建築家 中村好文は、住宅設計を中心に活躍する建築家です。
一般にはそれほど知られていないかもしれませんが、住宅設計を学び実践していくときに、たぶん多くの建築を学ぶ学生が参考にしてきたと思います。
「住宅設計」「建築家」とググると、すぐ出てきます!
都立品川職業訓練校木工科にて家具製作を学び、1976年から1980年まで吉村順三設計事務所に所属します。
その後、独立して300軒以上の住宅を手がけてきました。
料理好きで有名ですし、多くのエッセイも書いています。
私も、初めて読んだ「住宅巡礼」を思い出します。
主な作品には、「三谷さんの家」「伊丹十三記念館」「明月谷の家」などがあります。
1987年に「三谷さんの家」で第1回吉岡賞を受賞し、その後も第18回吉田五十八賞特別賞を受賞しています。
私は、建築家 中村好文のエッセイ付きの住宅スケッチなども好きです。
手書きスケッチは温かみがあります。
というわけで、今回は建築家 丹下健三を知るための厳選書籍のご紹介です。
本記事の内容
本記事では、建築家 中村好文を知るための厳選書籍を紹介します。中村好文は、日本を代表する建築家です。主に住宅設計を中心に設計活動を行っていますが、家具設計や公共建築も設計してしています。巨匠という感じではなく、写真を見るととても穏やかで身近な感じがするのがいいですね。エッセイやスケッチも建築家 中村好文の人柄を表しているようです。
目次
- 住宅巡礼シリーズ(中村好文 著)
- 中村好文 百戦錬磨の台所 vol.1(中村好文 著)
- 人と暮らしと、台所 / NHK趣味どきっ!(中村好文 著)
- 普段着の住宅術 / ちくま文庫)(中村好文 著)
- 中村好文「湖畔の山荘」設計図集(中村好文 著)
- 建築家のすまいぶり / エクスナレッジムック)(中村好文 著)
- 中村好文 小屋から家へ(中村好文 著)
- 暮らしを旅する(中村好文 著)
- 住宅読本(中村好文 著)
- パン屋の手紙―往復書簡でたどる設計依頼から建物完成まで(中村好文&神幸紀 著)
1. 住宅巡礼シリーズ(中村好文 著)
こちらは、建築家中村好文の代表的著作です。
ル・コルビュジエの「小さな家」やフランク・ロイド・ライトの「落水荘」など、いわゆる世界的に有名な住宅作品を中村好文が巡ったエッセイです。
住宅を見に行く前に一読をお勧めします。
建築家ならではの視点がよくわかるので、見るべきポイントが分かります。
ル・コルビュジエ、フランク・ロイド・ライト…20世紀の偉大な建築家たちの溢れるような想像力は、個人住宅でもいかんなく発揮された。家を美しく快適にするための、そして名作を名作たらしめた独創は、どこにあるのか。その答えを求めるには、住宅を訪ね、玄関ドアをノックするしかない―。カメラとスケッチブックを片手に世界各地を訪れた建築家の、旅と発見を綴った、ワクワクドキドキのフィールドノート。
目次
・ル・コルビュジエの「小さな家」―スイス/コルソー1924年
・フィリップ・ジョンソンの「タウンハウス」―アメリカ/ニューヨーク市1950年
・アルヴァ・アアルトの「コエタロ」―フィンランド/ムーラッツァロ1953年
・リートフェルトの「シュレーダー邸」―オランダ/ユトレヒト1924年
・フランク・ロイド・ライトの「落水荘」―アメリカ/ペンシルヴァニア州ベア・ラン1936年
・アスプルンドの「夏の家」―スウェーデン/ステナス1937年
・マリオ・ボッタの「リゴルネットの住宅」―スイス/ティチーノ地方リゴルネット1976年
・ルイス・カーンの「エシェリックハウス」―アメリカ/フィラデルフィア チェスナットヒル1959‐61年
・ル・コルビュジエの「休暇小屋」―フランス/カップ・マルタン1956年
・読者のための「住宅巡礼」案内
住宅巡礼 続
こちらは、上記の続きものです!!
住宅建築の名作を世界に訪ねる旅はいよいよ佳境。今回は安藤忠雄の「住吉の長屋」から、著者が師事した吉村順三の「森の中の家」まで、選び抜かれた名作八軒を「巡礼」する。他に訪ねた住宅は、「イームズ自邸」「ケアホルム自邸」「ダルザス邸」「バラガン自邸」「シーランチ」「カーサ・グランデ」。建築家ならではの勘所を押さえた文章とカラー写真、イラストレーションで、旅心もくすぐりながら案内する。
目次
・安藤忠雄の「住吉の長屋」
・チャールズ・イームズ+レイ・イームズの「イームズ夫妻の家」
・ハンナ・ケアホルム+ポール・ケアホルムの「ケアホルム自邸」
・ピエール・シャロウの「ダルザス邸」
・ルイス・バラガンの「バラガン自邸」
・チャールズ・ムーアと仲間達の「シーランチ」
・アンジェロ・マンジャロッティ+ブルーノ・モラスッティの「カーサ・グランデ」
・吉村順三の「森の中の家」
住宅巡礼・ふたたび
えっと、上記の「住宅巡礼 続」は新潮社 (2002/11/1)です。
以下の、「住宅巡礼・ふたたび」は、筑摩書房 (2010/12/24)ですね。
よって、出版社が違うのですが、内容は同じかもしれません。
「住宅巡礼」「住宅巡礼 続」は読みましたが、「住宅巡礼・ふたたび」はまだ未確認です。情報が確定したら、再度情報を追加します。
世界各地に残る20世紀の名作住宅を訪ね歩いて東へ西へ。あの住宅を巡る旅が帰ってきました!安藤忠雄の「住吉の長屋」をはじめ、「イームズ自邸」「ケアホルム自邸」「ダルザス邸」「バラガン自邸」「シーランチ」「カーサ・グランデ」…さらに、稀代の普請道楽だったフィリップ・ジョンソンの形見ともいうべき「ガラスの家」を含む建物の数々を紹介。建築家ならではの観察力と想像力を、写真と文章とイラストに定着させた旅のフィールドノートの始まり始まり。
目次
・安藤忠雄の「住吉の長屋」―日本/大阪 一九七六年
・チャールズ・イームズ+レイ・イームズの「イームズ夫妻の家」―アメリカ/ロスアンジェルス 一九四九年
・ハンナ・ケアホルム+ポール・ケアホルムの「ケアホルム自邸」―デンマーク/コペンハーゲン 一九六三年
・ピエール・シャロウの「ダルザス邸」―フランス/パリ 一九三一年
・ルイス・バラガンの「バラガン自邸」―メキシコ/メキシコ・シティ 一九四七年
・チャールズ・ムーアと仲間達の「シーランチ」―アメリカ/カリフォルニア州 一九六四年
・アンジェロ・マンジャロッティ+ブルーノ・モラスッティの「カーサ・グランデ」―イタリア/サンマルティーノ・ディ・カストロッツァ 一九五八年
・フィリップ・ジョンソンの「ガラスの家」―アメリカ/コネティカット 一九四九〜一九九五年
2. 中村好文 百戦錬磨の台所 vol.1(中村好文 著)
こちらは、中村好文の近作です。
台所設計は本当に面白いですね。
料理の時間は1日の中でもかなり長いものです。そうした時間を費やす空間はやっぱり素敵な空間であって欲しいですね。
よい空間のためのヒントが満載で、「よい台所とは何か?」が分かります。
これまで300軒以上の住宅を手がけてきた中村好文さん。食いしん坊で料理好きの建築家は、クライアントの多様な食生活に応える台所に知恵と工夫を注いできた。本書に登場する住まい手は、自慢の台所を生き生きと使いこなし、料理と食事を大切にする暮らしを楽しむ。そんな幸福な台所の日常を、豊かな文章、写真、図面で紹介。
目次
1 意中の台所
その1 ジョンの台所
その2 今井町の勾玉型の竈
その3 ヴェネツィア暮らしの台所
その4 Lemm Hutの七厘レンジ
その5 フィリップ・ジョンソンご自慢の台所
2 五つの台所
明月谷の家 -小柄な主婦のためのコンパクトな台所
つのだ夫妻の家 -夫婦が阿吽の呼吸で働く台所
休寛荘 -料理好きが寄ってたかって働くための台所
Hanem Hut -七厘で料理する極小の台所
レミングハウス -食いしん坊ぞろいの設計事務所の台所
3. 人と暮らしと、台所 / NHK趣味どきっ!(中村好文 著)
人気のNHK番組のテキストです。
番組の第3回 に「遊び心を忘れない」 というタイトルで建築家 中村好文が出てきます。
暮らしを大事にする中村好文の考え方がよく分かります。
知恵と工夫にあふれる、機能と快適さを追求した達人たちの台所日々のおいしい食事をつくり出す場所である台所は、暮らしの中心となる場所。整理整頓、掃除、調理の手順など、台所にはその人のこだわり、ライフスタイル、考え方が反映されるのがおもしろいところ。台所からは、暮らしぶりだけでなく、その人の生き方も見えてくる。
今回は日々の暮らしを大切にしている方々を訪ね、使いやすさだけでなく、心地よさも追及した台所を紹介。それぞれ大切にしているポイントや、毎日の台所とのつき合い方は違っても共通しているのは、おいしい料理をつくって食べることが大好きで、食にまつわる日々のあれこれを楽しんでいること。そんな達人たちの、知恵を絞って工夫をこらした台所には私たちにもマネできるコツが満載。
達人たちの台所のアイデアとレシピから、もっと楽しく、おいしく、幸せな毎日をつくるヒントを届ける1冊。
※2019年2‐3月のアンコール放送です。放送時のテキストがそのままご利用いただけます。
目次
第1回 「流れるように、よどみなく」 料理研究家 有元葉子
第2回 「家族の居場所」 陶芸家 大谷哲也・大谷桃子
第3回 「遊び心を忘れない」 建築家 中村好文
第4回 「“ほどほど”が心地よい」 北欧ジャーナリスト 森百合子
第5回 「子どもを育む」 料理研究家 コウケンテツ
第6回 「おいしい“ごはん”のために」 米農家 山﨑宏・山﨑瑞弥
第7回 「僕のエンジンルーム」 編集者 武井義明
第8回 「ひとりを楽しむ」 料理家・文筆家 高山なおみ
4. 普段着の住宅術 / ちくま文庫)(中村好文 著)
作品としての住宅ではなく、暮らしをデザインする中村好文の設計思想がよく分かります。
一見すると普通の家の中に様々な工夫があります。
目いっぱいおしゃれをして目立つ住宅ではなく、住む人の生活を穏やかに受け入れる家、一つ屋根の下に生活のすべてがすっぽりとバランスよく収まっている家―そんな家で暮らしたい。居心地のよい住宅づくりで定評のある建築家が、みずからの体験を踏まえた住宅論から、家具や愛読書に至るまでを語る。想像の中で自身が住み手となることで生まれてくる間取りや設計上の工夫とは、どんなものなのだろう。暮らす豊かさの滋味を味わう建築書の名著。文庫化に際し、「建築家の本棚から」など大幅に加筆。
5. 中村好文「湖畔の山荘」設計図集(中村好文 著)
こちらは、中村好文氏が60代夫婦のために設計した小さな山荘「湖畔の山荘」の設計図集となっています。
なんと、全3 7 6 頁という大部ですが、手書きの図面がいいですね。
やっぱり住宅設計は手書きが良いと思わされます。
図面の温もりが、そのまま建物に反映されています。
図面に込められた、中村好文の建築心を読み解く中村好文氏が60代夫婦のために設計した小さな山荘の設計図集。着想からプレゼンテーションまでのプランの変遷から始まり、基本設計図、実施図、詳細図まで、丁寧に描かれた手描き図面を高画質スキャンして全3 7 6 頁に収録。
写真家・雨宮秀也氏の美しい写真とともに、中村氏の設計を隅々まで堪能できる、住宅実務者には見逃せない1 冊。
6. 建築家のすまいぶり / エクスナレッジムック)(中村好文 著)
これは、建築家の自邸を中村好文が訪れたエッセイです。
建築家に住宅を頼む前に、建築家がどんな住宅に住んでいるか見ておくのも良いでしょう。
また、建築を学ぶ学生にもいいですね。
自邸には、その建築家の思想が現れます。必見です。
背伸びもせず、萎縮もせず、我慢もせず、自然体で伸び伸びと暮らしているかどうか?本書は建築家の自邸・24軒の「すまいぶり」を訪ね歩いた訪問記である。新築時ではなく、住み込まれ、生活の匂いが染み込んだころをあえて見計らって訪れる。ここに中村好文の住宅観が正直にあらわれています。
目次
・中心のある家(私の家)/阿部 勤
・岡山の家/神家昭雄
・積層の家/大谷弘明
・VEEN/吉良森子
・ZIG HOUSE/ZAG HOUSE/古谷誠章
・札幌の家/上遠野 徹
・能代の住宅/納谷 学・納谷 新
・TANAKA RESIDENCE/田中 玄
・CASA-K/小林 武
・foo/松野 勉・相澤久美
・つくばの家I/小玉祐一郎
・ニルスのフェリーボートハウス/ニルス・イェッペ・ハンセン
・ドッグハウス/木下道郎
・GAZEBO/山本理顕
・府中の住宅/佐藤重徳
・陽明山のすまい/陳 瑞憲
・私たちの家/林 昌二・林 雅子
・森の中の一軒家/織田憲嗣
・而邸/泉 幸甫
・ノヴィラーラの家/渡辺泰男
・Nハウス/永山盛孝
・分居/木下庸子
・フツウ・ノイエ/赤坂真一郎
・House SA/坂本一成
7. 中村好文 小屋から家へ(中村好文 著)
別荘と住宅12件を紹介しながら、小屋の意味を考えます。
「なにもない<から>なんでもある」
うーん!なるほど!
何にでもなれる小屋っていいですね!
住み手の思いに寄り添い、良質で美しい住宅をつくり続ける中村好文。 小さな空間にその思想が十全に生かされた「小屋的」なる別荘と住宅12件を、中村が影響を受けた古今東西の小屋とともに紹介をし、住まいづくりの原点を探る。「ミナ ペルホネン」デザイナー、皆川明との小屋をめぐる愉快な対談も収録。「なにもない<から>なんでもある」小屋の魅力を、中村ならではの味付けで紹介する、夢とユーモアにあふれる楽しい本 ロングセラー『中村好文普通の住宅、普通の別荘』の姉妹編。
8. 暮らしを旅する(中村好文 著)
こちらは、中村好文による旅、食、モノ、住まいなどにまつわるエッセイです。
旅は、建築を知っているととても楽しめますが、あとは美味しいものがあると最高です。
そんな旅の楽しさがにじみ出ています。
手仕事を愛し、ぬくもりある家をつくり出す人気建築家の中村好文。
なにげない日々を愛おしみ、ちょっとした工夫に胸をときめかし、人との出会いを大切に過ごす。暮らしを愛してやまない著者による、写真付きの42編のエッセイ本!旅先での思わぬ出会い、新しい道具を手にした喜び、遊び心のあるプレゼントなど、素敵なエピソード満載の一冊です。旅、食、モノ、住まいなどにまつわるエッセイに1つ1つ、写真やイラストを添えた絵本のような造りの本です。
9. 住宅読本(中村好文 著)
良い住宅を考える上で必須の12の条件を、中村好文が解説しています。
眼から鱗の指摘もありますね。
当たり前のようなことを、どのように見るのか!
見る目を養う方法が分かるようです。
住宅設計にも参考になるかと思います。
よい住宅ってなんだろう? 居心地、台所、手ざわり、家具…。「住宅名人」の建築家が考えぬいた12の条件を、写真やイラストでわかりやすく解説。『芸術新潮』に掲載されたものに訂正・加筆して単行本化。
10. パン屋の手紙―往復書簡でたどる設計依頼から建物完成まで(中村好文&神幸紀 著)
こちらは、住宅設計を建築家に依頼しようと考えている人にもおすすめです。
設計依頼から、完成までの手順もわかります。
全体像が見えると、依頼もしやすいですよね。
そういった手順書としても見ることができます。
また、純粋にエッセイとしても面白いです。プレゼントにもいいですね!
どうぞ私たちの夢、小さなパン小屋をお願いいたします。―ある日、東京の建築家・中村好文のもとに北海道のパン職人から、設計依頼の手紙が届いた。試行錯誤を二人三脚で愉しむ建築家とクライアントの普請の記録。
最後に
如何でしたか?今回は、建築家 中村好文を知るための厳選書籍【10選】を紹介しました。中村好文の建築は、人の生活に寄り添っています。中村好文は、「住宅作品を設計しているのではなく、人の住まいを設計している!」と語っています。本を読むと、そんな中村好文の設計思想が住宅全体に染み渡っているのがよく分かります。
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