ブラジルは、ラテンアメリカの中でもみるべき近代建築が多くあります。これは、1960年に首都移転のために建設された新しいブラジリア計画の影響が強いです。
また、「悲しき熱帯」を書いたレヴィ・ストロースのような世界を代表する知識人がブラジルの大学で教えるなど、ここには多くの若手のヨーロッパ出身学者も集まりました。こうした環境が、ブラジル独自の文化を相まって、新しい近代建築の流れを形成しているように感じます。
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本記事の内容
本記事では、私が行ったことのある場所、これから行ってみたいの場所の中からブラジル観光で絶対見ておきたい名所建築5選を紹介したいと思います。ブラジルの建築といえば、「オスカー・ニーマイヤー」だけではありません。ルシオ・コスタ、リナ・ボ・バルディ、エドガー・フォンセカ、パウロ・メンデス・ダ・ロシャは必ず知っておいてほしいです。それぞれ独自の近代建築を模索していて面白いですね。私は、この中で唯一女性のリナ・ボ・バルディをおすすめしたいと思います。有名なサンパウロ美術館だけでなく、自邸やその他のプロジェクトも魅力的です。今度行った時に是非レポートしたいと思います。
目次
- ブラジル観光 1選:ニテロイ現代美術館(オスカー・ニーマイヤー設計)
- ブラジル観光 2選:ブラジリア大聖堂(オスカー・ニーマイヤー設計)
- ブラジル観光 3選:サンパウロ美術館(リナ・ボ・バルディ設計)
- ブラジル観光 4選:リオデジャネイロ大聖堂(エドガー・フォンセカ設計)
- ブラジル観光 5選:ブラジル彫刻美術館(パウロ・メンデス・ダ・ロシャ設計)
- 建築現地ツアー
- まとめ
ブラジル観光 1選:ニテロイ現代美術館(オスカー・ニーマイヤー設計)
ニテロイ現代美術館は、リオデジャネイロにあります。1996年に竣工しました。街の主要なランドマークとなっています。
この宇宙船のようなデザインがすごいですね。
構造エンジニアのブルーノ・コンタリーニを共にオスカー・ニーマイヤーが設計しました。
高さは16メートルあり、キューポラは3つの床があり、なんと直径50メートルもありあmす。
広いアクセススロープがとても印象的で、博物館のホールに繋がっています。
ビューイングギャラリーからは、グアナバラ湾、リオデジャネイロ、シュガーローフマウンテンを見ることができます。
建築家オスカー・ニーマイヤーの映画にも出てくるので、興味があれば是非DVDで見流のも良いかと思います。
あとは、いつか現場で!
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ブラジル観光 2選:ブラジリア大聖堂(オスカー・ニーマイヤー設計)
ブラジリア大聖堂は、ブラジルの首都であるブラジリアにあるローマカトリック大聖堂です。1970年に竣工しました。
オスカー・ニーマイヤーが設計で、構造エンジニアは、ジョアキン・カルドゾです。構造エンジニアはとても重要な存在であることがわかります。大聖堂は、それぞれ重さ90トンの16本のコンクリート柱で構成されたハイパーボロイド構造です。
大聖堂へのアクセスには、1968年に彫刻家ダンテ・クローチェによって作成された4人の福音書記者(4名の福音書記者『マルコ福音書』のマルコ、『マタイ福音書』のマタイ、『ルカ福音書』のルカ、そして『ヨハネ福音書』の記者ヨハネ)を表す4つの高さ3メートルのブロンズ彫刻があります。
また、ブラジルにおけるスペイン系の居住者から寄贈された4つの大きな鐘を含む高さ20メートルの鐘楼が、大聖堂の外側の入り口に面して右側に立っています。
大聖堂は最大4,000人を収容することができます。
訪問者は暗いトンネルを通って大聖堂に入り、ガラス屋根の明るい空間に現れます。また、洗礼堂は入り口の左側にあり、大聖堂かららせん階段を経由して入ることができます。
楕円形の洗礼堂の壁は、1977年にアトス・ブルカオによって描かれたセラミックタイルで覆われています。大聖堂の外側の屋根は16枚のグラスファイバーで構成されており、それぞれの基部の幅は10メートル、コンクリートの柱間は30メートルです。
身廊の上の大聖堂の中には、鋼ケーブルで吊るされた3人の天使の彫刻があります。彫刻は1970年にダンテ・クローチェの協力を得てアルフレド・セスキアッティによって作成されました。
祭壇は教皇パウロ6世から寄贈されたものです。
是非、この空間を体験してもらいたいです。
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ブラジル観光 3選:サンパウロ美術館(リナ・ボ・バルディ設計)
サンパウロ美術館は、サンパウロ市のパウリスタ通りにある美術館です。1968年に竣工し、コンクリート造とガラスのカーテンウォールで知られています。
リナ・ボ・バルディによって設計されました。
建築家リナ・ボ・バルディについて
リナ・ボ・バルディは、1914年に生まれました。イタリア生まれのブラジルのモダニスト建築家です。
リナ・ボ・バルディは多作の建築家でした。彼女は、建築とデザインの社会面を重要視しています。
リナ・ボ・バルディはイタリアの建築家ジオ・ポンティに指示した後、ブラジルのヴァナキュラーなデザインに興味を持ちました。
一方で、彼女はブラジルにとっては常に「外国人」であり、また女性建築家は珍しかったため、地元のブラジル人建築家になかなか受け入れられなかったといいます。
リナ・ボ・バルディは歴史の中に埋れつつありましたが、1993年に作品集が再発行されてから再度デザイナーの側面が注目され、現在もその製品は人気があります。
1992年に亡くなりました。
サンパウロ美術館
サンパウロ美術館は、74メートルのスペースが2本の横方向の梁で支えられている点が特徴的です。
このサンパウロ美術館は、1947年にブラジルの新聞王と呼ばれたアシス・シャトーブリアンと、美術評論家ピエトロ・マリア・バルディによって設立された非営利団体です。
リナ・ボ・バルディは、1946年にこのピエトロ・マリア・バルディと結婚しています。
サンパウロ美術館は、ブラジルの美術教育に関してイニシアチブを発揮し、文化の中心地としての先駆的な役割を担っていました。
また、第二次世界大戦後に建設された最初のブラジル美術館でもありました。この美術館は、ラテンアメリカにおけるヨーロッパ美術のコレクションで国際的に認められています。
また、アフリカやアジアの芸術、骨董品、装飾芸術などの8,000点を超えるコレクションもあります。
ここはコレクションも素晴らしいので、サンパウロに行ったら是非とも見てほしい建築です。
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ブラジル観光 4選:リオデジャネイロ大聖堂(エドガー・フォンセカ設計)
リオデジャネイロ大聖堂(聖セバスチャン大聖堂)は、リオデジャネイロのローマカトリック大司教区の本拠地です。
守護聖人である聖セバスチャンに捧げられているため、聖セバスチャン大聖堂とも呼ばれます。
この大聖堂の形は何か思い出しませんか?
マヤのピラミッド建築です!
リオデジャネイロ大聖堂はマヤのピラミッド建築をモチーフにしたスタイルで、エドガー・フォンセカによって設計されました。1979年に竣工です。
大聖堂は円錐形で、内径96メートル、外径106メートル、高さ75メートルです。内部の面積は8,000平方メートルもあり、椅子席が5,000席、収容人数はなんと20,000人と言われています。
大聖堂には4つのステンドグラスがあり、床から天井まで64メートルの長さがあり、必見です。
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ブラジル観光 5選:ブラジル彫刻美術館(パウロ・メンデス・ダ・ロシャ設計)
ブラジル彫刻美術館(MuBE)は、サンパウロのジャルディン・エウロパにあります。建築家パウロ・メンデス・ダ・ロシャの設計で、最も有名な作品のひとつです。
彫刻や立体的なアートの収蔵展示を目的として、1995年5月にオープンしました。
ブラジル彫刻美術館の建設には紆余曲折あり、この敷地内にショッピングセンターが建設されるのを防ぐことも意図しています。
そのため、土地はサンパウロ市から99年間、施設を維持しているブラジル彫刻美術館の会(SAM)に貸与されました。
建築家パウロ・メンデス・ダ・ロシャについて
パウロ・メンデス・ダ・ロシャは、1928年に生まれました。
1954年、彼はサンパウロ大学で建築と都市主義を専攻し、卒業後すぐにジョッキークラブ・デ・ゴイアニアの本部を設計します。
その後、サンパウロ大学の建築都市学部で教え始めます。
パウロ・メンデス・ダ・ロシャの作品は、オスカーニーマイヤーと対極にあります。
サイトや建築を厳格に読み解き、幾何学を基本として人間の領域と自然の統合を図っています。
作品には、「サンパウロ州産業連盟文化センター」(1996)、「ポルトガル語博物館」(2006)などがあります。
ブラジル彫刻美術館はラテンアメリカ建築における第1回ミース・ファン・デル・ローエ賞にノミネートされました。
ブラジル彫刻美術館
博物館には、展示用の3つの内部エリアがあります。グレートホール、ピナコテカルーム、バールマルクスルームです。また200人程度を収容できるペドロピバ講堂もあります。
剥き出しのコンクリートをみると、美術館自身が彫刻作品のようなが迫力があります。
ぜひ、その空間も体験してみてください。
建築現地ツアー
ブラジルは見どころが盛り沢山です。現地ツアーも上手に使うと、時間を有効に使えて便利です。
ブラジリア現地ツアー
現地行ってからでも、空いた時間を効率的に使うためにチェックしてみると良いと思います。
飛行機の形をした計画都市ブラジリアを観光しよう!!
1955年に当時の大統領クビチェックにより、ブラジル中央高原の荒れ果てた荒野に新都市を建てるという構想が発案されました。ブラジル建築界の2人の巨匠「オスカー・ニーマイヤー」と「ルシオコスタ」によりジェット機形に整えられ、様々な建築が建てられました。
このプランではその計画都市ブラジリアを余すことなく、プライベートプランにて観光いただけるコースとなります。スケジュールはあくまでもモデルとなりますので、お時間が許す限りお客様の好きな行程にてご案内が可能です!
まとめ
ブラジルはラテンの国で、建築もとてもおおらかな雰囲気があります。オスカーニーマイヤーの建築は必見ですが、そのほかにも様々な近代建築の流れを見てみると、それぞれのブラジル文化の表現がとても面白いです。また、ブラジリアの建設を見ると、建築という表現にとても大きな夢があった時代だなと感じます。日本からは飛行機で行ってもかなり遠いです。何度も行ける場所ではないので、行く時は計画立てて効率よく周りましょう!