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専門家おすすめ!フィンランド観光で絶対見るべき名所建築5選

建築家アルヴァ・アアルト

フィンランドは、北欧デザインでも好きな人が多いのではないかと思います。日の短いフィンランドは、家で過ごしたり屋内の施設が充実しています。フィンランドに行ったら是非とも見ておきたい名所建築5選です。

Photo: public domain

本記事の内容

本記事では、フィンランド観光で絶対見るべき名所建築5選を紹介したいと思います。フィンランドは、福祉国家で北欧デザインでも有名です。特に、アルヴァ・アアルトの名前は建築でもプロダクトデザインでも聞いたことのある人は多いのではないでしょうか。ここでは、特に建築の観点から見ておくべき名所5選を紹介したいと思います。

目次

フィンランド観光 1選:マイレア邸(アルヴァ・アアルト設計)

マイレア邸は、フィンランドにおける世界的に有名な建築家アルヴァ・アアルトの設計です。

ハリー&メア・グリッヒセンのために建設された別荘(ゲストハウス)であり、まさに田舎の隠れ家といえます。1939年に竣工です。

グリッヒセン家は裕福であり、別荘をアアルトに依頼するときに、その家を「実験的な家」と見なすようにと進言しました。それにより、アアルトはその時点まで彼の仕事で実際の建物に含めることができなかったすべてのテーマをまとめる機会として、この家の設計を行いました。

マイレア邸は、アアルトのキャリアの中で最も重要な建物のひとつといえます。

20世紀名作住宅をめぐる旅のシリーズ第4巻です。

アアルト建築のガイド・マップがついているのが使いやすいです。

北欧最大の巨匠アルヴァー・アールトによる、デザイン大国フィンランドでいちばん美しい家。自然と伝統とモダニズムが結実した奇跡の三位一体! 一軒まるごとナビゲート!フランス人写真家フィリップ・リュオーによる写真やお蔵入り図面多数。

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フィンランド観光 2選:ヘルシンキ現代美術館(スティーヴン・ホール設計)

キアズマ(kiasma)は、フィンランドのヘルシンキにある現代美術館です。

1992年にこの現代美術館の建物を設計するための建築設計コンペが開催され、スティーブン・ホール、アルバロ・シザ、篠原一男などが参加し、最終的にスティーブン・ホールの案が選ばれました。

当初この設計案は、フィンランド大統領の騎馬像に近接しているなど街並みに大きな物議を醸すと見なされていました。

しかし開館してからは街並みに溶け込むデザインが評価され、美術館はヘルシンキの新しいシンボルとして多くの来館客を集めています。

建築家 スティーブン・ホール

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フィンランド観光 3選:オリンピックスタジアム・ヘルシンキ(ウルヨ・リンデグレン&トイヴォ・ヤンッティ設計)

ヘルシンキオリンピックスタジアムは、ヘルシンキから約2.3 kmほどの場所にあります。

1940年のオリンピックのためにスタジアムが建設されましたが、第二次世界大戦によってオリンピックがキャンセルされました。そのため、オリンピックの競技場として使用されたのは1952年です。

オリンピックスタジアムは、建築家ウルヨ・リンデグレン&トイヴォ・ヤンティによって設計されました。機能的なスタイルの典型と言えます。

スタジアムは1990年から1994年に完全に近代化され、さらに2016年からスタジアムは4年間の改修を経て2020年8月に再開しました。

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フィンランド観光 4選:アアルト自邸(アルヴァ・アアルト設計)

アアルト自邸は、家族の家と建築家のスタジオの両方を兼ねています。

ほっそりしたオフィス部分は、白く塗られたレンガ造りです。ウィンドウの配置は、機能主義の明確特徴があります。住宅部分は、細くて濃い色の木材バテンで覆われています。

屋根は平らで、中庭側には南に向かって開く大きなテラスがあります。

通り面したファサードはとても閉鎖的ですが、つる植物と正面玄関につながるスレートの小道によって柔らさを演出しています。

このアプローチは、マイレア邸を想起させます。アアルトのロマンチックさと機能主義が同居するような、機能的なだけに拘らない新しいモダニズムともいえます。

これは、仕上げ材としての木材の豊富な使用と、レンガで作られた4つの暖炉に現れています。しかしこのアアルト自邸は、マイレア邸とは対照的に豪華な住居ではなく、シンプルで整頓された素材が使用されています。

とても居心地の良い親密な居住空間を提供しています。

アアルトは、1955年にスタジオ・アアルトを作りますが、その後もアアルト自邸でも仕事をしていたことが知られています。

建築家 ル・コルビュジエ

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フィンランド観光 5選:メッツォ図書館(レイマ&ライリ・ピエティラ設計)

メッツォは、タンペレにある市立図書館です。上から見ると鳥に似ていることから、メッツォ(ヨーロッパ・オオライチョウ)と呼ばれています。

図書館は、建築家のレイマ&ライリ・ピエティラによって設計され、有機的なフォルムが特徴です。建物の外観は花崗岩、銅、ガラスが使用されています。

建築家が最初のアイデア段階で、アイルランドを訪れたことに触発されており、ケルトのパターン、動物の形、氷河地形になどの影響がデザインに影響しています。

図書館には貸し出し機能だけでなく、子供と若者のセクション、新聞閲覧室、音楽セクション、パフォーマンスステージもあります。

建設は1983年に始まり、図書館は1986年に竣工しました。

2015年から2017年にかけて改修され、最新の設備を持っています。

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まとめ

今までに行ったことのある場所の中から、今後もフィンランド観光で訪れてみたい建築を選んでみました。フィンランドと言えばアアルト建築が有名ですが、やはりフィンランドのモダニズムは柔らかいフォルムが特徴です。機会があったら是非行ってみてください。

注意説明 公共建築以外の場所の特定は行っていません。個人の所有物である住宅は、場所の特定をしないように配慮しております。ご了承くださいませ。

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