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建築家 フランク・ゲーリーを知ろう! ビルバオ・グッゲンハイム美術館など

建築家 フランク・ゲーリーは、現代建築を代表する建築家のひとりです。ビルバオ・グッゲンハイム美術館は、どこかで写真を見たことのある人も多いでしょう!

本記事の内容

本記事では、建築家 フランク・ゲーリーの略歴、代表作、書籍を紹介したいと思います。建築家フランク・ゲーリーは、ポストモダン建築、デコンストラクション建築といわれる建築として知っている人も多いのではないかと思います。ビルバオ・グッケンハイム美術館のデザインは衝撃的でした。私は外部の迫力に圧倒されながら、内部が思った以上に心地よくてそのギャップにびっくりしたことを覚えています。世界中に建築がありますので、興味があれば見に行きましょう!

目次

  1. 建築家 フランク・ゲーリーの略歴
  2. 建築家 フランク・ゲーリーの作品
    • ビルバオ・グッゲンハイム美術館
    • ウォルト・ディズニー・コンサートホール
    • ゲーリー自邸
  3. 建築家 フランク・ゲーリーの書籍 紹介
  4. まとめ

1.建築家 フランク・ゲーリーの略歴

建築家フランク・ゲーリーは1929年にトロントで生まれました。小さな頃から音楽や絵画に才能があったそうです。

1947年に家族とロサンゼルスに移住します。ロサンゼルスでは、ロサンゼルス・シティー・カレッジに通って建築だけで美術一般を学び、その後南カリフォルニア大学に通い1954年に卒業します。その後1956年まで陸軍に入隊します。

除隊してからハーバード大学デザイン大学院で都市計画を学び、ロサンゼルスで働いたのちにパリにいきます。現代建築の巨匠も歴史のあるヨーロッパに行くのですね。1962年にアメリカに戻ってから、1967年に38歳で独立します。

飛躍のきっかけは1978年のサンタモニカの自邸の改装です。この時49歳。結構飛躍の時は遅いですね。またそれは、ポストモダンの時代、思想としての脱構築主義から建築への展開など、時代の波がちょうどやってきたとも言えます。

ヴィトラ・デザインミュージアムのオープンが1989年でこのとき60歳、有名なビルバオグッゲンハイム美術館が1997年に竣工です。遅咲きの巨匠ともいえると思います。その後、建築界のノーベル賞と呼ばれるプリツカー賞を受賞しています。

2.建築家 フランク・ゲーリー代表作 紹介

1997 ビルバオ・グッゲンハイム美術館

ビルバオ・グッゲンハイム美術館はスペイン・ビルバオにある美術館で1997年に竣工です。現代建築を代表する建築と言われ、フランク・ゲーリーの代表作のひとつです。

グッゲンハイム財団はニューヨークにあるソロモン・R・グッゲンハイム美術館の吹き抜け空間のような劇的な空間性を要する今までに見たことのないようなデザインを要求していました。このニューヨークのソロモン・R・グッゲンハイム美術館は「フランク・ロイド・ライトの20世紀建築作品群」の構成資産となっているものです。

ビルバオ・グッゲンハイム美術館のデザインコンペは指名コンペであり、磯崎新、コープ・ヒンメルブラウ、フランク・ゲーリーなどが参加していました。コンペを勝ちとったのはフランク・ゲーリーですが、なんとこのときゲーリーは美術館を設計したことはありませんでした。

建設費用は約8,900万USドルで、日程も予算も予定通りであったといいます。このビルバオ・グッゲンハイム美術館の設計で、フランク・ゲーリーは第1回フレデリック・キースラー建築賞を受賞しています。

ビルバオ・グッゲンハイム美術館 建築家 フランク・ゲーリー
ビルバオ・グッゲンハイム美術館 建築家 フランク・ゲーリー

2003 ウォルト・ディズニー・コンサートホール

ウォルト・ディズニー・コンサートホールは、ロサンゼルスにあるヴィンヤード型のコンサートホールで、2003年竣工です。

クライアントはウォルト・ディズニー・カンパニーで、1億ドル以上を拠出してロサンゼルスの人々の文化・芸術のさらなる向上を目的に作りました。

内部の音響は豊田泰久が担当しており、硬質木製パネルの内部構成は音響効果でも優れています。メインホールでは外観の波打つ様子がそのまま内観にもなっているのが印象的です。

通常は、内部の機能が外部に出てくるものですが、ここでは外観が内部に影響しそれが相乗効果を生んでいます。

ウォルト・ディズニー・コンサートホール 建築家 フランク・ゲーリー
ウォルト・ディズニー・コンサートホール 建築家 フランク・ゲーリー

1979 フランク・ゲーリー自邸

ゲーリー自邸は、建築家フランク・ゲーリーの出世作です。1979年に竣工です。この自邸は建築界で大きな反響を呼びました。

サンタモニカにあった自宅の改装で、もともと1920年代に建てられたコロニアル様式の2階建ての住宅を、増築拡張したものです。

フェンスや波形の鉄板、鋼管など安価な工業用の資材を利用してつくってあり、工事中のような外観も極めて特徴的です。近所の人からは、いつ出来上がるのかとなんども言われたそうです。

この自邸は、ポストモダン建築、脱構築主義建築のさきがけと言われていますが、1970年代から1980年代の隆盛するポストモダン思想を背景として、その建築版として時代に波に乗ったものともいえます。

今見ても新しいですね。

フランク・ゲーリー自邸
フランク・ゲーリー自邸
フランク・ゲーリー自邸

3.建築家 フランク・ゲーリーの書籍 紹介

フランク・ゲーリー 建築の話をしよう (日本語)

フランク・ゲーリーの本は多いですがこれは、読み物的にも建築的にも面白いいので入門書にいいですね。人間性を知ると、建築も一味楽しみ方が変わります。

おもしろそうなものは、とりあえずつついてみる。ネコがよくやるだろう?最高のものを生みだすには、本能を信じることだ(フランク・ゲーリー)。

フランク・ゲーリーほど人々の心を捉える夢想家はいないし、それが夢に終わらないからこそ、ゲーリーは現代におけるもっとも重要で影響力のある建築家として広くその名を知られている。(はじめにより)

ゲーリーはどんな環境に生まれ、どんな家庭を築き、どんな理想を抱き、現実に何を成し遂げたのか。また、建築家の日常はどのようなものか。あまたいる建築家のなかでゲーリーを卓越した存在たらしめているものは何なのか、本書をとおして読み解いていく。

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4.まとめ


建築家 フランク・ゲーリーは、現代建築を代表する建築家のひとりです。ポストモダン思想の建築的な表現としてはカリスマ的な存在です。特に、ゲーリー自邸からビルバオ・グッゲンハイム美術館までの他の追随を許さないコンピューターを駆使したデザインと構造解析力はすさまじいです。きっと、世界遺産になるでしょう。それにしても、「自邸」がやはり飛躍のきっかけというところも面白いですね。


注意説明 公共建築以外の場所の特定は行っていません。個人の所有物である住宅は、場所の特定をしないように配慮しております。ご了承くださいませ。
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ストックレー邸

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