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デザイナー 柳宗理を知ろう! バタフライ・スツールなど

デザイナー 柳宗理

柳宗理は、東京出身の工業デザイナーです。バタフライ・スツールのデザイナーとしても知られています。

Photo: Public Domain

本記事の内容

本記事では、デザイナー 柳宗理の略歴、代表作、書籍を紹介したいと思います。デザイナー 柳宗理は、東京出身のインダストリアル・デザイナーです。柳宗理のデザインは、家具、三輪車、オリンピックの大釜、歩行者用高架道路など多岐にわたります。柳宗理がこうした生活に欠かせないデザインを目指したのは、シャルロット・ペリアンの影響が大きいといえます。「デザインの力」を信じていたシャルロット・ペリアンの思いが柳宗理のデザイン力を開花させ、日本を代表するインダストリアル・デザイナーとなったようにも感じます。

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目次

  1. デザイナー 柳宗理の略歴
  2. デザイナー 柳宗理の代表作 紹介
    • 1954 バタフライ・スツール
    • 1954 エレファント・スツール
    • 1995 ケトル
  3. デザイナー 柳宗理の書籍 紹介
  4. まとめ

1.デザイナー 柳宗理の略歴

柳宗理は、1915年に東京で生まれました。近代日本を代表する工業デザイナーです。特に、戦後日本のインダストリアルデザインを牽引した重要人物として知られています。父は民芸運動をリードした柳宗悦です。

柳宗理はル・コルビュジエと、1940年代初頭に東京に滞在したシャルロット・ペリアンの影響を強く受けています。

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建築家 ル・コルビュジエ

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1940年に東京美術学校洋画科を卒業します。その後、日本輸出工芸連合会の嘱託となってシャルロット・ペリアンの日本視察に同行します。

シャルロット・ペリアンが柳宗理にプロダクトデザインを紹介したことで、柳宗理の興味は絵画から建物、デザインやオブジェクトへと移っていきます。

1942年に坂倉準三建築研究所の研究員となりますが、1943年には陸軍の報道員としてフィリピンへ渡ります。

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その後1946年に復員し、工業デザインを開始し1950年に柳宗理デザイン研究所を開設します。

第二次世界大戦後、柳宗理は家具、三輪車、オリンピックの大釜、歩行者用高架道路など、多くの製品を設計します。

日本工業デザイン協会を創設して、1955年に金沢美術工芸大学産業美術学科教授に就任します。そして第一回柳工業デザイン研究会の個展を開催し、有名なバタフライスツールを発表します。

そして第11回ミラノトリエンナーレでバタフライ・スツールを出品し、金賞を受賞します。スツールは、蝶の開いた翼と言われていまが、海外では、神社の玄関口、武士の兜と紹介している評論家もいます。

柳宗理は1972年に札幌で開催された冬季オリンピックの公式トーチを設計しました。

2002年秋に文化功労者となります。

柳宗理は2011年に96歳で亡くなりました。

2.デザイナー 柳宗理代表作 紹介

1954 バタフライ・スツール

バタフライ・スツールは、柳宗理の代表作の一つです。1954年に天童木工より販売されました。日本を代表する椅子といえます。

バタフライ・スツール、蝶が羽を広げているかのような、軽やかで波打った形状がポイントです。合板2枚を左右に組み合わせて、金属棒で結合しています。

とてもシンプルな構造ですが、剛性が高く丈夫です。

この合板の技術は、イームズの家具デザインを引用しています。柳宗理は成形合板を作ったチャールズ・イームズのもとに出向いて、実際にその技術を見ています。

柳宗理は、日本のシンプルさ、合板技術、天童木工の木工技術を組み合わせて、このバタフライ・スツールを完成させました。その意味で、まさに西洋と日本をモダニズムの中で融合させた一つの結果であったのだと思います。

バタフライ・スツールのデザインは世界で認められ、ニューヨーク近代美術館やルーブル美術館でパーマネント・コレクションなっています。

1954 エレファント・スツール

柳宗理が1954年にデザインしました。

世界で初めて完全一体成型で作られたプラスチック・スツールです。工法的にも素材的にも、その後のデザイン界に大きな影響を与えました。

当初は、FRP(強化繊維プラスチック)が使用されましたが、2004年にHabitat社で復刻された際にポリプロピレンが使用されます。その後、2004年にヴィトラ社で再度復刻されます。現在もヴィトラ社で販売されています。

ロングセラーのスツールです。

1954年に、日本を代表するインダストリアルデザイナーである柳宗理によってデザインされた、Elephant Stool(エレファント スツール=象脚スツール)は、1956年に当時は珍しいFRP素材によって株式会社コトブキより発売され、1970年の大阪万博のパビリオンで使用されたスツールです。それ以降、国内だけでなく海外でも高い評価を受けており、2001年には、Habitat社の「リビングレジェンド・プロジェクト」によって復刻され大きな話題にもなりました。そして、2004年に、vitra社によって世代を超えた作品として再復刻。オリジナルの質感を感じさせ、環境に優しいポリプロピレン素材によって新しく生まれ変わりました。

Amazonより

1995 ケトル

ケトルも柳宗理の代表作の一つです。名前のそのまま「ケトル」といいます。

多くの人が使って指摘しているように大変使いやすく、柳宗理は模型をつくって何度も試して完成させたそうです。

特徴は、広い底面と注ぎ口です。広い底面は熱電動率が高くお湯が早く沸きます。また、注ぎ口は比較的広く楽にお手入れができる一方で、注ぐお湯のラインは細くて、コーヒーのフィルタに注ぐのにもぴったりです。

3.デザイナー 柳宗理の書籍 紹介

柳宗理 エッセイ (平凡社ライブラリー)

本書は、柳宗理が88歳の時に刊行した、初めての著作選集です。

自分自身のデザイン、自作解説など、柳宗理の全体像を知るのに最適です。

また、父の柳宗悦と民藝運動についても語っていて、柳宗理の思考を垣間見ることができます。

「本当の美は生まれるもので、つくり出すものではない」(本書より)。本書は著者が88歳で刊行した初の著作選集。デザイン論、数々の自作解説をはじめ、伝説的連載「新しい工藝/生きている工藝」、日本と世界のアノニマス・デザイン、そして父・柳宗悦と民藝運動について――。柳宗理の一貫した思考を、この一冊に集成。

Amazonより

4.まとめ

デザイナー 柳宗理は、戦後を代表するインダストリアル・デザイナーのひとりです。家を見てみると、柳宗理のデザインしたキッチン用品が知らず知らずにあったりします。キッチンカトラリー(スプーンやバターナイフ)、ケトルなど私の家でもとても重宝しています。デザインと機能性が一体化していて、ベストセラー商品も多いですね。

注意説明 公共建築以外の場所の特定は行っていません。個人の所有物である住宅は、場所の特定をしないように配慮しております。ご了承くださいませ。

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