建築家 谷口吉生は、あまりメディアにも出てこない建築家なのでイメージが湧かない人も多いかと思います。
世界的に有名なものは、なんといってもNYの近代美術館MoMAの改修でしょう。
私は、猪熊源一郎現代美術館が好きで何度も行きました。
とにかく、日本における正統的な近代建築を継承しているというイメージが強く、何かリチャード・マイヤーに近いものを感じるのは私だけでしょうか?
というわけで、今回は谷口吉生の執筆した本のご紹介です。
谷口吉生について詳しくは以下の記事をご覧ください。
本記事の内容
本記事では、建築家 谷口吉生の執筆した書籍を通して、谷口吉生の考え方を理解するために重要な書籍【8選】を紹介します。 谷口吉生の本ってあまり思いつかないですね。寡黙で印象そのままに、残している文章も限られています。建築家谷口吉生にとって、「建築」こそが語る言語であるのかもしれません。
目次
- 谷口吉生の建築 Yoshio Taniguchi Architect(谷口吉生 著)
- 私の履歴書-谷口吉生(谷口吉生 著)
- 十二組十三人の建築家 古谷誠章 対談集(谷口吉生 著)
- 谷口吉生建築作品集(谷口吉生 著)
- 谷口吉郎建築作品集(谷口吉郎の息子である谷口吉生のエッセイ収録)
- Yoshio Taniguchi: Nine Museums
- 谷口吉生のミュージアム―ニューヨーク近代美術館(MoMA)巡回建築展
- 谷口吉生「丸亀市猪熊弦一郎現代美術館・図書館」―建築を見る (エスキスシリーズ)
1. 谷口吉生の建築 Yoshio Taniguchi Architect(谷口吉生 著)
建築家、谷口吉生の仕事を知るにはこれが最適です。
なんといっても「GINZA SIX」(2017年)や「The Okura Tokyo」(2019年)といった最新作までこちらは網羅しているので、作品集としての集大成となります。
私の好きな「ニューヨーク近代美術館(MoMA)」、「鈴木大拙館」もありました!
建築家、谷口吉生の仕事の集大成ともいうべき建築作品集。 1996年刊行の『谷口吉生建築作品集』から20年以上を経て、新たに「GINZA SIX」(2017年)、「谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館」「The Okura Tokyo」(2019年)などの近作を収録。過去の作品集にも収録の「土門拳記念館」「東京都葛西臨海水族園」「豊田市美術館」、そして「東京国立博物館法隆寺宝物館」「ニューヨーク近代美術館(MoMA)」「鈴木大拙館」「京都国立博物館平成知新館」などの主要作品を含めた計26件を収録。 多数の竣工写真のほか、吉生氏による端的な解説文、前文、詳細建築データとアクソメ図、そして氏の盟友にして同時代を共に歩んだ巨匠・槇文彦氏による書き下ろし寄稿も掲載します。
2. 私の履歴書-谷口吉生(谷口吉生 著)
こちらは、日本経済新聞で連載していた「私の履歴書」をまとめたものになります。
なんか谷口吉生は全然建築メディアに出てこないので、かなり「謎」に包まれている感じです。
しかし、この本では、父親で建築家である巨匠・谷口吉郎との関係や、谷口吉生自身の生活などを知ることができます。
かなり貴重な書籍と思います。
葛西臨海水族園、豊田市美術館、ニューヨーク近代美術館(MoMA)やGINZA sixなどの設計で知られる世界的建築家・谷口吉生氏の初の自伝。「私の履歴書」(日本経済新聞社、2017年連載)全29回分の記事と作品写真を収録。「建築作品を通してのみ自身を表現する」ことを心がけ、建築理念や父・谷口吉郎との関係、自身の半生について、公に語ることの少なかった著者の肉声を集めた貴重な一冊です。自身の設計になる金沢の建築博物館「谷口吉郎・吉生記念金沢建築館」の開館を記念し出版。
3. 十二組十三人の建築家 古谷誠章 対談集(谷口吉生 著)
早稲田大学の建築家 古谷誠章の対談集で、その中で谷口吉生との対談があります。
テーマが「モダニズムとその後」なので、内容的にも谷口吉生にぴったりです。こちらも、谷口吉生の考え方を知るには貴重な書籍です。
やはり対談形式はいろんな話が出てきて面白いですね!
丁寧な聞き取りから、12組12色の活動の軌跡と共にモダニズム建築の最終到達点が浮かび上がる。「モダニズム建築の軌跡」、「続モダニズム建築の軌跡」に続くLIXIL広報誌の連載、待望の書籍化。
4. 谷口吉生建築作品集(谷口吉生 著)
こちらは、谷口吉生の作品集で「土門拳記念館」「葛西臨海水族館」といった中期の名作が出てきます。
上述した最新の作品集には掲載されていない作品もあり、それぞれの建築に対して谷口吉生の解説がついているので、建築の設計理念を知ることができます。
掛川の資生堂アートハウス、金沢市立図書館、秋田市立中央図書館明徳館、池を効果的に配した土門拳記念館、葛西臨海水族館、他にホテル、体育館、中・高校校舎など、建築家の20年間の仕事の見事な集大成。著者の解説付き。
5. 谷口吉郎建築作品集(谷口吉郎の息子である谷口吉生のエッセイ収録)
間違えないようにしてほしいのは、こちらは作品集としては、谷口吉生の父の谷口吉郎の作品集ということです。
なんといっても、写真が綺麗で見応えがあります。
この本は、谷口吉郎氏の生家跡に建設された「谷口吉郎・吉生記念金沢建築館」の開館を記念して刊行されたものであり、谷口吉郎&谷口吉生の親子のエッセイも掲載されていて興味深いです。
「谷口吉郎・吉生記念金沢建築館」もモダニズム建築の正当さを感じます!行ってみたいですね!
1981年刊行の『谷口吉郎作品集』の復刊。谷口吉郎氏の生家跡(金沢市寺町)に建設される、長男・谷口吉生氏設計になる「谷口吉郎・吉生記念金沢建築館」(2019年夏開館予定)の開館を記念し刊行する新版です。旧本に収録されていた竣工当時の作品写真をほぼそのまま忠実に再録、現存していない建築や当時の状況を知ることのできる、資料価値の高い一冊です。吉郎氏自筆エッセイも多く収録するほか、吉生氏のエッセイ、谷口吉郎研究の第一人者である藤岡洋保氏(東京工業大学教授)による、新規書き下ろし解説も収録します。
6. Yoshio Taniguchi: Nine Museums
英語版です。
谷口吉生の9つのミュージアムに絞った作品集です。
海外からの評価がどのようなものかわかるのが興味深いです。谷口吉生は意外と海外ではそれほど知られていないので、貴重な書籍となります。
This volume celebrates Japanese architect Yoshio Taniguchi by presenting nine of his museum designs, from the renovation and expansion of The Museum of Modern Art – Taniguchi’s only museum to be built outside of Japan – to projects in Tokyo, Kyoto, and throughout his native country. Taniguchi’s museums are central to understanding his approach to architecture. Distinctly modern, each design is marked by a rich materiality, a respect for pure geometry, and a commitment to the art of building.
7. 谷口吉生のミュージアム―ニューヨーク近代美術館(MoMA)巡回建築展
ニューヨーク近代美術館(MoMA)巡回建築展のカタログ的書籍です。
ニューヨーク近代美術館の改修を行った谷口吉生を紹介するものであり、12作品を取り上げて詳細に解説しています。
ニューヨーク近代美術館は谷口吉生の出世作で、初めての海外の作品です。
もっともっと海外のメディアにでても良いと思うのですが、何か控えめな印象です。それが、日本男児っぽくてかっこいいですが。
本書は、建築家・谷口吉生がこれまでに設計してきた日本の各地に存在するミュージアムから、そして初めて海外に建てられたニューヨーク近代美術館の増改築プロジェクトを含め、12の美しいミュージアム・デザインを紹介します。
8. 谷口吉生「丸亀市猪熊弦一郎現代美術館・図書館」―建築を見る (エスキスシリーズ)
建築を見る (エスキスシリーズ)の第4弾です!
谷口吉生が設計した「丸亀市猪熊弦一郎現代美術館・図書館」は結構好きで何度も行きました。香川県は、建築の見所が多いのです。
このエスキスシリーズは、建築の見方がよくわかるので学生さんの課題とかにも役に立つかと思います。
美術館設計の前には読んでおきたいですね。サイン計画や、大空間の演出方法など参考なることも多いです。
すぐれた建築を徹底的によく見るためのガイドブック。丸亀市猪熊弦一郎現代美術館をとりあげ、建築のデザイン、ディテール、建材・機器など微に入り細にわたって紹介。建築が完成するに至った背景や、設計者にもせまる。
最後に
如何でしたか?今回は「谷口吉生」をよく知るために、谷口吉生自身が執筆した本8選をご紹介しました。谷口吉生の建築を体験すると、なんか背筋が伸びる感じがします。谷口吉生の建築は付け入る隙のなさを感じて、近代建築のミニマルなイメージをまさに体現しています。谷口吉生の書籍を読むと、谷口吉生の建築設計に対する考え方を知ることができます。
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