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建築家 エーロ・サーリネンを知ろう! MITチャペル/TWAターミナルなど

建築家 エーロ・サーリネンは、フィンランド生まれで米国に帰化してミシガン州で活躍した建築家です。曲線の美しい建築が有名です。

本記事の内容

本記事では、建築家エーロ・サーリネンの略歴、代表作、書籍を紹介したいと思います。建築家エーロ・サーリネンは、近代建築の材料の使用、数学的な処理、美的センスが絶妙に混じったデザインが有名です。代表作であるTWAターミナルは今もそのデザイン性の高さが色褪せていません。現在はホテルになっているので、是非行ってみたいですね!

目次

  1. 建築家 エーロ・サーリネンの略歴
  2. 建築家 エーロ・サーリネンの代表作 紹介
    • 1955 MITチャペル
    • 1962 TWAターミナル(ジョン・F・ケネディ空港)/現:TWAホテル
    • 1964 ゲートウェイ・アーチ
  3. 建築家 エーロ・サーリネンの書籍 紹介
  4. まとめ

1.建築家 エーロ・サーリネンの略歴

エーロ・サーリネンは1910年に、フィンランドの建築家であるエリエル・サーリネンの2人目の妻との間に生まれました。1923年エリエル・サーリネンはミシガン州のクランブルック・アカデミー・オブ・アートの教職につくために米国に移住しました。エーロ・サーリネンが13歳のときでした。エリエルは、自身の学生であったチャールズ&レイイームズと親交したため、エーロとチャールズ&レイイームズは後年にわたり友人となったといいます。

エール大学建築大学院で学び、1934年に卒業します。その後2年間ヨーロッパを旅して、1936年に米国に戻ってエリエルと建築の仕事を開始します。1940年に、エーロ・サーリネンはアメリカ合衆国に帰化します。

サーリネンは、1940年に家具デザインコンペティションでチャールズ・イームズと一緒に設計した椅子で最初の受賞をしました。また、サーリネンは1948年にセントルイスのゲートウェイ・アーチのコンペティションで最優秀賞を受賞しました。このコンペでは、エリエル・サーリネンもコンペに参加していたため、ファイナリストに選ばれたという受賞連絡が父親のエリエルに送られたというエピソードもあります。

サーリネンの最初の主要な作品は、エリエルと協力して設計したミシガン州にあるゼネラルモーターズテクニカルセンターで、鉄とガラスを取り入れながら、2色のブルーのパネルでアクセントを加えたものです。このプロジェクトの成功により、サーリネンは、IBM、CBSなどの他の主要な米国企業の本社や主要な企業の建物を設計する機会を得ます。

全体的には近代性に基づく極めて合理的な設計哲学がありますが、インテリア設計には劇的な一面の階段やサーリネンによって設計された家具など、サーリネン特有の美的な要素が含まれているのが特徴です。

1950年代、エーロ・サーリネンはアメリカの大学からキャンパスの設計と個別の建物の委託を受けました。ペンシルベニア大学、エール大学、Ezra Stiles&Morse大学、MITなどです。特に、MITチャペルは有名です。

1950年7月に父親が亡くなった後、サーリネンは彼自身の建築家のオフィス、エーロ・サーリネン&アソシエイツを設立しました。

エーロ・サーリネンは1957年にシドニーオペラハウスのコンペ審査員を務め、ヨーン・ウッツォンのデザインを採用しました。この中で、エーロ・サーリネンは一次審査で破棄されていたヨーン・ウッツォンのデザインを再度レビューし、ウッツォンのデザインの質を評価しています。それは、コンクリートシェル構造というお互いの共通点もあったのでしょう!

1960年には、ロンドンの米国大使館とオスロの米国大使館を設計しました。

その後完成するのは、代表作であるミズーリ州セントルイスのゲートウェイ・アーチ、インディアナ州のミラーハウス、ジョン・F・ケネディ国際空港のTWAターミナルがあります。これらのプロジェクトの多くは構造設計に曲線を利用しています。エーロ・サーリネンののアメリカで最も有名な薄殻コンクリート構造物の1つは、MITのクレスジ・オーディトリウムです。

1961年に51歳で脳腫瘍により早世したため、プロジェクトの多くは、エーロ・サーリネンの残された建築デザインの仕事を引き継いだケヴィン・ローチによって完成されます。

2.建築家 エーロ・サーリネン代表作 紹介

1956 MITチャペル

MITチャペルは1956年に竣工しました。エーロ・サーリネンによって設計された無宗派のチャペルです。マサチューセッツ州ケンブリッジにあるマサチューセッツ工科大学のキャンパス内にあり、サーリネンが設計したクレスジ・オーディトリウムに隣接しています。

礼拝堂は小さな建物ですが、20世紀半ばの近代建築の成功例としてよく知られています。エーロ・サーリネンは、チャペルとオーディトリウムを含む敷地の設計を行っています。

礼拝堂は外から見ると、窓のないシンプルなレンガの円柱です。直径15 m、高さ9.1 mで、アルミニウムの尖塔が上にあります。レンガは一連の低いアーチで支えられています。サーリネンは、ざらざらして不完全なテクスチャー効果を生み出すレンガを選びました。内部は隣接する建物の騒音や喧騒から隔離されており、中には親密な空間が広がっています。

その視覚的なインパクトは驚かさるものです。窓のない内壁は起伏のあるレンガです。ハリー・ベルトイアが制作した金属製の彫刻は、円形の天窓から光を受けて、装飾されていない大理石の祭壇までとどきます。自然光の取り入れ方も面白いです。水辺からの波打つ反射光を壁の浅いスリットから上向きに取り入れます。礼拝堂の湾曲した尖塔と鐘楼は、彫刻家セオドア・ロスザックによって設計されたものです。

1962 TWAターミナル(ジョン・F・ケネディ空港)

TWAターミナルは、ニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港(JFK)の空港ターミナルです。1962年に竣工しました。

4つの「Y」字型の桟橋で支えられた薄いシェル構造が特徴です。内部は3階分のオープンスペースがあり、2つの管状の赤いカーペットが敷き詰められた通路がターミナルから伸びて、出発・到着ゲートにつながっています。2001年までエアターミナルとして使われました。1994年にニューヨーク市のランドマークとして登録され、2005年に米国の歴史登録建築に追加されました。

2015年に、サーリネンのTWAターミナルが空港ホテルとなることが発表されました。このTWAホテルの建設は2016年に始まり、2019年5月にオープンしました。行ってみたいですね!

1965 ゲートウェイ・アーチ

ゲートウェイアーチは、米国ミズーリ州セントルイスにある記念碑です。1965年10月に竣工しました。

1957年にエーロ・サーリネンは、チームを組んでコンペに参加しました。エーロ・サーリネンは、「最初は数学的に形状を処理していたが、最終的には目に従って調整した」と言っています。最終的には自身の美的感覚を信じたのでしょう。

エーロ・サーリネンの父親のエリエル・サーリネンを含む5人をファイナリストに絞り、1948年に審査員は満場一致でエーロ・サーリネンのデザインを選択しました。

「非常に刺激的で真に記念碑的な表現」を賞賛され、デザイン、思慮深い背景、美しさ、インスピレーションなど、その後のエーロ・サーリネンの作品に通じる多くの要素が見て取れます。

完成は、エーロ・サーリネンが亡くなった後であり、エーロ・サーリネンの残された仕事の多くを引き継いだケヴィン・ローチにより完成します。

3.建築家 エーロ・サーリネンの書籍 紹介

Eero Saarinen: Shaping the Future (英語)

サーリネンの作品が網羅されており、写真も充実しています。入門書として最適です!ここから興味を持った作品を選んで、調べていくのが良いと思います。

From the swooping concrete vaults of the TWA Terminal at JFK Airport to the 630-foot-tall Gateway Arch in St. Louis, the iconic designs of Eero Saarinen (1910–1961) captured the aspirations and values of mid-20th-century America. Potent expssions of national power, these and other Saarinen-designed structures—including the GM Technical Center, Dulles International Airport, and John Deere headquarters—helped create the international image of the United States in the decades following World War II.

Eero Saarinen: Shaping the Future offers a new and wide-ranging look at the entire scope of Saarinen’s career. This is the first book on Saarinen to incorporate significant research and materials from the newly available archives of his office, and includes the most complete portfolio of Saarinen’s projects to date—a chronological survey of more than 100 built and unbuilt works, pviously unpublished photographs, plans, and working drawings.

Lavishly illustrated, this major study shows how Saarinen gave his structures an expssive dimension and helped introduce modern architecture to the mainstream of American practice. In his search for a richer and more varied modern architecture, Saarinen became one of the most prolific and controversial practitioners of his time.

Amazonより
  • ハードカバー: 408ページ
  • 出版社: Yale University Press; New版 (2006/12/28)
  • 言語: 英語
  • ISBN-10: 0300112823
  • ISBN-13: 978-0300112825
  • 発売日: 2006/12/28

4.まとめ


建築家エーロ・サーリネンは、フィンランド生まれで米国に帰化して活躍した建築家です。コンクリートシェル構造による高いデザイン性が有名です。サーリネンが、オーストリアのオペラハウスのコンペで、ヨーン・ウッツォンを選んだのがよくわかります。作品は公共物も多いので、是非見に行ってみましょう!

注意説明 公共建築以外の場所の特定は行っていません。個人の所有物である住宅は、場所の特定をしないように配慮しております。ご了承くださいませ。

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