韓国は、日本と最も身近な国と言って良いと思います。韓国は国家を挙げて文化事業の取り組んでいるので、近年は音楽や芸術の分野でも世界的に注目されるグループやイベントも増えています。もちろん、建築分野も例外ではありません。注目したい建築も目白押しです。
本記事の内容
本記事では、私が行ったことのある場所、これから行ってみたいの場所の中から韓国観光で絶対見ておきたい名所建築5選を紹介したいと思います。韓国の文化事業の国際的な展開は本当にすごいです。音楽、映画、演劇など芸術分野の発展は急速に進んでいます。そうした韓国には、さまざまな建築家が新しい試みを行なっています。ここでは、韓国に行った際には是非とも見ておきたい建築をご紹介します。
目次
- 韓国観光 1選:東大門デザインプラザ(DDP)(ザハ・ハディド設計)
- 韓国観光 2選:景福宮
- 韓国観光 3選:釜山シネマセンター(コープ・ヒンメルブラウ設計)
- 韓国観光 4選:ソウル図書館 (旧京城府庁)
- 韓国観光 5選:サムスン美術館リウム(マリオ・ボッタ、ジャン・ヌーヴェル、レム・コールハース設計)
- まとめ
韓国観光 1選:東大門デザインプラザ(DDP)(ザハ・ハディド設計)
東大門デザインプラザは、The Dongdaemun Design Plazaの頭文字をとってDDTとも呼ばれます。
日本でも新国立競技場のコンペで有名となったザハ・ハディッドによる設計です。
建設が2009年に開始され、2014年に竣工しました。
現在は、ソウルの都市開発のランドマークとなり、この独特で未来的なデザインが特徴です。また湾曲したフォルムがまるでUFOが着陸したようです。
この東大門デザインプラザDDTは、韓国ファッションの中心地であり、また観光客に人気の観光地である東大門の中心にあります。
ザハ・ハディッドは、この地域特有の風景シーンを作成するために、ソウルの歴史的、文化的、都市的、社会的、経済的側面を統合したといいます。
それが、ザハ・ハディッドのいう「透明性、多孔性、耐久性」という独特のデザインに結集しています。
構造的にはコンクリート造を基本として、材料は、外壁にアルミニウム、鋼、石を使用し、建物の内部は、合成繊維、吸音タイル、アクリル樹脂、ステンレス鋼で補強された石膏、磨かれた石などで仕上げられています。
東大門運動場を公立公園に置き換える国家的な建設プロジェクトであり、公園、大規模な展示スペース、様々な小売店などが一体となったプロジェクトです。
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韓国観光 2選:景福宮
景福宮は、1395年に建てられた朝鮮王朝の王宮です。首都ソウル北部に位置しています。
景福宮は朝鮮王朝によって建てられた五大宮の中で最大のものであり、朝鮮王朝の王、王家、朝鮮政府の本拠地でした。
約200年間、正宮として使用されますが、1553年に大火によって焼失します。
その後、再建されますが、今度は戦国時代の加藤清正らの進軍によって1592〜1598年の戦時に住民らの略奪がおこり、その際に建物が焼失します。
その後、約2世紀にわたって放棄されました。
19世紀になり、高宗の治世中に摂政皇太子興宣の指導の下、宮殿が修復されます。
20世紀初頭には、大日本帝国によって宮殿の多くが体系的に破壊されました。
その後現在までかけて、城壁に囲まれた宮殿群は徐々に元の形に復元されています。敷地内には国立故宮博物院と国立故宮博物院があります。
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韓国観光 3選:釜山シネマセンター(コープ・ヒンメルブラウ設計)
釜山シネマセンターは、釜山国際映画祭(BIFF)の公式会場として有名です。2011年に竣工しました。
オーストリアの建築家コープ・ヒンメルブラウの設計です。
釜山シネマセンターは、3つの建物(シネマウンテン、ビフヒル、ダブルコーン)、屋外劇場、デュレラウム広場で構成されています。
釜山シネマセンターは、ビッグルーフが特徴です。なんと片持ち梁部分が85 mありギネス記録として登録されました。
すごい!体験してみたいですね!
この特徴的な外観は、テレビやYoutubeなどでみたことある人も多いと思います。
建築家コープ・ヒンメルブラウは、この釜山シネマセンターで2007年に国際建築賞とシカゴアセニアム賞を受賞しました。
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韓国観光 4選:ソウル図書館 (旧京城府庁)
ソウル図書館は、旧京城府庁です。
1925年に日本の朝鮮占領中に建てられたものです。こうした日本の占領期のものの多くはすでに壊されていますが、一部まだ残っているものもあります。
デザインとしては、日本特有の帝冠様式です。
1945年の韓国解放から2008年の新潮社の完成まで市庁舎として使用されていました。
現在は、ソウル図書館として使用されています。
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韓国観光 5選:サムスン美術館リウム(マリオ・ボッタ、ジャン・ヌーヴェル、レム・コールハース設計)
サムスン美術館リウムは、サムスン文化財団が運営する美術館です。
なんと、マリオ・ボッタ、ジャン・ヌーヴェル、レム・コールハースの三人の建築家がこのプロジェクトに関わっています。
Museum1は韓国の伝統芸術のコレクションが収められており、そのうち36点が国宝に指定されています。コレクションには、韓国の伝統的な青磁、陶磁器、風景画、民芸品が含まれています。
Museum1はスイスの建築家マリオ・ボッタによって設計されました。
デザイン的には、六面体の2つの大きなボリュームが特徴です。
マリオ・ボッタは、ファサードにテラコッタ・レンガを使用して、強い存在感を演出しています。
このファサードの形と素材は、城壁都市としてのソウルの歴史を現代的に解釈したものです。
内部には、ロビー、ロタンダ、展示スペースがあります。Museum1の中心は、逆円錐形によって作成されたこの地下ロビーで、Museum2とサムスン・チャイルド・エデュケーション&カルチャーセンターと接続されています。
ロタンダ(rotunda)は円形の建物や円形の広間のことを言います。また上部はドーム構造になっていることが多いです。基本的には日本語では円形建築物と訳されていますが、文脈の中で円形の広間を指している場合は円形広間と訳されることもあります。
ロビーの上には白い壁のロタンダがあります。らせんのように渦巻くロタンダは、地下のロビーや展示スペースに自然光を届けます。
ジャン・ヌーヴェルによって設計されたMuseum2には、近現代美術が展示されています。
ジャン・ヌーベルは、白いガラスと錆びたステンレス鋼を使用して、展示ボックスを作成しました。その場に浮かんでいるように見えますが、これが現代美術の絶え間ない成長、進化、そして社会への挑戦を象徴しているそうです。
自由に配置された展示ボックスは、光がガラスの外板を貫通して、より制御された展示スペースを可能にします。
メイン展示ホールは、ポストテンション構築技術を用いて、支柱のないオープンなスペースとなっています。
ダミアン・ハースト、ウォーホル、ロスコー、イヴ・クライン、ドナルド・ジャッドなどの多くの有名な芸術家の作品があるので、間違いなく必見です。
レム・コールハースはサムスン・チャイルド・エデュケーション&カルチャーセンターを設計しました。Museum1のロビーへ向かう正面玄関は、レム・コールハースのガラス構造を通り抜けます。
建築が好きであれば、絶対行った方が良いと思います。
世界遺産など、建物を効率よく見にいく時は現地ツアーもありだと思います
近代建築は、いつも建築物はだいたい一人で見て周りますが、世界遺産をみたいときに時間を節約するときに使うのが現地ツアーです。
半日や1日で空いたときに効率よく回ってくれるので、必要に応じてハワイ現地ツアーを予約しています。
ロケ地ツアーなんかもあるので興味ある人はなかなか良いのでは。
ツアーでも自由行動とうまく組み合わせると、コストパフォーマンスがかなり高くなりますのでおすすめです。
現地行ってからでも、可能な時もあるのでチェックしてみると良いと思います。
まとめ
今までに韓国で行ったことのある場所を中心に建築を選んでみました。釜山シネマセンター(コープ・ヒンメルブラウ設計)はまだ見たことがないので、映画のイベントと一緒に行ってみたいと思っています。そうしたら中まででしっかり堪能できますし、きっと美味しい韓国料理と映画も一緒に楽しめます。