デザイナー 三宅一生は、広島出身の服飾デザイナーです。世界的に有名なISSEY MIYAKEブランドとして知られています。
本記事の内容
本記事では、デザイナー 三宅一生の略歴、代表作、書籍を紹介したいと思います。デザイナー 三宅一生は、広島出身の建築家です。戦後に、ファッションの本場であるパリとニューヨーク渡り、その後日本を拠点として世界に影響の与えるファッションを発信しています。70年代に「1枚の布」をコンセプトにしてデビューしており、現在もその影響は強いといえます。
目次
- デザイナー 三宅一生の略歴
- デザイナー 三宅一生の代表作 紹介
- 1976 「三宅一生と12人の黒い女達」ショー
- 1992 L’eau d’Issey(ロードゥ イッセイ)
- 2000 BAO BAO ISSEI MIYAKE
- デザイナー 三宅一生の書籍 紹介
- まとめ
1.デザイナー 三宅一生の略歴
デザイナー 三宅一生は、1938年に広島で生まれました。
日本を代表するファッションデザイナーであり、服飾デザイン、展示会、フレグランス(世界的に最も有名な製品となったL’eau d’Isseyなど)で知られています。
三宅一生は、広島県立広島国泰寺高校を卒業します。
焼け野原から復興する街をみて育ち、丹下健三が設計した広島平和記念公園やイサム・ノグチがデザインした平和大橋の影響を受けたと言います。
多摩美術大学でグラフィックデザインを専攻して、1964年に卒業してからパリとニューヨークで働きます。
1970年に東京に戻って、三宅デザイン事務所を設立します。
三宅一生はまた、ファッションデザイナーのマドレーヌ・ヴィオネによる幾何学的な計算と「一枚の美しい布」の使用に触発されました。
サンフランシスコ・クロニクルのファッション・エディターであったシルヴィア・ルービンは、1980年代にフォーチュニーのプリーツを「再発明」したことで、バベット・ピンスキーと一緒に三宅を称賛しています。
1980年代後半に、彼は「動きの柔軟性」と「お手入れと生産の容易さ」の両方を可能にする新しいプリーツの方法の実験を始めました。
衣服は最初にカットされて縫われ、次に紙の層の間に挟まれ、ヒートプレスに供給され、そこでプリーツが付けられます。
ヒートプレスによる生地の「記憶」はプリーツを保持し、衣服は洗ってもすぐに着用できるようになりました。プリーツを使ってフランクフルト・バレエの衣装を作り、バレエ「舞台の庭」にも取り組みました。
三宅一生はオーストリア生まれの陶芸家、デイム・ルーシー・リーと長い間友情を持っていました。
ルーシー・リーは三宅一生に、セラミックと磁器に関わる彼女の実質的なコレクションを遺贈しています。
三宅一生はまた、Apple社を創業したスティーブ・ジョブズと友情を築き、彼の代表的な服装である黒いタートルネックをデザインしています。
1999年に、三宅は男性と女性のコレクションのデザインをそれぞれ仲間に引き渡し、フルタイムで服飾の研究に戻ります。
2004年、財団法人三宅一生デザイン文化財団を設立します。
その後、2007年に東京六本木にデザイン拠点「21_21 DESIGN SIGHT」(トゥーワン・トゥーワン・デザインサイト)をオープンさせます。
2010年には、文化勲章を安藤忠雄、蜷川幸雄らと受勲します。
現在も21_21 DESIGN SIGHTの共同ディレクターの1人です。
SHOPは建築家によって設計されています!
ここは、ISSEY MIYAKE NEW YORKです。フランク・ゲーリー設計です。

2.デザイナー 三宅一生の代表作 紹介
1976 「三宅一生と12人の黒い女達」ショー
三宅一生は、1973年にパリへ進出して第1回イッセイ・ミヤケ秋冬コレクションを発表します。
この時から1枚の布をテーマにして服飾のデザインを行い、ファッションの本場のヨーロッパで高い評価を得て、国際的なデザイナーとなります。
その後、1976年に渋谷パルコの西武劇場で開催したのが「三宅一生と12人の黒い女達」というショーです。これが大評判を呼びました。

1992 L’eau d’Issey(ロードゥ イッセイ)
1992年にISSEY MIYAKE PARFUMSが最初の香水を発表します。
L’EAU D’ISSEY(ロードゥ イッセイ)と名付けられた香水は大ヒットします。
三宅一生は「水」が最も重要なインスピレーションの源であり素材であるとして、香水業界へも大きな影響を与えます。
現在も、三宅デザイン事務所とフランスのBEAUTE PRESTIGE INTERNATIONALによって新しい香水が開発されています。
2000 BAO BAO ISSEI MIYAKE
三角形のピースを組み合わせた独自のデザインで、バッグの中に荷物を入れることでこの三角形のピースがバッグの形を作り出すという革新的なコンセプトです。
もともと平面の三角形が、立体になり、フォルムがあらゆる形に変化します。で残的な美しさとともに、とても使い訳す機能する実用性を備えています。
2000年に発表され、2010年秋冬コレクションからブランドとしてスタートしておます。
現在も、同様のコンセプトで新しいバッグが開発されており、毎年新たなデザインを楽しめます。
新しいマスターピースともいえます。
3.デザイナー 三宅一生の書籍 紹介
MIYAKE ISSEY展 三宅一生の仕事
2016年3月開催の「MIYAKE ISSEY展:三宅一生の仕事」展のカタログです。三宅一生の仕事を見るには、この一冊が最適と思います。
三宅一生の初期作品から最新プロジェクトに至る仕事を通して、「ものづくり」に対する三宅の考え方、デザインアプローチを明らかにした本書は、2016年3月開催の「MIYAKE ISSEY展:三宅一生の仕事」展の公式カタログ兼書籍である。 その作品のすべてをフォトグラファー・岩崎寛が撮り下ろし、吉岡徳仁デザインの「グリッド・ボディ」マネキンの纏う服や、関口光太郎のアートワークとのコラボレーションなど斬新なヴィジュアル展開により、豊かな表情をたずさえたMIYAKE ISSEYの世界を表現している。
Amazonより
4.まとめ
デザイナー 三宅一生は、日本を代表する服飾デザイナーのひとりです。服飾デザイン、展示会、フレグランスなどでも有名です。なかなか服には手が出なくても、世界的に最も有名な香水「L’eau d’Issey」は持っている人も多いのではないでしょうか。私もひとつ持っています。