建築家 安藤忠雄は、日本だけでなく世界を代表する建築家であり巨匠といえます。
2021年でなんと、80歳を迎えます。
ちなみに、ノーマン・フォスター卿は85歳、フランク・ゲーリーはもう92歳です。
なんか、ポストモダニズムから、デコンストラクションといった前衛を突っ走ってきた、いわゆる憧れのスーパーアーキテクトもかなりのお年になってきました。
しかし、建築も、建築家の書いた書籍も色褪せないのはさすがです。
というわけで、今回は安藤忠雄を知るための厳選書籍のご紹介です。
本記事の内容
本記事では、安藤忠雄を知るための厳選書籍を紹介します。安藤忠雄は、私の時代のスーパースターです。ここでは、私が読んだことのある作品の中から厳選した書籍をご紹介します。
目次
- 安藤忠雄 仕事をつくる―私の履歴書(安藤忠雄 著)
- いたずらのすきなけんちくか(安藤忠雄 著)
- 歩きながら考えよう 建築も、人生も (100年インタビュー)(安藤忠雄 著)
- 安藤忠雄 建築家と建築作品(安藤忠雄 著)
- 連戦連敗(安藤忠雄 著)
- 建築を語る(安藤忠雄 著)
1. 安藤忠雄 仕事をつくる―私の履歴書(安藤忠雄 著)
日経新聞に連載されていた「私の履歴書」をひとつの書籍にまとめたものですね。
安藤忠雄の言葉が沁み入ります。
なんか、元気になるのですよね。安藤さんの言葉は。
つまづいたり、うまくいかない時にもおすすめの本です。
学歴も社会的基盤も実績もない。仕事は自分でつくらなければならない――独学の建築家が大阪から、世界に闘いを挑んだ。気力、集中力、目的意識、強い思いが、自らに課したハードルを越えさせる。
2. いたずらのすきなけんちくか(安藤忠雄 著)
こちらは、2020年春にオープンした『こども本の森 中之島』との連動企画です。
安藤さん初の「絵本」です!
寺山修司の「書を捨てよ、町に出よう!」
ではなく、「絵本を持って、中之島にいこう!」
です!
世界的な建築家安藤忠雄原作、人気絵本作家はたこうしろうが絵を担当した、安藤氏初の絵本です。安藤氏設計で2020年春オープン予定の『こども本の森 中之島』。絵本の舞台はこの『本の森』です。
新しく出来たこの図書館に来た小学生の兄と妹は安藤さんによく似た謎のおじさんに館内を案内されます。案内されるうちに、知らず知らずのうちにいろいろな疑問が湧いてきます。なぜたてものをつくるのか、きもちのいいいえとはなにか、すみやすさはどこからくるのか、そしてけんちくかってどんなしごとなの?おじさんは、ひとつひとつにていねいにこたえてくれました……。。
1冊の絵本を通して、子供にわかりやすく建築のことを教えてくれる今までにない内容です。安藤氏のエッセイとスケッチ、絵本に出てくる安藤建築のリストも収録。安藤ファンはもちろん、大人の読者にも読み応えのある作品です。帯文は、指揮者の佐渡裕氏と同館名誉館長・京都大学IPS細胞研究所所長の山中伸弥氏が寄稿されています。
安藤忠雄氏と建築がよくわかる、楽しくてためになる絵本です。
3. 歩きながら考えよう 建築も、人生も(安藤忠雄 著)
NHKBSの番組「100年インタビュー」の内容を書籍化したものです。
安藤さんの近年の考え方を知ることができます。
各界一流のプロの半生をインタビューで解き明かす人物ドキュメント、NHKBSの番組「100年インタビュー」から、日本を代表する建築家、安藤忠雄の回を単行本化。
10代でプロボクサーを経験したが、所属ジムを訪れた日本ボクシング界のスター選手の練習をみて、才能の違いを痛感し断念、独学で建築家を志す。若き日に国内外の建築物を見て歩く旅を経験。空き地を見付けると設計図を描いて土地のオーナーに売り込んだが、結果は連戦連敗。しかし、何度断られても、尊敬する建築家のル・コルビュジエを思ってへこたれなかった。その後、数々の建築賞を受賞。東京大学の名誉教授も務め、国内では「表参道ヒルズ」「司馬遼太郎記念館」などで話題をさらい、世界の建築現場をまたにかける。
著者独特の人生哲学、仕事への思い、夢を、具体的なエピソードで知ることができる本書は、建築を志す若者はもちろん、もっと無我夢中で生きたい人にオススメです。
4. 安藤忠雄 建築家と建築作品(安藤忠雄 著)
こちらは、なんと安藤忠雄設計の全作品346作品が収録されています。
ちょっと高いですが、その価値はありますね。
大判の作品集ですし、安藤忠雄の建築論と作品を全て網羅しています。
なくならないうちに手に入れておいて損はないと思います。
闘う建築家の公式評伝と全346作品録。大判の作品集で読み解く全建築論と全足跡。アクソメなどの図面でみる全作品録。和英併記。
風景、社会制度の中に入り込んでいって、そこに“刺激” をもたらすような新たな関係性をつくろうとすれば、当然のこと、摩擦や衝突が起こる。建築の原点たる住まいの問題、空間の光と影といった美学上の問題、あるいは都市空間、場所の風土の問題。つくる度にさまざまなテーマに直面し、それらに建築で応えるべく、悪戦苦闘してきた。その全てが挑戦だった。(安藤忠雄)
わたしは彼が30 代の時から、傍らで多くの作品を手がける姿を見てきた。これだけの建築家でありながら、やはり、挫折も、あてはずれもあった。しかし、その度に、彼は禁欲的に自己を律して、決して諦めることはせず、建築家として正面から課題に再挑戦して、いくつもの壁を打ち破り、さらなる高みへと移行していった。安藤忠雄は、紛いなき「建築の求道者」である。(松葉一清)
5. 連戦連敗(安藤忠雄 著)
こちらは、東大での講義の第二弾です。
闘う建築家の当時の最前線を講義にしているものなので、リアルタイム感がいいですね!
安藤忠雄のするどい眼光が本の中にも溢れているようです。
世界を相手にコンペ(設計競技)を闘う、そして敗退の連続――建築家は何を学び、考えてきたのか。『建築を語る』に続く、東京大学大学院講義の集成。あの名講義が帰ってきた! 東京大学大学院で行われた稀代の建築家による最新講義を集成。世界を相手にコンペ(設計競技)を闘い、そのなかで学び、考えてきたこと。安藤作品が生まれる瞬間を、みずからがヴィヴィドに語る。あの『建築を語る』(99年刊)に続く比類なき建築論。図版多数。
6. 建築を語る(安藤忠雄 著)
東大での講義録です。
言わずもがな、名著と言って良いでしょう。
ベストセラーであり、ロングセラーです。
第一線で活躍する建築家の言葉を通して,「建築とは何か」を考えるためのヒントを与えてくれる一冊
建築をまったくの独学で学びながら,コンクリート打放しによる単純で研ぎ澄まされた作品を次々に発表し,今や世界的に著名な建築家の一人となった筆者は,1997年,アカデミズムの頂点に位置する東京大学の建築学科教授に迎えられる。本書は,その東京大学大学院において学生に向けて語られた講義を元にまとめられた貴重なドキュメントである。1941年,大阪に生まれた筆者の20代はそのまま激動の1960年代に重なる。この講義では,そうした時代を文明史的な視点から振り返る一方で,15歳で自宅の増築を手がけて建築の世界に目を開いたこと,F・L・ライトの帝国ホテルの空間に衝撃を受けたこと,正規の建築教育を受けることなくモダニズムのリーダーになったル・コルビュジエの生き方に自らの境遇を重ねて勇気づけられたこと,そして,日本全国を手始めに世界中を駆け巡った建築巡礼の旅から学んだことなど,無名の若者が大きく揺れ動く時代の下でいかにして建築家を目指すに至ったか,が率直な言葉で語られている。そこには,また,同時代の前衛芸術家に触発される中から,既存の枠組みに果敢に挑戦していく筆者の基本姿勢が形づくられたことも明らかにされていて興味深い。(ブックレビュー社より)
最後に
如何でしたか?今回は、建築史 安藤忠雄を知るための厳選書籍【6選】を紹介しました。関西弁の人懐っこい口調が多くのクライアントを惹きつけたのだと思います。海外にっても、そのまま日本語で通しています。それでも、きっとイントネーションから面白さが伝わるのかなぁと思います。ぜひ読んでみてください!
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