建築家 清家清は、日本の都市住宅を語る上で最重要人物の一人です。
建築家 篠原一男は、清家清研究室出身です。
特に、初期の作品の「森博士の家」はその金字塔ですね。
あと、私の好きなのは、やはり清家清の自邸「私の家」です。
「続・私の家」もあり、やっぱり「私の家」は狭かった!と語るなど、本音で生活を楽しむ感じがとても良い感じなのです。
さらに建築家としては面白いことに、「家相」についても研究しています。
「家相」は非科学的なのではなく、生活文化にむすびついた知恵が詰まっています。
そういった、柔軟な思考が面白いですね!
清家清が執筆した本を読んで、建築の知識をアップデートしましょう!
本記事の内容
本記事では、建築家 清家清のことをより良くを知るために、清家清自身が執筆した本【24選】をご紹介します。清家清の本はとても読みやすい本が多いので、建築入門としてもおすすめできます。
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目次
- 清家清(清家清 著)
- 「私の家」白書―戦後小住宅の半世紀 (住まい学大系)(清家清 著)
- 清家清のディテール―間戸 まど 窗(清家清 著)
- 書斎と応接間―豪華写真集(清家清 著)
- 日本の木組(清家清 著)
- 清家清 日本現代建築家シリーズ〈5〉(清家清 著)
- 現代の家相 (とんぼの本)(清家清 著)
- 男の城の設計図―書斎のある生活(清家清 著)
- 住まいのシステム―知的生活への着眼(清家清 著)
- 家相の科学 21世紀版~一戸建て・マンションの選び方住まい方~(清家清 著)
- 家相の科学―建築学が発見したその真理(清家清 著)
- 栄える家 衰える家―家相の居住学(清家清 著)
- インテリアデザイン論(清家清 著)
- マイハウス あなたの夢は実現する(清家清 著)
- まずポストからの家具づくり(清家清 著)
- 工業デザイン(清家清 著)
- ほんもの居住学―家族のための住まいの知恵・100(清家清 著)
- 知的住居学(清家清 著)
- やすらぎの住居学―100の発想(清家清 著)
- 新装版 ゆたかさの住居学(清家清 著)
- 新装版 やさしさの住居学 (清家清 著)
- 新しい時代の豊かな住まい方―家族・家庭・地域・環境を考えた住生活(清家清 著)
- 住生活論(清家清 著)
- (英文版) 改訂版 日本の作庭入門(清家清 著)
1. 清家清(清家清 著)
2006年に新建築社から出版された、清家清の作品集です。
清家清は2005年4月8日になくなったので、本書はまさに清家清の全作品をまとめた総括的な本となっています。
建築関係者には必見ですね!
状態の良い中古本はがあれば是非手に入れておきたい本です。
2. 「私の家」白書―戦後小住宅の半世紀 (住まい学大系)(清家清 著)
これは、清家清の自邸である「私の家」の自伝的本です。
まずは最初に読んで欲しい本です!
戦後住宅史に残る名作といわれる清家清の「私の家」。1950年代から清家清が設計した一連の住宅は、障子や畳、欄間のような日本建築のエレメントや、伝統的な暮らし方や住まい観が、近代建築の技術や手法と見事な調和を果たしてモダンな空間を生み出した。なかでも、わずか一五坪ほどのこの小さな住宅は、プランニング、構造、ディテールだけではなく、それら清家清の住まいへの考え方や実験的試みが詰め込まれており、その後の日本の住宅設計全般に少なからぬ影響を与えた。建設当時の社会背景から、家族の成長や生活環境の変化に従って「私の家」「続・私の家」「倅の家」と増築・改築を重ねながら住み継がれてきたHomeの記録。
3. 清家清のディテール―間戸 まど 窗(清家清 著)
これは、「清家清のディテール」の中の一冊です。
現寸で考えるとして、主要作品である/森博士の家/私の家/続私の家/崖の家/台地の家/棟持柱の家 IIなどがあります。
必見です!
清家清の住宅作品を中心に、「現寸」で考えつくされた珠玉のディテールが豊富に収録されている。雑誌『ディテール』別冊の書籍版。
4. 書斎と応接間―豪華写真集 (1980年)(清家清 著)
こちらは、「書斎と応接間 豪華写真集」となっていて、1980年当時は23,000円で売り出されたものです。
だいぶリーズナブルな価格になっています。
日本各地の名邸の書斎と応接間を、151題カラー掲載しています。
設計は林雅子、清家清、山本勝巳、河井覚弘、降幡廣信などです。
なかなか見応えがあります!
清家清の住宅作品を中心に、「現寸」で考えつくされた珠玉のディテールが豊富に収録されている。雑誌『ディテール』別冊の書籍版。
5. 日本の木組 (1979年)(清家清 著)
日本の木組についての本です。
木造建築でこういった大工仕事がどんどんすたれています。
なんとかこういった技術を生かせる建築がしたいものだと思います。
木組みを知りたい人におすすめです。
第1章 木組の起源 木に宿る魂 木造建築 木割 間尺 大工道具 小屋組 軸組と床組 /第2章 木組の機能 木構造 継手と仕口 土台、柱、差物 屋根 斜材 /第3章 継手 そぎ継ぎ 腰掛け継ぎ 蟻継ぎ 目違い継ぎ はぎ継ぎ かま継ぎ 竿継ぎ 台持ち継ぎ 追掛け大詮継ぎ 金輪継ぎ いすか継ぎ 隠し目違い継ぎ /第4章 仕口 相じゃくり わなぎ込み 大留め 平ほぞ はな詮 割りくさび 下げかま 蟻落とし 大入れ 相欠き 複雑な仕口 あとがき
6. 清家清 (1982年) 日本現代建築家シリーズ〈5〉(清家清 著)
こちらは、清家清の主要作品を見るのに十分な内容です。
「清家清-わが軌跡を語る」も、私的な生活と建築の記述がなかなか興味深いです。
■目次・清家清作品・文献 1949-1982年 ・清家清経歴 ・清家清に問う-10人10問100の回答を通して 質問者-林昌二/宮脇檀/西沢文隆/石井和紘/茶谷正洋/野沢正光/峯岸泰夫/渡辺力/三輪正弘/黒沢隆 ・建築家としての丈夫ぶり 村松貞次郎 ・作品 森博士の家/斎藤助教授の家/宮城教授の家/私の家+続私の家/数学者の家/崖の家/赤倉サンクラブ/九州工業大学記念講堂/台地の家/西田博士の家/埼玉農林会館/小原流家元会館/小原流芸術参考館/小原流盛花記念館/九重坂の家/島沢先生の家/久ヶ原の家+続久ヶ原の家/沢田画伯の家/東京工業大学校舎/乃村工芸社大阪社屋+東京社屋/千ヶ滝の家/東ヶ丘の家+続東ヶ丘の家/駒込の家/江湖の家/保土ヶ谷の家/静清綜合卸売センター組合会館/伊豆三津シーパラダイス/軽井沢プリンスホテル新館/舞台装置・展示計画/仮設建築 ・建築論抄 清家清 序/形/屋/構/実験・研究・調査 ・清家清-わが軌跡を語る ・清家清とグロピウス ・清家清著書24冊 ・建築作品リスト
7. 現代の家相 (とんぼの本)(清家清 著)
「家相」は、清家清の独壇場ですね!
「家相とは何か」について建築家の視点から語っています。
設計に実際に活かせるかは別にして、私は結構好きです。
「家相とは何か」というところからはじまり、家相の歴史、日本の風土などにもふれ、人間が住みやすい住まいづくりを詳述。■目次・家相とは何か・日本の風土とつきあうには・雪と仲よく・敷地の選び方・間取を考える・日本のお風呂は南北折衷・神々の住まい・お雛さまの飾り方・マンション新家相八ヵ条・都会で緑を育てよう・素材・構造篇・焼ケコケ白蟻大明神・庭木にみる吉凶・小学校は子供のため・休みの勧め
8. 男の城の設計図―書斎のある生活(清家清 著)
こちらは、清家清が編集して、相田武文、東孝光、伊丹潤などが論考を寄せています。
男の城というよりも、一緒に住む夫婦(男女)の関係が語られていて面白いです。
9. 住まいのシステム―知的生活への着眼(清家清 著)
「住むことを総合的に考える視点」は、清家清独自のもので面白いですね。
やはり時代を感じます。家を作ることは社会を作ることだという視点が貫かれています。
建築が社会を変えるんだ!という思想があった時代なのだなぁと。
目次 第一章 マイホームの戦略 家の体面/象を撫でるな/住宅行政への苦言/スラム化促進法/「駅前」ということ等 第二章 空間と設備 無用の用/DK・LKのごまかし/寝室と炭酸ガス/茶の間の蘇生/実のある子ども部屋等 第三章 住まいの安全 天災を倍増させるもの/地震国への忠告/耐震と耐火・兼用科学等 第四章 都市化の構図 人工の「自然」/追いつき、追いこせ/都市化のメリット/隣は何をする人ぞ/都市化の被害者等
10. 家相の科学 21世紀版~一戸建て・マンションの選び方住まい方~(清家清 著)
なんと、21世紀に向けての「家相」のあり方を語っています。
生活文化に密接に関わる家づくりです。経済的な側面だけに囚われない、生活中心の家づくりを考える上で参考になります。
住宅設計の泰斗(たいと)が提唱した家相の再発見! 迷信の代名詞とされた「家相」に建築学的、住居学的な新しい光をあて、伝承の中に隠された先人の知恵を蘇らせた本。住宅に関心を持つすべての人たちの、科学時代の家相秘伝書として、一世を風靡したロングセラーが内容を一新して登場。一戸建てからマンションまで、よりよい住まい方のためのほんとうに役に立つ実用の書。
11. 家相の科学―建築学が発見したその真理(清家清 著)
上記の、家相の科学と重複する内容があります。
古いですが、「家相」への見解は同じですね!
12. 栄える家 衰える家―家相の居住学(清家清 著)
こちらは、より普及盤でより読みやすく編集されています。
13. インテリアデザイン論 (生活科学シリーズ (8))(清家清 著)
清家清、森下清子など4人の執筆者で書かれたインテリアデザイン論です。
インテリアデザインの入門におすすめです。
14. マイハウス あなたの夢は実現する(清家清 著)
カッパホームスのシリーズです。
光文社から出ていましたが、いつのまにか「カッパ」シリーズがなくなっています。
読みやすい新書タイプです。古い本ですが、「マイハウス」の実現手法が描かれていて、基本内容は古びていないですね。
15. まずポストからの家具づくり (手作りハンドブック 12)(清家清 著)
今流行っているDIYは、もちろん昔からありました。
家具を自分で作ってみると、家づくりにつながるいろんな発見があります。
16. 工業デザイン (1978年)(清家清 著)
工業デザイナーの草分けとして知られる小池岩太郎との共著です。
小池岩太郎は昭和期を代表するインダストリアルデザイナーの一人なので、清家清との関わりもなかなか興味深いです。
17. ほんもの居住学―家族のための住まいの知恵・100 (清家清 著)
センチュリー・プレス・シリーズです。
100個のキーワードを題材にしているので、どこからでも読みやすいです。
昔このシリーズを読み漁ったのを思い出します。
住まいのテーマは、家族と人生、である。人間が人間であるあいだは、避けては通れない問題なのだ。では今、買うべきか、借家でいくか?一戸建てか、マンションか!住み替えの策は?あるいは増改築は?地価が異常なこの国では儚い想いに襲われるが、しかし諦めてなんていられない。悲観的な時代だからこそ、いま知っておくべき知恵と考え方の筋道が欲しい。住居学・建築学の第一人者が書き下ろした、住まい方の知恵が湧く、100のヒント。
18. 知的住居学 (1979年) (清家清 著)
こちらも、価格も破格です。
おすすめのセンチュリー・プレス・シリーズです。
19. やすらぎの住居学―100の発想(清家清 著)
ただみたいな値段なので、よかったらみてみると、清家清の思想が伝わります。
20. 新装版 ゆたかさの住居学 (エビデンス選書)(清家清 著)
新装版になりました。
家づくりの知恵ベスト100です。総まとめ的な感じですね!
住居・建築学の第一人者が80年の知恵と経験を生かして説いた、“家族を醸成させる家づくりの知恵ベスト100”。
21. 新装版 やさしさの住居学 (エビデンス選書)(清家清 著)
こちらは、今の時代に重要な「高齢者に住み心地がいい家」について書かれています。
「やさしさ」が家づくりには重要ですね。
高齢者に住み心地がいい家は、誰にとっても住みやすい。住居・建築学の第一人者が長年の知恵と経験で説いた健康、安全、快適な住まいづくりベスト100。
22. 新しい時代の豊かな住まい方―家族・家庭・地域・環境を考えた住生活(清家清 著)
清家清、森下清子、山下泉の共著本です。
他人、家族、地域社会と住まいの関わりについて書かれています。
豊かさを感じることができる住まいとはどんな住まいでしょう?
情報化時代といわれる現代、快適な住まいとはどのようなものか。ヒトと住まい、家族と住まい、地域社会と住まいのかかわりをみながら、21世紀の豊かな住生活を考える。
23. 住生活論 (生活科学シリーズ (3))(清家清 著)
こちらも清家清、森下清子、山下泉の共著本です。
建築家としてではなく、研究者として「生活と住まいを同時に考えること」の重要性を語っています。
24. (英文版) 改訂版 日本の作庭入門(清家清 著)
作庭について日本ではなく英語で読むと、直接的に書かれているので面白いです。
「日本の庭」について英語で解説することがある時、海外コンペに出すときなどに役立つと思います。
ロングセラーです!
ロングセラー「日本の作庭入門」の写真と図版が新しくなって登場。さらに豊富なヴィジュアルで、日本の庭作りを見やすくわかりやすく解説。
最後に
如何でしたか?今回は、「建築家 清家清」に関して、清家清本人が著した書籍を選びました。どの本が興味ありますか?私はやはり、『「私の家」白書―戦後小住宅の半世紀』と『家相の科学』が読みやすくおすすめです。あとは、『清家清 (1982年) 日本現代建築家シリーズ5』は、良い中古本があったら手に入れておくと参考になります。
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