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建築家 リカルド・ボフィルを知ろう!Xanadú/La Fabricaなど

建築家 リカルド・ボフィルは、スペインのバルセロナ出身の建築家です。モダニズムと地域主義を融合した独自の空間デザインがとても魅力的です。

本記事の内容

本記事では、建築家 リカルド・ボフィルの略歴、代表作、書籍を紹介したいと思います。建築家 リカルド・ボフィルは、スペインを代表する建築家です。リカルド・ボフィルが設立したRBTAは、多様な履歴をもったデザイナー集団であり、都市デザイン、建築、公園デザイン、庭園、インテリアデザインなど、世界各地で多くの都市プロジェクトにかかわっています。

目次

  1. 建築家 リカルド・ボフィルの略歴
  2. 建築家 リカルド・ボフィルの代表作 紹介
    • 1971 Xanadú
    • 1973 La Fabrica : cement factory home and studio
    • 1983 Les Espaces d’Abraxas
  3. 建築家 リカルド・ボフィルの書籍 紹介
  4. まとめ

1.建築家 リカルド・ボフィルの略歴

建築家 リカルド・ボフィルは、1939年にスペインのバルセロナで生まれました。

ヴェネツィア出身のユダヤ人の親を持ち、バルセロナ建築学校とスイスのジュネーブ建築学校で建築を修めました。1963年、24歳の時にリカルド・ボフィルは建築家、エンジニア、社会学者、哲学者、ミュージシャン、詩人、写真家で構成されるグループを設立しました。それが、現在のRicardo Bofill Taller de Arquitectura(RBTA)の基礎となります。

RBTAは、都市デザイン、建築、公園デザイン、庭園、インテリアデザインなど、世界各地の多様なプロジェクトに取り組みます。そして、それぞれの場所の文化的現実に建築を適応させていく独自の取り組みを行います。1978年にリカルド・ボフィルパリに第二の事務所を開設します。RBTAは、建築を変え、研究を行い、あらゆる建物の代替案を模索することを目指していました。

リカルド・ボフィルは1973年にカタロニア総督によってサンジョルディの十字架を授与され、1985年にアメリカ建築家協会の名誉会員に選出されました。また、現在はカタルーニャ国際賞の審査員を務めています。

都市計画としては、ヨーロッパ広場(ルクセンブルク)、ノバカーリン(プラハ)、ポートプラスキ(ワルシャワ)、ヌエバカステリャーナ(マドリード)、タラゴナの新しい海辺、ノバボカーナ(バルセロナ)などがあります。

これらのプロジェクトは、広いオープンスペースで分離された孤立したブロックとは対照的に、都市は街路と広場で構成されるべきであるという信念に基づいています。結果として生じるモデルは明確に定義された公共空間を備えた持続可能な地中海の都市であり、その居住者はすべての基本的なサービスを享受できるように計画されています。

RBTAは社会的住宅を含む住宅プロジェクト分野で大規模に活動し、フランスで2000戸以上、スペインで1500戸、スウェーデンで400戸、オランダで350戸の住宅群を設計しています。造園プロジェクトとしては、プエルトリコから北京に至るまで、100を超える公園のデザインを作成しています。多くの造園プロジェクトには、川と海が関係しています。

こうしたプロジェクトの多くは、それぞれの場所で象徴的なランドマークになっていますが、そのデザインは時に過激であるとされ、しばしば論争を引き起こしています。

2.建築家 リカルド・ボフィル代表作 紹介

1971 Xanadú

大規模な実験住宅の1つであるザナドゥは、ラマンサネラ開発の一環として建設され別荘としての夏の家を目的とした18のアパートメントが含まれています。、

建物は城のコンセプトから始まり、近くにある有名なペニョン・デ・イファチ岩山に触発されています。各アパートメントは、リビングルーム、ベッドルーム、サービスエリアに対応する3つの立方体で構成されています。 これらの3つの立方体は、階段の垂直軸の周りにグループ化されています。

光と影が折り重なりとても美しいファサードが作成されています。また、ヴァナキュラーなディテール、カーブした手すり、屋根の要素が追加され、モダンな原則と厳選された伝統的な要素を組み合わせたこの不規則なファサードが魅力的です。

RBTAによると「宇宙の庭園都市」としており、まさに一つの小宇宙のようです。

1973 La Fabrica : cement factory home and studio

バルセロナの郊外にある再利用されたセメント工場であるラ・ファブリカは、RBTAの本部でもあり、リカルド・ボフィルの自邸です。

1973年、リカルド・ボフィルが34歳の時にバルセロナの西郊外に車を走らせたとき、コンクリートのブロック、巨大なサイロ、煙を吐き出す煙突のある31,000平方メートルの工業団地に出会いました。セメント工場は引き続き活動していましたが、その後1か月で解体される予定でした。その光景をリカルド・ボフィルは空間への憧れを満たすために利用しようと考えました。

リカルド・ボフィルがセメント工場を買い取った時、まさに遺跡として現れたと感じたそうです。セメント工場は1920年代のカタロニアの初期の工業化の役割を終えて消える運命にあったからです。リカルド・ボフィルは、このプロジェクトで衰退する工業の世界と次のポストマテリアル社会の間の架け橋を作ることにしました。

セメント工場は、もともと30の巨大なサイロ、4キロの地下トンネルの網、および機械用の部屋で構成されていました。残すパーツを慎重に選択した後、ダイナマイトと削岩機を使用して既存の構造を取り去りました。この最初のフェーズが完了するまでに1年半以上かかったそうです。

どこにも行かない階段や、空間にぶら下がっている要素、そして奇妙なプロポーションの視覚的にも強力なシュールな姿、純粋なボリュームでの抽象化、壊れていながらまだ生命があることを明らかにしました。

リカルド・ボフィルは、空間と機能の関係を理論的に再考しています。セメント工場としての構造の本来の機能主義的アプローチを拒否することにより、その空間的魅力を解き放っています。

高さ15メートルのサイロは、RBTAの本部です。建築家とアーバンプランナー、インテリアデザイナー、グラフィックデザイナー、プロジェクトマネージャーなど70名のスペシャリストが働いています。また塔を上下に走るらせん階段により異なるレベルを接続しています。

工場のホールは、自然光に満ちた広々とした会議および展示室です。高さ10メートルの天井があるカテドラルは、中央のワークスペースで最小限の要素で装飾されています。

レジデンススペースは、彼が家族と共に住んでいる場所です。工場上部がリビングルームとして機能します。キッチンダイニングルームには、白い大理石の長方形のテーブルと暖炉があります。アリカンテの赤い大理石がリビングエリア重要な装飾となっています。

今日見られるような工場の廃墟が植物が建物を包み込む形で、庭園を作っています。植物が建物を包み込み覆うことを目的として、ヤシ、ユーカリ、ヒノキ、オリーブの木を育てています。ツタは外壁を取り囲み構造にほとんど触れずに穏やかに成長します。

このラ・ファブリカは、未だ未完成であり成長中の建築といえます。

1983 Les Espaces d’Abraxas

Les Espaces d’Abraxasは、フランスのノワジー・ル・グランにある不動産複合施設です。プロジェクトの設計は、1978年にスペインの建築家リカルド・ボフィルに委託されました。複合施設は1983年に開業しました。

この不動産複合施設には、西側の劇場、中央のアーク、東側のパラシオの3つの建物に600戸の住宅が含まれています。パラシオは、ギリシャのリバイバルインスピレーションを取り入れた18階建ての巨大な建物です。 4つの階段の吹き抜け(2つのキャビンとらせん状の階段)で構成され、それぞれ約250のアパートメントがあります。

劇場は、古代劇場の形を連想させる広場を取り囲む、より控えめな外観の建物です。約10の階段吹き抜け(エレベーターとサービス用階段)で構成され、それぞれに約20のアパートがあります。アークは、7階にある2つの階段の吹き抜けで構成され、アーチを形成しています。

2014年のインタビューで、リカルド・ボフィルは、彼のアプローチがル・コルビュジエのアプローチとは反対だったと述べています。彼は、十分なアイデアが取り入れられなかったため、技術的な成功にもかかわらず、生活としてのプロジェクトは失敗にあったと言っています。その理由として、この住宅においてフランスへの移民の20%の割り当てが尊重されなかったこと、店舗や設備の不足、建物の閉鎖性などを挙げています。

3.建築家 リカルド・ボフィルの書籍 紹介

Ricardo Bofill: Visions of Architecture

残念ながら、リカルド・ボフィルに関する日本語の書籍はほとんどなく、今となってはGAの書籍も古くなってしまっています。こちらの本は英語ですが、2019年に出版された本でおすすめです。

建築系の書籍は早く買わないとなくなりそうなので、リカルド・ボフィルに興味を持たれた方はお早めに。

Poetic spaces, surreal structures and dramatic visions. The extraordinary career of Ricardo Bofill is collected in this monograph, which reveals his inspiring approach to architecture, and to life.Ricardo Bofill is one of the 20th century’s most unique architects and radical visionaries. His visions for urban and communal life challenged pconceived notions of shared space and proposed alternative styles of living. This monograph explores his revolutionary approach by profiling his greatest projects like La Fábrica, Walden 7, La Muralla Roja or Abraxas. Spectacular new photography by Salva López, texts by experts like Nacho Alegre and Douglas Murphy as well as by Bofill himself are complemented with sketches and floor plans. Bofill’s fantastic creations satisfy a longing for originality, personality and progressive ideals.

Amazonより

4.まとめ


建築家 リカルド・ボフィルは、スペインを代表する建築家のひとりです。モダニズムの考え方に立脚しながら都市を一体として開発を行っています。リカルド・ボフィルのラ・ファブリカは、RBTAの本部でもあり、リカルド・ボフィルの自邸で、内部の写真をみるととても魅力的です。こんなところで仕事してみたいと思わされます。

注意説明 公共建築以外の場所の特定は行っていません。個人の所有物である住宅は、場所の特定をしないように配慮しております。ご了承くださいませ。

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