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建築家 内井昭蔵が執筆した必ず読むべき必須本【9選】

建築家 内井昭蔵は、建築一家に生まれました。

日本の正教会建築を多く手がけた河村伊蔵を祖父にもち、建築家内井進は父です。

内井昭蔵は、1958年に早稲田大学大学院修士課程を修了して、菊竹清訓建築設計事務所に入所します。その後1967年に内井昭蔵建築設計事務所を設立します。

2002 年に急逝するまで、35 年間にわたり多くの作品を手がけます。

有名なのは、「桜台コートビレッジ(1970)」「身延山久遠寺宝蔵≫(1976)」「世田谷美術館(1985)」ですね。

内井昭蔵は、それまでの近代建築が求めた合理性を継承しつつ、自然の営みを取り入れた独自の装飾を生み出します。

建築と人間の関係を重要視した建築家と言えます。

というわけで、今回は内井昭蔵の執筆した本のご紹介です。

内井昭蔵について詳しくは以下の記事をご覧ください。

学生
先生、「建築家 内井昭蔵」について知りたいのですが、どんな本が良いですか?教えてください!!
建築の先生
「建築家 内井昭蔵」を知るためには、「装飾の復権―空間に人間性を」が良いと思います。近代建築の求めてきたミニマリズムの方向性とは違うアプローチを知ることが、内井昭蔵の設計理念を知ることにつながっていくと思います。是非読んでみてくださいね!

本記事の内容

本記事では、内井昭蔵の思考と設計へプロセスを理解するために重要な書籍【9選】を紹介します。内井昭蔵は、純粋な近代建築と求めつづけてきた丹下健三などの世代を継承しつつ、新しい建築観を構築しようとした世代にあたります。そのひとつが装飾の復権であり、装飾における日本的な新しい意味付けを追求しました。ここでは、内井昭蔵の代表作を通じて、設計理念の全体像が見渡せる書籍を選んでみました。

目次

  1. 装飾の復権―空間に人間性を(内井昭蔵 著)
  2. 健康な建築―イマジネイティブな生活空間を求めて(内井昭蔵 著)
  3. 再び健康な建築―生活空間に倫理を求めて(内井昭蔵 著)
  4. モダニズム建築の軌跡―60年代のアヴァンギャルド(内井昭蔵 著)
  5. 続モダニズム建築の軌跡―環境へ(内井昭蔵 著)
  6. 内井昭蔵のディテール―生活空間としての美術館・世田谷美術館(内井昭蔵 著)
  7. 【翻訳】フランク・ロイド・ライト―建築家への手紙(内井昭蔵 訳)
  8. 【翻訳】フランク・ロイド・ライト―弟子達への手紙(内井昭蔵 訳)
  9. ロシアビザンチン―黄金の環を訪ねて (建築巡礼) (内井昭蔵 著)

1. 装飾の復権―空間に人間性を(内井昭蔵 著)

建築家 内井昭蔵は、近代建築に対して合理性だけを追求していくのではなく、装飾の意味を捉え直し、自然の曲線などを建築に取り組むことで、装飾の復権に取り組んだことです。

「装飾は罪悪である」は、やはり世紀末のヨーロッパ文化の中で生まれてきたものであり、ヨーロッパの近代の中では重要だけど、場所によって異なる近代化があると思わされます。

自然を殺傷し、人間性を欠いた画一的な空間が加速度的に増えている。人間を取り戻すことは「装飾」をこそ復権することを説く。『INAX REPORT』連載。

2. 健康な建築―イマジネイティブな生活空間を求めて(内井昭蔵 著)

建築家 内井昭蔵は、

「このごろの建築をみていると、つくづく健康な建築の必要性を感じる。最近の建築はどこか病んでいるようだ。人間と建築 とを同一に考えることはできないが、健康という価値基準を建築にあてはめることはできると思う」。

と述べています。

「健康住宅」は1950年代以降にアメリカの西海岸で流行した携帯のことを思い起こす人もいるかもしれませんが、内井昭蔵が述べる「健康な建築」は少し違いますね。

ノイトラの「健康建築」

建築を擬人化し、建築の健康性(ヘルシーな建築)を求める。

結構面白いですね。

3. 再び健康な建築―生活空間に倫理を求めて(内井昭蔵 著)

こちらは、上述した「健康な建築―イマジネイティブな生活空間を求めて」以降に雑誌、新聞、講演会などの論考をまとめたものです。

内井昭蔵のものづくりの方向性がよくわかります。

内井昭蔵の遺稿集です。

著者内井昭蔵の、建築活動における一貫したテーマであった「健康な建築」についてまとめたものは、1985年、小社より『健康な建築―イマジネイティブな生活空間を求めて』と題して出版された。本書は、前書出版以来、著者が育んできた同テーマに関する論述を厳選して再構成したものである。氏の誠実で真摯な、空間やものつくりに対する考え、環境に対しての姿勢が表出されている。 [主な構成] 1 再び健康な建築へ 2 構造と装飾 3 個から全体へ 4 生態回廊と建築 5 混在の美学 6 建築の倫理

4. モダニズム建築の軌跡―60年代のアヴァンギャルド(内井昭蔵 著)

内井昭蔵が丹下健三、吉村順三、芦原義信などと対談しながらモダニズム建築とは何かを考えていく書籍です。

特に着目しているのは、60年代から70年代ですね。この時代の建築は本当に面白かったと思います。建築が世界を変えることができる重要な手段だと信じて邁進している姿がみえてきます。

丹下健三、吉村順三、芦原義信ほか15人の建築家についての論と対談を収める。近代建築のエネルギーが最高に達した60年代から70年代、モダニズムの旗手たちは何を考え、何に熱中したのかを探る。

5. 続モダニズム建築の軌跡―環境へ(内井昭蔵 著)

こちらは、上記の「モダニズム建築の軌跡―60年代のアヴァンギャルド」の後に、空間よりも精神性を求める新しい建築の動きに着目しています。

私は、阪田誠造、宮本忠長の対談がとても面白かったですね。

池原義郎、阪田誠造、岡田新一、宮本忠長ほか13人についての論と対談を収める。物理的な空間よりも精神的な空間を、形態よりも心をつなぐ環境装置としての建築を追求してきた建築家たちのメッセージを伝える。

6. 内井昭蔵のディテール―生活空間としての美術館・世田谷美術館(内井昭蔵 著)

このディテールシリーズは本当に良い書籍です。

「内井昭蔵のディテール」では、内井昭蔵の代表作である「世田谷美術館」に関する様々な詳細図面をみることができます。

そしてそのディテールをみることで、内井昭蔵の設計手法を体験することできる構成です。写真・解説もあるのでわかりやすいですね。

馴じみやすさのディテール 世田谷美術館の場合  内井昭蔵 1. アプローチ・エントランス広場 2. エントランスホール 3. アートホール 4. 企画展示-A・ブリッジ 5. 企画展示-B・クヌギの広場 6. 常設展示室 7. 一般展示室・創作室・創作の広場 8. 収蔵庫・ギャラリー・管理棟 9. 渡り廊下・レストラン 10. 中庭・外構

7. 【翻訳】フランク・ロイド・ライト―建築家への手紙(内井昭蔵 訳)

これは、建築家フランク・ロイド・ライトとの書簡集の翻訳です。

建築家フランク・ロイド・ライトは、私の好きな建築家のひとりですが、ライト自身の造形家としての創造のプロセスが書簡集をみると良く分かります。

学術書 旧帝国ホテルのレンガ造で有名なアメリカの著名な建築家フランク・ロイド・ライトの著作や教義、また膨大な量の図面等、数々の貴重な資料をもとに、最も偉大な造家作家としての創造の秘密を探る書簡集.

8. 【翻訳】フランク・ロイド・ライト―弟子達への手紙(内井昭蔵 訳)

こちらは、上記の「フランク・ロイド・ライト―建築家への手紙」の続編にあたるものです。

タリアセン・フェローシップに参加した建築家たちがフランク・ロイド・ライトについて語ります。書簡集を通して、ライトの感情やフェローシップでの建築家のやりとりが分かります。

こうした建築の体験の場って本当にいいなぁと思います。

1932年から1959年まで、建築家を志す若者のグループ(タリアセン・フェローシップ)は、この世界的な建築家の偉大さに触れた。この時に交した手紙の数々をもとに、その印象を語り、氏の私観を披瀝する書簡集。様々な経験、感情のやりとり、試行錯誤、また、その成果をとらえ直し鮮明によみがえらせている。先に、刊行された「フランク・ロイド・ライト」―建築家への手紙―と併わせ、ライト氏の造家作家として創造の秘密を探る好個の書。

9. ロシアビザンチン―黄金の環を訪ねて (建築巡礼) (内井昭蔵 著)

内井昭蔵とロシアと聞いてピンときた人はなかなか通であると思います。

内井昭蔵 = 祖父・河村伊蔵 = 正教会建築 = ニコライ堂 = ニコライ師

と結びつくからです。

内井昭蔵は、自らのルーツにある祖父・河村伊蔵が手掛けたニコライ堂の想いを胸にロシアを訪れます。

ビザンチンの光を持つ中世ロシア聖堂、見に行きたいですね!

神聖ロシア帝国に源を発するギリシャ正教は、ロシアに移りわが国にもたらされた.ニコライ堂で生まれ育つ著者の原風景を訪れ、黄金の環と呼ばれる中世ロシア聖堂を巡る旅.

最後に

如何でしたか?今回は「建築家内井昭蔵」をよく知るために、内井昭蔵自身が執筆した本【9選】をご紹介しました。内井昭蔵は装飾の復権を訴えながら建築の役割を人間の精神的な健康性へと結び付けようとした独自のアプローチを持っています。その視野の広さは極めて大きいことがわかります。興味のある人は是非とも世田谷美術館に行ってみましょう!

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