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建築家 セザール・ポルテラを知ろう!ガリシア海博物館など

建築家 セザール・ポルテラは、スペインのガリシア州出身の建築家です。1999年にスペインの国家建築賞を受賞したことでもよく知られています。

本記事の内容

本記事では、建築家 セザール・ポルテラの略歴、代表作、書籍を紹介したいと思います。建築家 セザール・ポルテラは、スペインの地方都市に多く良質の建築を残し、教育者として多くのセミナーを実施しているスペインを代表する建築家です。ガリシア州出身のため多くの作品がガリシア州にありますが、日本でも設計を行なったり磯崎新と共同設計を行なっていることでも日本と縁があります。

目次

  1. 建築家 セザール・ポルテラの略歴
  2. 建築家 セザール・ポルテラの代表作 紹介
    • 1994 ヴィセンテ・ロモ・ハウス(Casa Vicente Romo)
    • 1995 ア・コルーニャ人間科学館(Casa del Hombre)/磯崎新と共同設計
    • 2002 ガリシア海博物館(Museo del Mar de Galicia)/アルド・ロッシと共同設計
  3. 建築家 セザール・ポルテラの書籍 紹介
  4. まとめ

1.建築家 セザール・ポルテラの略歴

建築家 セザール・ポルテラ(César Portela)は、1937年にスペインのガリシア州ポンテベドラで生まれました。

セザール・ポルテラはマドリードとバルセロナの高等建築学校で学び、1966年に卒業した後も大学に残り博士号を取得しました。コルドバのバス停留所の設計により、1999年にスペインの国家建築賞を受賞したことでもよく知られています。

セザール・ポルテラの初期の作品の1つは、マーリン教区の「司祭のための家(1968年)」です。また初期の作品で最もよく知られているのは、ブエウ魚市場(1971-1972)とカンパナドのジプシーの集合住宅(1971-1973)です。

その後、セザール・ポルテラは、パンプローナの高等建築学校、ナンシー、カラカス、リスボン、ワイマールなど世界中の大学で客員教授を務め、建築セミナーやワークショップなど開催しています。

主な作品は、コルドバ・バス停(コルドバ、1999年、スペイン国立建築賞)、プンタナリガ灯台(マルピカ、1995)、ガリシア海の博物館(ヴィーゴ、2002年、アルドロッシと共同)、ラ・コルーニャ・カンファレンスセンター(ラ・コルーニャ、2003年、リカルド・ボフィルと共同)などです。

建築家 リカルド・ボフィル

2.建築家 セザール・ポルテラ代表作 紹介

1994 ヴィセンテ・ロモ・ハウス(Casa Vicente Romo)

ヴィセンテ・ロモ・ハウスは、スペインのリアデビーゴに近い海の近くの区画に建てられました。

1993年から1994年の間に設計され、アンダルシア風のパティオを中心とながら日本建築の要素が見られます。これは、セザール・ポルテラが1990年代初頭に日本で設計をした影響であるとされています。

建物は環境に溶け込み、夏には中庭の池まで空間が拡大し、冬には居間の暖かさを取り囲みます。灰色の花崗岩の切石が使われていますが床と屋根の骨組みは木構造です。窓の形状と大きさ、そして家を守る3つのギャラリーは、伝統的なガリシアの家を再解釈したものです。

1994 ヴィセンテ・ロモ・ハウス(Casa Vicente Romo) 建築家 セザール・ポルテラ
wikipediaより

イングリッシュガーデンへのアクセスは、さまざまな種のイロハモミジに囲まれた日本庭園と平行に走っています。家の裏には、椿、日本の桜、ツツジ、シャクナゲなどの種が生息するイングリッシュガーデンがあります。

1994 ヴィセンテ・ロモ・ハウス(Casa Vicente Romo) 建築家 セザール・ポルテラ
wikipediaより
個人住宅のため、Mapは掲載しておりません。

1995 ア・コルーニャ人間科学館(Casa del Hombre)/磯崎新と共同設計

市長であるフランシスコ・バスケスによって提案されたア・コルーニャ人間科学館(ラ・ドムスとも言われる)は、スペイン、ガリシアにあります。人間をグローバルかつモノグラフィックな方法で扱う最初のインタラクティブな博物館です。

セザール・ポルテラと磯崎新の共同設計である建物には、花崗岩の壁、階段があります。

遊歩道に面したファサードは、風に乗った船の帆のように曲がり、その船のイメージを街に提供しています。壁面はガリシアの採石場からとれるスレート6,600枚を約160,000の手動調整ネジで支えられています。

博物館には常設展示スペースとして1,500m²があり、ほぼ200のモジュールに分かれています。それらのほとんどはインタラクティブな展示方法です。これらの常設展示に加えて、セヴェロオチョアと呼ばれる部屋では300平方メートルが特別展示の展示に使用されています。

1995 ア・コルーニャ人間科学館(Casa del Hombre)/磯崎新と共同設計 建築家 セザール・ポルテラ
wikipediaより

2002 ガリシア海の博物館(Museo del Mar de Galicia)/アルド・ロッシと共同設計

ガリシア海の博物館は、セザール・ポルテラとアルド・ロッシの共同設計です。アルド・ロッシが亡くなった後に実現されました。建設は古いアルカブル缶詰工場の構造を利用して当初の設計よりも大きく拡張されています。

3つの建物で構成され、本館、水族館、カフェテリアレストランからアクセスできる別館があります。入り口には、2列の木が並ぶ小さな石畳の降下があり、その片側には壁画があります。

ガリシア海の博物館は常設展示のために合計17,000 mの広さがあり、また、海に関連する限り、多種多様なテーマのさまざまな臨時展示も行われています。展示ホールはガリシアで発生したさまざまな海洋災害や難破船といった海の災害をテーマにしています

ガリシア海の博物館は2005年にPhilippe Rotthier賞を受賞しました。

2002 ガリシア海博物館(Museo del Mar de Galicia)/アルド・ロッシと共同設計 建築家 セザール・ポルテラ
wikipediaより
2002 ガリシア海博物館(Museo del Mar de Galicia)/アルド・ロッシと共同設計 建築家 セザール・ポルテラ
wikipediaより

2002 ガリシア海博物館(Museo del Mar de Galicia)/アルド・ロッシと共同設計 建築家 セザール・ポルテラ
wikipediaより
2002 ガリシア海博物館(Museo del Mar de Galicia)/アルド・ロッシと共同設計 建築家 セザール・ポルテラ
Google Mapより
2002 ガリシア海博物館(Museo del Mar de Galicia)/アルド・ロッシと共同設計 建築家 セザール・ポルテラ
Google Mapより

3.建築家 セザール・ポルテラの書籍 紹介

Archinature: Cesar Portela. Architect

建築家 セザール・ポルテラに関する日本語の書籍はほとんどありません。こちらも中古本しかないようです。建築家の本はすぐに絶版になってしまっていますね。見つけたら是非買っておきましょう!

Galicia, northern Spain, has been historically characterized by the close relationship between the inhabited and the natural worlds, by the intense dialogue between man and nature with is the basis of the anthropic landscape.

Amazonより

4.まとめ


建築家 セザール・ポルテラは、スペインを代表する建築家のひとりです。ガルシア州を拠点としながら、多くの有名建築家とのコレボレーションを行なっています。磯崎新、アルド・ロッシ、リカルド・ボフィルなどです。こうした建築も見逃せませんね。特にアルド・ロッシとの共同設計である「ガルシア海の博物館」はとても魅力的です。

注意説明 公共建築以外の場所の特定は行っていません。個人の所有物である住宅は、場所の特定をしないように配慮しております。ご了承くださいませ。

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