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建築家 遠藤新を知ろう! 自由学園明日館など

建築家 遠藤新は、福島県出身の建築家です。日本におけるフランク・ロイド・ライトの愛弟子としても知られています。

本記事の内容

本記事では、建築家 遠藤新の略歴、代表作、書籍を紹介したいと思います。建築家 遠藤新は、福島県出身の建築家です。日本の近代建築を代表する建築家で、フランク・ロイド・ライトとの出会いが遠藤新の人生を大きく変えます。それにしても、フランク・ロイド・ライトのスタイルをここまで熟知しているのは本当にすごいです。基本設計までしかやらなかったフランク・ロイド・ライトの実施設計は遠藤新が手掛けていました。そして遠藤新自身の建築としても、フランク・ロイド・ライト流のデザインを実践していく、その信念が徹底しています。

目次

  1. 建築家 遠藤新の略歴
  2. 建築家 遠藤新の代表作 紹介
    • 1922 自由学園明日館
    • 1930 甲子園会館(旧甲子園ホテル)
    • 1932 笹屋ホテル
  3. 建築家 遠藤新の書籍 紹介
  4. まとめ

1.建築家 遠藤新の略歴

建築家 遠藤新は、1889年に福島県相馬郡(宇多郡福田村)で生まれました。

フランク・ロイド・ライトの日本における愛弟子として知られています。ライトの事務所で学び、デザインを自己のデザインとするような意思を感じます。

東京帝国大学建築学科を卒業して、1917年から帝国ホテルの設計を行っていたフランク・ロイド・ライトの日本の建築設計事務所に勤務します。

ライトは、建設費用の問題などで帰国してしまいますが、その後を遠藤新などの日本の設計者が引き継いで帝国ホテルを完成させました。

関東大震災後には多くの建築設計を行う機会に恵まれますが、応急建築としてバラック建築も多く手掛けました。

また、自由学園や山邑邸もフランク・ロイド・ライトの基本設計から詳細設計を仕上げて、竣工まで持っていきました。

日本におけるフランク・ロイド・ライトの作品は、遠藤新がいなければ完成しなかったといえます。

1949年からは、文部省の学校建築の協議会員となり、学校建築の方向性を定めるなど公共的な仕事も行いました。

建築家 遠藤新は1951年に亡くなりました。

2.建築家 遠藤新代表作 紹介

1922 自由学園明日館

自由学園明日館は、東京都豊島区西池袋にあります。

フランク・ロイド・ライトは、帝国ホテルの設計で来日してた際に遠藤新の紹介で、羽仁吉一・もと子に会います。その後、夫妻が創設を準備していた自由学園の校舎の設計を引き受けます。

設計は1921年から行われ基本設計はライトが行い、実施設計は遠藤が行っています。幾何学模様の大谷石が特徴的です。ライトの設計したのは、中央棟と西教室棟で、東教室棟と講堂は遠藤新の設計です。

wikipedia 講堂(遠藤新設計)

建物は、木造で仕上げはモルタル塗り、屋根は鉄板葺きです。中央棟の中央部は2階建ですが、基本は平屋建です。

外観は軒高を抑えて、水平線を強調されています。いわゆるライトのプレーリー・ハウスのスタイルと言えます。

自由学園明日館は、1997年に国の重要文化財に指定されました。文化財として開放され、見学可能です。

1930 甲子園会館(旧甲子園ホテル)

甲子園会館は、兵庫県西宮市にあります。

甲子園ホテルは、1930年に遠藤新の設計でリゾートホテルとして開業しました。ホテルとしての営業は、わずか14年だったそうです。東の帝国ホテル、西の甲子園ホテルとも言われていました。

フランク・ロイド・ライトの意匠を彷彿されるデザインで、屋根には緑瓦、壁は素焼きタイル、ホール天井には市松格子の障子があります。洋式建築の中に日本風の意匠が見られます。

戦後、1965年より武庫川女子大学の校舎として利用されることになります。

2009年に国の登録有形文化財に登録され、2013年に「DOCOMOMO JAPAN選定 日本におけるモダン・ムーブメントの建築」にも選出されました。

学校校舎の一部となったことで、壊されることなく長きにわたり使われる建築となり転用事例としては本当に成功しています。現在は見学も可能です。

1932 笹屋ホテル

笹屋ホテルは長野県千曲市の山田温泉にある旅館です。

遠藤新が1932年に設計した数寄屋造り「豊年虫」(登録有形文化財)のあるホテルです。

日本旅館の伝統にホテルの手法を持ちこんだ非常に斬新な経営スタイルで、近代観光旅館のモデルとなりました。日本旅館の伝統性が残り、平成天皇(現在の上皇明仁)など皇族の利用も多いです。

行ってみたい旅館のひとつです。

wikipedia

3.建築家 遠藤新の書籍 紹介

帝国ホテル ライト館の幻影―孤高の建築家 遠藤新の生涯

建築家遠藤新の息子が著者です。フランク・ロイド・ライトに心酔して、ライトのデザインや空間性を学びとった建築家遠藤新の生涯が記述されています。

建築家遠藤新だけでなく、人間としての遠藤新が見えてきます。こうした本を見ながら、設計した建物を見るとなんか、見る感覚が変わるのが面白いですね。

4.まとめ

建築家 遠藤新は、日本の近代建築を代表する建築家のひとりです。やはり遠藤新は、フランク・ロイド・ライトに始まり、フランク・ロイド・ライトに終わるといって良いと思います。日本におけるフランク・ロイド・ライトの建築には遠藤新が常に関わっています。笹屋ホテルにある数寄屋造り「豊年虫」は、是非とも行ってみたい旅館のひとつです。

注意説明 公共建築以外の場所の特定は行っていません。個人の所有物である住宅は、場所の特定をしないように配慮しております。ご了承くださいませ。

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