本記事の内容
本記事では、中古マンションを購入したい人向けに、資金計画から購入までのすべての流れについて把握することで、より良い物件を適正価格で、納得して購入する方法について解説したいとおもいます。
ーーー題して、『中古マンション購入完全ガイド』です。ーーー
中古マンション購入完全ガイド(18)では、マンション購入後の税金について解説します。高額の買い物をすると、税金も高額なのです。
中古マンション購入完全ガイド一覧
- (1)購入の流れ・全体像を把握しよう
- (2)購入時の諸費用のすべてを知ろう
- (3)購入相場を見極める方法
- (4)購入のための資金計画をしよう
- (5)購入資金1000万円を貯める方法
- (6)住宅ローンの計画を立てよう
- (7)銀行の住宅ローン7選 を徹底比較します
- (8)フラット35 を徹底比較します
- (9)中古マンションの<物件探し>の方法
- (10)おすすめのデザインリフォーム済マンション販売会社
- (11)中古マンションの資産価値チェックを必ずしよう
- (12)物件の内覧・内見ポイントを教えます(チェックリストあり)
- (13)中古投資マンションの選び方
- (14)災害に強いマンションの選び方
- (15)地震・火災保険の選び方
- (16)火災保険を見積比較でシミュレーションしよう
- (17)契約・決済の手順をまとめます
- (18)マンション購入後の税金について解説します ←今回はココ
- (19)住宅ローン減税制度を利用しよう
- (20)引っ越しに役立つタスクリスト・備忘録一覧(チェックリストあり)
- (21)引越し一括見積りで引越し料金を半額にするトーク術
- (22)購入後に資産価値を維持するマンション・メンテナンスの方法
本記事の目次
不動産購入後に支払う税金とは何ですか?
不動産の高ニュで考慮しなければならない税金は、以下の2つです。
- 不動産取得税(不動産の取得時に1回だけ支払う)
- 固定資産税・都市計画税(毎年支払う)
高額な買い物なので、その後の税金でも結構苦労します。こうした税金についてもあらかじめ考慮しておく必要があります。
それでは、各税金について詳しく見ていきましょう。
不動産取得税
不動産取得税とは、「土地や家屋の購入、贈与、家屋の建築などで不動産を取得したときに、取得した方に対して課税される税金」となります。
この税金は、「有償・無償の別、登記の有無にかかわらず」課税されます。
ただし、相続により取得した場合等、一定の場合には課税されません。
不動産取得税の計算方法
東京都主税局のWEBページによると、計算方法は以下の通りです。
取得した不動産の価格(課税標準額)*1 × 税率*2
*1 令和3年3月31日までに宅地等(宅地及び宅地評価された土地)を取得した場合、当該土地の課税標準額は価格の1/2となります。
*2 税率は以下のとおりです。
取得日 | 土地 | 家屋(住宅) | 家屋(非住宅) |
---|---|---|---|
平成20年 4月 1日から 令和3年 3月31日まで | 3/100 | 4/100 |
不動産取得税を算定する際の「取得した不動産の価格」
取得した不動産の価格とは、購入価格のことではありません。
以下の定義を見てください!
不動産の価格とは、総務大臣が定めた固定資産評価基準により評価、決定された価格で、新・増築家屋等を除き、原則として固定資産課税台帳に登録されている価格をいいます。したがって、不動産の購入価格や建築工事費ではありません。
また注意したい点は、土地や家屋の贈与を受けたり、交換により取得したりした場合も、固定資産課税台帳に登録されている価格が、「取得した不動産の価格」となることです。
固定資産税・都市計画税
固定資産税とは、不動産を所有する人全員にかかる税金となります。
いわゆる、土地持ちだったり、マンションを持っている本人にかかる税金なので、「家持ち」の人はしっかり払わないといけません。
毎年1月1日で不動産を所有する人が対象となります。
そして、不動産を所有している限り、毎年支払い続けなければいけません。
これが結構、ボディブローのように効いてくるので、こうした税金の支払いがあることもしっかりと認識しておきましょう。
固定資産税の計算方法
固定資産税の計算方法は以下の通りです。
固定資産の評価額(課税標準額)に、標準税率となる1.4%を掛けます。また税率は、自治体によって1.5%や1.6%などもあります。
基本は、1.4%となります。
固定資産税=評価額(課税標準額)×標準税率(1.4%)
固定資産税評価額は、3年に1度の間隔で見直しされます。
その時点の地価に応じて金額が決まるので、地価が高騰している時期は固定資産税も高くなります。
土地の評価額(課税標準額)
土地の評価額は「固定資産評価基準(土地)」に基づき、現実の売買実例価額を基準として求められます。宅地の場合は、「路線価方式」などを基にしているので、これは国税庁「路線価図・評価倍率表」で調べられます。
家屋の評価額(課税標準額)
家屋の評価額は、「再建築価格方式」によって計算します。
これは、「同じ建物を同じ土地に建てたらいくらになるか」を基準として、経年劣化を減額して求めます。
固定資産税は土地やマンションなどの不動産において、固定資産税課税台帳に登録されている本人に支払い義務が生じます。
まとめ
中古マンション購入完全ガイド(18)では、マンション購入後の税金について解説しました。
購入後に税金を余裕を持って支払えるように、しっかりと準備しておきましょう。
いきなり税務署から高額の税金がきてびっくりしないように。
本記事では私の実体験も含めて書きますので、すべての記事を読み通すことで、中古マンションの購入プロセスが頭の中でしっかりとシュミレーションできるようになると思います。
ぜひ通してお読みください。