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デザイナー 倉俣史朗を知ろう! ハウ・ハイ・ザ・ムーンなど

デザイナー 倉俣史朗は、東京・本郷出身の建築家です。デザインと芸術の間の世界を開拓して、世界に知られるデザイナーです。

本記事の内容

本記事では、デザイナー 倉俣史朗の略歴、代表作、書籍を紹介したいと思います。デザイナー 倉俣史朗は、東京の本郷出身の建築家です。代表作の「ミス・ブランチ」は、世界に衝撃を与えました。工業デザインと芸術のギリギリのところを追求することで独自の世界を築いていきました。エットレ・ソットサスのメンフィスの創立メンバーとしても知られています。

目次

  1. デザイナー 倉俣史朗の略歴
  2. デザイナー 倉俣史朗の代表作 紹介
    • 1985 シング・シング・シング
    • 1986 ハウ・ハイ・ザ・ムーン
    • 1988 ミス・ブランチ
  3. デザイナー 倉俣史朗の書籍 紹介
  4. まとめ

1.デザイナー 倉俣史朗の略歴

デザイナー 倉俣史朗は、1934年に東京都本郷で生まれました。

倉俣史朗は、日本で最も重要なデザイナーの一人で、ニューヨーク近代美術館やサンフランシスコ近代美術館など、多くの美術館のパーマネント・コレクションに作品が収蔵されています。

倉俣史朗は第二次世界大戦の勃発の直前に生まれ、戦後の日本のクリエイティブ世代の一角を担っています。同世代には、三宅一生、横尾忠則、磯崎新、安藤忠雄などがいます。

倉俣史朗は1954年に桑沢デザイン研究所・リビングデザイン科入学します。1956年に卒業して株式会社三愛宣伝課で、店舗設計、ショーケース、ウインドウディスプレイなどの仕事をします。その後、1964-65年に松屋インテリアデザイン室に在籍します。

1965年に東京に倉俣デザイン事務所を設立します。

倉俣史朗は独自のデザインを通じて素材と形を模索し、大衆文化、日本の美的概念、そして西洋の前衛芸術を融合させていきます。

1981年に、倉俣史朗はエットレ・ソットサスからイタリアのデザイン集団であるメンフィスの創設メンバーに招待されました。

1990年、フランス政府は、芸術とデザインへの卓越した貢献からフランス文化省芸術文化勲章受章を授与しました。

倉俣史朗の建築やインテリアデザインはほとんど残っていないため、あまり知られていないといえます。最も重要なインテリアは、三宅一生のブティックショップのために設計されました。

また、倉俣史朗は1988年に東京・新橋で寿司屋〈きよ友〉を設計します。東京に現存した数少ない倉俣デザインの店舗でしたが、2004年に経営難のため閉店し、紆余曲折を経て 英国のコレクターであるリチャード・シュラグマンによって収集されます。

現在、香港のM+美術館のコレクションに外観・内観が収蔵されています。

倉俣史郎は、1991年に急性心不全で亡くなります。56歳でした。

2.デザイナー 倉俣史朗代表作 紹介

1985 シング・シング・シング

倉俣史朗は主に、ワイヤースチールメッシュやプレキシガラスなどの工業材料を使用して建築のインテリアや家具を作成したことで知られています。「シング・シング・シング」は、ワイヤースチールメッシュを使った、最初の椅子です。

1985 シング・シング・シング デザイナー 倉俣史朗
wikimedia commons

1986 ハウ・ハイ・ザ・ムーン

「How High the Moon」チェア(1986)は、ワイヤースチールメッシュを繊細に溶接したの革新的な作品です。工業製品としての力強さと、透明感のある繊細さを併せ持つ稀有な作品として、倉俣史朗の代表作となっています。

1986 ハウ・ハイ・ザ・ムーン デザイナー 倉俣史朗
wikimedia commons

現在、以下のショップで復刻されています。

  • ギャラリー田村ジョー/センプレデザイン TEL 03 6407 9061

1988 ミス・ブランチ

1988年に発表された「ミス・ブランチ」椅子は、テネシー・ウィリアムズの戯曲「欲望という名の電車」の中心的な女性キャラクターにちなんで名付けられました。

ヴィヴィアン・リーが映画で着用したコサージュに触発された彼の最も象徴的な作品の1つです。

ミス・ブランチが住む夢のような幻想の世界を参考に、液体のアクリル樹脂を使ってバラを手で型に流し込みました。

透明感のある外観は、アクリルガラス重量が70キロであるという事実と対照的で、幻想の世界と現実の世界を行き来する感覚を思い起こさせます。

この椅子のエディションは、1997年にロンドンのクリスティーズで、46,000.00ポンド(86,000.00米ドル)で落札されました。

1988 ミス・ブランチ デザイナー 倉俣史朗
wikimedia commons

3.デザイナー 倉俣史朗の書籍 紹介

未現像の風景―記憶・夢・かたち (住まい学大系)

倉俣史朗の著作の本は少ないので、本書は貴重な一冊となっています。

ちょっと値上がりしているので、中古で良い本が出た時に買うのが良いと思います。

たくさんの引出しの中に収められた未現像フィルムが、ある時、匂いや音などのコードによって抽出され現像されたものだという倉俣史朗の記憶。目覚めて夢が消え失せるはざまに、スケッチと言葉で描きとどめた夢日記。繊細で洗練され、知的で饒舌なメッセジを持つ作品群。甘美で形而上学的な夢をかたちにした倉俣史朗の本。

Amazonより

4.まとめ

デザイナー 倉俣史朗は、ポストモダン建築を代表する建築家のひとりです。テネシー・ウィリアムズの戯曲「欲望という名の電車」をみると、この倉俣史朗の椅子が頭に思い浮かんできます。繊細さと大胆さを併せ持った稀有なデザイナーとして世界に知られています。世界のどこの美術館に行っても「クラマタ」の作品があるので、やはり日本人としては嬉しくなります。

注意説明 公共建築以外の場所の特定は行っていません。個人の所有物である住宅は、場所の特定をしないように配慮しております。ご了承くださいませ。

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