「中古マンション購入完全ガイド」連載中!

建築家 ルドルフ・シュタイナーを知ろう!セカンド・ゲーテアヌムなど

建築家 ルドルフ・シュタイナーは、オーストリア出身の哲学者、神秘主義者、建築家であり教育者です。シュタイナー教育の創設者としても知られています。

本記事の内容

本記事では、建築家 ルドルフ・シュタイナーの略歴、代表作、書籍を紹介したいと思います。建築家 ルドルフ・シュタイナーは、オーストリア出身で、コンクリートで革新的な建築物「ゲーテアヌム」を作りました。しかし、それよりも哲学者、教育者としてよく知られており、人智学という新しいジャンルを確立しました。ルドルフ・シュタイナーの生き方そのものの中に、建築、哲学、精神的神秘学などが埋め込まれ、その実践の舞台にゲーテアヌムという建築があります。

目次

  1. 建築家 ルドルフ・シュタイナーの略歴
  2. 建築家 ルドルフ・シュタイナーの代表作 紹介
    • 1922 ファースト・ゲーテアヌム
    • 1928 セカンド・ゲーテアヌム
  3. 建築家 ルドルフ・シュタイナーの書籍 紹介
  4. まとめ

1.建築家 ルドルフ・シュタイナーの略歴

建築家 ルドルフ・シュタイナーは、1861年にオーストリアで生まれました。

記事ではタイトルで「建築家ルドルフ・シュタイナー」と書いていますが、ルドルフ・シュタイナーはむしろ神秘哲学者として形容され、哲学者、社会改革者、建築家、教育者といった多くの肩書を持っています。

千里眼を主張するなど、神秘的な思想が有名ですが、シュタイナーは19世紀の終わりに文学評論家として最初に知られるようになり「自由の哲学」を含む哲学的作品を発表しました。 20世紀の初めに彼は、ドイツの理想主義哲学と神智学をルーツとするアントロポゾフィーという新しいジャンルを設立しました。

このより哲学的な指向段階で、シュタイナーは科学と精神性の間にある種の統合を見つけようとします。それはシュタイナーが「精神科学」と呼んだ哲学的研究です。彼は西洋哲学の特徴である思考の明快さを求めていくアプローチを、神秘主義への漠然としたアプローチと区別しました。

そして次の段階で、1907年頃からドラマ、ムーブメントアート、建築などのさまざまな芸術において共同作業を開始します。このことが、すべての芸術を収容する有名なゲーテアナムの建設に繋がります。

その後、第一次世界大戦後の第3段階では、シュタイナーはウォルドルフ教育、人智学、医学を含むさまざまな実際的な教育的な取り組みの確立を目指します。

シュタイナーは「形態の個人主義」を提唱し、後にそれをより明確に精神的なアプローチとして確立します。彼の認識論は、ヨハン・ヴォルフガング・ゲーテの世界観に基づいており、「考えることは、目や耳と同じ知覚の器官であるとしています。目が色と耳の音を知覚するのと同じように、思考はアイデアを知覚します。」といっています。これが、シュタイナー教育の基礎にあります。

シュタイナーの初期の哲学的段階から後の実践的な精神的方向付けまでの一貫性は、「人間の知識に本質的な制限がないことを実証する」ことであり、またそれを目標としていました。

シュタイナーは、1925年に64歳で亡くなります。

2.建築家 ルドルフ・シュタイナー代表作 紹介

1922 ファースト・ゲーテアヌム

スイスのドルナッハに、人智学運動の中心あるゲーテアナムがあります。最初のゲーテアヌムはルドルフ・シュタイナーによってすべてが設計され、ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテにちなんで「ゲーテアヌム」と名付けられました。

ドームを木材として、基礎と壁をコンクリートの構造とした最初のゲーテアナムは、1908年から1925年の間に設計された17棟の建物のうちのひとつでした。

建物は、精神性が重要視された「多様な芸術的メディアと感覚的効果の統合」が意図されていました。1913年に人智学協会の毎年恒例の夏の劇場イベントを開催するために始まり、シュタイナーの行うセミナーの中心となりました。

湾曲したコンクリートのベースの上に珍しいダブルドームの木製構造を作成しています。ステンドグラスの窓を備えて、天井には「人間の進化の全体」をモチーフとして天井画が描かれ、巨大な柱は彫刻家により装飾されています。

建設中の1919年からミュージシャン、俳優、アーティストがさまざまな作品を展示し、演奏し始めたといいます。

このファースト・ゲーテアヌムは、1922年12月31日〜1923年1月1日の大晦日に火事で破壊されました。放火という主張もありますが、真相はわかっていません。

現存せず

1928 セカンド・ゲーテアヌム

1923年の間に、シュタイナーはオリジナルを置き換える建物を設計しました。

3月末には「新しいゲーテアヌム」の1/100スケールの立体モデルを粘土で製作することに熱中し、三日三晩アトリエに籠もり切ったシュタイナーは「熱に浮かされたように」創作に集中し、3月26日に模型が完成し、わずか5週間で図面が引かれたそうです。

現在セカンド・ゲーテアヌム(第2ゲーテアヌム)として知られているこの建物は、コンクリート造で建てられていました。1924年に始まって、建物はシュタイナーの死後、1928年に一応の完成を見ます。その後、内部の造作には多くの月日がかかりました。

セカンド・ゲーテアヌムは建築におけるコンクリートの極めて先駆的な使用法であり、スイス国定記念物とされています。美術評論家のマイケル・ブレナンは、この建物を「20世紀の表現主義建築の真の傑作」と呼んでいます。

建築家 エーリヒ・メンデルゾーンのアインシュタインタワーを思い出します。こちらは1921年に竣工なので、そうしたコンクリートによる表現主義の時代であったのだと思いますが、大規模なゲーテアヌムは圧倒的な迫力です。

現在のゲーテアナムには1000席の講堂があり、現在は社内の劇場やオウリュトミーの劇団のパフォーマンス、世界中からのパフォーマーの芸術コミュニティの中心となっています。

中央講堂の全面改造は1950年代半ばに行われ、再び1990年代後半に行われました。現在の建物のステンドグラスの窓は、シュタイナーの時代のものです。塗られた天井と彫刻の柱は、第1ゲーテアナムの複製と再解釈された造形です。

また、専用のギャラリーには、エディス・マリオンとルドルフ・シュタイナーによる高さ9メートルの木製の彫刻「人類の代表者」も収容されています。

シュタイナーの建築は、特に建築計画の基礎としての直角からの脱却を通じて、伝統的な建築上の制約からの解放を特徴としています。

最初のゲーテアヌムでは、ボートビルダーを使って丸みを帯びた形を構築することで、これを木材で実現しました。シュタイナーは、彼が霊的なインスピレーションから最初のゲーテアナムの彫刻的な形を導き出したと言っています。

2番目のゲーテアヌムでは、コンクリートを使用して建築スケールで彫刻の形状を実現することを目指します。有機的に表現力豊かなフォームを実現するためのコンクリートの使用は、まさに時代の革新でした。

共通するのはファースト・ゲータアヌムとセカンド・ゲーテアヌムの両方の建物で、シュタイナーは精神的に表現力のある形を作り出そうとしたことです。

他にもシュタイナーは、ドルナッハ内外に住居の両方を含む約12〜13の建造物を設計しました。シュタイナーは他の建築家の元で学んだことはなかったため、独自のデザインが実現したのかもしれません。

ゲーテアナムの建築を訪れて賞賛した建築家には、ヘンリー・ファンデ・ヴェルデ、フランク・ロイド・ライト、ハンス・シャロン、フランク・ゲーリーなどがいます。

ゲーテアヌムは週7日開いており、毎日数回ツアーが開催されています。

3.建築家 ルドルフ・シュタイナーの書籍 紹介

いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか (ちくま学芸文庫)

ルドルフ・シュタイナーの主要な書籍の一つです。難解というよりも言葉の定義がなかなか掴みにくいので、何度も読み返しながら読み進める感じですね。シュタイナーの知る上では必須の書籍の一つです。

霊学研究の諸成果に関心を寄せる人々の中には、そのような人生の高次の謎を口にする者が一体どこからその知識を得たのか、という点に疑問をもたざるをえない人もいるであろう。本書はまず第一にこのような人のために役立ちたいと望んでいる。霊学は人生の高次の謎の本質に深く係わろうとする。この霊学からの発言の根底にある諸事実を吟味しようとする人は自力で超感覚的な認識を獲得しなければならない。本書はそのための道を記述しようとしている。四大主著の一冊。

Amazonより

4.まとめ

建築家 ルドルフ・シュタイナーは、コンクリートによる表現主義建築を代表する建築家のひとりです。ゲーテアヌムは圧倒的な大きさと有機的なデザイン性を持っており、建築がまさに語りかけてくるようです。自身の精神の中に入ってくるようで、今までにない体験をすることができます。もし興味があれば是非とも行ってみましょう。ルドルフ・シュタイナーの「思考はアイデアを知覚する」というのは、行ってみるとなかなか含蓄深い言葉であると思わされます。

注意説明 公共建築以外の場所の特定は行っていません。個人の所有物である住宅は、場所の特定をしないように配慮しております。ご了承くださいませ。

こんな記事も読まれています

シェアしてくれるとうれしいです!

ABOUT US

すむことコム管理人 シミズ
本ブログは、主コンテンツとして住居×投資×生活、副コンテンツとしてペット・パソコン&アプリ関係など、専門分野と娯楽の情報を発信しています。生活を楽しむために、お役に立てれば幸いです。