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建築家 篠原一男を知るための厳選書籍【5選】

建築家 篠原一男は、建築をやっている人は必ず知っている巨匠ですが、一般にはあまり知られてないですね。

主に住宅建築を主体として、その独特の世界観にはとてもファンも多いです。

東京工業大学で建築の教授を務めていました。

数学をもともと専攻していたので、幾何学を主体とするモダニズム建築とも相性が良かったのでしょうが、とにかく洗練されて空間性には誰も追随できない一種の気迫を感じます。

1925年生まれで、世代としては、増沢洵、ロバート・ベンチューリ、内田祥哉と同じ生まれ年ですね。

建築家 増沢洵

というわけで、今回は篠原一男を知るための厳選書籍のご紹介です。

学生
先生、「建築家 篠原一男」について知りたいのですが、どんな本が良いですか?教えてください!!
建築の先生
「建築家 篠原一男」といえば、やはり「白の家」が有名でしょう。また、代々木上原にあるY字型の構造体を持つ「上原通りの住宅」も有名です。外観しか見れませんが、是非行っておきましょう!

本記事の内容

本記事では、篠原一男を知るための厳選書籍を紹介します。篠原一男は、結構怖そうなプロフェッサーアーキテクトのイメージです。私は直接お会いしたことはありませんが、その静謐な空間性を見ると、背筋がしっかりと伸びる感じです。ここでは、私が読んだことのあるものの中から厳選した書籍をご紹介します。

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目次

  1. 住宅論 / SD選書 49(篠原一男 著)
  2. 続住宅論 / SD選書(篠原一男 著)
  3. 超大数集合都市へ(篠原一男 著)
  4. 篠原一男(篠原一男 著)
  5. 住宅70年代・狂い咲き / エクスナレッジムック(篠原一男 著)

1. 住宅論 / SD選書 49(篠原一男 著)

篠原一男といえば、何をさておきまずはこの本です。

建築家の職能についても考えさせられます。

もちろん時代は違いますが、「建築家」がなすべき仕事とは・・・に関する答えが見えてきます。

「住宅は芸術である」

では、芸術ってそもそも何?というような深いところに行ってしまいそうです。

非合理性を含めた人間の「生」の空間を追い、「美」をさぐり、「永遠性」を主張する著者の、「住宅は芸術である」、「三つの原空間」など、評判高い諸論文十数編をまとめたユニークな評論集。

2. 続住宅論 / SD選書(篠原一男 著)

こちらは続住宅論です。

続き物ですが、内容は全く別ですね。

当時はやっていた「民家集落調査」、東京大学の教授であった原広司や宮脇壇さんが行っていたようなものですね。そうしたものに関心を持っているのがよくわかります。

建築家 宮脇檀

これも時代を感じます。

人間と空間との間の新しい緊張関係を作りだすあらゆる手がかりを、横切ってきた世界の<共時都市>の原風景の中に、民家集落の調査の中に、また自らの設計の中に求めて、一人の建築家の内部に燃焼する空間理念をみごとにうたいあげた評論集。

3. 超大数集合都市へ(篠原一男 著)

篠原一男が語る都市論です。

古代都市クスコ、ギリシャのアテネ、イタリアのローマに加えて、新宿、渋谷といった身近な都市までを網羅して語っています。

篠原一男は住宅設計で有名ですが、こうした大局的な目を持っていたのだと驚かされます。

その意味でも、貴重な書籍です。

本書は、建築家篠原一男が語る都市論である。誰もがあこがれる世界の都市について、道、広場、集落などといった視点から語り、最後は東京をモデルとした現代の超大数集合都市(超大数の人と物の集合組織が稼動する都市)にまで議論が及んでいる。 登場するのは南スペインのミハス、ペルーのクスコ、ギリシャのアテネ、イタリアのローマといった歴史的な都市から、ニューヨーク、新宿、渋谷といった近代都市まで。通常我々が旅先で何となく目にしている都市についての豊富な知識と新鮮な視点を提供している。これらの都市の歴史や思想的背景、デザイン的な視点から見た美しさを知れば、これまで好きだった都市がさらに魅力的に見えてくる。建築や都市設計を志す人にとっては、これまでの都市開発の歴史を、建築家たちの試みの結果として読むこともできる。 本書は、建築専門の出版社であるA.D.A EDITA Tokyoから出版されており、随所に登場する用語や言い回しからも、専門書であることは否めない。だが、本書で提供される知識を得ることで、これまでとは違った視点から都市を見ることができるようになるだろう。自分の視野を広げる意味でも、ぜひ挑戦してほしい1冊である。(土井英司)Amazonより引用

4. 篠原一男(篠原一男 著)

こちらは、篠原一男の全軌跡を網羅した作品集です。

実は高額なので持っていませんが、早く手に入れたい本ですね。

中にあるドローイングをぜひ見てみたい。

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透明な力の幾何学、篠原一男の全軌跡。「久我山の家」から「横浜港国際客船ターミナル設計競技案」まで、全55作品を網羅。書き下ろし論文160枚掲載。思考の痕跡が刻み込まれたドローイングを初公開。

5. 住宅70年代・狂い咲き / エクスナレッジムック(篠原一男 著)

こちらは、内容がかなり魅力的です。住宅好きな人は必須本ですね!

以下に目次を載せておきます。この目次がこの本の楽しさを表していますね。

狂い咲きというのが、たしかにタイトルとして適切だなぁ!

目次:
上原通りの住宅 篠原一男
幻庵 石山修武(小坂秀雄)
原邸 原広司+アトリエ・ファイ建築研究所
反住器 毛綱モン太
餓鬼の舎 渡辺豊和
双生観 安藤忠雄
松川ボックス 宮脇檀
GOH7611 鈴木恂
宮島邸 藤井博巳
無為の家 相田武文(レイモンド建築設計事務所)
狐風院 木島安史(レイモンド建築設計事務所)
代田の町家 坂本一成(竹中工務店)
柿生の住宅 長谷川逸子(村野藤吾)
中野本町の家 伊東豊雄
ドーモ・セラカント 象設計集団
70年代住宅再考
異様と日常ー住宅の70年代
資料編

バイタリティ溢れ、バラエティに富んでいた70年代の住宅作品を、豊富なヴィジュアルとともに振り返る。

最後に

如何でしたか?今回は、建築家 篠原一男を知るための厳選書籍【【5選】を紹介しました。やはり書籍を読むと、考えか方がとてもよくわかります。あの篠原一男の住宅に見られる純粋幾何学に隠された意図を分析するもの面白いですね。

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