヴァ・アアルト〉セイナッツァロの町役場1950-52
  2. アルヴァ・アアルト セイナッツァロ役場&夏の家 (World Architecture) 
  3. Town Hall, Saynatsalo: Alvar Aalto (Architecture in Detail)
  4. Alvar Aalto: Paradise for the Man in the Street (Art albums)
  5. Alvar Aalto – Das Gesamtwerk / L’oeuvre Complete / the Complete Work

1. GA No.24〈アルヴァ・アアルト〉セイナッツァロの町役場1950-52

まずはお馴染みのGAです。

建築をやっている人はみんな知っている建築雑誌です。ここで、セイナッツァロの町役場が特集されています。

図面もあるし、日本語の解説もあるので、まずは入門編としておすすめです。

2. アルヴァ・アアルト セイナッツァロ役場&夏の家 (World Architecture) 

北極圏から南に数百キロ、湖に浮かぶわずか人口三千人の小さな島に建てられたセイナッツァロの役場(フィンランド・セイナッツァロ/1952)と、彼の地に魅入ら れたアアルト自身の別荘である夏の家(1953)。戦後の第一作にして生涯の傑作とされる公共施設とユニークな実験住宅。自然にとけこむプランからインテリアまで を、豊富な写真と建築家の転機をふまえた解説で紹介する。 アルヴァ・アアルト (1898-1976)フィンランドが生んだ近代建築の世界的な建築家。建築、都市計画から家具、テーブルウエアなどの生活用具までそのデザイン領 域は多彩。独立当初は新古典主義の作風であったが、パイミオのサナトリウム(1928)で北欧のモダニズムの旗手として登場する。木や竹やレンガの使用、うねる壁面 や天井などモダニズムをより柔らかく表現した作風でアアルト独自のスタイルをつくる。マイレア邸、セイナッツァロ役場、ヘルシンキ工科大学、フィンランディア ホールなど大小さまざまな建築がフィンランド全土に建つ。 *オールカラー *全テキスト、日本語・英語併記

3. Town Hall, Saynatsalo: Alvar Aalto (Architecture in Detail)

これは、国際的に有名な建築の主に技術的な側面に着目したシリーズです。

セイナッツァロの町役場が特集されており、技術的な図面も見れるので、見ていてとても面白いです!

Part of a series of technically informative monographs embracing a broad spectrum of internationally renowned buildings. This work deals with the Saynatsalo Town Hall, and includes a comprehensive set of technical drawings and working details.

4. Alvar Aalto: Paradise for the Man in the Street (Art albums)

これは、私の好きなTashenのシリーズです。

私の持っているものと違って、なんと25thアニバーサリーエディションです。

中身はあまり変わらないと思いますが、写真も文章も充実しています。

なんと言ってもコストパフォーマンスが高いのが魅力です。

Alvar Aalto (1898–1976) made a unique modernist mark. Influenced by both the landscape and the political independence of his native Finland, he designed warm, curving, compassionate buildings, wholly set apart from the slick, mechanistic, geometric designs that characterized much contemporary European practice. Whether a church, a villa, a sauna, or a public library, Aalto’s organic structures tended to replace plaster and steel with brick and wood, often incorporating undulating, wave-like forms, which would also appear in his chair, glassware, and lamp designs. An adherent to detail, Aalto insisted upon the humanity of his work stating: “Modern architecture does not mean using immature new materials; the main thing is to work with materials towards a more human line.” Many of Aalto’s public buildings such as Säynätsalo Town Hall, the lecture theatre at Otaniemi Technical University, the Helsinki National Pensions Institute and the Helsinki House of Culture may be seen as psychological as well as physical landmarks in the rebuilding of Finland after the ravages of war.

5. Alvar Aalto – Das Gesamtwerk / L’oeuvre Complete / the Complete Work

これは、アアルトの作品集です。

The Complete Workなので、アアルトの作品全体を見ることができます。

装丁もすばらしいので、飾っておきたくなります!

最後に

如何でしたか?今回は、アルヴァ・アアルトの「セイナッツァロ役場」を知るための厳選書籍を紹介しました。「セイナッツァロ役場」は公共建築としても有名ですが、セイナッツァロ自体をアアルトはとても気に入って、セイナッツァロ村役場から5キロほどの場所に夏の家を作りました。夏の別荘ですね!そんな土地の雰囲気も感じて欲しいと思います。読者のみなさんもぜひ機会があったら見に行ってみてください!

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