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建築家 ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージを知ろう! 牢獄など

建築家 ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージは、ヴェネツィア共和国出身の建築家でありアーティストです。古代ローマを対象としたエッチング版画で有名です。

本記事の内容

本記事では、建築家 ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージの略歴、代表作、書籍を紹介したいと思います。建築家 ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージは、ヴェネツィア共和国出身で、建築家としての修行も行いましたが、多くは古代ローマ遺跡の研究とエッチング版画で有名です。一度見たら忘れられない、極めて精巧な版画を残しています。特に、廃墟となったローマ遺跡を題材にした「牢獄」シリーズは、一度見たら忘れられません。

目次

  1. 建築家 ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージの略歴
  2. 建築家 ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージの代表作 紹介
    • 1748-1774 ローマの景観
    • 1748-1774 ローマの古代遺跡
    • 1748-1774 牢獄
  3. 建築家 ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージの書籍 紹介
  4. まとめ

1.建築家 ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージの略歴

建築家 ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージは、1720年にヴェネツィア共和国で生まれました。主にローマを対象として、架空の雰囲気のエッチングで有名なアーティストであり、建築家です。

ピラネージはヴェネツィアで、母方の叔父であったマッテオルチェッシに建築を学びました。その時期に彼は、パラディオなどを作品をみています。ピラネージは、建築家というよよりも版画によるアーティストですが(ピラネージのデザインで一棟だけ建てられました)建築家にもまさる多くのプロジェクトを版画の形で残しています。

1740年、ピラネージはヴェネツィアの法王の使節であるマルコ・フォスカリーニと一緒にローマに移住しました。ローマ帝国の廃墟は、ピラネージの建築に関する熱意に火をつけたといいます。当時、考古学はすすんでおらず、多くの移籍は略奪されていました。そこで、ピラネージは、ローマ時代の記述とファンタジーを組み合わせて、ローマ時代の遺跡を再発見しようと試みたと言えます。

ピラネージはローマで学者ボッタリに会い、エッチングの技法を学びました。ピラネージの最初の版画は、イラスト入りのガイドブックとしての「都市の眺め」でした。 1743年、ピラネージは最初の大規模な版画シリーズを出版しました。 23歳で作られたこのシリーズは、ピラネージの独創性をすでに明らかにしています。

ピラネージはローマのあったフレンチ・アカデミーの前に工房ワークショップを開き、学者と研究関係を築いていきました。

ローマへの訪問者の多くはお土産としてピラネージの版画を求めたので、ピラネージは大きな成功をします。1761年に彼はアカデミア・ディ・サンルカの会員になります。

建築家 ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージは、1778年に58歳で亡くなります。

2.建築家 ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージ代表作 紹介

ローマのパンテオンに関するピラネージの熱狂的とも言える版画など、古代ローマの記念碑に解釈は、新古典主義の形成と発展に重要な貢献をしました。

これらの版画には既存の遺跡の正確な細部がある一方で、縮尺の変更や要素の並置など古代の建物の想像上の複製も含まれていました。

ピラネージの版画の最も有名なコレクションの1つは牢獄で、そこでピラネージはローマの遺跡を巨大で暗い通路、急な階段に支配された幻想的なダンジョンに変えました。

どこにも通じない高さと奇妙なギャラリーは、見るものを魅惑します。これらの作品は19世紀のロマン主義に多大な影響を及ぼし、20世紀のシュルレアリスムの開発、さらにはホラー映画の舞台でも重要な役割を果たしました。

1756年に出版された4巻で200点を超える版画があります。これには、ローマとその周辺の墓碑の遺跡の眺めや、ローマの都市主義の詳細なイラストが含まれています。

この作品を完成させるために、ピラネージはほとんどすべての遺跡と遺跡を探索して、非常に正確な測定と濃密なメモを残しました。それは10年の仕事を必要とする代作業だったと言います。

ピラネージの版画は、その多くが大判で本にまとめられいます。それは、建築家や貴族などが実施していたグランドツアー(現代の文化観光の前身)の記念品として、イギリス、フランス、ドイツなどに輸出されました。

これらの書籍は、各地の宮殿建築、特にイギリスのカントリーハウスに影響を与えました。

アーティストの版の多くは、なんと19世紀初頭までパリで印刷され続けました。最初は、ピラネージの息子フランチェスコ・ピラネージが出版を管理し、彼の死後はファーム・ディドットのワークショップに移管され、その後1839年に銅版画の原盤はクレメンテXIIによって設立されたカルコ・グラフィア・カメラル(現在のカルコ・グラフィア・ナツィオナーレ・デ・ローマの前身)によって買収されました。

ヨーロッパのほとんどすべての図書館にピラネージの版画があります。スペインでは、国立図書館に貴重なルーズボリュームと製本されたボリュームの2000点を超えるプリントがあり、バレンシア美術館にも多くのクレクションが残っています。

今日でもインテリアの装飾要素として使用されていることも多いです。

ピラネージの主な作品は次のとおりです。

  • 1743: Prima parte di Architettura e Prospettive
  • 1756: Capricci Decorative Romane
  • 1748-1774: Le Vedute di Roma
  • 1748-1774: Le Antichità Romane
  • 1757: Vista Coliseo
  • 1761: Rovine dell castello dell’Acqua Giulia
  • 1763: Descrizione dell’emissario del Lago Albano
  • 1764: Antichitá di Cora
  • 1765: Parere sull’Architettura
  • 1769: Diverse Maniere d’adornare i camini
  • Ragionamento apologetico in difesa dell’architettura egiziana e toscana
  • Della Magnificenza ed Architettura de Romani

1748-1774 ローマの景観:Quirinal

18世紀半ばから、ジョヴァンニバティスタピラネージによるローマのクイリナールのエッチング。 キャスターとポルックス(Dioscuri)の有名なローマの彫刻が手前にあります

1748-1774 ローマの景観:Arco de Trajano

Vedute di Roma. Tomo II, tav. 26

1748-1774 ローマの景観:Pirámide de Cestio

Vedute di Roma. Tomo II, tav. 44

1748-1774 ローマの景観:Panteón

Vedute di Roma. Tomo II, tav. 44

1748-1774 ローマの景観:Plaza de San Pedro

Vedute di Roma. Tomo I, tav. 2 // Opere di Giovanni Battista Piranesi, Francesco Piranesi e d’altri. Firmin Didot Freres, Paris, 1835-1839. 

1748-1774 ローマの古代遺跡:Arco de Tito

Vedute di Roma. Tomo II, tav. 22 // Opere di Giovanni Battista Piranesi, Francesco Piranesi e d’altri. Firmin Didot Freres, Paris, 1835-1839. 

1748-1774 ローマの古代遺跡:Foro de Nerva

1748-1774 ローマの古代遺跡:Porta Maggiore

VVedute di Roma. Tomo I, tav. 49 // Opere di Giovanni Battista Piranesi, Francesco Piranesi e d’altri. Firmin Didot Freres, Paris, 1835-1839. Tomo 16.

1748-1774 ローマの古代遺跡:Templo de Cástor y Pólux

Vedute di Roma. Tomo II, tav. 14 // Opere di Giovanni Battista Piranesi, Francesco Piranesi e d’altri. Firmin Didot Freres, Paris, 1835-1839. 

1748-1774 ローマの古代遺跡:Coliseo

edute di Roma. Tomo II, tav. 30 // Opere di Giovanni Battista Piranesi, Francesco Piranesi e d’altri. Firmin Didot Freres, Paris, 1835-1839. Tomo 17.

1748-1774 牢獄

Vedute di Roma. Tomo II, tav. 44

3.建築家 ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージの書籍 紹介

Piranesi: The Complete Etchings (Klotz S.)

私の大好きな、タッシェンのシリーズです。内容と値段のバランスが極めてよくて、コストパフォーマンスが高いなと感心しています。販売部数が世界中でかなり多いのだと思います。本好きには本当に助かります。

内容も写真も文章も、まずは外れないのでピラネージを知る一冊にもってこいです。

Piranesi is arguably one of the greatest artists of architecture – of spaces both real and imagined. From the Veduti di Roma to the Carceri this is a collection of the work of the most famous copper engraver of the 18th century.

Amazonより

4.まとめ


建築家 ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージは、ヴェネチア共和国を代表する建築家であり、またその後の西洋美術に大きな影響を与えたアーティストです。ヨーロッパのホテルにいくと、飾ってある絵画を見て「あっ!ピラネージだ!」と思うことも多いです。ピラネージの存命中から19世紀初頭までずっと版画が刷られてきて、「ローマ土産」の原点にあるような、極めて有名なアーティストです。是非、一枚、シルクスクリーンのいいやつを手に入れたいなぁと思っています。(まだ手に入れていないですが・・・)

注意説明 公共建築以外の場所の特定は行っていません。個人の所有物である住宅は、場所の特定をしないように配慮しております。ご了承くださいませ。

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