坂本一成は、東京工業大学名誉教授で、日本を代表する建築家のひとりです。東京工業大学に在学していた時に篠原一男に師事していました。
本記事の内容
本記事では、建築家 坂本一成の略歴、代表作、書籍を紹介したいと思います。坂本一成は、約40年にわたり大学で教鞭を執ったプロフェッサーアーキテクトです。
目次
- 建築家 坂本一成の略歴
- 建築家 坂本一成の作品
- House F
- コモンシティ星田
- egota house A
- 建築家 坂本一成の書籍 紹介
- まとめ
1.建築家 坂本一成の略歴
建築家 坂本一成は、1943年に東京都八王子市で生まれました。1966年に東京工業大学工学部建築学科を卒業し、東京工業大学大学院博士課程に進みます。その後、武蔵野美術大学建築学科専任講師となり、アトリエ・ハウス10を設立します。武蔵野美術大学助教授、東京工業大学助教授をへて、東京工業大学教授となります。退官後は名誉教授となります。教育と設計を両立したプロフェッサーアーキテクトです。
主な受賞
1990年 日本建築学会賞作品賞(House F)
1992年 村野藤吾賞(コモンシティ星田)
2011年 日本建築学会賞著作賞
2.建築家 坂本一成の代表作 紹介
House F
建築家 坂本一成の代表作であり、自由な架構で高い評価を得た住宅です。1990年に日本建築学会賞作品賞を受賞しています。
コモンシティ星田
コモンシティ星田は、大阪府交野市にある住宅地で、人口3500人規模の団地開発です。
大阪府主催の都市整備計画「星田アーバンリビング計画」の一環として整備されました。1992年に建築家坂本一成は、このコモンシティ星田で第5回村野藤吾賞を受賞しています。
egota house A
中野区にある集合住宅計画です。最初にA棟が建設され、その後B棟が建てられました。低層住宅が並ぶ約300坪の敷地に建てられています。半地下のある3階建てとなっています。
サステイナブル建築の見本と言われています。
3.建築家 坂本一成の書籍 紹介
建築家・坂本一成の世界
2016年に出版されました。坂本一成について知るための最高の一冊です。
建築家・坂本一成の50年におよぶ仕事を網羅した作品集の決定版。
この作品集では、写真や図面などの豊富なヴィジュアル要素に加え、個々の建築に寄り添う細密な解説、そして様々な時代における坂本自身の言葉や他者の批評を断片として散りばめることで、坂本の建築の実像を浮かび上がらせようとしています。
坂本の建築は一つの視点の写真だけで表せるものではありません。
その建築のあらゆる部分は、他の部分、あるいは全体、さらには敷地を超えた世界と響きあうなかで成り立っています。
様々に異なる要素が多様な関係を持ちながら共存する、それこそが坂本一成の建築的世界だと言えるでしょう。
本書の構成は、そんな坂本の建築の在り方と呼応しています。
巻頭・巻末には、名作《House SA》《宇土市立網津小学校》の今の日常の姿をみずみずしく撮り下ろした写真を掲載。未完の作品も含む全作品歴、メディア掲載歴も完備した、坂本一成の建築を知るには必携の一冊です。(本書より)
4.最後に
坂本一成は日本の現代建築を代表する建築家です。住宅をメインとしながら、「住むこと」「生活すること」と「空間」の関係性をとことん考え抜いて、新しい生活空間を提案しています。個人住宅はなかなか見学できる時が少ないですが、機会を見つけて外観だけでも体験してみましょう!