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デザイナー・詩人 ウィリアム モリスを知ろう! いちご泥棒など

デザイナー・詩人 ウィリアム モリスは、イギリス・ロンドン出身です。様々な分野にマルチに活動しました。しかし、詩人とデザイナーの組み合わせは少し珍しいですね。

本記事の内容

本記事では、デザイナー・詩人 ウィリアム モリスの略歴、代表作、書籍を紹介したいと思います。ウィリアム モリスは、テキスタイルのデザインが最も有名です。しかし詩人や思想家としての側面も大きいです。また日本の「民芸」などにも影響を与えています。意外とウィリアム モリスのデザインが、身の周りにあるかもしれません。今すぐ家の壁紙やハンカチをチェックしてみましょう!

目次

  1. デザイナー・詩人 ウィリアム モリスの略歴
  2. デザイナー・詩人 ウィリアム モリスの作品
    • いちご泥棒 Strawberry Thief
    • ピンパーネル Pimpernel
    • La belle Iseult
  3. デザイナー・詩人 ウィリアム モリスの書籍 紹介
  4. まとめ

1.デザイナー・詩人 ウィリアム モリスの略歴

ウィリアム・モリスは1834年にイギリスのロンドンで生まれました。ウィリアム・モリスは詩人、デザイナーとして多角的に活動し、後半は社会活動家としての一面もあります。

父はロンドンの証券仲買人で、投資で巨額の富を得ました。モリスは聖職者になることを志し、オックスフォード大学に入学します。この時に、ジョン・ラスキンの著書を読んでいたことが、その後の人生に大きく影響します。

成人してから遺産を相続します。ここから、デザイナーとしての活動が始まります。1856年に建築事務所に入所してフィリップ・ウェッブと知り合います。1859年にはジェーン・バーデンと結婚して、フィリップ・ウェッブ設計のレッド・ハウスに住みます。

1861年にモリス・マーシャル・フォークナー商会を設立します。ここからは、デザインと詩人を両立し、叙事詩「地上の楽園」も有名です。1875年にはモリス商会を設立します。

1880年頃から始まったアーツ・アンド・クラフツ運動(Arts and Crafts Movement)は、ウィリアム・モリスを語るのに外せません。モリスが生まれた時代(ヴィクトリア朝の時代)は、産業革命の結果として大量生産によって安価ではあるが、品質の悪い商品があふれていました。

こうした状況を批判して、産業革命前の中世の手仕事の時代を奨励して、生活と芸術の一体をめざします。これがウィリアム・モリスが主導したアーツ・アンド・クラフツ運動です。そして、この後に来るさまざまな時代のデザイン運動(アール・ヌーヴォー、ウィーン分離派、ユーゲント・シュティールなど)の先駆的な運動なのです。

モリス商会では、装飾された書籍(ケルムスコット・プレス)やインテリア製品(壁紙や家具、ステンドグラス)などを製作しましたが、結局は富裕層にしか使えなかったという批判もあります。

日本にも大きな影響があります。日本の柳宗悦はモリスのアーツ・アンド・クラフツ運動に共感を寄せ、1929年にケルムスコットを訪れています。

柳宗悦の「民芸」すでにある日用品の中の美を見ていくという視点ですが、手仕事の中にある美を見出すという点ではアーツ・アンド・クラフツとの設定が大きいです。

この後、ウィリアム・モリス1883年に民主連盟に参加して、ここでマルクスの『資本論』を読みます。ここからは社会運動家としてのモリスの思索が出てきます。病気のため1896年に62際で死去しました。

今で考えるとまだ活躍できる年齢です。かなり若かったですね。

2.デザイナー・詩人 ウィリアム モリス代表作 紹介

いちご泥棒 Strawberry Thief

イチゴ泥棒は、ウィリアム・モリスで最も人気のあるテキスタイルの繰り返しデザインの1つです。ウィリアム・モリスは、オックスフォードシャー州にある彼の田舎の家、ケルムスコットマナーの彼の家庭菜園で果物を盗むのを発見したツグミを主なデザインモチーフとしています。

このパターンを印刷するために、モリスはあらゆる方法を試し1881年に成功しました。

1883年のモリスから娘への手紙を見ると

「先週マートンで大いにやりました…いちご泥棒の最初の印刷を心配して監督しました。」

とあります。このパターンは、赤と黄色を基本的な青と白の地面に追加する手法を使用した最初のデザインでした。

いちご泥棒 Strawberry Thief デザイナー・詩人 ウィリアム モリス

ピンパーネル Pimpernel

ウィリアムモリスよる有名な壁紙デザインのひとつです。 この作品は、東洋趣味(オリエンタルモデル)の影響を受けた例といえます。

ピンパーネルPimpernelというタイトルで1876年頃に作成され、日本の簡素なデザインへの関心が線と色のシンプル化につながったと言われています。

菊、ジャスミン、柳の枝のように、東洋から来た植物が恣意的に選択されています。

モリスはこの後も、アカンサスの葉、ヤナギ、スイカズラの枝のデザインには特に熱心で、何度もデザインのメインテーマや背景として使用しています。

ピンパーネル Pimpernel デザイナー・詩人 ウィリアム モリス

La belle Iseult

La belle Iseultは、ウィリアムモリスが制作した唯一の完成したイーゼルの絵と言われています。1859年にモリスが結婚したジェーン・バーデンの肖像画です。

3.デザイナー・詩人 ウィリアム モリスの書籍 紹介

素朴で平等な社会のために -ウィリアム・モリスが語る 労働・芸術・社会・自然-

ウィリアム・モリスの後期の思想を知るのにちょうど良い本です。

内容を見ると、なぜか今の時代ととてもよく重なります。

100年ぐらい経ったら、今の時代のウィリアム・モリスは誰になるのだろう?と考えさせられます。

デザイナーとして世に知られているウィリアム・モリスですが、その人生の後半を社会変革に献身したことは、あまり知られていません。工芸職人であり芸術家であるからこそ、すべての人間が地球上で楽しく美しく生きる平等な社会を願ったモリス。その実現をめざして、全国を駆けめぐっておこなった講演の代表的なものを、この本で取り上げました。

本書の翻訳にあたっては、ノーマン・ケルヴィン編集の『William Morris on Art and Socialism』、メイ・モリス編集の『The Collected Works of William Morris』22巻、23巻、メイ・モリス著の『William Morris: Artist, Writer, Socialist』2巻、フィリップ・ヘンダーソン編集の『The Letters of William Morris to his Family and Friends』所収の論文を資料としている。

《著者》William Morris(ウィリアム・モリス)1834年~1896年詩人、工芸職人、デザイナー、社会主義者、環境問題活動家、小説家、出版者として、19世紀の英国社会に多大な影響を与えた。その影響は、没後120年以上経っても衰えず、むしろ重要性が高まっている。デザイナーとしての側面だけでなく、人生の後半に、不平等な社会の変革や環境保護のために献身したことが、とくに最近注目されている。

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ウィリアム・モリスの世界 100枚レターブック

レターブックになっていますが、ウィリアムモリスのデザインを一覧するのにとても良いです。絵葉書にもなりますし、誰に送っても大丈夫!

意外と使い道多くて重宝しています。

モダン・デザインの父と謳われ世界中から愛されるウィリアム・モリスのデザインを100枚集めました。うっとりするようなテキスタイル・デザインから美しい本の挿絵まで、モリスのさまざまな柄が満載!

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4.まとめ

デザイナー・詩人 ウィリアム モリスは、近代初期においてデザインの重要性を強調しました。それは、産業革命による初期大量生産によって起こった質の低下を批判するということは、彼の文脈ではその前の時代の手仕事の時代への回帰だったのです。今ならどんな方法があるでしょう?意外と難しいですよね。しかし、デザインの価値の重要性は今も引き継がれています。

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